行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

キク科センダングサ属

2013-10-31 20:00:15 | 花,植物

秋もたけなわ,コセンダングサが
河原など野のいたるところで花を咲かせています。




小さな筒状花のみで舌状花の存在しない地味な花ですが,
蜜が多いと見え,この花には蝶がよく集まってきます。


コセンダングサの仲間にシロノセンダングサあるいは
コシロノセンダングサと呼ばれるものがあります。
コセンダングサに白い小さな舌状花がついたような花を咲かせます。


写真2つ,シロノセンダングサと思って撮りましたが,
舌状花が不完全,また舌状花のない花も見られます。
シロノセンダングサとコセンダングサの雑種で
アイノコセンダングサと呼ばれるものがあるそうなので,
多分,アイノコセンダングサが正解と思われます。
そのアイノコセンダングサにも蝶が集まります。
イチモンジセセリがとまっていました。


舌状花が大きいので,オオバナセンダングサでしょうか,
中央公園の通路横に見つけたものです。
多分,これは植えられたものと思われますが,
この花,沖縄や小笠原諸島などにはたくさん自生しているそうです。


空き地に咲いていたこの淡い黄色の花(10/22),
偶然,園芸店でウインターコスモスという名であることを知りました。
この花,コスモスの名がありますが,
実はキク科センダングサ属,
センダングサの仲間なのです。


最後にアメリカセンダングサ,
名前のとおり北アメリカからの帰化植物です。
コセンダングサと同じく筒状花のみの花ですが
緑色の花弁のように見える大きな総包が特徴で,
コセンダングサと見分けがつきます。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アキノノゲシとヤクシソウ

2013-10-30 20:15:42 | 花,植物

上谷戸の川辺の草地に咲いていた黄色の花,
秋の野芥子(アキノノゲシ)です(10/22)。
春に咲くノゲシに似ていて,
秋に咲くのでこの名があるキク科の野の花です。




ひょろひょろと伸びた茎に枝を伸ばし,
そこにたくさんの蕾をつけ,
少しずつ,長い期間,花を咲かせ続けます。
9月初旬から11月ごろまで花が見られます。


10/22日,アキノノゲシと並んで
薬師草(ヤクシソウ)が咲いていました。
ヤクシソウもキク科の野の花です。
秋はキク科の野の花が多数見られます。


よく見ると,アキノノゲシとヤクシソウは花の形がよく似ています。
しかし,アキノノゲシはアキノノゲシ属,
ヤクシソウはオニタビラ属と属は違います。
春に咲く,ジシバリやニガナもこれらによく似ています。
調べてみると,同じキク科ですが,
これも,属はニガナ属と違っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紫苑(シオン)

2013-10-29 20:10:01 | Weblog

公園の花壇に紫苑(シオン)がびっしりと
薄紫色の花をつけていました(10/9)。


なぜかこの草,紫苑(シオン)という美しい名を持つ一方,
オニノシコグサ(鬼の醜草)の別名があるそうです。
草丈があまりにも高いからでしょうか,
それとも花があまりにも密集して醜く思えるからでしょうか。


(キチョウ)
この花,蜜が豊富なようで
たくさんの虫や蝶が吸蜜に集まってきます。



(ミドリヒョウモン)
シオンはキク科シオン属,ノコンギクと同じになります。
たくさん咲く花の一つをよく見ると,
なるほどノコンギクによく似た姿形をしています。


(イチモンジチョウ)
ノコンギクは可憐で質素な美しさを覚えますが,
この花,あまりにもたくさんの花が付き過ぎるせいでしょうか,
うるさく,煩雑に思えてしまいます。


(キタテハ)
「過ぎたるは及ばざる如し」
やはり,物事はちょうどが大事に思えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コウヤボウキ,カシワバハグマそれにノハラアザミ

2013-10-28 20:00:20 | 花,植物

城山公園の山道のところどころに
小さな白い花を見つけました(10/23)。
高野箒(コウヤボウキ)です。


関東以西の山林の日当たりよい場所によく見られる
キク科コウヤボウキ属の落葉小低木,


高野山でこの茎を束ねて箒の材料としたのでこの名があります。
こんな地味な花ですが,
山道に自生しているとよりきれいに感じます。
花はよく見るとうっすらと紅色がかかっているようです。


同じく城山公園の野草園に見つけたコウヤボウキによく似た花,
こちらは柏葉白熊(カシワバハグマ)です。


カシワバハグマもキク科コウヤボウキ属,
コウヤボウキの仲間なのです。
こちらはあまり日の当たらない林床に生育する多年草,
草本です。
葉が柏の葉に似ていて,
白色の頭花がハグマ(白熊;ヤクの尾の毛)に
似ているのでこの名があります。


同じく,城山公園の山道の草の中に
薊(アザミ)を見つけました。
アザミの花の色は赤紫色ですが,
花の形はコウヤボウキのどこか似ているように思います。


ノアザミに姿形がよく似ていますが,
秋に咲いているのはノハラアザミです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シロヨメナ,シラヤマギク,ヒヨドリバナ

