行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ミヤマアカネ

2024-10-31 20:00:59 | 昆虫
8月中下旬の山道にて、
雌雄のミヤマアカネを写しました。


8月21日、
望遠マクロを片手に林縁の山道を散歩、
草原にミヤマアカネのメスを見つけました。


ミヤマアカネ(深山茜)はアカネ属のトンボ、アカトンボの一種です。
翅の縁紋内側に褐色の太い帯があり、胸部側面はほぼ無斑、
他種と見間違うことはほぼありません。


ミヤマアカネは7月上旬頃から羽化、
羽化後は羽化水域近くの草むらに移動して、成熟するまで草むらで摂食活動を行います。
未成熟は雌雄とも体色は黄褐色でほぼ同じ。
雌は成熟すると黄褐色が少し濃くなりますが、未成熟と大きな変化はありません。
8月中旬、成熟途中のミヤマアカネのメスです。


8月25日、
成熟途中のミヤマアカネのオスも写しました。
メスに比べると腹部に赤味があり、
顔面も少し赤色となり、縁紋も薄く赤色になっています。


10月~11月になると成熟、
雄は翅脈、縁紋を含め全身が赤化、
美しいアカトンボです。


「深山茜」の名がありますが、
実際には高地に限らず丘陵地から低山地にかけて広く分布し、
成熟すると小川や用水路などの水深が浅く緩やかな流水域に現れます。

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リスアカネ、ウスバキトンボなど

2024-10-30 20:00:38 | 花と虫
8月19日、
公園となっている自宅近くの山の草原で虫撮り。
リスアカネ、ウスバキトンボ、サトキマダラヒカゲがいました。


林縁の草原、
風雨で地上に落ちた木の枝に少し離れてアカトンボが数匹いました。


翅末端が黒褐色でこの時期にもうきれいに紅色となっています。
リスアカネのオスです。


腹部はいい色に紅くなっていますが、
胸部が淡い黄緑色なのでまだ完全には成熟していないようです。
完熟すると胸部は茶褐色になります。


平地から山地の水辺から遠くない林縁などに見られ、
移動性はなく、やや薄暗い場所を好むアカネ属のトンボです。


リスアカネのとまった前に、
ハグロソウ(葉黒草)が淡紅色の2弁花を咲かせていました。
6月下旬にも咲いていましたが、8月中旬を過ぎてまた咲き出しました。
本来は初秋の花です。
やや湿った林縁などの半日陰に生育します。


草枝にウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)を見つけました。
夏から秋にかけて、集団で飛び回り、なかなかとまってくれないトンボ、
お盆の頃にたくさん飛びまわることから、「精霊とんぼ」「盆とんぼ」の名があります。
アカネ属ではありませんが、よくアカトンボに間違われています。


やはり草原の草の中にサトキマダラヒカゲが2頭つながっていました。
低地から低山地にかけての森林周辺に生息し、樹液に集まる蝶です。
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8月の花とイチモンジセセリ

2024-10-29 20:00:22 | 花と虫
8月中旬の花壇のいろいろな花を
8月に急に数を増やすイチモンジセセリとともに写してみました。


黄色の球状マリーゴールドにイチモンジセセリが2匹。
マリーゴールドの花もいろいろあります。


赤紫色のセンニチコウ(千日紅)の花。
センニチコうは夏の暑さや乾燥に強く、
名のように長い間咲き続け、夏の花壇では重宝します。


咲き初めの白色のセンニチコウにもイチモンジセセリ。
実はセンニチコウの紫やピンク、白、黄、赤は苞が色づいたもので、
花色ではありません。


ピンク色のセンニチコウも色づいていました。
センニチコウの花は小さな黄色、
苞の上に1ミリほどのサイズでいくつかがひっそりと咲いています。


白いジニアの花にもイチモンジセセリ。
花から花へと飛び移っていました。


キバナコスモスには2頭が連なりました。
上の個体は翅の白斑が同じ大きさで一列にきれいに並んでいます。


フユシラズの黄色の花。
ステルス戦闘機を思わせる形で翅を広げていました。


これは花壇外の道ばたにて、
咲き初めのキツネノマゴとイチモンジセセリ。
8月の花の少ない時期、キツネノマゴには小さな蝶や蜂が吸蜜によく来ます。
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孫娘とツクツクボウシ

