行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

夕刻の林縁にて

2023-04-30 20:00:17 | 花,植物
3月28日の17時過ぎ、
城山公園の林縁の草原にて、
薄暗い中、WBを白色蛍光灯にして春の山野草を写して見ました。


ケシ科ヤマエンゴサクが咲いていました。
花も葉も可憐、好きな春の山野草です。
薄暗くなっているので、少し演出、WBを白色蛍光灯にして見ました。
もともとは淡赤紫色から淡青紫色の花ですが、青色が強くなり、印象的です。


ヒトリシズカが二つ並んで、
葉が十字形に開き、白い糸状の花をつけていました。


今年は早い、
ニリンソウがもう二輪そろって咲いているものがありました。
WBを白色蛍光灯にすると、薄暗い中でも、白色がきれいに映ります。


シソ科ラショゥモンカズラ。
紫色の花が見事な青色に映っていました。


ケシ科シラユキゲシが群生して花をつけていました。
風があり、花が揺れるので遠くから群生する花を。


ニガイチゴの木、
枝にたくさんの花が上向きについています。
これも少し離れて、木全体を写して見ました。

いずれも、WBは白色蛍光灯、露出は-0.7補正で写していました。
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アカネスミレ

2023-04-29 20:00:20 | 花,植物
3月下旬の山の散歩道にアカネスミレが咲いていました。


雨も上がった昼の山道、
アカネスミレが咲き始めていました(3/27)。
何株かがありましたが多くが花を閉じています。
前日まで雨が続き、この日も曇り、気温も低めです。
開花を見合わせているのでしょうか。


一つだけ、花が開いている株を見つけました。
アカネスミレ(茜菫)、
茜色というか紅紫色の花が特徴のスミレ科スミレ属の多年草です。


液晶のチルト機能を使って、
その花をさらにローアングルで写してみました。
何度か失敗しましたが、
やっと一枚、近距離でピントが合いました。
花が土を持ち上げて出てきたようで、
花弁に赤土がついているのが確認できます。


3月31日、上とは違う場所にアカネスミレが何株か花開いていました。
側弁の基部にはっきりとした毛があり、唇弁の距にも細毛、
そして花茎にもびっしりと細毛が生えています。
全体に密毛があるのがアカネスミレの特徴です。


花期は4-5月、
葉の間から長さ5~10cmになる花柄を伸ばし、横向きに花をつけます。


この花は上の個体たちより、紅色を強く感じます。
WEBなどには花色は紅紫色から濃紅紫色との記載が見られます。
それからすると濃紅紫色の個体のようです。


アカネスミレは無茎の種、花茎、葉茎が土から直接出ています。
葉は卵形から長卵形で、基部は浅い心形、
縁には鈍鋸歯が見られます。

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クロモジとアブラチャンの花

2023-04-28 20:00:30 | 花と虫
3月27日、
夕刻の公園道にクロモジとアブラチャンが花を写しました。


クロモジ(黒文字)
クスノキ科クロモジ属の落葉低木、
山野に自生し、庭木や公園木としてもよく使われています。
枝に黒い斑点があり、文字のように感じられることから、この名があります。


3~4月、薄緑の葉の展開とほぼ同時に小枝の節に淡い黄緑色の花をつけます。
その色の組み合わせが爽やかであるところから、
春の生け花の花材などに用いられ、人気のある木です。


葉腋から散形花序を伸ばし、小さな6弁花を多数つけます。
雌雄異株の木、雄株の雄花には9個の雄しべ、
雌株の雌花には9個の仮雄しべと雌しべ1個があります。
この花、雄花のようです。


3日前の3月24日、他の場所で写したクロモジの木、
葉芽が開き、球状の花芽が開き始めていました。


3月27日、アブラチャンの花も見つけました。
クロモジと同属、クスノキ科クロモジ属の小高木です。
山地の沢沿いなどやや湿った場所に自生し、
庭木や公園木としても用いられます。


クロモジと同じ頃、3~4月に、
枝から伸びた散形花序に数個の淡黄色の花をつけます。
しかし、クロモジと違って、葉の展開より花が開くのが早い。


アブラチャンも雌雄異株の木、
雄花・雌花とも花弁は6個ですが、
雄花には雄蕊が9個、雌花には雌蕊が1個あります。
上写真、花の中心に大きな雌蕊が見られます。雌花です。
最初の2つは、花弁の中に雄蕊、雄花です。


