行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ショカッサイ(諸葛菜)

2009-03-31 20:50:46 | Weblog
ショカッサイ(諸葛菜)

 

3月~6月に,空き地や畑畦などに紫のダイコンのような花をよく見る.
アブラナ科の植物,ショカッサイ(諸葛菜)である.
三国志をモチーフにしたレッドクリフ2という映画が間もなく封切られる.
その中で金城武が演じているのが三国志の英雄である諸葛孔明,
蜀の軍師である諸葛孔明が戦い中の野菜不足を解消するため,
栽培したところから諸葛菜の名前がある.中国名である.
日本での正式名はオオアラセイトウ,その他に,
シキンソウ,ムラサキハナナ,ハナダイコンなどたくさんの名を持つ.
もともとは観賞用として栽培されていたが野生化し,
春3月,野のいろいろなところに花が見られる.

写真は住宅跡の空き地と三沢川の縁にて.

 むらさきは貴き色ぞ諸葛菜
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満開陽光桜

2009-03-30 21:07:41 | Weblog
陽光桜

 陽光桜並木道

東京地区,開花宣言から一週間が経つが,
このところ寒の戻りというか,花冷えというか,寒い日が続き,
桜(ソメイヨシノ)がなかなか咲きそろわない.
まだ1分,2分程度の開花である.

一足先に通勤路の桜並木の桜が満開になり,散りはじめている.
毎年,ソメイヨシノより少し早く,
約1kmにわたりピンク色のきれいな花を,見せてくれる桜である.
陽光という種類,ソメイヨシノに比べ,ピンクが濃く鮮やかな桜である.
寒緋桜と天城吉野を掛け合わせて人工的に作られた桜のようである.

 散る花を肩にもらいて歩みけり
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タネツケバナとハコベ

2009-03-29 21:54:36 | Weblog
タネツケバナ(3月7日),ロゼット付き

 (ミドリ)ハコベ

タネツケバナはアブラナ科タネツケバナ属の雑草で,日本全土に生育している.
10月ごろ,水田の畦や空き地に発芽し,
ロゼットで冬を越し,春に花を咲かせる.
稲の籾種を水に漬ける頃に,
花開くのでタネツケバナ(種漬け花)の名がある.
今年は暖冬のせいもあっただろうか,東京の多摩,稲城あたりでは,
3月初旬にはあちらこちらでこの花が咲いていた.
白い4弁の花は直径4~5mmと小さい.
春の七草として,同じアブラナ科であるナズナと間違えて,
七草粥などに用いられることがよくあるが,
若草はよく似ており,また食べられるので問題はない.

この時期,同じような小さく白い花を咲かせる草にハコベ(繁縷)がある.
こちらは5弁の花で,それぞれの先が
2つに切れているので10弁のように見える.
ハコベはハコベラとも呼ばれ,春の七草の1つに数えられており,
日本中,広範囲に認められる.
名の語源が「はびこる」といわれているように,
その葉は豊かであり,花の咲く頃になっても柔らかそうである.
ちなみに,春の七草は,セリ,ナズナ,ゴギョウ(ハハコグサ),
ホトケノザ(タビラコ),スズナ(カブ),ハコベ,
スズシロ(ダイコン)であり,春今頃にいずれも白か黄色の花をつける.

 春の野や七草の花白に黄に 

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薺(なずな)

2009-03-28 22:08:37 | Weblog
なずな



アブラナ科ナズナ属,秋発芽し,ロゼットで冬を越し,
2月~5月頃花を咲かせる越年草.
荒れ地,空き地,畦地などいたるところに生える.
ぺんぺん草の別名がある.
「○○が通った後はぺんぺん草も生えない」
「ぺんぺん草も生えないほどの痩せ地」
どこにでも生えるというイメージから,上のような言われ方がよくされる.
しかし,実はナズナはそんなに強い草ではなく,
他の植物が多くあり,日当たりが悪い場所には生えない.
競争相手のない荒れ地,痩せ地の日当たりのよい場所を選んで生える.

ナズナの名は「撫でたいほどかわいい菜」からきたという説と,
夏には枯れて無くなるところから「夏無」が変じたという説がある.
ぺんぺん草はナズナの実が三味線のバチに似ているところから,
三味線の音,「ぺんぺん」をとって付けられた名である.
春の七草の1つで,まだ花のつかない若草が食用になる.
昔は冬季の貴重な野菜であったようである.

