行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ギンラン、ササバギンラン、クゲヌマラン

2024-06-30 20:00:16 | 花,植物
4月下旬の散歩道、
写した個体数は少ないのですが、
異なる場所でギンラン、ササバギンラン、クゲヌマランと
ギンラン3種を写しました。


キンランがたくさん咲いた公園の林床、
小さなギンランを2株だけ見つけました(4/21)。
ここはキンランはたくさんあるのですか、ギンランはあまり見ません。


ギンラン(銀蘭)
ラン科キンラン属の多年草、茎先に白花を数個つけます。
茎は直立して、高さは10~30cmほど、
全体にキンランより小型、花はキンランより小さくて開きません。


5月25日、
里の谷戸道に数本のギンランがかたまって咲いていました。


ギンランによく似たものにササバギンラン(笹葉銀蘭)かあります。
ササバギンランは名のように葉が笹葉に似て、
花茎より葉が長く伸びていることが多いようです。


さらに調べて見ると、
ササバギンランには長い苞葉が見られ、
ギンランは苞葉が目立たないとのこと。
この花たち長い苞葉が見られます。ササバギンランです。


長池公園の外周路にギンランを見つけました。
すぐ横に「クゲヌマラン」の名札がありました。


クゲヌマラン(鵠沼蘭)
神奈川県藤沢市の鵠沼で最初に見つかったのでこの名があるようです。
ギンランとよく似ています。
違いは距(花の基部の突起)、ギンランはぷっくりと距が目立ちますが、
クゲヌマランは距がないのかと思えるほど短く目立ちません。
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ジャコウアゲハ

2024-06-29 20:00:08 | 花と虫
4月25日、
里山の谷戸道を散歩、
なぜかこの日は数頭のジャコウアゲハに出会いました。


緑化地域としなっている草原に
ジャコウアゲハ♂がゆっくりと飛んでいました.


見ているとツツジの花にときどき停まり吸蜜します。
何回かトライしましたが、飛んでいるところを写すのは難しく、
ツツジの花に来るのを待ってシャッターを切ることにします。


ただ、長い時間とまることはなく、
すぐに、またゆらゆらと飛びはじめます。
レンズは70-300mmの古い望遠ズーム、
ピントが遅く、なかなかいい絵にはなりません。


谷戸の小さな畑地、
野菜の黄色の花が残っていました。


見ているとその花に2、3頭のジャコウアゲハ♂が
代わる代わるやってきては吸蜜します。


ジャコウアゲハ(麝香揚羽)
雄の成虫が麝香のような匂いを発することに由来するそうですが、
鼻が悪いこともあるのか、そんな匂いは感じたことがありません。


畑地横にほんの少し咲いていたブルーベリーの花にもとまりました。
ジャコウアゲハの食草は毒草のウマノスズクサ類、幼虫はこの草だけを食べて育ちます。
そして、徐々に毒を体に蓄え、成虫になります。
天敵の鳥にとってはジャコウアゲハは毒蝶であり、襲うことをやめます。
種の維持のためのジャコウアゲハの戦略です。
ジャコウアゲハのメスは黒い揚羽蝶とは思えない黄灰~褐灰色の翅色、
産卵のため食草のウマノスズクサを探して、
草原を低空飛行している姿をよく見ます。
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イチハツ、アヤメなど

2024-06-28 20:00:21 | 花,植物
4月21日と25日、
散歩道に半自生化している春の花を写してながら歩きました。


イチハツ(一初)。
アヤメ科アヤメ属の中国原産の多年草です。
アヤメの仲間ではいち早く咲くのでこの名があるようです。
花期は4月下旬、高さ30-50cmの花茎が立ち、径10cmほどの花をつけます。
花色は藤紫色、すてきな色です。


アヤメ(文目、綾目)も紫色の花をつけていました。
アヤメ科アヤメ属の日本や朝鮮半島などが原産の多年草です。
山野の草地や日当たりの良い草地に自生します。


シャガ(射干)がまだ美しく咲いていました。
中国原産のアヤメ科アヤメ属の多年草、
種子ができず、分根など、地下茎だけで増えています。
3月下旬から咲いていましたので、長く楽しめる春植物です。