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レンプクソウ、カテンソウ、コゴメイヌフグリ

2023-04-27 20:00:39 | 花,植物
散歩道の小さな花をマクロレンズで写して、
さらにトリミングして見ました (3/27)。


レンプクソウ(連福草)。
頂部に1個それを取り巻くように側面に4個、
5個の花を茎先にまとまってつける変わった草本です。
別名、ゴリンバナ(五輪花)。


花は小さな黄緑色、
同じ花序の中で頂部の花と側部の花では蕊の数、
形が違うのもおもしろく不思議なところです。
レンプクソウ科レンプクソウ属の多年草。


カテンソウ(花点草)。
山野の林下に生えるイラクサ科の多年草です。
雌雄異花の植物、
花は雌雄ともに上部の葉腋につきます。
雄花は花序の柄が長く、葉から突き出て咲きます。
草丈は高さ10〜30cm。


雌花はほとんど無柄で葉の付け根につき、目につきづらく、
雄花を写したこの写真では写っていないようです。
葉は互生、葉身は扇状卵形で、長さも幅も1〜3cmほど、
縁に4〜8対の深い鈍歯牙が見られます。。


道ばたに白いイヌフグリが咲いていました。
イヌフグリの仲間、地中海周辺が原産の越年草、コゴメイヌフグリです。


もともとは1961年小石川植物園で
ヨーロッパから種子を入手し、栽培をしたもの、
それが逸脱し、都内各地に野生化しているといわれるコゴメイヌフグリです。


小さな草、キュウリグサがたくさん咲いていたので、
その一つにマクロレンズを近づけて見ました。
拡大して見ると、ワスレナグサの花によく似ています。
ムラサキ科の雑草、名は葉をもむとキュウリのようなにおいがすることから。
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二色のアケビの花

2023-04-26 20:00:00 | 花,植物
3月下旬の散歩道にアケビの花、
紫色と淡紅色の2色かありました。


アケビは日本の山野に自生する落葉ツル性木本、
雌雄同株、雌雄異花の植物で、春3~5月に可愛らしい花をつけます。


新葉の間から長い総状花序を出し、
柄の基部に1~3個の大きな雌花、柄の先端に
雌花の半分ほどの大きさの雄花が多数つきます。
花弁はなく、花弁に見えるのは萼片、この木では雌花、雄花ともに紫色です。
そして、雌花の中央部には円柱状の複数の雌しべが放射状にあり、
雌しべの色は暗紫色で柱頭が赤色に見えます。


雄花と薄緑色の葉。
この葉色もよく花色に合います。
雄花の中央部には6本の雄しべが球状になってついています。


雄花花序、10個ほどの雄花がかたまってついています。
よく見るとその一つに緑色の蜘蛛、多分ハナグモが隠れています。


最後に、雌花、雄花そして葉、
全てを配して一枚。


花被片(萼片)が淡色、淡紅色のアケビもありました。
雄花の花被片はさらに薄色でほとんどクリーム色です。


雌しべや雄しべの色は暗紫色と最初のもの大きな違いはないようです。
アケビの花色は紫色、薄紫色、白色などがあると
書かれているものがありますが、
正しくは萼片の色がいくつかあるということになるようです。
花という言葉、けっこう難しい。
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オオシマザクラ、ヤマザクラ、ニワトコ

2023-04-25 20:00:27 | 花,植物
3月24日の里山散歩にて。


山道にニワトコの花を見つけました(3/24)。
山野に自生するレンプクソウ科の落葉低木、
葉は対生で奇数羽状複葉、
春(3~5月)、10cmほどの円錐花序をだし、淡黄白色の小さな花を多数つけます。


その花序を大写し。
ひとつの花は直径3〜5mmほどで5裂してそり返ります。
雌しべの柱頭は暗赤色、
遠くから見るとたくさんの赤色の点に見えます。


実像よりきれいに見えたので、
池水に映ったヤマザクラにフォーカスして見ました。


ヤマザクラ(山桜)、
日本に自生するサクラの代表樹種。
3月下旬から4月中旬、赤味を帯びた新葉の展開と同時に開花します。
花色は白が基本、マイフィールドではほとんどが白色です。


オオシマザクラ(大島桜)、
日本の固有種で、日本に自生するサクラの基本野生種の一つです。
この桜も花弁の色は白色、そして花と同時に緑色の新葉が展開します。


オオシマザクラの開花時期は3月から4月上旬、
ソメイヨシノより少し早く、一重咲きの花を多く咲かせます。
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ヤブサンザシ、アミガサユリ

2023-04-24 20:00:24 | 花,植物
公園の散歩道に
雌雄のヤブサンザシが花をつけていました。


雨上がりの散歩道にきれいな掌状の葉の低木、
黄緑色の小さな花をかたまってつけていました。
スグリ科スグリ属ヤブサンザシ(藪山櫨子)です。


ヤブサンザシは雌雄別株の落葉低木、
雌雄が似たような花をつけますが、
雌花は柱頭が大きく、雄しべは退化して、花の端に寄ります。
数個がかたまったその雌花にアカシデの花が落ち、色を添えていました。


