行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

モズの高鳴き

2011-11-30 18:50:58 | 
11月になり,近くの野道を散歩していて,
夏,秋の初めにはなかなか遭遇できなかった小鳥を
急によく見かけるようになりました。
モズもその一つです



樹の天辺にとまり,見事に口を開き,高鳴いていました。
モズの高鳴きは縄張りの主張,
本には「キィーキィーキィー」と鳴くと書かれているものが多いようですが,
個体によって鳴く音が少し違うように思えます。
この雄モズは,「ギチギチギチ」と泣いているように聞こえました。



電線にとまっていたこれも雄モズ,
スズメ?かと一瞬思いましたが,
尻尾を上下に動かす動作でモズとわかりました。





木の枝陰,葉陰でこそこそ動いていた小鳥,
たまたま飛んできたシジュウカラも追い払われて,
すぐに逃げていきました。
姿を現したのはモズの雌でした。
雌は雄に比べ,眼に走る黒帯(過眼線)がはっきりしていません

鵙鳴いて野焼きの煙る里野かな
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姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)の花園

2011-11-29 21:41:58 | 花,植物

道端一面にヒメツルソバがたくさんの花を咲かせていました。
秋の日に輝き,葉も紅く染まっています。
道路脇の溝には木々の落ち葉が浮き,流れていきます。
深秋です。


金平糖のようなこの花はタデ科の花,
ミゾソバと同じ仲間です。
この粒一つ一つが花,金平糖は小さな花の集合体ということになります。
他のタデ科の花と同じように,この花が開くと中に蘂があります。
なかなか全部が開いているところ見ませんが,
金平糖をよくみると一つ二つ開いている花が見られます。


ヒマラヤ地方原産の植物ですが,岩場などでも生育するので,
ロックカーデンなどの下草と持ち込まれたようです。
頑強で繁殖力も強く,こぼれ種などで増え,今は雑草化もしています。
道のコンクリートの隙間などに咲いているのをよく目にします。


春5~6月ごろにも花が見られますが,
ほんとうの花期は秋です。
そして,花も秋の今頃がきれいです。

外に出ればはや暮れ染まるビルの街
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ツワブキ,イソギク

2011-11-28 20:30:07 | 花,植物



早いもので,秋も終わり,もう間もなく12月です。
花の少ない晩秋に咲き出す石蕗(ツワブキ),
その深い黄色の花が晩秋から冬への寂しさを増長します。
石蕗の名にふさわしく,石の間から茎を伸ばしていました(下)。


葉が蕗に似ていて,その葉につやがあるので「つやぶき」,
それが変じて「つわぶき」になり,石蕗の字が当てられたと思われます。
お寺や家の庭などによく見られますが,
もともとは自生のキク科の植物です。


磯菊(イソギク)はその名からわかるように,
もともとは海岸に自生している同じくキク科の植物です。
舌状花はなく,筒状花のみの花です。


葉の周囲の白い縁取りが模様として美しく,
花を見るより,葉に美しさがあり,
今は各地で園芸用に栽培されています。

石蕗の花どれも日陰を染めにけり
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皇帝ダリア

2011-11-27 20:04:41 | 花,植物

11月も中旬になると4mはあると思える大きな草の茎頂近くに,
薄い紅色の大きな花がたくさん咲いているのをよく目にします。
皇帝ダリアの花です。
数年前までは結構珍しい花でしたが,
その見事さから愛好者も増え,
また,竹のような茎を短く切り,
挿しておくと比較的簡単に増えるところから,
最近はあちらこちらで見かけます。




母が住むさいたまの実家にも皇帝ダリアが
あちらこちらにたくさんの花を咲かせていました。
昨年からあるものに加え,
昨年暮れ,茎を切り,私が挿しておいたものも,
いつの間にか茎が高く伸び,
2階の窓にちょうどかかる高さに花を咲かせていました。


木のように高くなるので,木立ダリアとも呼ばれますが,
これはバラ科ダリア属の多年草なのです。
毎年冬には枯れて,翌年春遅くまた芽を出し,
そして秋にはこんなに大きくなり,花を咲かせます。


花は蜜が多いようで,ミツバチがたくさん来ていました。
どれも花粉にまみれて,体いっぱいに花粉をつけていました。
そのうち皇帝ダリアの蜂蜜ができるかも知れません。

小春日や皇帝ダリアと天仰ぐ
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ラッキョウの花,ショウガの花

2011-11-26 22:32:08 | 花,植物

道端に,雑草に混じりラッキョウの花が咲いていました(11/12)。
どうしてこんなところにあるのかはよくわかりませんが,
福神漬けと同様,カレーになくてはならないあのラッキョウの花です。


