行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

雌雄ウメモドキの花

2023-07-31 20:00:21 | 花,植物
5月中旬、
ウメモドキ(梅擬)が枝いっぱいに小さな花をつけていました。


5月21日の里の散歩道、
今年もウメモドキ(梅擬)が淡いピンク色の小さな花を
葉の付け根に、枝いっぱいにつけていました。


ウメモドキはモチノキ科モチノキ属の雌雄異株の落葉低木、
花の中心に緑色の大きな雌蕊がよく目立ちます。
この木はウメモドキ雌株、花は雌花です。


よく見ると、花弁は4枚のものと5枚のものがあり(6枚のものもあるそうです)、
花弁の数と同じ数だけ、退化した小さな雄しべが観察できます。


このウメモドキ、樹高が3m 以上あるりっぱな木。
毎年、秋になると赤い果実をたくさんつけていました。
この7月、近くを通ると、
同じ敷地にあった10本ほどの栗の木とともに伐採されていました。
住宅が建てられるようです。
毎年、開発が進み、林や野原が消えていきます。


同日、近くの緑地でウメモドキの雄花を写しました。
以前、ここには、白色の花のつく雄株があったのですが、
いまは、紅色の花がついているものが1本だけ残っていました。


花の大きさは雌花とほぼ同じ、
葉の付け根に複数の花を咲かせます。
花弁は4~6枚、花弁の数と同じ数のしっかりした雄しべが見られます。
雌しべは退化して、見えません。


5月25日の薬師池公園、
薄桃色のウメモドキ雄花がありました。
咲きはじめのようで、まだ蕾も多く見られます。


ウメモドキの名の由来は、
花ではなく、葉の形がウメの葉に似ていることからだそうです。
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バイカウツギ、カラタネオガタマ

2023-07-30 20:00:22 | 花,植物
5月中旬の散歩道、
バイカウツギ、カラタネオガタマがきれいな花をつけていました。


どん曇りの5月21日、
里の散歩道にバイカウツギ(梅花空木)が花をたくさんつけていました。
真っ白な美しい花です。


アジサイ科バイカウツギ属の落葉低木。
5~6月、小枝の先の総状花序に、
直径3センチメートルほどの4弁の白い花を5~10個ほどつけます。
アジサイ科の木本になりますが、
花がウメに似ているところから「梅花」の名前が付けられています。


日本固有種、本州、四国、九州の山野の林縁などに自生もしていますが、
美しい花と香りから世界で広く栽培されており、
日本では古くから庭木や茶花として使われているようです。


小雨の公園道(5/22)、
高さ4~5mほどの枝ぶりのよい木が黄白色の花をたくさんつけていました。


カラタネオガタマ(唐種招霊)です。
モクレン科モクレン属の常緑樹、
トウオガタマ(唐招霊)とも呼ばれます。


直径 2~ 2.5 cm ほどの黄白色の花を葉腋に1個ずつつけます。
花の寿命は短く、1から2日ほど、
花被片は6枚あり、萼片と花弁の分化はなく全て花弁に見えます。


開花時期は5~6月で
同じモクレン科のホオノキとタイサンボクの間頃になります。
両者と同じく、花に芳香があり、バナナに香りがします。
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丘陵の山道にて

2023-07-29 20:00:15 | 花,植物
雨上がりの城山公園の山道にて(5/20)。


森の中をのぞいて見ると、
ハナイカダの雌株が葉の上に青い実を乗せていました。
葉脈から花柄を伸ばし、葉の上に花をつける珍しい植物です。
この青い実、夏の終わり頃に黒く熟します。


ハナイカダ(花筏)はハナイカダ科の雌雄異株の落葉低木、
春、雌雄共に葉のほぼ中央に小花をつけます。
その様子から、葉を筏、花を船頭に見立てて、「花筏」の名があります。


ハナイカダの近くにナルコユリ(鳴子百合)の花を見つけました。
キジカクシ科アマドコロ属、山林や草原に見られる多年草です。
名は花が鳴子のようにつくことから。


山道から広場に出ると、
早くもアカショウマが咲き出していました。
今年は花の咲くのがずいぶん早いようです。


東北地方南部から近畿地方にかけての本州、四国に分布、
落葉広葉樹林の林縁などに生育します。
多摩丘陵の山野では5月下旬~6月、この白い花をよく目にします。


ユキノシタ科チダケサシ属の多年草、
花序の形がサラシナショウマに似ていて、
根茎が赤味を帯びているのでアカショウマの名があるそうです。
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スジクロシロチョウ、モンシロチョウ