やはり雌花、
その近くにサクラの淡いピンク色の花びらが落ちていました。
10月ごろ、雌花には赤色の果実がなります。


ヤブサンザシの雄株、雄花も見つけました。
雌花と比較してみると、雄しべが大きく、
雌しべの柱頭が小さいことが分かります。


花弁のように見えるのは萼片、
花弁はあるのですが、ごく小さく、
萼片の間に紛れていて見えづらくなっています。


少し盛りが過ぎているようですが
アミガサユリ(網笠百合)がたくさんの花を釣鐘状につけていました。
中国原産、バイモとも呼ばれます。
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アマナとマルバスミレ

2023-04-23 20:00:09 | 花と虫
3月24日の長池公園にて、
アマナ、マルバスミレ、ヒトリシズカの花が顔を出していました。


憧れのアマナが花をつけていました。
ユリ科アマナ属の球根植物、
早春に花茎を伸ばし、その先端にチュウリップに似た花を一つだけつけます。


花被片は白色で6個、長さ20-25mmほどの披針形で先端がやや尖ります。
背面には赤紫の筋が入り、彩りを添えています。


かつては水田の畦や自然河川の岸辺などの
里山的環境によく見られたとのことですが、
現在ではそのような環境がなくなり、大きく減少しているアマナです。


マルバスミレも咲き出していました。
山地、丘陵地の落葉樹林下などに生育するスミレ属の多年草です。
花期は4月上旬から5月上旬、名は葉の形状から。


花は白色、唇弁には紫条が入り、側弁の基部に毛が見られます。
葉に鈍鋸歯があり、基部は深い心形。


センリョウ科チャラン属の多年草、
ヒトリシズカが土の中から花茎を伸ばし、
白いブラシ状の花が顔を覗かせていました。
葉の展開前の咲き始めの花は初めて見ます。
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ノジスミレ、ヒゴスミレ

2023-04-22 20:00:14 | 花,植物
今日も3月20日の薬師池公園にて、
古民家の庭と萬葉草花苑に
花数が豪華なノジスミレとヒゴスミレを写しました。


豪華にノジスミレが咲いていました。
スミレ科スミレ属、スミレ(マンジュリカ)によく似たスミレです。、


低地の人里周辺に見られ、
山のなかや高原などで見かけることはまずないようです。
田畑の周辺の道ばたなど、日当たりのよい場所を好みます。


花期は3月~4月、マンジュリカよりやや早く、
比較的普通に見られるスミレです。


花はスミレよりもやや青みの強い濃紫色で、
花弁のふちが波打つのが特徴です。


萬葉草花苑に葉が細く、白花、ヒゴスミレが咲いていました。
全国に自生しますが、花を観賞に来た人に聞いてみると、
ここのものは最初は植栽されたものでしょうが、
毎年、増えながら咲き続けているとのことです。


葉が細いスミレには、このヒゴスミレと エイザンスミレがあります。
エイザンスミレは葉が3列ですが、このヒゴスミレは5列に分裂します。
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ヤマルリソウ、ナガバノスミレサイシン

2023-04-21 20:00:28 | 花,植物
3月20日の薬師池公園、
山道にヤマルリソウとナガバノスミレサイシンが花をつけていました。


ヤマルリソウ(山瑠璃草)があちらこちらに咲き出していました(3/20)。
落葉の中からロゼット状に分厚い葉を出し、
その上に瑠璃色の小さな花を複数咲かせています。


ヤマルリソウはムラサキ科ルリソウ属の多年草。
湿り気のある山地の道端、半日陰となる木陰に生育、
日本の固有種であり、福島県以西の本州、四国、九州に分布します。


名は山に生育し瑠璃色の花をつけることに由来、
花弁は5枚で咲き始めは薄桃色、すぐに薄青色に変わるようで、
薄桃色の花は少ない。


そのヤマルリソウの横に並んで、
ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)の花を見つけました。


近くを探すと、
あちらこちらにナガバノスミレサイシンが花を開き、
名の由来でもある長形の葉も姿をはっきり見せていました。


ナガバノスミレサイシンはスミレ科スミレ属の多年草、
同じころよく見られるタチツボスミレは有茎種ですが、
ナガバノスミレサイシンは無茎種のスミレです。
花期は3月下旬から、完全に展開する前の葉間から花柄を伸ばし花をつけます。


花は径2cm強で淡紫色、花弁に紫色の条があります。
葉は開花後に展開し、長さ5から10cmほどの長葉、
質はやや厚く柔らかで、縁には低い鈍鋸歯があります。
日本の固有種で太平洋側の雪の少ない地方に分布し、
よく似たスミレサイシンは日本海側に分布しているそうです。
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