行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヘビイチゴの花・イチコの花

2010-05-31 21:19:07 | Weblog



昔から道端などによく眼にしていた,
ヘビイチゴの黄色の花が野に低く這うように咲いています。
小さい頃,この花がヘビイチゴと聞き,草野から蛇が現れるような気がして,
こわごわと見たことを思い出します。

バラ科ヘビイチゴ属の多年草,
名前からは毒草のようにも思えますが,毒はありません。
また,別に蛇が好んで食べるわけでもなさそうです。
花のあと,すぐにイチゴのような真っ赤な実がなります。
見た目にはおいしそうな色ですが,
まずくて2度と口にする気にはならない味とテクスチャーです。

写真下は本当のイチゴの花,
白と黄色の違いがあり,花の形もよく似ているとはいえません。

こわごわと食べてみるもの蛇苺
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ヒバの花

2010-05-30 18:16:59 | Weblog



明日は檜(ヒノキ)になろう,なろうと
願いながらも永遠になれない悲しい木である「あすなろ」,
井上靖の「あすなろ物語」から知った説話です。
この「あすなろ物語」により,アスナロという木がヒバのことで,
ヒノキに極めて近い木であると子供の頃知ったように思います。

しかし,今でも,ヒノキとヒバの明確な区別は判りません。
もっと言えばヒノキとスギさえも区別できないかもしれません。
そんなわけで,あまり自信はないのですが,
多分,ヒバかもしれないと思った木の針葉の先に,
小さなヒトデのような異物がたくさんついていました。
季節から考えて,実ではなく,多分,花だろうと思います。
ヒノキは花粉症の原因となっているように,花粉を飛ばしますが,
これがヒバの花としたら,花粉はどこにあるのでしょうか,
また花粉は花粉症の原因になるのでしょうか,
いろいろ考えてしまいます。

ヒバの花原始の時代(とき)に変わらずに
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クレマチス

2010-05-29 22:49:51 | Weblog




初夏5月,庭のフェンスや垣根にからまり,
紅や紫の風車のような美しい花が咲きます。
クレマチス,キンポウゲ科クレマチス属の花です。
他にテッセン,カザグルマの呼ばれ方もしており,
その違いがよく分りませんでした。

ネット上のある記述には,
「クレマチスとはカザグルマ,テッセンなどの原種および
それらの交配から生まれた園芸用品種全体のこと」と書かれています。
また別な記述では,「花びらが6枚のものがテッセン,
8枚がカザグルマ,その2つの総称がクレマチス」とあります。
いずれにしても,クレマチスと呼んでおけば間違いはなさそうです。

クレマチス咲いて垣根のアートかな
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山雀と街灯

2010-05-28 23:33:07 | Weblog

道を歩いているとすぐ近く,高い場所から,
ツツピーツツピーと小鳥の囀りが聞こえてきました。
大きな木もありません。どこからだろうと周囲をみまわしてみますと,
街路に立ち並ぶ背の高い街灯の一つに小鳥が一羽,
なにかを訴えるように懸命に囀り鳴いています。
望遠レンズで覗いて見ますと,
その黄色の地肌は山雀(ヤマガラ)のようです。
遅れ気味の婚活に必死のようです。

青い空,曲線にデザインされた街灯に小さな黄色の小鳥,
5月のうららかな日でした。

山雀の囀り響き五月晴れ
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風露草(フウロソウ)

2010-05-27 21:42:51 | Weblog
 アメリカフウロ




風露草(フウロソウ)と呼ばれる草は実にたくさんあります。
フウロソウ科フウロソウ属の草本は420種以上が確認されているようです。
夏に咲くゲンノショウコもフロウソウ一つです。

写真はこの5月,自宅付近の道端,野原に咲いていたフウロソウ3種,
上は多分ヒメフウロあるいはそれに近い種,
野生化しており,家の前のつつじの植え込みの中,たくさんの花が咲いていました。
花の大きさは1cm程度です。

中はアメリカフウロソウ,名から想像されるようにアメリカからの帰化植物,
4月ごろから,他の雑草に混じり,道端などに花を咲かせています。
白花と薄いピンク色があり,大きさは6,7mmと小さいものです。

下は脈筋がとてもきれいな花です。フウロソウの一種と思います。
花の大きさは2~3cmと上の二つに比べ大きなものです。
姿,形はイヨフウロとよばれるものによく似ている気がしますが,
イヨフウロは夏に花を咲かせるようです。
外国から持ち込まれたフウロソウなのでしょうか,
よくは分りません。

爽やかにピンクのゆれる風露草
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星の花ポリジ

2010-05-26 23:13:40 | Weblog


ポリジはムラサキ科の一年生のハーブ草,
地中海地方原産でヨーロッパでは広く自生しているようです。
若葉はハーブティ,サラダなどに,花は砂糖漬けにして食べられるようです。
スターフラワーの別名のように,
星形の透きとおるような青い花,そして花の中の黒い雄蘂がとても印象的です。
全体が白い毛で覆われ,光を反射してより美しく見えます。
空地の草地の中に半自生状態で存在していました。

写真下,ポリジと同日,その近くで見つけたこれもきれいな青の花,
半自生のように空地に花をつけていました。
小さいキキョウのような花を花穂にたくさんつけています。
残念ながら,名前がわかりません。

