行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

アマドコロ、ホウチャクソウ、ナルコユリ、ミヤコナルコユリ(2)

2014-05-31 20:00:49 | 花,植物
5月、公園の林間に見つけたミヤマナルコユリとナルコユリです。

③ミヤマナルコユリ

5月9日、公園の林間にナルコユリ?と思われる花を見つけました。


しかし、垂れ下がる花を下から覗いてみると
花のつき方が違います。
花柄が葉の裏面に沿って伸び、
葉から垂れ下がるように花がついています。
茎を挟んで花が左右に振り分けられ、並んでいます。


調べてみるとナルコユリではなく
ミヤマナルコユリ(深山鳴子百合)です。
深山の名がありますが、低山の林間に普通に生えているようです。
茎はごつごつ感があり、
丸み感のあるナルコユリとはここでも区別がつきます。

④ナルコユリ

同じく5月9日、同じ林間に
まだ未熟の花がありました。
茎を触るとごつごつ感がありません。
ナルコユリのようです。


5月20日、再び林間を訪れてみると
ナルコユリと思われる花、開花していました。
約10日であの小さな蕾がここまで成長したようです。


正面から花を見ると
花柄は茎から垂れ、ほぼ一列に並んでいます。
アマドコロやミヤマナルコユリの茎は茶色がかかっていますが
ナルコユリは緑色のようです。
また、アマドコロに比べ開花が遅く、
花数も一般的には多くつくようです。

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アマドコロ、ホウチャクソウ、ナルコユリ、ミヤマナルコユリ(1)

2014-05-30 20:00:33 | 花,植物
春の山野に白い筒状の花を垂れ下げるようにつける
アマドコロ、ホウチャクソウ、ナルコユリそしてミヤマナルコユリ、
よく似ていて、判別が難しい植物たちです。
4月下旬から5月、
中央公園と城山公園の林間に見つけたこれらの花、
写真を撮り判別を試みてみました。

①アマドコロ

4月27日、中央公園の野草エリアにて、
葉に白い斑が見られます。
植えられた園芸品かもしれません。
茎の下から上へとたくさんの花柄が出て、
その花柄にぶら下がるように花が1つ、2つと咲いています。
この時点ではアマドコロかナルコユリかわからずにいました。


調べてみると、
茎を触ってごつごつ感があればアマドコロ、
丸みを感じればナルコユリと判別できるようです。
5月9日、もう花は萎れていましたが
茎を触ってみるとアマドコロのように思います。
また、花の時期がアマドコロの方が1月近く早くなるようです。

②ホウチャクソウ

5月9日、中央公園の林間に
緑色の混じる白い花をつけたホウチャクソウが
たくさん見られました。


アマドコロやナルコユリはユリ科ですが
ホウチャクソウはチゴユリ科です。
アマドコロやナルコユリとは花のつき方が違い、
一茎につく花数も少ないようです。


花の形は似ていますが、
アマドコロやナルコユリとホウチャクソウは
花のつき方などですぐに判別ができます。

明日はナルコユリとミヤマナルコユリを取り上げます。

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河津桜の果実、栴檀の花

2014-05-29 20:00:25 | 花,植物

燃えるような真っ赤なベニカナメモチの垣根、
その向こう、新緑の葉の中に赤く熟した実ができています(5/12)。
2月下旬から3月の初めに花をつけていた
稲城中央公園の河津桜のサクランボです。


何本かある木を見ると、たくさんの実がなっています。
桜にしては花期の長い河津桜、
早く咲いた花、遅く咲いた花があるのでしょう、
黄色の実やすっかり完熟した赤黒い実も混じっています。


この実、一つ口に入れて見ましたが甘さも酸味も少なく、
苦く、おいしくはありません。
また、実桜(桜桃)の実ではないので
正確にはサクランボとは呼ばないと思いますが、
サクランボのように二つの実が対でぶら下がっています。


河津桜と道を挟んで、
斜面に植えられた栴檀に花が咲き始めていました。
薄紫色の小さな気品の感じられる花です。


たくさんの葉に囲まれるように花をつけ、
高木の栴檀です。
この写真は栴檀にしてはまだ小さい木をほぼ横から見ていますので
花が咲いているのはわかりますが
花の形などはよくわかりません。


多摩川の河川敷に自生している栴檀の大木を
土手の上から、貨物列車を背景に撮ってみました(5/14)。
花が咲き始めているのですが花の存在がよくわかりません。
秋から冬に栴檀の実はよく目にしているのですが
花を見た記憶がない理由がここにあるようです。
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カラスノエンドウとエンドウの紫と白の花

