行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

羅生門葛(ラショウモンカズラ)

2010-04-30 22:07:50 | Weblog



花の斑点,花の形,気味が悪いと言われればそう思えます。
羅生門葛の名は花の形を平安時代の謡曲「羅生門」などで知られる
渡辺綱に羅生門で切り落とされた鬼の腕に見立ててつけられたとのことです。
山地の林などのやや湿った場所に自生し,
4~6月に唇形の紫の花を咲かせるシソ科の草です。

写真下は蕾のときのラショウモンカズラ,
シソ科の植物に違いないが,何だろうと思っていましたら,
1週間後,写真上のようなラショウモンカズラの
花が咲いていました(4/11,稲城城山公園にて)。
蕾のときと花が咲いたときではずいぶん感じが違うものです。

鬼腕の切られし花や春の雨
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山吹草(ヤマブキソウ)

2010-04-29 21:31:08 | Weblog


自然公園の山に上がる遊歩道の脇,
小さな緑に鮮やかな黄色の花が咲いていました。
野の花にしては花が大きく,鮮やかです。
この花を実際に見るのははじめてですが,
なぜかすぐに山吹草(ヤマブキソウ)という名が頭に浮かんできました。
写真などを見て,そんな名の草があることが,
頭のどこかにインプットされていたのでしょう。自分でも驚きです。
その名のとおり花の様子が山吹の花にとてもよく似ています。
ケシ科クサノオウ属の多年草,したがってクサノオウにも似ており,
クサヤマブキとも呼ばれます。

ヤマブキはバラ科で花弁は5枚,ヤマブキソウはケシ科で花弁は4枚,
植物的にはぜんぜん違うもののようです。
しかし,葉の新緑,その新緑によく映える鮮やかな黄色,よく似ています。
写真下は山吹の花,ヤマブキソウを見た帰り道,
山の斜面に花をたくさん垂らして咲いていました(4/25)。
花の時期もいっしょのようです。

見ぬ花の一目で判り山吹草

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トキワハゼ

2010-04-29 01:01:40 | Weblog




トキワハゼは畑の畦や道端などのやや湿気のある場所にひっそりと咲く小さな一年草本,
リナリアや桐と同じゴマノハグサ科の植物です。
唇形に黄色の斑点のある淡い紫の小さな花を咲かせます。
雑草の花ですが,拡大してみると愛嬌のあるかわいい花です。
花の時期が4月~10月と長いところからトキワの名が付されています。

写真上は道端の石の蔭,下は庭の芝の中に咲いていました(4/25)。
我が家の芝地は不精して雑草とりをさぼっているので,
芝にたくさんの雑草が混じり,春になると一斉に発芽してきます。
トキワハゼもその一つ,しかし,栄養が悪いせいか,どの草も平均より小さく育ちます。
このトキワハゼも上のものに比べ花が多少小さいようでした。

トキワハゼによく似ている花にムラサキゴケがあります。
花の大きさはムラサキゴケが大きく,
トキワハゼが1cmほどに対し,2cmほど,
花色もムラサキゴケのほうが紫色が濃いようです。

春の日や芝より青く芝の草
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ブロッコリーの花,葉牡丹の花

2010-04-27 21:45:11 | Weblog


ブロッコリーと葉牡丹,
ブロッコリーは蕾と茎を食べる花野菜,
葉牡丹は,主にその葉を楽しむ鑑賞植物としてなじみ深いのものです。
しかし,両者ともその花がどんなものなのかはよく知りません。
気にもしていない存在だったような気がします。

そんなブロッコリーの花(写真上4/18)と
葉牡丹の花(写真下4/11)です。
両者ともアブラナ科,黄色の小さな4弁のよく似た花を咲かせます。

アブラナ科どの花みても菜の花に
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豆の花

2010-04-26 19:23:15 | Weblog
写真上は白花エンドウマメ,中は紅花のエンドウマメです。
紅花は4月17日,早朝に雪が降ったその日の昼ごろの写真です。
花も葉も冷たさにしおれそうで,元気がありません。
白花は暖かさが戻った翌18日の写真,すっかり元気な花に戻っています。
太陽の力はたいしたものです。
16,17日のあの冷たさがあと何日か続いたら,
花も葉もだめになってしまうのかもしれません。
下はやはり17日撮ったソラマメの花です。
ソラマメは冷たさに少し強いようです。
エンドウマメほどにはしおれていません。

豆の花は春の季語,正確にはソラマメの花を指すようですが,
エンドウマメのことを詠んでいる句もあるようです。
いずれにしても豆の花はきれいな花が咲きます。

老婆住む道辺にすこし豆の花




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葱坊主・ネギの花

2010-04-25 21:35:13 | Weblog

 ねぎの花


春,4月から5月になると菜園などによく見られるいわゆる葱坊主,
これネギの花房なのです。
一つの花房に250から400個の花があるようです。
葱坊主といわれるのは,まだはっきり花が開いていない状態が適切に思えます。
花が開くと坊主頭が,いわば白髪が生えたように白くなります(写真下)。

