行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ネコハギ、イヌハギ、メドハギ

2021-09-30 20:00:43 | 花,植物
9月中頃、
丘陵の山道にハギ属かなと思われる草本を見つけました。
調べて見るとネコハギでした。
その後、同じハギ属のイヌハギとメドハギを写したので並べて掲載。


ネコハギ、
マメ科ハギ属の多年生草本です。
日当たりの良い草地や畑地に生え、平地から低山まで生育するとのこと、
多分、いままで見ていたのでしょうが見逃していました。


ネコハギの花、
葉腋につき、ほとんど柄はなく、2-4個がまとめて咲きます。
花の大きさは7-8mm、花弁は白く、旗弁の中央基部近くに紫色の斑紋があり、
けっこう素敵な花です。


茎や葉の全体に軟らかな毛が多くあり、
それがネコハギの名の由来です。


イヌハギ。
河川敷や日当たりよい草地や砂地に生育する半低木です。
ハギに比べ花が見映えしないのでイヌハギ、
あるいはネコハギに対して大きいのでイヌハギ、
両説があるようです。
茎は直立、上部で分枝し、全体に黄褐色の斜上する軟毛が見られます。


花を一点しか写していなかったので、
9月下旬に写したイヌハギの若い果実を。


メドハギ。
ハギ属の多年草、真っすぐに立ちあがる姿が特徴的な雑草です。
日本では道端によく見かける草、
多摩川の河川敷にもたくさん生えていました。
萩の仲間ですが、細かい葉が密生する姿は萩とは印象がかなり異なります。


花期は8-10月、
葉腋に2-4個の花が集まってつき、
花旗弁の基部に紫色の斑点が見られます。
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ヒガンバナ

2021-09-29 20:00:08 | 花,植物
9月の花と言えばヒガンバナ、
今年は早く、9月の前半に咲き始めていました。
散歩道のところどころで写したヒガンバナを載せて見ます。


9月13日、
長池公園、里山地区のヒガンバナの群生が一斉に花開いていました。
毎年、彼岸近くに咲き始めるヒガンバナ、今年はかなり早い。
温暖化、異常気候?、いろんな植物の開花時期が乱れているように思われます。


その花に黒いアゲハチョウ、
翅の白帯からミヤマカラスアゲハと思われますが、
夏型の雌、翅の青色が少なく、美しさが足りないのが残念、
また、ヒガンバナも色合い、配置が悪く見映えしません。
真っ赤でたくさんの細い花びらのヒガンバナ、きれいに撮るのはけっこう難しい。


9月16日、
自宅近くの公園道のヒガンバナが最盛期。
真っ赤な花に別名が曼珠沙華、
なんとなくおどろおどろさを感じるヒガンバナです。
露出を大きくアンダーにして、赤と背景の黒のコントラストを強調して見ました。


道端のヒガンバナを真上から。
これも露出を大きくアンダーにしています。


白いヒガンバナと紅い彼岸花が混植されていました。
両者ともヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、
白い花は白花彼岸花、白花曼珠沙華と呼ばれ、
赤い彼岸花と、黄色い彼岸花のショウキズイセンの自然交配種とのこと、
赤と黄色から白、なんとなく不思議な気がします。


彼岸に入った9月21日の谷戸の草原、
カナムグラなど雑草の緑の中に赤色が目立っていました。


彼岸の谷戸の田んぼ、稲が黄色みを増していました。
一方、畔に並んだヒガンバナ、
花は終わりに近く、色褪せしているものが見られます。
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イタドリ、ベニイタドリ

2021-09-28 20:00:39 | 花,植物
9月中旬、
里や河川敷の散歩道のところどころにイタドリの白や薄紅色の花が見られました。


里の小道にイタドリ(虎杖)の花。
タデ科ソバカズラ属の多年草、草丈が1m を超える大型雑草です。
雌雄異株の植物、
上写真は、できはじめの果実が見られるので雌株、雌花です。


白に微かに薄紅色の混じっている個体、これも雌株です。
イタドリには花弁はなく花被片は萼片の5枚だけです。
雌花の先端は房状に細裂し、
花被片(萼片)は白色または乳白色でときに赤みを帯びるとの記載がありました。