2014-05-28 20:00:32 | 花,植物
4月の早くから赤紫色の花を
野に咲かせるカラスノエンドウ(烏野豌豆)、
そして4月中旬に赤紫の花をつける作物植物のエンドウ、
そのカラスノエンドウとエンドウにも紫と白の花があります。


ヤハズエンドウの正式名があるカラスノエンドウ、
マメ科ソラマメ属の越年草です。


春に、エンドウの花を小型にしたような赤紫色の花を咲かせます。
道端や河原などいろんな場所に見られ、
雑草の一つに数えられますが、古代には栽培作物であったようです。
そんな歴史もあり、この若芽や若い果実は食用になります。


多摩川の河原で見つけた
カラスノエンドウ白花です。
カラスノエンドウの白花を見るのは初めてです。
付近を探しましたが白花は
この一茎だけでした。


グリーンピースなどになる
豌豆(エンドウ)豆の花。


作物の花はきれいなものが多いのですが
特にエンドウの花は美しく、
観賞用としても耐えられる品質に思われます。


エンドウの白花です。
エンドウは白花が紫と同じかそれ以上に多く見られるます。


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紫と白、タツナミソウ

2014-05-27 20:00:21 | 花,植物
紫と白の花色を持つ草が続きます。
口唇形の花が重なって咲く姿が波頭のようであるので
その名がつけられた立浪草(タツナミソウ)です。


4月13日、丘の斜面で
スギナなどの草に混じり、早くも花をつけていた
今年初めて見るタツナミソウです。


家前のツツジの植え込みの下に
白いタツナミソウが花開いていました(4/23)。
こぼれ種が飛んできたようです。


シソ科の低山の草地や林縁などに生息する
もともとは山野の多年草であるタツナミソウですが
花が美しく、宿根草で世話も容易なところから
グランドカバーとして庭などにもよく使われています。


紫白両方のタツナミソウが
庭の片隅にたくさんの花を咲かせていました(5/6)。


丈夫で繁殖力も強いようで、
こんな石の隙間にも花を咲かせます。


5月22日、城山公園の山の林縁に咲いていた紫の花、
上のタツナミソウに比べると花色がやや薄く、
花の形もよく見ると少し違います。


これもタツナミソウの仲間、
タツナミソウには種類がたくさんあり
判別が難しいのですがオカタツナミソウと思われます。
コメント (2)
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サキゴケ、トキワハゼ

2014-05-26 20:00:49 | 花,植物
ゴマノハグサ科サギゴケ属のサギゴケも
紫と白、両方の花色を持つ草です。
花が白鷺の飛んでいる姿に見えるので鷺苔(サギゴケ)ですが
紫の花のものも(ムラサキ)サギゴケなのです。


花が白鷺が飛んでいる姿に見え、
茎が苔のように地を這うところから、
鷺苔(サギゴケ)の名ですが、
そういわれて見ると上の写真、
特に右から2番目の花など
鳥が飛んでいるように見えなくもありません。


春に水田の畔など、
やや湿った場所に群生して見られるサギゴケです。


紫の花のサギゴケです。
実は白色のものより、
この紫のサギゴケのほうがはるかに多く存在します。


紫色の鷺は存在しないので
一般には白色のものをサギゴケ、
紫のものを区別して、ムラサキサギゴケと呼ばれます。


よく観察すると紫の花にも
先の2点のように色濃いものと
それに比べて、上のようにやや薄いものがありました。
さらに紫が薄いものもあるようです。


ムラサキサギゴケに紫の薄いものがあり、
花の形がよく似ているのでムラサキサキゴケと区別が難しいものに
常磐爆(トキワハゼ)があります。
トキワハゼもゴマノハグサ科サギゴケ属、
よく似ているので一緒に取り上げられることの多い両者です。


花色がムラサキサギゴケに比べ淡く、
わずかに紫色を帯びた白色、
花の大きさもサキゴケに比べて小型です。
また、一般にはサギゴケが茎を横に広げるのに対し、
トキワハゼは上に伸ばすことが多いようです。

追.
今日から6月2日まで、
フランス、スイス、ドイツと観光旅行に行ってきます。
当ブログできるだけ休みのないように心がけています。昨日、撮りためてたネタを集めて
この間の予約投稿を行いましたので
引き続きご訪問よろしくお願いします。
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紅白の赤花夕化粧

