行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ガマズミの果実

2021-10-29 20:00:18 | 花,植物
10月初旬、色づきを見せた
ガマズミ、ミヤマガマズミ、キミノガマズミの3種の果実を撮りました。
いづれも公園木です。


ガマズミ。
レンプクソウ科ガマズミ属の落葉広葉低木、
5~6月に白い小さな花を多数つけ、9~10月に赤い果実を多数つけます。


山野に自生しますが、
果実が美しく、庭木としてもよく利用されるガマズミです。


ミヤマガマズミ。
ガマズミより標高の高い場所に自生します。
ガマズミに比べて花(果実)数は少なく、
果実はやや下向きについています。


ガマズミに比べて、
ミヤマガマズミは葉の先が尖ります。


キミノガマズミ。
果実が黄色に熟するガマズミです。
ガマズミの園芸品種とされています。


キミノガマズミ、
黄色に熟する果実に混じり、
狂い咲きの白い花が咲いていました。

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ダンギクとシモバシラの花

2021-10-28 20:00:16 | 花,植物
10月2日の薬師池公園、
萬葉草花苑をのぞいて見ました。
ここはたくさんの野草が植えられ、四季を通じて、植物が楽しめます。


初めて見る花が咲いていました。
名札を見るとダンギク(段菊)、
花を見るのは初めてですが、名は聞いたことがあります。


ダンギクとキクの名がつきますが、シソ科の多年草。
日本では、九州の長崎、鹿児島、対馬に分布し、
海岸近くの日当たりの良い岩場や斜面に群生しているそうです。
しかし、現在では自生地が減少し、絶滅危惧Ⅱ類に登録。


花期は9月~10月、
花期になると、上部の茎の葉の付け根に花序を出し、
茎を囲むように花径5~7㎜の小さな花を多数密生させます。


花は唇形花で、長い雄しべと雌しべが花弁から突出ています。
花色は基本淡い紫色。
雄しべの先の葯の淡青色もきれいです。


千客万来、
花が少なくなったこの時期、
ダンギクの花に蝶、虻、ハナムグリなどが訪れていました。
コロナが心配なくなり、観光地や飲食店が
早く千客万来になって欲しいものです。


ダンギクのすぐ横に少し盛りはすぎていますが
シモバシラが白い花をつけていました。


シモバシラもシソ科の多年草、
花よりも、冬になると枯れた茎にできる霜柱(霜華)がよく知られる植物です。
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筑池のカワセミ

2021-10-27 20:00:19 | 鳥と植物
9月29日の長池公園にて。


筑池の周囲の遊歩道、
アカトンボでもいないかと歩いていると、
木々の隙間にカワセミの姿を発見。


筑池にカワセミが来ることを知っていましたが、
なにせ周囲を木々に囲まれた広い池、
こんな近くに見るのは初めて、撮影したのも初めてです。


羽色も整ったの雄の成鳥です。
気づかれたか間もなく飛び去りましたが、
薄緑色の池水を背景に、秋のカワセミが3カット撮れました。


公園の里山地区の水田、
その一部に植えられている赤米が赤い穂を垂れていました。
緑の稲葉に赤穂、色合いがきれいです。
赤米は玄米外層部の種皮層にタンニン系の赤色の色素を持つ稲、
日本全国で古くから栽培されているようです。


その赤稲穂の横にヤマトシジミのカップルを見つけました。


花が咲きはじめた小さなセイタカアワダチソウに
ツバメシジミ♀が吸蜜していました。
ヤマトシジミは11月まで、ツバメシジミは10月までいますが、
寒くなり、だんだん活動がにぶくなってきています。


草原の切り株にササキリの雌の姿。
日を受け、金属光沢の腹部が美しく銀色に輝いていました。
今年も昆虫の姿が見られるのもあとわずかとなりました。
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エナガ

2021-10-26 20:00:06 | 
9月も下旬となり、
葉が落ちはじめ、隙間に小鳥が撮れるようになってきました。
小さくて仕草の可愛いエナガ、なかなか思うようには写ってくれませんが、
いるとレンズを向けて見たくなります。