多摩川河川敷に花が紅色のイタドリを見つけました。
花後、果実をつくる段階で雌花の外側の花被片が赤く色づく物が有り、
これをベニイタドリや明月草(メイゲツソウ)と称するそうです。


したがって、ベニイタドリと呼ばれるのは雌株(雌花)です。
このベニイタドリ、果実は白色になっていました。
Webなどでベニイタドリを調べると果実まで紅いものも見られます。


紅色が少し薄目の別の個体、
少し離れて、草姿全体を写して見ました。


イタドリの雄株もありました。


イタドリ雄株(雄花)、
雄花は漏斗形で雌花より小さく、
雄しべが萼片より上に飛び出すように見えます。
雄しべは8個あります。
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花とイチモンジセセリ

2021-09-27 20:00:36 | 花と虫
9月初中旬の散歩道、
なにげなくレンズを向けた花、
それに吸蜜するイチモンジセセリを集めて見ました。
8月下旬を過ぎるとイチモンジセセリが急に増え、いろいろな花に姿があります。


イチモンジセセリがニラの花から顔を覗かせました。
ニラは道ばたや野原に見られるネギ属の多年草、
栽培されている野菜のニラと野原のニラは同じ種です。
8月から9月に一茎に真っ白な小さな花をたくさんつけます。


咲きはじめたシオンの花にもイチモンジセセリ。
シオンはキク科シオン属の多年草であり、
草丈は1.5~2mほどに成長、初秋に薄紫色の花をたくさん咲かせます。


9月初旬の柑橘の花にもイチモンジセセリ。


キバナコスモスの花とイチモンジセセリ。
花びらの上にちょこんと立っているように見えます。
イチモンジセセリの中でも小さなめの個体、
大きな眼がアンバランスでどこかブサ可愛い。


翅を広げたイチモンジセセリも一枚。
野原のキツネノマゴにはイチモンジセセリがよく集まります。


林の中に咲いたオトコエシにイチモンジセセリ。
暗い場所にあることが多く、
なかなかうまく撮れなかったオトコエシも蝶がいると絵になりました。


花の名はわかりませんが、
花壇のピンク色の花の中にイチモンジセセリ。
花色が映ったのか、翅色が上の者たちより明るくきれいに見えます。
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野の花にオオチャバネセセリ

2021-09-26 20:00:50 | 花と虫
9月中旬、
ノハラアザミ、サワギキョウそしてユウガキク、
秋の野花にオオチャバネセセリが吸蜜していました。


ノハラアザミの花に新鮮なオオチャバネセセリがいました。
イチモンジセセリに似ますが、
少し大型で、後翅の白紋列に凹凸があり、大きく豪華です。


夏から秋に花咲くノハラアザミ、
本州中部以北の山地の草原や林縁に見られます。
よく似たノアザミは春から夏に咲くのに対し、
ノハラアザミは秋に花をつけます。


涼しくなって勢いを増して咲き出した里山のサワギキョウに
オオチャバネセセリが吸蜜していました。


キキョウ科ミゾカクシ属サワギキョウ、
美しい山野草ですが、全体に毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物です。
花にも毒があるはずですが、
このオオチャバネセセリ、サワギキョウの花から花へと、
しばらくの間、吸蜜を続けていました。


翅を広げたオオチャバネセセリを一枚。


9月初旬、
丘陵の山道のユウガギクにもオオチャバネセセリがいました。
色褪せもなく、発生して間もないと思われる新鮮な個体です。


ユウガギク、
いわゆる野菊の一つに数えられていますが、
この種は7月ごろから咲き出します。
9月にもう花が終わりに近い風情です。
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バッタの色

2021-09-25 20:00:07 | 昆虫
9月上旬に写したバッタを掲載。
バッタには同じ種で緑色ものと茶色のものがいす。


センニンソウの花陰に緑色のトノサマバッタ。
別名はダイミョウバッタ、
緑色の体色と体型に風格を感じます。


トノサマバッタ、
実は、褐色の体色のものの方が少し多くいるのだそうです。


ホシササキリ。
体長15mm前後と小型のササキリ、
体色は普通明るい緑色です。


体色が褐色のホシササキリもいました。
褐色のものは少なく、初見です。


褐色型ショウリョウバッタ雌、
薄茶色の地に体側を貫くように黒白の縦帯模様がおしゃれです。
ショウリョウバッタは雌雄で大きさが極端に違い、
オスは体長5cmほどで細身、キチキチバッタとも呼ばれます。
メスは10cm近くあり、がっしりした体型、
日本のバッタの中では最大の大きさだそうです。
体色は雌雄ともに緑色型が多く見られます。