2023-07-28 20:00:30 | 昆虫
5月中旬の谷戸の草原、
たくさんのシロチョウがいました。


谷戸道のつる枝にシロチョウがとまりました。
おかしな飛び方をしていると思ったら、
2匹、交尾をしながら飛んでいたようです。


しばらくすると、上下が入れ替わっていました。
翅に黒い筋が見られます、スジクロシロチョウです。


スジクロシロチョウ、
平地~山地のやや暗く湿った環境を好みます。
この谷戸はちょうどそのような環境です。
休耕地に生えたハルジオンには何匹も集まっていました。


ブタナでしょうか、
黄色の花にもとまっていました。
スジクロシロチョウ、
モンシロチョウによく似ますが、
翅に黒い筋があることで見分けがつきます。


ハルジオンの花にはモンシロチョウもいました。
ハルジオンには蝶がよく集まります。


モンシロチョウ、
翅に黒い筋はありませんが、黒い紋があります。


スジクロシロチョウと混在もしていますが、
スジクロシロチョウと比べて、
野原や畑地などのやや明るい場所を好むようです。
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新鮮ルリシジミ

2023-07-27 20:00:19 | 昆虫
5月中旬、
新鮮なルリシジミを何か所かで写しました。
第2化が羽化する時期のようです。


5月16日、
池の砂地にルリシジミが吸水していました。


翅に汚れ、傷みがなく、
羽化して間もないと思われます。
ルリシジミ、年に何回か発生する普通種のシジミチョウです。


5月21日、
散歩道のイタドリの新葉に新鮮なルリシジミ、
広げることの少ない翅を広げて、翅表を見せてくれました。


ルリシジミの雄です。
雄の翅表は美しい淡青紫色に輝きます。
これが名の由来です。


5月22日、
ハルジオンの花にルリシジミが吸蜜していました。


翅を少し開いて翅表を覗かせています。
雌は翅表周縁部が大きく黒色、
この個体、雌のルリシジミです。



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シモツケの花

2023-07-26 20:00:48 | 花,植物
5月中下旬、
散歩道にシモツケの花を写して見ました。
淡紅から濃紅、純白に近い白花も見られるシモツケです。


住宅の庭のシモツケが道に枝を伸ばして、淡紅色の花をつけていました。
5月15日、早い開花です。
もうシモツケが咲く時期になったようです。


5月21日、
公園に何本かまとめて植えられているシモツケも花開いていました。
バラ科シモツケ属の落葉低木、
名は現在の栃木県、下野(シモツケ)の国で最初に見つかったからとのことです。


その公園のシモツケにツマグロヒョウモン♂がちょっとの間とまりました。
発生して間もない個体のようです。


濃紅色の花もありました(5/22)。
花のよく似たシモツケソウ(下野草)に対して
キシモツケ(木下野)とも呼ばれることもあります。


開花時期は5~8月、
今年伸びた枝先に散房形花序をつけ、多数の花を咲かせます。
花弁は5個、雄蕊が25~30個あり、
花弁よりも長く伸びたその雄蕊が美しい姿のシモツケです。


公園道に白花のシモツケも見つけました。
山に行けば自生ものも見られるのでしょうが、
筆者の散歩道ではどれも植栽ものです。


花壇でシモツケソウも写していました(5/21)。
バラ科シモツケソウ属の多年生草本、
シモツケは木本ですが、シモツケソウは草本です。
葉は奇数羽状複葉で小葉は掌形、シモツケとは形状も大きく異なります。
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ハクチョウゲとユキノシタ

2023-07-25 20:00:41 | 花,植物
5月20日の里の散歩道、
ハクチョウゲとユキノシタの小さな花を望遠マクロで。


散歩道の斜面にハクチョウゲ(白丁花)が白いきれいな花をつけていました。
東アジア原産、
アカネ科ハクチョウゲ属の常緑小低木です。


花期は5~6月、少しの薄紫色を感じる小さな白花をたくさん咲かせます。
葉も小さく、全縁、きれいな緑色です。


花も葉も見どころがあり、
刈り込みがきくので、庭木や庭の垣根などとしてよく利用されるようです。


白丁花の和名は花が丁字型で白色であるところから、
白鳥花とも記載されることがあるようですが、
当て字、白鳥とは関係がありません。
また、中国名は「六月雪」、これでハクチョウゲと読ませます。
難読漢字です。


カメラのWBを白色蛍光灯にして一枚。
花の白色が鮮明になりました。


道脇にユキノシタが花をつけていました。
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年生草本、
山地の湿った場所に生育し、
初夏に高さ20~50 cmほどに花茎を伸ばし、
円錐花序を形成して、多数の白い花をつけます。


花は5弁花、下2枚の花弁は白色で大きく、15~20mmほどあります。
上3枚は3~4mmと小さく、
上方に小さな濃紅色の斑点、基部に濃黄色の斑点が見られます。
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初夏の池のほとり

