行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ジョウビタキ、ミヤマアカネ、ニシキギ

2023-12-31 20:00:08 | 花と虫
2023年も大晦日となりました。
早い、ふりかえればあっという間の1年でした。
齢を重ねるは誰も同じで平等なのですが、
この齢になると、毎年だんだん重くなって感じます。
認知症予防にと、ほぼ毎日、ネタを探しながら本ブログです。
今日は今年初撮りのジョウビタキなど、10月25日の散歩道にて。


10月25日、ひょっとしたらと想い、
重い600mmの望遠ズームを持っての散歩、
道横からジョウビタキの鳴き声が聞こえてきました。


探して見るといましたジョウビタキの雌。
さっそく600mmレンズの出番です。
こんな早い時期にジョウビタキが撮れるとはラッキーです。


ジョウビタキ(尉鶲)はヒタキ科、スズメよりわずかに小さい小鳥です。
日本では冬によく見られる渡り鳥、
雌雄で毛色が大きく異なり、
オスの頭部は白色、メスの頭部は淡褐色です。


逆光下、紅葉を背景にとまりました。
雌雄ともに、翼の中ほどに白くて細長い斑点があるのがジョウビタキの特徴です。


ジョウビタキを写したすぐ近く、
植え込みのニシキギ(錦木)が真っ赤に紅葉していました。
世界三大紅葉樹の一つとされ、その紅葉の美しさを錦に例えた名です。


ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。
果実は蒴果で、楕円形、秋の紅葉するころに赤く熟します。
枝によく発達した翼(よく)があるのも特徴となります。


草原に真っ赤に成熟したミヤマトンボの雄がいました。
アカネ属のアカトンボ、
翅の中ほどに褐色斑が見られるのが特徴、
オスは成熟すると全身が真っ赤に染まります。
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ホテイアオイとシュウカイドウの花

2023-12-30 20:00:48 | 花,植物
近くの公園の小さな池に
ホテイアオイとシュウカイドウの花を写しました(10/17)。


散歩道の小さな池、
ホテイアオイ(布袋葵)が淡青紫色の花を咲かせていました。
開花時期は8月~10月とあるので、少し遅い開花のようです。
その美しい花にレンズを向けて見ました。


ホテイアオイは南アメリカ原産のミズアオイ科に属する水草、
花が美しいので観賞用に使われています。
花びらは6枚で、上部の花びらには青色の斑紋があり、
その真ん中に黄色の斑紋が見られます。


葉柄が丸く膨らんでいて、それが浮き袋の役目をしています。
この浮き袋のような丸い形の葉柄を
布袋さんの膨らんだ腹に見立ててのホテイアオイの名です。


葉は水面から立ち上がり、丸っぽく艶があります。
そのホテイアオイの葉にマユタテアカネ♂を見つけました。


池の岸辺にシュウカイドウ(秋海棠)が淡紅色の花をつけていました。
シュウカイドウ科ベゴニア属の多年草、
花期は 8~10月とあります。
今年は秋が来るのが遅かったせいでしょうか、少し遅い開花です。


シュウカイドウは雌雄異花同株の植物、
雄花は上方に正面に向いて開き、中央に黄色く球状に集まった雄しべが目立ちます。
雌花は下方に垂れ下がった状態で下方に向いて開き、
雄花と同様の花で中央に黄色い雌蕊があるものと、
三角錐状の子房を持ち小さな花弁が1枚だけのものがあります。


草丈は 70cm 前後に生長し、
葉は20cm 程度と大きく、偏心形で左右非対称。
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10月18日の長池公園にて、野駒

2023-12-29 20:00:40 | 
10月18日、昼過ぎ長池公園に。
この日は駐車場が満車、しばらく待って入れましたが、
駐車場の中の通行路に止めているマナー違反も数台ありました。
この公園には何回も来ていますが、今までこんなことはありません。


聞いてみると、ノゴマ(野駒)が入っていて、
長池近くの山道に、三脚に大砲レンズの鳥撮り人がたくさん集まっているとのことでした。
調べてみるとノゴマはヒタキ科の小鳥、
日本では夏季に北海道のみに繁殖のために飛来、
本州以南では渡りの途中に一時的に見られることがある旅鳥。


