行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

紅いバラに紅いカミキリ

2024-07-26 20:00:04 | 花に虫
7月14日の散歩道、
紅いバラの花にベニカミキリを見つけました。


5月14日、
気持ちよい初夏の風を感じながら散歩、
くじら橋を渡ると、青空に浮雲と肋骨雲らしき白雲が浮いていました。


散歩道に八重でも一重でもない、
いわば二重の紅い薔薇が咲いていました。
品種名はわかりませんが、花も葉も傷みなくきれいです。


上とは違う場所、
午後の日を受けていくつかの紅い二重の薔薇が花をつけていました。


公園道にも、
同じ品種と思われる紅い二重の薔薇が咲き、
その花に鮮やかな紅色のカミキリムシが花粉を食べていました。


ベニカミキリです。
紅い花弁に紅色のカミキリムシ、
保護色のようになり、目立ちませんが
黄色の花粉が助けてくれます。


4~5月に発生、花から花へよく飛びます。
春の日を受けて飛ぶ姿はきれいで目を奪われます。
栗の花などによく集まりますが、バラの花にいるのは初めて見ます。
また、こんな近くに撮れるチャンスもめったにありません。


体長は13~17mm、
雌雄同色ですが、触角の長さで雌雄の区別ができます。
オスの触角は、体長の1.5倍ほどあり、メスは体長とほぼ同じ長さです。
この個体、触角の長さからメスと思われます。
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オカトラノオとオオチャバネセセリ

2023-09-15 20:00:18 | 花に虫
6月23日の長池公園にて。
オカトラノオが白く咲き進み、
オオチャバネセセリが吸蜜していました。


6月23日の公園の里山地域、
オカトラノオ(丘虎の尾)が群生して花を咲かせていました。
山野や丘陵の日当たりのよい草原に自生するサクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。


花期は6~7月、
白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していきます。
花穂の先端(上方)が虎の尾のように垂れ下がり、
丘陵地帯に多く見られるでオカトラノオの名があります。

高さは、50cmから100cm。葉は茎に互生し、葉柄があり、長楕円形で全縁。花期は6月から7月で、白色の小さな花を茎の先に総状につけ、下方から開花していく。花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がる。


そのオカトラノオの花に少し翅に傷みがありますが、
オオチャバネセセリが吸蜜していました。


オオチャバネセセリ、
翅色などイチモンジセセリに似ますが、
翅がやや大きく、後翅の白紋が一直線でなく少しガタガタしています。


春にはいなく、
6月頃から現れはじめ、年2回発生するセセリチョウです。


オオチャバネセセリ、
夏から秋にかけての方が個体数が増えるとのことですが、
その時期はよく似たイチモンジセセリが極めて多く発生する時期、
イチモンジセセリかと見逃してしまうせいでしょうか、
毎年、6~7月に写している蝶です。


市街地での発生はほとんどなく、
里の林の周辺や草地の野の花に吸蜜します。


オカトラノオにスジグロシロチョウも来ていました。
この蝶は春から秋まで、山地や里の草原によく見ます。
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咲きはじめの合歓とジャコウアゲハ♀

2023-09-02 20:00:54 | 花に虫
6月16日の上谷戸親水公園、
川岸のネムノキが花をつけ始めていました。
そこに、ジャコウアゲハが吸蜜にやってきました。


この日は梅雨の晴天日、そして真夏日。
上谷戸の散歩道にネムノキが薄紅色の花をつけていました。
アジサイと並んで梅雨時の散歩道に彩を添えてくれます。


そのネムの花を眺めていると、
ジャコウアゲハのメスが花から花へとゆっくりと飛んでいます。
レンズを100-600mmの望遠ズームに交換して、
ネムの花に吸蜜するジャコウアゲハをねらって見ました。


ジャコウアゲハ(麝香揚羽)、
アゲハチョウ科、黒いアゲハチョウの一つです。
名は雄成虫が腹端から麝香のような匂いをさせることに由来するようです。


ジャコウアゲハのオスは黒いアゲハチョウと言える黒色ですが、
メスは黄灰色、黒いアゲハチョウの一つとは思えない独特の翅色をしています。


背景がいい色にぼけ、
合歓の花とジャコウアゲハがきれいに映りました。
メスの翅の黄灰色、光の具合により濃淡が出るようです。


ネムノキは咲きはじめ、
咲いた花よりまだまだ多くの蕾が残っています。


ネムノキの葉と花と翅を閉じたジャコウアゲハ♀。
後翅裏面の斑模様がきれいに映りました。


花に埋もれたジャコウアゲハの前翅裏と腹部が写っています。
腹部に鮮やかな赤色の斑が見られます。
ジャコウアゲハの特徴です。

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雌雄ツマグロヒョウモン

2022-08-19 20:00:14 | 花に虫
7月中旬、
雌雄ともに新鮮なツマグロヒョウモンが花に吸蜜していました。
多分、第2化のツマグロヒョウモンです。