2023-07-24 20:00:45 | 
5月18日の薬師池にて、
カワセミ、アカミミガメ、カイツブリの幼鳥が
初夏の日射しを楽しんでいました。


久しぶりに600mmの望遠ズームを持ち出して、
薬師池公園へ(5/18)。


池をのぞきながら歩いていると、
青々しいカエデ若葉の中にカワセミのオスがとまっていました。
前景と背景にカエデ若葉と円形にカーブした幹枝、
無駄のない、絶好のポイントからシャッターが切れました。


池のとまり枝に後姿を見せてとまりました。
カワセミの青色は構造色と言われ、
光の具合で色が変化します。


橋の上から池を覗くと、
アカミミガメが2匹、水面をゆったりと泳いでいました。


気持ちよい初夏の日射しに誘われて、
水面に出てきての求愛活動でしょうか、
2匹が幾度も絡み合って泳いでいました。


上の2匹とは違う個体を真上から。
甲羅の模様がきれいに写りました。
また、光の当たり具合なのでしょうか、
甲羅の色合いも上の2匹とはずいぶん違います。


橋の横をカイツブリの若鳥が2羽、
並んで泳いでいました。
親鳥の姿はなく、探す様子も見られません。
すっかり自立し、自分で餌を捕れるように成長しています。
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赤色

2023-07-23 20:00:20 | 花,植物
7月20日、コロナ陽性となってしまいました。
倦怠感と微熱、声もおかしいので、かかりつけの医院へ。
初期に飲めば良く効くといわれるラゲプリオカプセルと
熱、喉、痰、咳に対処する薬をもらって、今日で4日目。
熱は20日~21日に38.6度までいきましたが、今は平熱になりました。
まだ痰、喉に少し異常感が残りますが、体調はほぼ正常に戻ったようです。
ラゲプリオカプセル、非常に高価な薬だそうですけど9月までは無料なのでたすかりました。
5類になって、新型コロナの報道がされなくなりましたが
今の感染者数は8波より多く、9波に入っています。
株も変異が進んでXBB型、8波とは異なる株です。
ワクチンや過去の株からの免疫をすり抜ける能力が高く、
感染力はますます強くなっているようです。
ただ病原性は強くなってはいなく、重症者数は多くはないのが現状のようです。


5月20日の散歩道、
3月に小さなピンク色の花をつけていたウグイスカズラに
真っ赤な実がついていました。


逆光で写すと、真っ赤実の中に種が透けて見えます。
スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木です。


これも3月に花をつけていたニワトコにも、
たくさんの赤い果実がついていました。


ガマズミ科ニワトコ属の落葉小高木。
漢字表記では接骨木、これでニワトコと読ませます。


公園のコブニレの木に赤い虫コブがたくさんできていました。
コブニレはニレ科ニレ属、
ハルニレの品種で、ニシキギのように枝に翼ができます。


ハルニレにもよく似た虫コブがつきますが
この虫コブ、ハルニレにつくものと違うのか、
コブニレハフクロフシの名がついています。
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スイレン、コウホネそしてアサザの花

2023-07-20 20:00:26 | 花,植物
5月中旬(5/18、20)、
スイレン、コウホネそしてアサザと水草の花を撮りました。


5月18日、
公園の小さな池にスイレンの白い花が咲いていました。
調べてみると、
スイレン(睡蓮)とはスイレン科スイレン属の水草あるいはその花の総称であり、
温帯性スイレン、熱帯性スイレンなど世界各地に約40種が存在しているそうです。


アジア東部に広く分布しており、
日本各地の池や沼に生えるのはヒツジグサ(未草)と呼ばれる種だそうです。
この池のスイレン、多分、ヒツジグサです。


紅い花も咲いていました。
ヒツジグサの花期は6月~9月、
長い花柄の先に1個の花を水面上につけます。
葉柄は長く水の底へと続き、水底の泥の中に根茎や塊根があります。


大きな水鉢に黄色の花がいくつか咲いていました。
コウホネ(河骨)です。


コウホネはスイレン科コウホネ属の水草、
底泥を這う地下茎から葉を伸ばし、ふつう水面より上に葉を立ち上げます。
6~10月、長い花柄の先に3~5cmほどの黄色い花を咲かせます。
日本固有種とされ、北海道から九州の浅い池や沼に生育しますが、
生育環境の減少、悪化等で自生のものは激減しているとのことです。


外側の黄色から橙色の花弁状ものは萼片、5枚あります。
萼片の内側に萼片の半分ほどの長さで多数の花弁、
色は黄色、熟すと橙色になります。
その内側にやはり黄色の雄しべが多数つきます。
そして、中央に黄色の雌しべが1個あります。


5月20日、
ビオトープのトンボ池にアサザ(浅沙)の黄色の花が数個咲いていました。
ミツガシワ科アサザ属の多年草、
温帯地方に分布、日本では本州や九州などに生育します。


スイレンに似た切れ込みのある浮葉をつける浮葉性植物、
地下茎をのばして生長し、夏から秋にかけて黄色の5弁花を咲かせます。
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