いつ現れるかわからない鳥を待つのは性に合わず、
また、この日の持ち合わせはマクロレンズと70-300mm望遠ズーム、
大砲レンズの中に混じるのは気乗りがしません。
あきらめて移動しかけると、
「めったに見られない鳥だよ、見るだけでも損はないよ」との声に、
もうしばらく待って見ることにしました。


すると、山道に現れたとの声、
たくさんの鳥撮り人の中に入れてもらって、
人と人の隙間からテレ端にした望遠ズームを向けて見ました。
証拠写真程度ですが、どうにかノゴマが撮れました。
小鳥の写真、当然のようにトリミングしています。


ノゴマ(野駒)は野のコマドリの意味。
大きさはジョウビタキほどで、頭から背、尾、翼の上面は緑褐色で腹部は汚白色から淡褐色。
眼上部の眉状の斑紋と嘴の基部から頸部へ向かう斑紋が明瞭な白色、
正面から見ると顔にXの字を白絵具で画いたようです。
またこの個体はオス、喉の赤色が鮮やかでよく目立っていました。


ノゴマを写した後に筑池でカワセミ。
筑池の池縁の藪にとまりました。
池縁が藪に囲まれているこの池、
ときどき鳴き声は聞きますが、姿が見られるのはラッキーです。
雌の個体です。


ついでに倒木の上でくつろぐ池のカルガモを。
周囲の木々を映して、池がきれいな緑色、
10月の中旬になりましたがまだ夏景色です。


池の縁に上がったカルガモの一群、
2羽が胸相撲、押し合いをしていました。
それを裁く行司もいました。
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ノダケ、シロバナノダケ

2023-12-28 20:00:12 | 花,植物
10月初中旬の散歩道、
ステージの異なるノダケとシロバナノダケの花を撮りました。


山道にセリ科シシウド属ノダケ(野竹)の花をつけていました。
山野に生える多年草、花期は9~11月。
茎頂あるいは分枝の先端に暗赤色の複散形花序をなし、
暗紫色まれに白色の5弁花をつけます。


ノダケの花は雄性先熟、
咲きはじめは雄性期、まず白い葯を付けた雄しべが咲きます。


この花序の花の多くは葯もなくなり、
雄しべが寝て、落ち始めているように見えます。
雄性期の終わり、雌性期へと移り変わる花のようです。


雌性期の花序も見つけました。
雄しべと花弁が落ちて、雌しべ柱頭が立ち上がります。


雌性期を終え、青い果実ができていました。


花色は暗紫色が多いのですが白い花を付けるものがあり,
シロバナノダケと呼ばれます。
そして、雄しべの花糸にも紫色と白色の2色があるようです。


上もこれもシロバナノダケの雄性期の花です。
こちらは雄しべが寝ているので、
上のものに比べると少しステージが進んでいます。


シロバナノダケの雌性期の花のようです。
よく見るとキアゲハの芋虫がいます。
キアゲハの食草はセリ科植物です。

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シャクチリソバとダイサギそしてミゾソバ

2023-12-27 20:00:46 | 花,植物
三沢川の水辺にシャクチリソバが群生して花をつけ、
紅色と白色のミゾソバも花開いていました(10/14)。


三沢川の側道を散歩、
水辺のところどころにシャクチリソバが
たくさんの白い花を咲かせていました。


川辺に下りて、
マクロレンズでそのシャクチリソバの花を。
近くで見ると花弁より長く伸びた雄蕊にピンク色の葯がきれいでした。


シャクチリソバ(赤地利蕎麦)はタデ科ソバ属の多年草、
北インドから中国原産、薬種として持ち込まれたものが逸出して、
各地で野生化、帰化植物となっています。


シャクチリソバの葉は互生、ほぼ正三角形です。


同日、三沢川の流れの中にダイサギが餌を探していました。
調べてみると、ダイサギにはオオダイサギとチュウダイサギがいるそうです。
この個体、ダイサギにしては小さいかなと感じたこと、
時期から考えてチユウダイサギ?
正直、判別ができません。


その(多分)チュウダイサギが
シャクチリソバの群生の横を移動していました。


三沢川の支流になる小さな流れに白いミゾソバがたくさん咲いていました。
ミゾソバの品種でシロバナミゾソバとよばれるそうです。


濃い紅色のミゾソバの花もありました。
花の根元は白色ですが、先のほうが淡紅色がミゾソバですが、
紅色には濃淡の個体差があり、濃い紅色のものから、純白のものまであるようです。
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メナモミとコメナモミそしてオナモミ