葉が枯れ落ち始めたハリセンジュに
エナガが数羽、いそがしく行ったり来たりしていました。


横になったり、逆さになったり、
アクロバット的な動きで、蜘蛛などの小虫を探し、食べます。


樹はハリエンジュ、
別名はニセアカシア、マメ科の落葉高木です。
それを証明するかのように、羽状複葉の葉に熟した豆鞘の果実がついていました。


エナガの全長は約14 cmほどでそのうち尾の長さが半分以上あります。
尾を含めないとずいぶん小さな小鳥です。
体重はスズメの1/3ほどだそうです。


これも9月下旬、
落葉が始まった公園木にエナガが来て、
カメラのすぐ近くにとまってくれました。


瞼にまだ紅色が見られます。
今年生まれの若鳥と思われます。


エナガ(柄長)の名は体長の半分以上の長い尾を
柄の長い柄杓に例えたことに由来するとのことです。
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紅白のゲンノショウコ

2021-10-25 20:00:44 | 花,植物
今日は9月の散歩道に見つけたゲンノショウコの花を並べて見ました。
フウロソウ科フウロソウ属の多年草、
日当たりの良い野原や道ばた、山野などに普通に見られますが、
小さいながら可憐で美しさを備えている野の花です。
花色は白色と紅色の2色あります。


ゲンノショウコ紅花。
咲きはじめの花です。
雄性先熟のゲンノショウコ、
咲きはじめは雌しへは閉じ、雄しべだけが活動する雄性期です。


ゲンノショウコ白花。
この花、雌しべの柱頭が少し開いていますが、
まだ雄性期、雄しべ先端の黒紫色の葯がしっかりしています。


この紅花、かなり柱頭が開いてきました。
雄しべもしっかり活動中、
これでは自家受粉の可能性があるように思われます。
ゲンノショウコの雌雄異熟、完全ではなく、両性期があるようです。


この花、雄しべが落ち始めて、雌しべ柱頭が完全に開いています。
両性期から雌性期に変化しているところのようです。
左下には花弁、雄しべが完全に落ち、
子房が膨らみはじめている花が写っていました。


奥の花は雄性期、手前の花は両性期。
さらに手前には若い果実が2つ見られます。


雌性期の花も写していました。
雄しべが脱落し、柱頭が開いて、雌しべが残ります。

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オオスカシバ、ハグロトンボ

2021-10-24 20:00:30 | 昆虫
9月中下旬に撮影した
ズズメガの仲間ですが透明の翅を持つオオスカシバと
トンボですが黒色の翅を持つハグロトンボを並べて掲載します。


オオスカシバ。
昨日掲載のホシホウジャクやヒメクロホウジャクと同じく、
スズメガの仲間です。
しかし、それらより少し大きく、翅が透明です。


花壇のペンタスの花にオオスカシバが吸蜜にやってきました(9/27)。
翅が透明、高速に動かしているときは翅が写らないので、
まるで空飛ぶ海老のようです。


しかし、残念なことにオオスカシバ、
ホシホウジャクと違って、吸蜜するとき、花弁に脚をついてしまいます。
難易度が低く、加点、芸術点は与えられません。


体色は黄緑色で腹端は黒色。
日中に活動し、花によく吸蜜に来ます。


いつのまにか9月も半ばを過ぎましたが、
小さな流れの枯れの上にハグロトンボがまだいました(9/17)。
6~7月頃に羽化し、この時期まで生きているようです。


トンボなのに翅が黒いのが特徴のハグロトンボです。
体色が金属光沢の青緑色、雄の個体です。
雌は翅、体色ともに黒褐色です。
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青いセージの花にホシホウジャクとヒメクロホウジャク

2021-10-23 20:00:19 | 花に虫
公園の青いセージの花に
ホシホウジャクとヒメクロホウジャクがホバリングしながら吸蜜していました(9/26)。


ホシホウジャク(星蜂雀)。
スズメガの仲間、日中に活動し、
ホバリングしながら口吻を伸ばして花に吸蜜します。
その姿はフォトジェニック、レンズを向けたくなります。


体色は濃淡の褐色ですが、後翅に黄橙色の帯があり、
翅を広げるとよく目立ちます。
尾部は濃い褐色で一筋の白帯が見られます。


口吻は体長の倍以上、
花にとまることなく、ホバリングしながら、
その長い口吻を操り細い花筒に命中させて吸蜜、
その技は見事しか言いようがありません。


ホシホウジャクの正面顔、
花に口吻が突き刺さり、うれしそうな表情になっています。
口吻が口から伸びていることも分かります。


青い花はメドーセージ、ホシホウジャクがよく訪れます。
シソ科の多年草で正しくはサルビア・ガラニチカの名があります。


ヒメクロホウジャク(姫黒蜂雀)が同じサルビア・ガラニチカの花に吸蜜していました。
やはり、スズメガの仲間、
ホバリングしながら吸蜜するところ、
その姿もホシホウジャクによく似ています。