公園の草原に白色の一重のバラがいくつか咲いていました。
ナニワイバラです。
中国を原産とする原種バラの一つで、
日本へ江戸時代に渡来、
浪速商人が流通を担ったためナニワイバラと名付けられたとのことです。


クレマチスでしょうか、テッセンでしょうか、
笹薮の草原に半自生化して花をつけていました。
キンポウゲ科センニンソウ属のつる性植物です。


オオデマリ、
一週間ほど前、咲きはじめは薄緑色だった花が白色になっていました。
レンプクソウ科ガマズミ属、
ヤブデマリの園芸品種といわれています。


民家の道ばたに鈴蘭の白い小さな花を見つけました。
正しくドイツスズラン、
キジカクシ科スズラン属の多年草です。
見たことはありませんが、
日本原産のスズラン(君影草)は花がもっと小さく、
山野にひっそりと咲いているそうです。


コバノタツナミが道に倒れるように花をつけていました。
シソ科タツナミソウ属、
草丈も葉も小さく、タツナミソウを小さくしたような草です。
別名、ビロードタツナミ。






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今年もキンランが咲きました

2024-06-26 20:00:40 | 花,植物
今年も公園となっている山地の林床に
キンランがたくさん咲いていました(4/21、4/25)。


4月21日、
そろそろ咲いている頃とキンラン(金蘭)が見られる公園へ。
林床のところどころにキンランの黄色の花が咲いていました。


野生ランの一つ、
花が黄色(黄金色)の蘭なので金蘭の名があります。


5,6本が群生していたので、
逆光下、背景に森の木々を入れて、ズームの広角側で絞って撮って見ました。
木々の若葉の黄色にキンランの黄色が被り、
ねらいなのですが、花写真としては微妙です。


数年前に何本かの木の伐採がされた斜面、
日の当たる林床が広がり、キンランの若い個体がたくさん出ていました。
里山環境の減少により、一時は絶滅危惧も心配されたそうですが、
雑木林に手が入れられ、
里山環境の復活した場所では再びキンランがよく見られるようになりました。


キンランは落ち葉や倒木などを栄養源にしている菌根菌に依存して成長するとのこと、
栽培はきわめて難しく、庭では育ちません。
野生蘭ブームも落ち着き、
このことが知られて盗掘が少なくなったのも増えた要因かも知れません。


キンランの花、
曇りや雨だと閉じてしまいます。
晴れの日に花は開きますが、
それでも全開はせずに、半開き状態です。


花弁は5枚で3裂し、
唇弁には橙色の隆起が見られます。
この橙色、個体により濃淡があるようです。
濃色の方が魅力的に思えます。


最後に葉を入れて、鮮やかな黄色に写った花を。
葉は狭楕円形状で長さ10cm前後、葉柄は無く茎を抱き、互生します。
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4月の花に小さな虫

2024-06-25 20:00:49 | 花と虫
公園のコデマリの花に小さな甲虫が集団でいました(4/21)。


満開に咲いたコデマリを覗くと
小さな緑褐色の甲虫が動き回っていました。
長い後ろ足が特徴的、アシナガコガネと思われます。


アシナガコガネ、緑褐色のものと茶褐色ものがいました。、
交尾をしているものもいました。
コデマリ、オオデマリ、クリの花などによく集まるようです。


コデマリ(小手毬)はバラ科シモツケ属の落葉低木。
花期は4月、同属のユキヤナギより少し早く、よく似た白い小さな花を咲かせます。
コデマリが手毬のような丸い花序を枝の先端部分につけるのに対し、
ユキヤナギ(雪柳)は長く伸びた枝全体に白い花をびっしりとつけます。


コデマリにハナムグリも何匹か来ていました。
上写真はクロハナムグリ。
ハナムグリたちもコガネムシ科の甲虫です。


花壇のスミレの花にビロウドツリアブが吸蜜していました。
丸みのある体に茶褐色~淡褐色の毛がたくさん生えた姿に愛嬌を感じます。


尖った長い口吻を持ち、ホバリングをしながら様々な花で吸蜜します。
春にのみ現れ、日当たりの良い林縁などの地表近くに見られます。


同じ花壇、
オレンジ色のナスタチウムの花にヤブキリ幼虫がいました。
よく見ると他のナスタチウムにもヤブキリの幼虫がいます。
ナスタチウムはワサビのような爽やかな辛味があり、
サラダなどにして食用とされる花です。
幼虫の時は花を食べるヤブキリ、
人と同じくナスタチウムはおいしいようです。