2024-10-28 20:00:42 | 昆虫
8月16日、
昆虫がマイブームとなっている末の孫娘と蝉捕りに出かけました。


お盆休みで家族とともに遊びにきていた5歳の孫娘。
この夏は父親と蝉捕りによく出かけているとのことでした。
父親がもどってしまったので、この日は爺さんが蝉捕りに連れ出されました。
そして、たくさんのアブラゼミ、
それにミンミンゼミとツクツクボウシを捕まえて大満足で帰宅しました。


西の方に住んでいるので、
いつも捕れるのはクマゼミとアブラゼミなのだそうです。
ツクツクボウシは初見で、しかも自分で捕ったということで大興奮。
他のセミを逃がした後もしばらく眺め、
手の上から逃げるところを母親に動画を撮ってもらい、さっそく父親に報告していました。


その時の蝉捕りで。
「カマキリがアブラゼミを捕まえている」と孫娘が見つけました。


7月下旬の散歩道でミンミンゼミ、
比較的低いところにとまっていたので望遠マクロで撮影。


ツクツクボウシと同様に翅が透明ですが、
全体的に大きく、特に腹部が太目です。


これも7月下旬、
サクラの木の低いところにニイニイゼミがとまっていました。
木肌に同化するような翅色です。
これも望遠マクロで。


7月初旬に姿を現すニイニイゼミ、
梅雨の晴れ間に聞くその鳴き声はその年の初蝉であり、
この声を聞くと、本格的な夏の始まりを覚えます。
一方、ツクツクボウシが鳴きだすのは8月中旬、
この鳴き声を聞くと、晩夏の感、夏が間もなく終わる一抹の寂しさを覚えます。


7月下旬ヒグラシも。
翅が透明で大きさはツクツクボウシとほぼ同じです。
見慣れないと両者の見分けは難しい。
朝早くの時間と夕刻に「カナカナカナ」と哀愁のある声で鳴きます。
温度と明るさがあるレベルまで下がらないと鳴かないそうです。
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我が家の庭でヒメハラナガツチバチ

2024-10-27 20:00:36 | 昆虫
我が家の狭庭に4、5日前から、
たくさんの小さな蜂が飛び回ってとます(8/14)。
間もなく孫たちがやって来ることもあり、
写真に撮り、どんな蜂なのか調べてみることにしました。


昼前、蜂たちが落ち着いた頃
庭に出てマクロレンズで草の葉にとまった一匹を撮影。
黒地に黄色の縞模様がきれいな小型の蜂です。


庭に生えていたアップルミントの花にもとまりました。
調べてみると、この蜂はヒメハラナガツチバチのオスです。
普通にしていれば危険な蜂ではないと知り安心しました。
昨年は刺される危険のあるアシナガバチが軒下に巣をつくり、
玄関近くを飛ぶので、孫たちが大騒をしていました。


庭の隅にツユクサが咲いていました。
いろんな場所に見られる雑草ですが、
青色の花がきれいなので抜かずに残していました。
午後になると、花を閉じてしまう露草、
7月初旬から花をつけ、9月まで咲いています。
初秋の季語です。


公園の花壇に行って見ると、
キバナコスモスにヒメハラナガツチバチのオスが吸蜜していました。
ヒメハラナガツチバチのオスの背中にはメスにはない黄色の斑紋が見られます。


白いセンニチコウの花にもヒメハラナガツチバチのオス。
ツチバチの中で最も普通に見られる種でいろんな花にやってきます。
ハラナガツチバチの仲間はオスよりメスの方が大きいのですが、
ヒメハラナカツチバチのオスはその中でも特に小さくて細身です。


白いケイトウの花にハラナガバチを写しました。
多分、ヒメハラナガツチバチのメスと思われます。


ツチバチのメスは顎を使って、土を掘り、土の中に空室をつくり、
そこに麻酔で弱らせたコガネムシ類の幼虫を置いて卵を産み付けます。
メスは土を掘るため、オスより顎が発達して大きいのだそうです。
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キアゲハとジャコウアゲハ♀

2024-10-26 20:00:22 | 花と虫
8月8日の南山の林縁道に
キアゲハとジャコウアゲハのメスを写しました。


ルリモンハナバチが吸蜜していたキバナコスモスに
キアゲハがやってきました。


キアゲハは年数回の発生があり、
幼虫の食草は種類が多いセリ科の植物、
4月~10月と長い期間、幅広い場所で目にすることができます。


キアゲハの姿形、大きさはナミアゲハ(アゲハチョウ)によく似ますが、
前翅のつけ根の三角は黒ぽく塗りつぶされたようになり、
ナミアゲハは縞模様になります。
またキアゲハの方が黄色みが強く、この二つを見れば両者の区別は容易です。