開花前のツリフネソウの葉にササキリ。
体色が鮮やかな緑色、翅と体の側面が光沢のある黒褐色をしています。
ササキリにも稀に淡褐色の個体がいます。
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3色のツユクサとイボクサ

2021-09-24 20:00:26 | 花,植物
早いものは梅雨の頃から花が咲くツユクサですが、
梅雨草ではなく露草、初秋の花です
花色は普通は青色ですが、白色そして淡紫色のものが稀に見られます。


ツユクサ、
道ばたや畑地など、どこにでも普通に生えている雑草ですが、
青色の花が少ない中、
美しい青色の花をつけるということからは貴重な雑草です。
その鮮やかな青色から青花(あおばな)の別名を持ちます。


14時過ぎ、頭を垂れはじめた稲穂の中にツユクサの花を写しました。
朝咲いた花が昼にしぼんでしまうツユクサですが、
9月になると昼過ぎても花開いているものが多く見られます。


何年かぶりに白色のツユクサを見つけました。
14時近くになりますが、
河川敷のヤナギの根元に十株ほどがまとまって生え、
どの花もまだ咲いていました。


白い花のツユクサ、
シロバナツユクサの名があります。
花のつくりは青色のものと同じで、
花弁は3枚、ミッキーマウスの耳のような形をした上部の2枚は大きく、
下部に小さく目立たない1枚が存在します。
雌蕊は1本、雄蕊は6本ありますが、役に立つのは下方の2本だけとのことです。


花色が薄紫色のツユクサ、
ウスイロツユクサと呼ばれます。


この色のツユクサも珍しいのですが、
一ヶ所、よく通る道横の植え込みの下に毎年何株か咲いています。
花色など形質は遺伝的に固定しているそうで、
同じ場所に毎年見られることになります。


イボクサ。
ツユクサ科の1年生水田雑草です。
夏の終わりから秋にかけて、
水田や田んぼの畔に淡赤紫色の小さな3弁花を群生して咲かせます。


葉はツユクサよりやや細くなりますが、
色艶や形状はよく似ています。
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キンモクセイ、シュウカイドウなど初秋の花

2021-09-23 20:00:29 | 花,植物
9月初旬が雨続きで気温が低かったせいでしょうか、
今年は9月中旬前にキンモクセイが芳香を放っていました。


我が家のキンモクセイ(9/14)。
2日ほど前からいい香りを放っていました。
春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイ、
三大香木と言われ、いずれもとてもよい香りの花を咲かせます。


キンモクセイ(金木犀)
モクセイ科モクセイ属の常緑小高木、
9月下旬から10月になって花が咲き、芳香に包まれます。
今年は驚くほど早い開花でした。


シュウカイドウ(秋海棠)。
シュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年生草本、
バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせるので秋海棠です。
江戸時代に中国から渡来した帰化植物、
日本の各地で半野生化しています。


8月下旬から10月まで花が見られます。
雌雄異花の草、雄花はほぼ正面を向いて開き、
中央に黄色く球状に集まった雄蘂がよく目立ちます。
4枚の花弁のうち左右の小さな2枚が花弁で、
上下の大きな花弁のように見える2枚は萼です。
雌花には垂れ下がった状態で下方を向いて開きます。


シュウメイギク(秋明菊)。
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
名前にキクが付きますが、キク科ではなくアネモネと同じくキンポウゲ科、
初秋を彩る花の一つです。


キク科シオン(紫菀)。
キク科シオン属の多年草、
シオン(紫菀)の名は素敵で、花も美しいのですが、
なぜか、別名にオニノシコグサ(鬼の醜草)があります。
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セージの花にナガサキアゲハ、ホシホウジャク

2021-09-21 20:00:43 | 花と虫
公園の花壇に植えられた紅いセージの花にナガサキアゲハの雌、
青いセージの花にホシホウジャクとヒメクロホウジャクが吸蜜していました(9/14)。