殻の道ペンペン草の疎に並び
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紅葉苺(モミジイチゴ)

2009-03-27 23:10:07 | Weblog
紅葉苺(モミジイチゴ)



先週の暖かな休日,近所の丘陵(川崎市小沢城址遊歩道)を歩いてみた.
整備された山道を登り,降りしていると,
新緑に真っ白な花,どこかで見た気がする小さな木が眼にとびこんできた.
モミジイチゴである.
バラ科キイチゴ属の落葉低木で,
東日本の山野に普通に自生する.
葉が紅葉に似ているのでモミジイチゴの名がある.
葉の形が少し異なる近縁種にナカバモミジイチゴがあり,
こちらは西日本の山野に自生している.
いずれも別名が黄苺(キイチゴ),
黄色のつぶつぶの実がなり,これは食べられる.

春の日差しに恥じらうように下向きに咲く純白の花,葉の緑も映え,
とてもきれいであった.

春光に 黄苺の花 はじらいし
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土筆(ツクシ)

2009-03-26 21:52:33 | Weblog
つくしんぼ



彼岸も過ぎ,野の草花が緑を濃くしてきた.
土筆(ツクシ)が道路脇など,あちらこちらに顔を見せている.
「つくし誰の子スギナの子」と童歌にあるように,
細い葉のスギナと地下茎でつながっているツクシンボ,
春になると道路脇の空き地,土手堤などにひょっこり顔を出す.
昔からなじみ深い,春の風物である.
スギナはトクサ科トクサ属のシダ植物,
写真は3月15日撮影.

 ホームラン転がるさきにつくしんぼ
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野罌粟(ノゲシ)

2009-03-24 22:01:59 | Weblog
野罌粟(ノゲシ)

 

日本各地に自生するヨーロッパ原産のキク科の植物.
春から秋にかけ,タンポポに似た2cm程度の花をつける.
葉が罌粟に似ているので野罌粟(ノゲシ)の名がある.
葉にはトゲがあるが,柔らかく触っても痛くない.
少し大きいオニノゲシはノゲシに比べ,
全体が荒々しく,トゲも硬く,触ると痛い.
 
タンポポに似た花をつける野の花は多く,ノゲシ,オニノゲシの他に
ブタナ,コウゾリナ,タビラコ,オニタビラコ,
ジシバリ,オオジシバリなどがある.
みんなタンポポの仲間と思っていたが,よく見るとそれぞれ特徴があり,
それぞれ異なる草である.

 タンポポと思いきし花ノゲシかな
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鈴蘭水仙(スズランスイセン)

2009-03-23 22:26:08 | Weblog
鈴蘭水仙(スズランスイセン)


 西洋水仙

西洋水仙の黄色の花が一斉に咲いている.
その黄色の花は華やかで春そのものである.
見ていると気持ちが高揚してくる気がする.

同時に,小さく白い花,鈴蘭水仙も盛りである.
スズランに似た釣鐘状の白い花,しっかりとした深緑の葉は
しっとり落ち着き,気品を感じる.
花が鈴蘭に似て,葉が水仙に似ているので,
そのまま鈴蘭水仙と名付けられている.
別名はスノーフレーク,ヨーロッパ原産の花である.
水仙はヒガンバナ科スイセン属,
鈴蘭水仙はヒガンバナ科スノーフレーク属とある.
植物分類上,水仙とは多少異なるようである.

緑陰や白水仙に春の風
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西洋サクラソウ

2009-03-22 14:21:56 | Weblog
プリムラ・マラコイデス

 プリムラ・ポリアンサ

色とりどりの花が,日の光をいっぱいに浴びて咲いている.
サクラソウ科の花,プリムラ・マラコイデスである.
プリムラ・マラコイデスは西洋サクラソウともいわれ,
1月から4月頃までサクラソウに似た花をたくさん咲かせる.
多年草植物のようであるが,暑さに弱く,
日本では夏を越すのが難しく,秋蒔き,春咲きの1年草と
考えたほうがよいようである.

プリムラと名の付いたたくさんの園芸品種があるようである.
いずれもサクラソウと呼ばれる.
プリムラ・ジュリアン,プリムラ・ポリアンサなどの名はよく聞く.

写真下は先日園芸店で求め,寄せ植えにしたプリムラ・ポリアンサ.

 寄せ植えの隅々飾りポリアンサ
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最初の一輪

2009-03-21 13:20:54 | Weblog
ソメイヨシノ一輪

 蕾

暖かい連休に,桜(ソメイヨシノ)が咲き出しそうです.
稲城三沢川沿いの桜並木,蕾がはちきれんばかりに膨らんでいました.
帰りに再び見てみると,一輪だけ咲いていました(21日正午).

 帰り路 はや二つ三つ 花咲きし
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