ポリジ咲く遠き南の海の色

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栃(新生葉,新緑そして花)

2010-05-25 22:21:36 | Weblog
 栃の葉

 栃の花

写真上,なんの樹でしょうか,発葉直後の姿です。
大きな紅い新生葉がなにか不気味に思えます。
その不気味さに惹かれ,その新生葉を撮ってみました(4/25 ,稲城中央公園)。

10日後の5/4,その新生葉は青々とした大きな新緑の葉に変っていました(写真中)。
そして,それからまた10日後,円錐形の白い花が咲いていました(写真下515)。
この花は栃の花,あの不気味な新生葉は栃の葉でした。

栃はトチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹,
5~8枚の掌状複葉,卵型をした大きな葉が特徴です。
栃の花から採れる栃蜜は高品質の蜂蜜として知られており,
栃の実から採れるでんぷんは太古の時代から食糧にされていたようであり,
今でも栃餅などにして使われています。

パリの街路樹として有名なマロニエは,
西洋栃の木とも呼ばれ,栃の木の仲間です。

先週,狛江付近を車で通り抜ける際,
サルスベリのような鮮やかなピンク色の花が咲き並ぶ
栃の木の並木道を見ました。
これがマロニエの花?さすがパリの街路の樹,
華やかなものだと思いましたが,
調べて見ますとマロニエも栃と同じような白い花が咲くようです。
この紅い栃の花は,マロニエと米国産のアカバナトチノキを交配して作られた
ベニバナトチノキといわれる園芸種のようです。
ややこしい関係とネーミングです。

栃の花小犬を飾る人集う

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馬鈴薯の花三色

2010-05-24 22:20:00 | Weblog
                                   馬鈴薯ピンク

世界中でもっとも愛され,栽培されている作物,
それはジャガイモ,馬鈴薯かもしれません。
ナス科の作物,馬鈴薯,
茄子の花に似た白い花をつけることは知っていましたが,
その白花の中に淡紅色,薄いピンク色の花を見つけました(5/16)。
白花もきれいですが,淡紅色の花は葉の濃い緑に映え,
ことさら美しく思えます。

しばらく歩くとこんどは紫の花のジャガイモを見つけました。
紫の花もきれいです。
三色の花色は品種の違いによるのでしようか,
同じ畑に白と淡紅色,白と紫があるところを見ますと,
それとも個体差なのでしょうか。

食べてもとてもおいしいジャガイモ,
地下も地上も優れものです。

馬鈴薯に天は二物を授けたり

 馬鈴薯紫の花

 馬鈴薯白花
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ニセアカシアの花・ミズキの花

2010-05-23 20:42:45 | Weblog
 ニセアカシアの花

多摩丘陵を抜けるように走る京王相模原線,
稲城から多摩センターへ向かう途中,
5月の半ばになると,野山の新緑に混じり,
ところどころの木に咲く白い花が目を楽しませてくれます。
白藤のような房花を枝いっぱいに付けて咲くのがニセアカシア,
葉を覆うように白い小花をたくさん付けているのがミズキです。

ニセアカシアはマメ科ハリエンジュ属の落葉高木,
北アメリカ原産で明治の初期に渡来しているようです。
ニセの名が付けられていますが,
日本でアカシアというと一般にはこの樹,この花を指すようです。
札幌のアカシア並木,昭和30年代の流行歌「アカシヤの雨のやむとき」の
アカシアは両方ともニセアカシアのことです。
外国でアカシアと呼ばれているものと異なるので,
ニセの名が頭に付けられたようです。
ハリエンジュという和名もあります。
繁殖力が強く,在来の樹木を駆逐してしまうところから,
侵略的外来樹とされ,駆除される対象であるようです。
一方,きれいな花が咲き,これか良質な蜂蜜になり,
養蜂にとっては重要な資源になっている樹木なのだそうです。

ミズキはミズキ科ミズキ属の落葉高木,
扇状に広げた枝先に多数の白色小花をつけ,
遠景からのその姿はまるで枝先に雪が降り積もったようにも見え,
おもしろく思えます。
ミズキの名は樹液が多く,春先など枝を切ると,
水か滴たり落ちるように思えるところからの名のようです。

アカシアのむせぶ香りや畦の道


 ミスキの花
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クレソン島

2010-05-22 19:26:50 | Weblog

 クレソンの花


多分,昔は用水路として使われていた幅5,6mの小川,
稲城市内を流れる三沢川に,
ところどころ,クレソンが群生しています。
昨年,一昨年は上流の方にあったのは知っていましたが,
川に沿って歩いていますと住宅の密集している中流付近にもかなり群生しています。

流れの中心付近に小さな小さな陸地,島ができていました。
その島全体をクレソンが緑で覆い,
白い花がいっぱいに咲いています。
クレソン島と名づけて見たくなります(写真上)。

クレソンは明治初期に外国人用の野菜として導入されたアブラナ科の多年草,
和名にオランダカラシの名があります。
成長力,繁殖力が強く,現在では各地で野生化し,自生しています。
清流にしか育たないといわれたこともありましたが,
これは間違っており,汚水の中でも生育するようです。
しかし,香味野菜として,サラダなどで食べることを考えると,
汚水のクレソンは食べる気はしませんね。

クレソンや街の水にも清き花
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