草藪のヤブガラシの花の上を
ジャコウアゲハのメスがゆっくりと飛び回っていました。
食草のウマノスズクサを探しているのかと思いましたが、
ヤブガラシの花に吸蜜しているようです。


ジャコウアゲハは黒いアゲハチョウの1つです。
しかし、オスの翅色は黒色なのですが、
メスは黄灰~褐灰色と黒いアゲハチョウらしくありません。


ジャコウアゲハの食草はウマノスズクサ。
ウマノスズクサはアリストロキア酸という毒物を有するつる性の多年草です。
ジャコウアゲハ幼虫はそのウマノスズクサだけを食べ続けて、
体内にこの毒物をたくさん蓄積して成虫になります。
毒物が体内にあることにより、鳥などの天敵から襲われることを防いでいるのです。


ジャコウアゲハの発生は年3~4回、
第1化の春型は4月中旬~下旬、第2化以後の夏型は6月~10月に出現します。
天敵から襲われる心配が少ないので、
林の中や林の縁を他のクロアゲハ類よりも低く、ゆるやかに飛びます。、
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8月の花壇で蝶

2024-10-25 20:00:18 | 花と虫
暑さで蝶も姿が少なくなる8月上旬、
公園花壇に新鮮な蝶が見られました(8/4、8/7)。


花壇の白いジニアの花にヒメアカタテハが
翅を開いたり閉じたりしながら吸蜜していました。
新鮮な個体は朱色の地に黒色紋がきれいです。


ヒメアカタテハ、
ほぼ世界中に分布し、日本ではよく見られるチョウの一つです。
また移動性が強いチョウ、特に夏から秋にかけて個体数が増えるように思います。
一方、よく似たアカタテハは見る機会がほとんどなく、
大きく減っていることがうかがえます。


マリーゴールドの花に
新鮮なツマグロヒョウモンのオスが翅を全開してとまりました。
オスの翅の表側はヒョウモンチョウ類に典型的な豹柄、
後翅の外縁が黒く縁取られます。


黄色のマリーゴールドには翅を閉じてとまりました。
ツマグロヒョウモンは翅に豹柄模様のあるヒョウモンチョウとしては特殊、
他のヒョウモンチョウ類が年1回の発生に対し、年4~5回の発生があります。


キバナコスモスにもツマグロヒョウモン♂。
4月~11月ごろまで、長い期間見られるツマグロヒョウモン、
酷暑の8月でも、元気に飛び回っています。


8月になると、
イチモンジセセリが一気に増えます。
そして、花壇の花にもイチモンジセセリが一気に増えていました。


イチモンジセセリに混じって、
チャバネセセリも数を増やしていました。
後翅の白紋列か小さく、ほとんど目立ちません。


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オミナエシの花にドロバチ、アナバチ、ツチバチ

2024-10-24 20:00:40 | 花と虫
8月上旬、
公園林縁のオミナエシの花に、
ミカドドロバチ、サトジガバチ、キオビツチバチ、キンケハラナガツチバチを写しました。


8月上旬のオミナエシの小さな黄色の花に
黒色の地に黄色模様の1cmほどの蜂が吸蜜していました。
ドロバチ科ミカドドロバチです。


頭部や胸部に黄色の斑模様、そして腹部に黄色の帯模様が2本、
個体によってはこの帯模様が3本、4本と多くあるものがいます。
黄色模様と黄帯が華やかなのでミカドの名が付されています。


ミカドドロバチは竹筒や木の穴などに唾液でつくった泥で巣を作り、
そこに卵を産み付けた後、蛾の幼虫を狩り、巣に運び込み幼虫のエサとします。


散歩道の草葉の上にもミカドドロバチ。
人家の花壇や公園などでも、比較的よく見られるドロバチです。


後日、同じオミナエシの花にジガバチが吸蜜していました。
ジガバチにはよく似ていて、区別がつけにくいサトジガバチとヤマジガバチがいます。
場所からして、多分、サトジガバチと思われます。
全国に普通に見られるジガバチ、
細長い体形で特に腹部第1節が非常に細くなります。
体色は黒色で、腹部第1節の後方と第2節が橙色をしています。