ちょうど花盛りのようで,
翌日,NHKのニュースで鳥取の砂丘一面に
花を咲かせているラッキョウの花が紹介されていました。


それとまったく同じ花です。
おもしろい形ながら,よく目立つきれいな花です。
ユリ科ネギ属,よく似た花にノビル,ヤマラッキョウがあり
それらは自生の植物です。


写真は10月30日の撮影,
里山を歩いていて,一株だけ咲いているのを見つけました。
多分ショウガの花と思います。
花の盛りは9月から10月ようですので,
末期に近いものでしょうか。
ショウガ畑などよく管理されているところでは
花を咲かせることはあまりないので,
ショウガの花はけっこう珍しいようです。
初めて見ますが,きれいな花です。

畦道やなんとらっきょの花盛り

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薬師草と吉祥草

2011-11-25 22:23:57 | Weblog
この二つ,山野に見られる中秋から晩秋の野花,
二つとも歴史を思わせる名,
そして有名なお寺の名前でもあります。


薬師草(ヤクシソウ),
日本全国の山野によく見られるキク科オニタビラコ属の2年草,
春に咲く,ジシバリやオニタビラコとよく似た黄色の花を咲かせます。
ジシバリやオニタビラコのように平地の野原や田畦ではなく,
丘陵の斜面などに自生するようです。


多摩横山の道,稲城南山への道にたくさん咲いていました。
また,こんな石垣にも根を伸ばして咲いていました。


吉祥草(キチジョウソウ),
吉祥とはめでたい兆しの意味,花が咲くことが少なく,
この花が咲くとよいことが起こるとの伝えからつけられた名前です。


しかし,実際には花は毎年咲きます。
生い茂った葉や茎に隠れて,
人目線から花が見えづらいのでそう思われたと考えられます。
ユリ科キチジョウソウ属の常緑多年草,
城山公園の山の上り口付近に昨年よりずいぶん増えていました。

吉祥草人に隠して幸の花
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暮れの秋

2011-11-24 21:39:15 | 花,植物
夏の終わりから秋の始めに花を咲かせていた野の草,
枯れ草となり,種実ができ秋の日に輝いていました。
秋も終わると思うと,どこか寂しさも感じる植物たちの姿です。


ゲンノショウコ,
別名,ミコシグサの名があります。
その名の由来となっている神輿の屋根のように
反り返ったゲンノショウコの秋姿です。
夏の終わりに咲いていた可憐な花がこんな姿に変わりました。
反り返った先の部分に種があり,
反り返る力で種を飛ばします。
手前にまだ反り返える前,種の残っている草も見られます。


枯れ草の野にぽつんと残っていました。
ヤブミョウガの実です。
ヤブミョウガは名のとおり,夏の終わりに,
藪の中に茗荷のような葉をつけ,
目立たない白い花をつけます。




ニラの実(種)です。
秋の初め純白に咲いた花がこんな実をつけました。
白い殻に黒い種,日の光にそのコンストラストがきれいです。

種爆ぜて神輿草なる曲線美
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野路の菊2

2011-11-23 21:22:58 | 花,植物
昨日の続き,道端に咲いていた野路の菊です。
どれもきれいな色,そしてその色が実に多彩です。







別にノジギクといわれる種類の野菊がありますが,
それではなく,野路に咲いていた小菊,家菊です。






日の中に幾何学模様に菊咲けり
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野路の菊1

2011-11-22 21:47:56 | 花,植物
11月も後半,朝晩はすっかり寒くなってきました。
ここ2,3日,朝の電車にもコート姿が目立ちます。




11月になり花といえば菊,
丁寧に世話されている大輪菊ではなく,
道端,野の隅に頑張って花を咲かせていた
そんな野路の小菊を集めてみました。






ちょっと歩いただけでたくさんの菊が咲いていました。
野菊のノコンギクもそうてしたが,
菊の仲間には蕾と花の色が異なるものが多いようです。
今日の菊はどれも2色咲きのように見えます。

鼻すする人の多かり今朝の秋
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烏瓜の実

2011-11-21 22:21:16 | 花,植物



秋も深まってきた里山,
あちらこちらに烏瓜が紅い実をつけ,
藪の中,木枝にぶら下がっています。


真夏の夜,藪に咲いたあの神秘的とも思える白い花がこんな実となりました。
神の創造しえし技,
いくら技術が進んでも人間の手だけではできないことです。
神秘的なことです。


白い洋風の鉄柵に紅いカラス瓜の実が
バランスよくぶら下がっていました。
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