咲き始めのジニアにツマグロヒョウモンの雌が吸蜜、
発生して間もないと思われる新鮮な個体です。


ツマグロヒョウモンは雌雄で翅模様が異なる蝶。
雌の翅表は前翅の先端部が黒紫色で白い帯が横断します。
雄には見られない翅模様です。
雌は有毒のチョウであるカバマダラに擬態しているいわれ、
飛び方もカバマダラと同じように優雅にひらひらと舞うように飛びます。


ツマグロヒョウモンの雄が
これも咲き始めのキバナコスモスに吸蜜していました。


雄も翅に傷みがなく新鮮な個体たち。
4月頃から11月頃まで見られルツマグロヒョウモン、
その間に4~5回の発生があるといわれていますので、
多分、第2化の個体群です。


雄の翅表は他のヒョウモンチョウ類と同じ豹柄。
名の由来となっているように、後翅の外縁が黒く縁取られます。


少し離れたところで、
雌雄のツマグロヒョウモンがじゃれ合うようにして飛んでいました。
他のヒョウモンチョウ類はほとんどが年1回の発生、
年4~5回も発生し、春から秋遅くまで見られるツマグロヒョウモンは例外的存在です。
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ネズミモチの花とアオスジアゲハ

2022-08-06 20:00:14 | 花に虫
6月末、トウネズミモチが満開に咲き、
アオスジアゲハやヒメアカタテハが吸蜜していました。


大きなトウネズミモチが木いっぱいに花をつけていました。


昨年はこの木にミドリヒョウモンがいたことを思い出し、
なにか蝶をがいるのでは探して見ると、
アオスジアゲハがやってきました。


アオスジアゲハ(青条揚羽)、
黒色の翅を貫くように見られる青緑色の帯が美しい蝶です。
もともとは南方系の蝶ですが、
いまは東京の都市部でも、春から秋までもっともよく観察されるアゲハチョウです。


ヒメアカタテハもトウネズミモチに吸蜜にやってきました。
この蝶も春から秋まで見られますが、
特に秋になると、見る機会が急に増えてきます。


この日も猛暑日で毎日が暑い日、
どこかに姿をひそめているのか
今年は虫たちの姿が少ない6月末です。


その近くの山道にリョウブが咲き出していました。
早くから暑くなったせいか、今年は花の咲き方がいま一つに見えます。


そのリョウブの葉に一頭だけトラフシジミ夏型を見つけました。
近づいてレンズを向けると、
花にとまることなく、どこかに消えて行ってしまい、
結局、撮れたのはピントがあまいこの一枚だけでした。
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キマダラセセリ

2022-07-24 20:00:37 | 花に虫
住宅地の通路の植え込みにキマダラセセリがいました(6/16)


植え込みのシソ科の紫の花にキマダラセセリを発見。


6月~8月ごろまで見られる小さなセセリチョウ、
今年初見になります。


翅裏が黄褐色と茶褐色の斑模様、
キマダラセセリの名の由来です。


ニチニチソウの白い花に移り、
翅を広げました。
翅表面は黒褐色の地に黄褐色の紋が入ります。


ドクダミの葉の上で翅を立てそして広げたキマダラセセリ、
ステルス戦闘機のようにも見えます。


食草はマダケ、ススキ、エノコログサなど。
草原などに比較的よく見られますが、
斑模様がきれいなので、一部には人気がある蝶です。

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青いセージの花にホシホウジャクとヒメクロホウジャク

2021-10-23 20:00:19 | 花に虫
公園の青いセージの花に
ホシホウジャクとヒメクロホウジャクがホバリングしながら吸蜜していました(9/26)。


ホシホウジャク(星蜂雀)。
スズメガの仲間、日中に活動し、
ホバリングしながら口吻を伸ばして花に吸蜜します。
その姿はフォトジェニック、レンズを向けたくなります。


体色は濃淡の褐色ですが、後翅に黄橙色の帯があり、
翅を広げるとよく目立ちます。
尾部は濃い褐色で一筋の白帯が見られます。


口吻は体長の倍以上、
花にとまることなく、ホバリングしながら、
その長い口吻を操り細い花筒に命中させて吸蜜、
その技は見事しか言いようがありません。


ホシホウジャクの正面顔、
花に口吻が突き刺さり、うれしそうな表情になっています。
口吻が口から伸びていることも分かります。


青い花はメドーセージ、ホシホウジャクがよく訪れます。
シソ科の多年草で正しくはサルビア・ガラニチカの名があります。


ヒメクロホウジャク(姫黒蜂雀)が同じサルビア・ガラニチカの花に吸蜜していました。
やはり、スズメガの仲間、
ホバリングしながら吸蜜するところ、
その姿もホシホウジャクによく似ています。