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ハナイカダとオドリコソウ

2024-06-24 20:00:03 | 花,植物
4月21日、城山公園の山道を歩くと、
雌雄のハナイカダそしてオドリコソウが花をつけていました。


道横の林にハナイカダの花を見つけました。
ハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木、
葉の中央の葉脈に花をつける珍しい植物です。


ハナイガタは雌雄異株の木本、
雌株は1~3個の雌花、雄株は3~8個の雄花をいずれも葉の上に咲かせます。
写真は雄花、緑色の花弁に薄黄色の雄しべが数本見られます。


雄株の葉と花を。
枝先に広がった4,5枚どの葉にも数個の花がついていました。
山沿いの平地から丘陵地のやや湿り気のある林内などに自生するハナイカダです。
花期は4~6月ごろ。


上写真は雌株についた雌花。
雄しべは退化し、雌しべ花柱が3〜4裂した花を
葉の中央の葉脈の上に多くは1個だけつけます。


花に来る小さな虫をねらっているのでしょうか、
雌花の横に全身が薄緑色のクモ、ワカバグモがいました。
小さな実は秋の初めに黒色に熟します。


山の草地にオドリコソウ(踊子草)が白い花をつけていました。
シソ科オドリコソウ属の多年草、
野山や野原、半日陰になるような道路法面などに群生します。


花期は4~5月、
花は茎の上部の葉腋に数個が輪生状態となり、
数段の段になって咲きます。
一つ一つの花は上唇と下唇に分かれた唇形で、
花色は白とピンク色の2色があります。


輪生になって咲いた花を
笠をかぶった踊り子達が並んだ姿にたとえて踊子草の名があります。
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昨日に続いてニホンカワトンボ

2024-06-23 20:00:03 | 昆虫
昨日に続いて地元の小川のニホンカワトンボ(4/18、19)。
数が少ないのか、見つけられないのか、
3匹しか撮れなかったメスと青灰色の成熟したオスを選んで見ました。


ニホンカワトンボの成熟したメス、
翅は透明で縁紋は白色、体色は金緑色です。


明るい青色の体色、
翅が透明で縁紋が白色、そして腹部が太目です。
羽化して間もないメスと思われます。


深緑色のメスもいました。
発生時期のニホンカワトンボ、色が楽しめます。


ニホンカワトンボのオスは成熟すると白い粉を吹き、
青灰色になります。


その成熟したオスを正面から、
複眼が黒色で大きい。


トンボは肉食です。
このニホンカワトンボのオス、けっこう大きな蝿をくわえていました。

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金属光沢のニホンカワトンボ♂

2024-06-22 20:00:17 | 昆虫
4月18、19日の両日、
谷戸の小川で羽化して間もないニホンカワトンボを
マクロレンズでねらって見ました。
何枚も撮れたので、2回に分けて掲載します。
今日は金属光沢の美しい、青緑色のオスを集めて見ました。


美しい青色の個体がいました。
羽化して間もない未成熟個体はメタリックな青緑色をしています。


この個体は青緑色、
濃橙色の翅も傷みがなく、鮮やかです。


ニホンカワトンボには翅が橙色型のものと透明型のものがいます。
橙色型のものは全てオスで、
透明型のものにはメスが多いのですが、オスもいます。
雌雄は翅の縁紋で判別でき、
縁紋が赤褐色であればオスで、白色ならばメスです。