ヒメクロホウジャク、
腹端が黒色、そしてホバリングした時に翅に黄橙色が見られません。
そんなところがホシホウジャクとの見分け方のようです。
いずれにしてもよく似ている両者です。
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晴天の多摩川風景

2021-10-22 20:00:50 | 風景
シルバーウィークの2日目の9月19日、
台風14号による前日までの雨が上がり、雲一つない秋日となりました。
コロナ感染者数が下降傾向になってきているとはいえ、
まだ、心中は緊急事態中、
近くの多摩川まで、青空を見に行くことにしました。


キクイモの花と是政橋。
多分、オリンピックの時に化粧直しをしたようで
橋塔やケーブルに塗られた白色、青色が以前に比べて鮮やかです。


川岸にはススキが穂を出し、
セイタカアワダチソウも蕾をつけています。
南武線の鉄橋に電車が来るのを待ってシャッターを。


川の浅瀬では何人かの少年が裸になって遊んでいました。
1ヶ月後の10月中旬は寒さを覚える日が続いていますが、
1ヶ月前は夏の陽気だったようです。


少し上流に行くと、
下水処理場からの放流水が本流と合わさり水が模様をつくっていました。


合流地点には魚が集まるようで、
釣り人が盛んに竿を振っていました。


合流地点付近から上流を眺めると、遠くの山々が青く見えます。
前日の雨でいつもより多摩川の水量も少し多いようです。
大丸の堰も開いています。


堰のコンクリートに昨年からひかかっている柳の木、
ひかかったままで春に芽吹き、いまは濃い緑に茂っていました。
この状態でいつまで生きているのか興味がわきます。

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ミヤマアカネ

2021-10-21 20:00:21 | 昆虫
小さな川の岸辺の草や石の上に
美しく色づいたミヤマアカネ(深山茜)の雄を何匹か写しました(10/7)。


全身が赤く成熟のミヤマアカネ雄、
アカトンボの中で最も美しいと言われています。


ミヤマアカネはトンボ科アカネ属のアカトンボ、
雌雄ともに翅の縁紋内側に褐色の太い帯があり、
日本では翅に褐色帯があるのはこの種だけ、
他の種と見間違うことはなさそうです。


雄は成熟すると翅脈、縁紋を含め全身が赤くなります。


ミヤマアカネ(深山茜)の名がありますが、
実際には深山でなくとも、丘陵地や低山地にも広く分布します。


里の小さな流れの岩の上、
見事に色づいたミヤマアカネ雄が日の光を受け、
飛んでは戻るを繰り返していました。
小川や用水路などの浅く緩やかな流水域を好み、
池や沼にいることはあまりないミヤマアカネです。


6月下旬~7月上旬頃に羽化し、
未熟なうちは雌雄とも黄褐色でほぼ同色で過ごします。
夏の終わり頃から成熟をはじめ、
雄は全身が赤化しますが、雌は褐色が少し濃くなる程度です。


10月になって、雌は撮れていないので、
9月中旬のミヤマアカネの雌(9/17)。
雌は成熟しても縁紋が白いままです。
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マユタテアカネの雌

2021-10-20 20:00:30 | 昆虫
昨日に続いてマユタテアカネ、今日は雌編です。
マユタテの雌は雄と異なり、
翅の先端に褐色斑がある個体とない個体がいます。
そして、成熟しても赤くはならず、濃い褐色に変わります。


9月中旬、まだ完熟前のマユタテアカネの雌(9/17)。
林縁の藪の中、飛び上がったと思ったら、
蜂か虻らしき小さな虫をくわえて下りてきました。


これも9月17日、別のマユタテアカネの雌。
体色はまだ黄褐色と言えますが、
上のものより少し褐色が濃くなっているように見えます。


翅の先端に褐色斑があるマユタテアカネの雌がいました(9/29)。
正面から、特徴の眉斑と翅の褐色斑をねらって見ました。


上と同じ個体、変わったポーズをとりました。
産卵は水の中にしますので、産卵ではなく排便?
最初の個体に比べると 、成熟が進み、腹部の褐色が濃くなってきているのが分かります。


10月中旬のマユタテアカネの雌。
ほぼ完熟、腹部、胸部、頭部ともに濃い褐色です。


これも10月中旬の成熟したマユタテの雌、
赤味が入り光沢のある赤褐色の体色に見えます。


上と同じ個体です。
発生期から未熟期には雌雄ともに黄褐色だったマユタテアカネ、
他のアカトンボもだいたいそのようですが、
成熟すると雌雄で体色が大きく変わります。
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