ヒメクロホウジャク、
腹端が黒色、そしてホバリングした時に翅に黄橙色が見られません。
そんなところがホシホウジャクとの見分け方のようです。
いずれにしてもよく似ている両者です。
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スミレ、カタクリの花にミヤマセセリ

2020-04-03 20:00:05 | 花に虫
3月25日、暖かな晴れ日の長池公園の里山にて。


ミヤマセセリがそろそろ発生しているはずと
タチツボスミレの群生場所を探して見ると、


いましたミヤマセセリ。
スミレの花から花へと吸蜜をしていました。


春限定の蝶、
3月~5月、里山の雑木林に出現、
地表近くを飛びまわり、スミレなどに吸蜜します。


翅は褐色で、薄黄色や白色の斑紋が散りばめられています。
前翅中央部にはっきりした白い帯が見られるのは雌の個体、
雄より雌の方が美しいミヤマセセリです。


群生からポツリと離れて咲いたカタクリの花に
ミヤマセセリが吸蜜していました。
少し遠いのが残念ですが、絶好のシャッターチャンスです。
こちらは雄の個体です。


その雄、カタクリから離れて、
ナガバノスミレサイシンでしょうか、
スミレの花にとまりました。
カタクリよりスミレの方が好物のようです。


カタクリの群生の中に
白花のカタクリが一つ咲いていました。
数万株に1株といわれる珍しい白花です。
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キツリフネとキバナアキギリ

2019-10-26 20:00:23 | 花に虫
10月初旬の長池公園、
道下の湿地にキバナアキギリとキツリフネが
隣合わせで黄色の花をつけていました。
しばらく見ていると、そこにトラマルハナバチがいそがしくやってきます。


キバナアキギリ(黄花秋桐)、
花期は8~10月、
桐に似た黄色の花を咲かせます。
山の木陰などによく見られるシソ科アキギリ属の多年草です。


学名はサルビアニッポニカ、
まさに日本のサルビアです。
シソ科の花に漏れず、唇形の花です。
上唇に隠れて見ずらいのですが雄しべは2本、
花の入り口にある紫色なのが仮り雄しべ、
虫が花に来てこの仮り雄しべを押すと、
つながっている雄しべが連動して動き、虫の背中に花粉をつけます。
花から長く伸びている細い紫色の糸状が雌しべ、
虫が飛び立つ際に触れていきます。


そのキバナアキギリにトラハナマルバチがやってきました。
キバナアキギリもツリフネソウと同じく、
受粉をトラマルハナバチに大きく依存しています。


キツリフネ。
ツリフネソウの仲間です。
ツリフネソウより少し早く咲いていたように思いますが
ツリフネソウが終わってもまだ咲いていました(10/4)。


まだ咲きはじめ、キツリフネの雄性期の花です。
花中央にぶら下がるのは合着した雄しべ、
盛んに花粉を出す時期です。


花の形、構造はツリフネソウによく似ていますが
距の形はツリフネソウ渦を巻くのに対し、
キツリフネは渦を巻かずに下方に垂れ下がります。
この3つの花、ぶら下がるしべを見ると右上の花は雄性期、
下の花は雄しべがなくなり細く尖った雌しべだけに見えます。
受粉を控えた雌性期のようです。


まだ開いていないキツリフネの花にルハナバチ、
花をこじ開け中に潜ろうとしているようです。


ヒラタアブの一つ、
ヨコジマオオヒラタアブも雄性期の蕊に頭を触れています。
花粉をいただいているようです。
蜜は距の部分にあります。


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ホシホウジャクと花

2019-10-04 20:00:39 | 花に虫
花に長く口吻を伸ばして、
とまることなく吸蜜する姿が愉快なホシホウジャク、
そのホバリング姿をねらって見ました。


花も終わりに近づいた生垣のアベリアに
ホシホウジャクが口吻を伸ばしながらやってきました。
ホシホウジャク(星蜂雀)、
鳥でも蜂でもないスズメガ科の蛾の仲間です。


ホバリングしながら、花から花へと移動し、
花や葉に脚を置くことなく、
口吻を花の中に長く伸ばして、一瞬の間に吸蜜します。
珍しい昆虫ではありませんが、この姿は写して見たくなります。


全体に焦げ茶色ですが、
後翅のみ黄褐色、
ホバリングしているとこの黄褐色が鮮やかに浮き立ちます。 
それもホシホウジャクのポイントです。


胴体が太く、不格好、
蜂に擬態しているといわれますが、
どこか空飛ぶ海老のように思えます。
この写真を見ていて、
尻尾の先から、紐のような物体が飛び出していることに気が付きました。
ホバリング中の舵取りのためにでしょうか?


このホシホウジャク、
長い口吻の活かせる筒形の花が好みのようです。
ツリフネソウの花にもよくやってきます。


しかし、ツリフネソウの蜜は花の一番奥、
クルクルと丸まった部分にあります。
頭を花の中に突っ込み口吻をいっぱいに伸ばして届く距離です。


キツリフネの花にもホシホウジャク。
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