ナガサキアゲハ。
もともとは九州以南に分布していた南方系の蝶ですが、
温暖化に伴い北上、21世紀の初頭に神奈川県西部海側で越冬が確認された後、
今では、関東全域、東北南部に生息域を広げています。
ブログ主の住んでいる多摩地区でもときどき撮影できる蝶となりました。
地球温暖化の指標種です。


前翅長60-80mmほど、
日本産のチョウではモンキアゲハやオオゴマダラに並ぶ最大級の種、
メスがオスよりも大きく、アゲハチョウ属の中では翅が大きくて幅広く、
後翅に尾状突起が見られないことが特徴です。


ナガサキアゲハ、雌雄間で翅の模様に差があります。
翅のつけ根に赤色の斑点があるのは雌雄共通ですが、
雄の翅はほぼ全体が黒いのに対し、
雌は後翅の中央部に白の細長い斑点が数個外向きに並び、
その外縁には赤の環状紋が並びます。
写真は雌、翅に傷みがなく、発生して間もない新鮮な個体です。
紅い花はパイナップルセージです。


パイナップルセージ、
正しくはサルビア・エレガンス、シソ科の植物です。
嗅いだことはありませんが、
葉っぱがパイナップルのような香りがするそうです。
8月~11月ごろまで紅色の花を咲かせます。


青色のセージにホシホウジャク。
ホバリングしながら、口吻を長く花の中に伸ばして吸蜜します。
後翅の橙色帯がよく目立ちます。


青色のセージはメドーセージ。
正式にはサルビア・ガルニチカ、
暑さにも寒さにも強い種、野生化もしています。


同じ、メドーセージにヒメクロホウジャクもいました。
このスズメガ科の蛾もホバリングしながら吸蜜します。
体色がホシホウジャクより淡色で、翅に橙色の帯がありません。

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河川敷で初秋の草の花

2021-09-21 20:00:32 | 花,植物
昨日に続いて、
9月初旬の河川敷に写した初秋の草の花を並べました。


コセンダングサ。
道ばたや河川敷などによく生えているキク科の1年草です。
白い小さな舌状花がつくものもありますが、
ほとんどは管状花だけの花です。
江戸時代に渡来したといわれる帰化植物。


メマツヨイグサ(雌待宵草)。
大正から昭和に北アメリカから観賞用に持ち込まれたアカバナ科の越年草、
今は道ばたや河川敷などに定着しています。
6月ごろから花をつけ、夜になると花を開きますが、
秋になると昼間でも開花しているものがあるようです。
撮影時間は午後2時だったとおもいます。
マツヨイグサには種類がいくつかありますが、
その中で最ももよく見られるのがメマツヨイグサです。


マルバルコウソウ。
ヒルガオ科のつる性多年草。
これも熱帯アメリカから観賞用に持ち込まれましたが、
今は野原や畑地などで雑草化、河川敷にも生息を広げている帰化植物です。
鮮やかな朱色の花弁に白色の蕊がきれいなので雑草感が少ない雑草です。


花はまだ蕾のヨモギに薄赤色の虫こぶがついていました。
ヨモギの虫こぶというとヨモギハシロケタマフシがよく知られていますが、
これはヨモギクキコブフシ、花より見映えします。


キク科ブタクサの花。
これも北アメリカ原産の外来雑草、
道ばた、荒れ地、河川敷など、全国的に広がっています。
風媒花、夏から秋の花粉症の主要原因となっているようです。


キクイモとオオブタクサ。
両者ともキク科の大型雑草です。
一昨年の台風による洪水により、植生の大きく変わった河川敷の草原、
今年の初秋はこの両者をはじめとする大型草で覆われていました。


これも洪水によるものでしょうか、
いままで少なかったカワラケツメイ(河原決明)が群生して花をつけていました。
漢字で書くとまるで人の名のような、マメ科の1年草です。


まだ9月8日でしたが、
ヒガンバナが一茎だけ花開いていました。
今年はヒガンバナが早く季節感がづれてしまうかもと思いましたが
案の定、まだ彼岸に入ったばかりですがもう花が終わりに近づいています。
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