ジガバチはアナバチ科。
土に穴を掘って作った巣に卵を産み、
蛾の幼虫などを狩って、巣に運び入れた後、砂利などで蓋をしてしまいます。
そこで幼虫は蛾の幼虫を餌として育ちます。


オミナエシの花にキオビツチバチもやってきました。
黒色で腹部に黄色い紋があるツチバチ科の蜂。
メスは地中のコガネムシ類の幼虫に産卵し、
孵化した幼虫は宿主を捕食して育ちます。


キンケハラナガツチバチもオミナエシに吸蜜にきました。
秋の七草の一つであるオミナエシ、
7月ごろから花を咲かせ、夏の昆虫たちの重要な蜜源となっています。
キンケハラナガツチバチもツチバチ科、
地中のコガネムシの幼虫に産卵し、孵化した幼虫は宿主を捕食して育ちます。

ツチバチとアナバチとドロバチ、
それぞれ巣の作り方が異なり、
ツチバチは寄生蜂でドロバチとアナバチは狩り蜂という違いがあることを知りました。
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黄色のコスモスとルリモンハナバチ

2024-10-23 20:00:54 | 花と虫
自宅近くの公園の花壇、
黄色のキバナコスモスにも
ルリモンハナバチが来ていました(8/7、8/8)。


幸せの青い蜂、ブルービーとも呼ばれる
ルリモンハナバチを自宅近くの公園に見つけました。


やはりキバナコスモスの花、こちらは黄色の花です。
青い蜂にはオレンジ色より黄色の花の方がよく映ります。
しかし、個体数は1,2匹ほどで、すばやく動く被写体、
なかなか、ピントがあった写真が撮れませんでした。


光の具合か、青色の斑紋が白っぽくなっていますが、
ちょうど口吻を伸ばしているところが写りました。


ルリモンハナバチはコシブトハナバチなどの巣に産卵します。
幼虫は他の蜂が自分たちの幼虫のために集めた餌(花粉など)を食べて育ちます。
いわゆる労働寄生蜂です。
鳥のカッコウが他の鳥の巣に卵を産み(托卵)、育ててもらうのによく似ています。


ルリモンハナバチはミツバチ科に属する蜂。
地域によっては絶滅危惧種に指定されているほどの希少性がありますが、
7月~8月、多摩地区では、自然が残る場所のキバナコスモスを探すと見つかります。


やはり黄色のキバナコスモスに
腹部に淡黄色の縞模様のある蜂が吸蜜していました。
こちらは夢中で吸蜜、大きく動くことがないのでしっかりと撮れました。
ツチバチ科ヒメハラナガツチバチのオスです。


こちらはスミスハキリバチでしょうか、
黄色のキバナコスモスに吸蜜していました。
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コオニヤンマ、ハグロトンボ

2024-10-22 20:00:35 | 昆虫
8月初旬、
暑さの少し和らぐ夕刻を待って、谷戸の水辺道を散歩。
コオニヤンマなどトンボを写しました。


谷戸の小川の水辺、
大石の上にオニヤンマによく似たトンボがとまっていました。


コオニヤンマです。
ヤンマの名がつきますが、
ヤンマ科でもオニヤンマ科でもなく、サナエトンボ科のトンボです。


コオニヤンマは日本産トンボとしては大型種、
名のようにオニヤンマに似ますが、
オニヤンマに比べ頭が小さく、左右の複眼が接せずに離れます。
オニヤンマは左右の複眼が頭部中央で接しています。


また、オニヤンマが木の枝などにぶらさがって止まるのに対し、
コオニヤンマは腹を水平にして止まります。
今回写したのはどれもオスの個体のようです。
メスに比べて腹部が細く、尾部が鉤状に曲がっています。


同じ水辺の石にハグロトンボがいました。
腹部が緑色なのでオスの個体です。
発生の頃は金緑色でしたが光沢のない緑に変わっています。
かなり成熟が進んでいるようです。


腹部が黒褐色、ハグロトンボのメスです。
6月の発生して間もない頃は林の中にいましたが
雌雄ともに成熟すると水辺に帰ってきます。


池の岸辺の草にコシアキトンボがとまっていました。
体色は黒色ですが、腹上部に白色の帯、
腰部が空いているように見えるので「腰空蜻蛉」の名です。
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