緑色の透明型がいました。
縁紋がきれいな赤褐色、オスの個体です。


オスは成熟するにつれて白い粉を吹いて青灰色になっていきます。
クレソンの葉にとまったこの個体、
金属光沢が少なくなり、白が混ざり緑灰色に見えます。


この個体は胸部に緑色が残りますが、
腹部が白く粉を吹いています。
成熟していく途中です。


ニホンカワトンボ。
カワトンボ科の中型のトンボ、移動するのはあまり得意ではないようです。
東京都区部では絶滅種、多摩地区でも絶滅危惧種となっています。
私の行動範囲ではこの谷戸の小さい流れにしか見ませんが、
それも、個体数が毎年少なくなっているように思います。
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4月中旬の散歩道で草の白い花

2024-06-21 20:00:20 | 花,植物
4月17,18日の散歩道に写した白い草の花を並べて見ました。


山道にエビネ(海老根)が茎を伸ばして、白花をつけていました。
ラン科エビネ属の多年草、地上性のランです。
花期は春、新芽の展葉とともに高さ30~40cmの花茎を伸長させ、花をつけます。
ジエビネ、ヤブエビネとも呼ばれます。


アマドコロが先端が薄緑色の白色の花をつけていました。
キジカクシ科アマドコロ属の多年草、
花期は4~5月、各葉の付け根から1~2個の細い花柄を伸ばして、
細長いつぼ型の花を垂れ下げてつけます。
花の長さは2cmほど 、花被片が合着し筒状形です。
日当たりのよい山野に生えます。


早くもホウチャクソウにも花がついていました。
キジカクシ科チゴユリ属、
花の先端が緑色の白花でアマドコロによく似ますが
花被片が合着しないところがアマドコロと異なります。
花期は春から初夏、
日本全国に分布し、山地や丘陵地の林内の薄暗い場所にふつうに見られます。


チゴユリも咲いていました。
キジカクシ科チゴユリ属でホウチャクソウと同属になります。
ホウチャクソウとは違い、チゴユリの花は開きます。
また、両者の間に自然交雑種があり、ホウチャクチゴユリというそうです。


山地から里道へ。
道ばたにヤブニンジンが白い線香花火のような花をつけていました。
セリ科ヤブニンジン属の多年草、
4~5月、枝先に複散形花序をつけ、少数の白色の5弁花を咲かせます。


畑横にダイコンの白い花。
よく見るとすぐ横にむき出しの萎びたダイコンが、
抜かれて捨てられたダイコンから咲いた花のようです。


草原にバラ科クサイチゴの花がたくさん咲いていました。
正確には草本ではなく、木本です。


これは明らかに木本になります。
道ばたに植栽されたドウダツツツジが白い小さな釣鐘形の花をたくさんつけていました。
ドウダンツツジ(灯台躑躅)、
ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木です。
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クサノオウなど黄色の花

2024-06-20 20:00:26 | 花,植物
谷戸道にクサノオウの黄色の花を見つけました。
そこで、 黄色の花を写し集めて見ました(4/17.18)


谷戸の畑畦にクサノオウ、
濃緑の葉に黄色の花が映えていました。
クサノオウの名には諸説あるようですが、
古くから民間療法の薬草として、
幅広く使われていたことから「草の王」が分かりやすいようです。


ケシ科クサノオウ属の1年生(越年草)の草本、
花期は春~初夏、枝の先に直径2 cm程度の鮮やかな黄色の4弁花をつけます。


ヤマブキソウが
クサノオウによく似た黄色の4弁花をつけていました。
同じケシ科でヤマブキソウ属に分類されますが、
クサノオウ属とされる場合もあるようです。


バラ科ヤマブキの花もまだ咲いていました。
代表的な春の山野を染める黄色です。


八重のヤマブキの花もありました。
ヤマブキより濃い黄色で花期も少し遅いように思います。
太田道灌が山の中で雨に降られ、農家に蓑を借りに訪ねたら、
この短歌を渡されたという逸話、
「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」の
ヤマブキはこの八重花の山吹で、実がなりません。


水辺に早くもキショウブ(黄菖蒲)が咲いていました。
アヤメ科アヤメ属、
西アジアからヨーロッパ原産の多年草です。
栽培されていたものが日本全国の水辺や湿地で野生化、帰化化しています。


同じ水辺にキク科ニガナ属、
オオジシバリが花をたくさんつけていました。
日本全土のやや湿り気のある道ばたや水田などにごくふつうに見られ多年草です。
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