2023-12-26 20:00:08 | 花,植物
10月中旬の公園の散歩道に、
メナモミ、コメナモミ、アメリカセンダングサと
よく似た花を撮りました。


10月11日、
メナモミ(雌ナモミ)が咲いていました。
キク科メナモミ属の一年草です。


花期は9~10月、
枝分かれした茎の上部についた円錐花序に多数の頭花をつけます。
頭花は黄色、周辺に3裂した舌状花、中央に5裂した筒状花がつきます。
総苞片は5個あり、それぞれにたくさんの腺がよく目立っています。


こちらはコメナモミ。
頭花はメナモミとほぼ同じように見えますが、
茎の軟毛がメナモミに比べるとかなり少なく、葉の形も多少違います。


オナモミ(巻耳)、
キク科オナモミ属の1年草です。
メナモミとは属が異なり、雌雄の関係ではありません。
もう花は終わり、多数のイガイガのある果実ができていました。
子供の頃、この果実をセーターにくっつけて遊んでいたことを思い出します。


オナモミは雌雄異花の植物、
夏の終わりから秋初め、枝先に円錐花序を出し、
黄緑色から黄色の頭状花を咲かせます。
雄花は球状で枝の先の方につき、雌花のほうは下の方につきます。


里の小川の中にアメリカセンダングサが花をつけていました。
キク科センダングサ属の1年草。
湿り気のある荒れ地などに見られる北アメリカ原産の帰化植物、
日本には大正時代に入ってきたようです。


花期は秋、長い総苞片をもつ黄色の頭花をつけます。
頭花は筒状花が目立ち、メナモミにどこか似ています。
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アズマレイジンソウ、イヌショウマ

2023-12-25 20:00:53 | 花,植物
10月11日の長池公園にて、
今年は咲きはじめのアズマレイジンソウを撮りました。


林縁の斜面にアズマレイジンソウ(吾妻伶人草、東伶人草)が
何株か花をつけていました。
昨年は花の終わり近くに写しましたが今年は咲いて間もない花のようです。


キンポウゲ科トリカブト属の多年草、別名はアズマトリカブト。
別名から想像されるように全草有毒で特に根は猛毒とのことです。
福島県の吾妻連峰の渓谷沿いで採集され、
最初はアズマトリカブトと呼ばれていたようです。
こう考えると、アズマの字は吾妻が優先するように思います。


レイジンソウ(伶人草)が近畿以西に分布すのに対し、
アズマレイジナソウは本州の東北地方から近畿地方までのおもに太平洋側に分布。
両者ともに、日本の固有種です。


花期は8月~10月、
花は3~15個つき、花序は長さ5~20 cmとなり、下部から上部に開花します。
花は淡紅紫色から淡青紫色、この花も花弁にみえるのは萼片。
葉は円形で5~7に裂けています。


同じ林縁にサラシナショウマのような穂状の白い花を見つけました。
調べてみて、花の時期が少し遅いようですが、
イヌショウマと知りました。


イヌショウマ(犬升麻)、
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草。
咲きはじめは萼片、花弁があるようですが、
すぐに落ち、多数の白色の雄蕊が残ります。


やはり同じ林縁にヤマハッカが青紫色の花をつけていました。
シソ科ヤマハッカ属、
9〜10月、枝先に細長い花穂をだし、青紫色の小さな唇形花をまばらに咲かせます。
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サクラタデ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ

2023-12-24 20:00:36 | 花,植物
長池公園の湿地に
サクラタデ、アキノウナギツカミ、ミゾソバの花を写しました(10/11、18)。


サクラタデ(桜蓼)。
タデ科イヌタデ属の多年草です。
花が大きく淡紅色で美しく、
サクラのようなであるということからの命名です。


花序は茎先につき、だいたいは垂れ下がり、ややまばらに花をつけます。
雌雄異株の植物、上写真は雌花と思われます。
雌花は長花柱型ともいわれ、
中心の3本の雌蕊が周囲の雄蕊より長く伸びます。


これは雄花のようです。
短花柱型ともよばれ、
中心の3本の雌蕊が周囲の雄蕊より短くなります。


葉は互生で全縁、
葉身は披針形であり、先端が鋭形となります。


ミゾソバ(溝蕎麦)も花をつけていました。
溝や用水路、小川などの縁に普通に見られるタデ科イヌタデ属 の1年生草本、
晩夏から秋にかけて、根元が白く先端が薄紅色の花を多数咲かせます。