よく見ると,葱坊主は当初,白い半透明の薄いパラフィン紙のような,
薄皮に覆われています。
まだできたての花蕾を保護する役目があるようです。
写真上,その薄皮がちょうど剥がれる状態の葱坊主,
まだ薄皮に完全に覆われている葱坊主などいろいろ見られます。

葱坊主薄皮剥けて葱が花
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早咲き躑躅4種

2010-04-24 23:21:47 | Weblog
                            
3月中ごろ,桃紫の華やかな躑躅,
玄海躑躅(ゲンカイツツジ)が春の日を受け,美しく咲き出します。
名前のように岡山県以西に見られる躑躅ですが,
栽培用に持ち込まれたのでしょう,
この時期になると,東京でもあちらこちらでその姿を目にできます。

 ゲンカイツツジ

4月も中頃となり,三つ葉躑躅も咲き始めました。
ミツバツツジは花の直後に出芽する葉の形からその名があります。
花色はゲンカイツツジに似ていますが,紫がやや淡く思えます。
ゲンカイツツジが桃紫ならば,桃薄紫とでも言えるでしょうか。
もともとは関東から近畿に見られた躑躅のようです。

 ミツバツツジ

また,今年は城山かたくりの里で早咲き躑躅2種,
ヤシオツツジとヒカゲツツジの咲いているのを見ました。

ヤシオツツジには白い花の咲く,シロヤシオと呼ばれるものもあるようですが,
今回見たのはアカヤシオとも呼ばれる紅色のもの,
別名としてアカギツツジの名がありますが,
群馬県ではなく,栃木県の県花になっているそうです。
葉の出る前に花が咲くところ,花の色などは
ゲンカイツツジ,ミツバツツジによく似ていますが,
ゲンカイツツジの桃紫に比べ,やや色薄く,
ミツバツツジにより似ているように思えました。
ゲンカイ,ミツバの両者が花を枝先にかたまり咲かせるのに対し,
アカヤシオは比較的分かれて咲き,花の形がはっきりしています。
薄桃色のその花色と相伴って,やさしさ,清楚さを感じます。
東北地方南部から関東,中部地方に自生しています。
 
 アカヤシオ

ヒカゲツツジ(日陰躑躅)は,
関東以西の本州,四国,九州の山地岩場などの,
やや日あたりの悪い場所に自生しているので,
ヒカゲツツジの名がつけられたようです。
ややこぶりの透明感のある淡黄色の花をたくさん咲かせていました。
名前から感じるほど陰気な花ではありません。

 ヒカゲツツジ                                                                                     
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山寺の春

2010-04-23 22:00:19 | Weblog



自宅近所の寺の境内,
写真の手前はお墓があるのですが,
画面からはずして写して見ました。
卍のマークが入った小さな建物,散りかけた桜,木々の若葉に加え,
早咲きの躑躅,桃紫のゲンカイツツジが明るく華やかな春を演出しています。
まさに春爛漫の景色です(4/10)。

山寺や石段登り花の園
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蔓日々草(ツルニチニチソウ)

2010-04-22 23:59:55 | Weblog




今年もツルニチニチソウの花を,
あちらこちらで目にするようになりました。
庭の片隅,垣根の下などに薄紫の花が凛と咲いています。
丈夫な多年草で,野生化もしており,
野の雑草の中で,その春らしく明るい緑色の葉,
薄紫の花が一際輝いて見えます。

蔓性の植物で花がニチニチソウに似ているのでツルニチニチソウ,
名前が長すぎて,命名も安易ですが,じっくり見るとバランスがよく, 
好きな花の一つです。

写真下,四十何年ぶりかの遅い積雪に見舞われた今年の4月17日,
道路の北側の日蔭に植えられている姫蔓日々草が
最後まで残った雪に埋もれ,冷たそうに花開いていました。
姫蔓日々草は蔓日々草と同じくキョウチクトウ科の蔓性常緑性多年草,
蔓日々草を全体的に小型にしたような草であり,
姫の字が頭につけられ,ますます長い名になっています。
耐寒性に優れているので,写真のような場所でも花を咲かせるようです。

紫の姿凛々しや蔓日草
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新緑に雪

2010-04-21 22:44:31 | Weblog



今日21日は天気がよく,気温も上がり,今年初の夏日になりました。
しかし,また明日は天気がくずれ,2月初旬の気温になるようです。
先週の土曜日,17日は未明から雪が降りだし,
ここ稲城では2~3cmの積雪となりました。
東京では41年ぶりの遅い雪,晩雪になるそうです。
昼過ぎには薄日が差し,
夕方にはすっかり溶けてしまう春の淡雪でしたが,
15,16日,17日の3日は桜も散った4月とはとても思われない寒さでした。
こう温度差が激しいと体調管理,着るものの選択がたいへんです。

写真は17日の午後,稲城城山公園にて,
新緑に雪,なにか見慣れない景色に不思議さを覚えました。

淡雪の溶けおだやかな今日となり
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