2014-05-25 20:00:37 | 花,植物
5月の声を聞くと道端や野に
美しい紅色の花を咲かせる赤花夕化粧、
その赤花夕化粧にも白花があるのです。
でも名前は赤花夕化粧です。


アメリカ大陸よりの帰化植物、
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草、
花弁内側の紅色の脈と蕊があでやかです。


マツヨイグサの仲間なので夕方に花開くイメージから、
赤花夕化粧の艶ぽい名がつけられたようです。
しかし、実際は朝から花が開いていて、
朝化粧、昼化粧の方が実態を表現しています。


明治時代に園芸用に持ち込まれましたが
今や野生化して、道端や草原にその艶ぽい花を
たくさん咲かせています。


赤花夕化粧の白花です。


赤花に比べると少なく、
なかなか見つかりませんが、
昨年見た場所に今年も2株ほどありました。
白花でも艶を感じます。
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紫白の紫蘭

2014-05-24 20:00:29 | 花,植物

4月下旬から5月、
庭の片隅や道端などに
紫蘭がその美しい花を見せています。
その紫蘭、一般には写真のような赤紫色の花ですが
白花があります。
そして呼び名も紫蘭(の白花)なのです。


ラン科シラン属、れっきとした蘭なのです。
完全には開かない5弁の花びらと大きな唇弁、
花の全体感じはキンランに似ています。
しかし、キンランなど他のラン科植物に比べ、
極めて丈夫、そして繁殖力も強く、
いろいろな場所にけっこう長い間花を咲かせています。


美しく、華やかであり、
園芸用にも使われますが
繁殖力も強いことから野に散出し、
野生化しているものが多く見られます。


紫蘭の白花です。
よく見ると完全に白ではなく、
唇弁の一部に薄紫色があります。


単独で植えてもあまり目立たないからでしょうか
よく紫蘭と一緒に植えられています。

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ピンクのバッタに紅いカミキリ

2014-05-23 20:00:10 | 昆虫
5月20日、上谷戸親水公園にて、
ピンク色のバッタ
そして真っ赤なカミキリムシを見つけました。


川沿いの遊歩道を歩いていると
草葉の中からピンク色のバッタが顔を出していました。
緑色のバッタだと見逃してしまいますが
緑の中にピンク色よく目立ちます。


ピンク色のバッタは
遺伝子の変異で稀に出現することがあるようですが
ネットを見てみると、
新聞記事になったり、話題になったりしています。
けっこう珍しいのだと思います。


地面に下り、逃げ出す瞬間です。
この外見で、この時期、
ピンク色で体色、模様がよくわかりませんが
バッタの種類はツチイナゴでしょうか?


それからしばらく歩いていると
翅を紅く輝かせて、
1匹の虫が飛んで来ました。
日に映り、とても美しい飛翔姿でした。


とまった先を探すと、
背中全体が真っ赤な甲虫がいました。


地面の枯草の上に下りてくれました。、
マクロレンズで寄り、きれいな姿が撮れました。
前胸部にテントウムシのような星模様が5つ見られます。
ベニカミキリです。
調べてみるとカミキリムシには
色や模様の美しい種類が多く見られるようです。
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セリバヒエンソウ、チョウジソウ

2014-05-22 20:00:01 | 花,植物

5月の初め、里山の小さな道端に
青紫色の直径2cmほどの小さな、
変わった形の花が咲いていました。
セリバヒエンソウです。


葉が芹に似て、
花が燕が飛んでいるように見えるところから
芹葉飛燕草の名があります。
可愛らしい花です。


キンポウゲ科の一年草、
中国原産で、日本へは明治時代に渡来しています。
関東地方に野生化しているものが見られる書かれています。
どこにでも生えている草ではないようです。


多摩川の河原に見つけた薄紫色の花、
上のものに比べて花色が少し淡いようですが
セリバヒエンソウです。
果実らしきものも見られます。


城山公園の林間にも
セリバヒエンソウが咲いていました。
花弁のように見えるのは萼片、5枚あります。
花弁は萼片の内側にひかえめに4枚見られます。


城山公園の林間、
セリバヒエンソウの近くに咲いていたチョウジソウです。
キョウチクトウ科の多年草、
かつては日本全国に分布していたそうですが
今は絶滅が危惧される種に指定されています。
自生のものは極めて少なくなっているようです。
上記のものも完全自生ではないと思われますが
清楚な山野の花です。
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