花の見た目が蕎麦に似ていて溝などに生えるのが名の由来です。
葉の形が牛の額にも見えることからウシノヒタイ(牛の額)とも呼ばれます。
他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼です。


ミゾソバと同じような花、
アキノウナギツカミも同じような湿地に咲いていました。
タデ科イヌタデ属の1年草です。

畑地に生育し、5月から開花するものをウナギツカミ、
水辺に生育し、晩夏から秋に花をつけるものをアキノウナギツカミと呼ばれてきましたが
いまは両者ともにウナギツカミとなり、
アキノウナギツカミはウナギツカミの別名として扱われているようです。


ウナギツカミ、
花はミゾソバに似ていますが、
葉の基部が矢じり形で茎を抱いているの特徴、
葉を見れば区別がつきます。
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シオンの花と蝶

2023-12-23 20:00:33 | 花と虫
10月14日の公園の花壇にて。
シオン(紫苑)の花に来た秋の蝶を写しました。


気温の高い日が続いた今年の9月、10月。
なかなか秋が来ないと言いながら10月も中旬となると、
やはり、蝶などの昆虫は少なくなり、花も少なくなってきました。


公園の花壇にシオンがほのかに香り、たくさんの花をつけていました。
薄紫色の花弁に花芯の黄色のコントラストが鮮やかな花です。
その花にアオスジアゲハが吸蜜にきていましたした。


アゲハチョウもやってきました。
吸蜜に夢中、180mmのマクロレンズですぐそばまで近づくことができました。


キタテハは数頭が吸蜜していました。
翅を開くといつのまにか秋型、翅色がオレンジ色になっています。


キタテハの翅裏は夏型、秋型ともに濃褐色で
くの字型の白色の紋が目立ちます。


試しにカメラのホワイトバランスを白色蛍光灯にして、
シオンの花とチャバネセセリを写して見ました。
花色の紫色がかなり濃くなりました。


蝶ではありませんが、
ホシホウジャクが飛翔しながらシオンの花蜜に口吻をのばしています。


シオンの花には来ませんでしたが、
まだ花壇に咲き残っていたジニア(百日草)の花にヒメアカタテハ、
夏の終わりから姿を増やす蝶です。
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コノシメトンボ、ナツアカネ

2023-12-22 20:00:27 | 昆虫
10月初中旬の散歩道、
コノシメトンボとナツアカネが全身真っ赤になっていました。


10月5日の昭和記念公園、
マンホールの蓋にコノシメトンボのオスがとまっていました。
オスは成熟すると全身が真っ赤に染まります。


長池公園では毎年10月ごろよく見るコノシメトンボです。
今年はなぜか見つからないと思っていたら、
水辺のコンクリートのにとまっていました(10/14)。


水辺の御影石にもとまっていました。
石の上がお気に入りのようです。
コノシメトンボ、雌雄ともに翅端に褐色斑があるのが特徴です。


コノシメトンボのメスが水辺の枯れ草にとまっていました。
ほぼ日本全国の丘陵地や低山地の池や水田などに見られるコノシメトンボ、
地域によっては減少しているようです。


10月10日、散歩道の上谷戸に、
アキアカネに混ざってコノシメトンボのメスがいました。
コノシメトンボのメスは顔面に眉班があり、
翅端が褐色のマユタテアカネのメスと同じになります。
しかし、胸部側面中央の黒色条で両者の判別がつきます。
マユタテアカネには小さな点のようなものがあるだけですが、
コノシメトンボは濃い2本の黒色条があり、上の方で繋がります。


10日の上谷戸親水公園、
アキアカネに混じりナツアカネのオスを見つけました。
このアカトンボも成熟すると全身が真っ赤に染まります。
アキアカネと比べると見ることの少ないナツアカネです。


胸の黒条斑からナツアカネのメスかなと思って撮りましたが、
腹部の黒斑が細長く、アキアカネのメスのようです。
ナツアカネのメスとアキアカネのメスはよく似ていてなかなか判別が難しいのです。


アキアカネのオス。
成熟しても頭部や胸部は赤くなりません。
ナツアカネとアキアカネ、成熟したオスは簡単に区別ができます。
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