2013-10-27 20:00:04 | 花,植物

城山公園の山道を歩いてみると
白い野菊が盛りに咲いていました(10/23)。


ヤマシロギクあるいはシロヨメナです。
この二つ,同じものとする説と,
異なる種とする説があるようです。
異種説ではヤマシロギクは東海地方以西に分布とありますので,
東京稲城市の城山公園で見られたこの野菊は
シロヨメナということになります。


ただこの二つ,素人が見る限りでは
よく似ていて区別がつけづらいとのことです。
キク科ヨメナ属でなく,シオン属であるこの花,
名としてはシロヨメナよりヤマシロギクのほうが
体を正しく表現しているように思われます。


同じような場所に似たような野菊が咲いていました。
シロヨメナに比べて,茎の上の方には葉がありません。
舌状花の数も少なく,花びらの間に隙間が感じられます。
白山菊(シラヤマギク)です。


シロヨメナに比べ,花の時期が少し早いようです。
もう花が終わりかけているものも見られます。


同日,同じ山道に見つけた同じく白い花,
ヒヨドリバナです。
野菊ではありませんが,これもキク科,
この花,花の時期が長く続くようで,
側には枯れかけているものがいくつか見られます。


9月中頃,近くの林間に見つけた若いヒヨドリバナです。
この草,けっこう変異があるようで,
同じヒヨドリバナでも上のものとは
葉や花の咲き方など感じが違います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野菊,ノコンギク

2013-10-26 20:08:23 | 花,植物

上谷戸のいつもの散歩道,
道端の空き地に薄紫色の野菊が群生していました(10/22)。
野菊は似たような花をつけ,変異が多くあり,
外見で判別するのは難しいのですが,
群生している,一つの茎に複数の花がついている,
蕾が濃い紫色であるところから,
ノコンギクと思われます。


蕾は濃い紫,咲き始めの花も紫,
開くに連れてだんだんと(舌状花)花色が淡くなります。
そして,頭状花序もだんだんと発達,
変化していくのが分かります。


このように群生して咲くと,
いろいろなステージの花が楽しめます。
鑑賞用でも楽しめる質感の花です。


同日,やはり上谷戸の散歩道に
野菊がいくつか咲いていました。
これもノコンギクと思われますが
花色は白,花の感じも上のものとはずいぶん違います。


これはカントウヨメナでしょうか,
ノコンギクでしょうか。


川べりに咲いていたのでカントウヨメナかと思いましたが,
花色,花の感じは最初の3枚と同じに思えます。
するとノコンギクということになります。
調べれば調べるほど分からなくなる野菊の花です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ススキ(薄)の景色

2013-10-25 20:12:17 | 花,植物

10月になり,
河原や荒れ野のいたるところにススキの白い穂が目につきます。


薄,芒とも書き,
尾花,萱ともよばれ昔から日本の秋には欠かせないススキ,
秋の七草の一つに数えられています。


大概その側には帰化植物セイタカアワダチソウの黄色が見られます。
そしてそのセイタカアワダチソウより,
草丈が高いススキです。

このススキ,よく見ると
昔はセイタカアワダチソウの方が草丈が高かったように思います。
ススキが大きくなったわけではなく,
セイタカアワダチソウの背丈が昔に比べ
ずいぶん低くなってきたのです。


穂にぶら下がるようにある小さな赤紫色のもの,
これがススキの花です。


早くも枯れ尾花,綿毛そして種ができているものがありました。
やがてこの一つ一つの種が綿毛とともに
風に乗って飛び立ちます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セイタカアワダチソウ

2013-10-24 20:00:36 | 花,植物

10月も中頃になると,
野のあちらこちらに黄色が目立ちます。
セイタカアワダチソウが咲きだしたのです。


アメリカからの帰化植物であるセイタカアワダチソウ,
日本在来の草を席捲し,河原などでは,
一面セイタカアワダチソウの黄色に独占された時期もありましたが
近年は他の草と適当に領域をシェアーしているように思えます。
特に,ススキと共存する姿が野の代表的秋景色になっています。


天日干しの稲を背景にセイタカアワダチソウ,
秋です。


セイタカアワダチソウの蜜を求めて多くの虫たちが集まります。
ツマグロヒョウモン(雄)です。




イチモンジセセリ,チャバネセセリは
この花が大好きのようです。


珍しく,アオスジアゲハもどこからか飛んできました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋桜(コスモス)

2013-10-23 19:51:44 | Weblog
10月になり,
コスモスが色とりどりの花を咲かせています。
カメラを抱えての「Bセンス散歩」の途中,
公園や道端のそんなコスモスに思わずレンズを向けてしまいます。




ピンクそして紅色の大輪コスモス,
どう撮ってもきれいな花です。




白地にピンクの縁取りのあるコスモス,
薄い花びらが日の光によく映えます。




混色に植えられたコスモス,
秋風に揺れるただそのままを撮ってみました。


背景がコスモスです。
アキアカネが豪華によりきれいに思えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルリタテハにイチモンジチョウ

2013-10-22 20:17:45 | 

翅表は濃紺の地に瑠璃色の帯模様,
胴体も美しい瑠璃色のタテハチョウ,
その名もルリタテハ(瑠璃立羽)です。
不規則に激しく飛び回り,
なかなかとまらないルリタテハですが,
造成地に立てられた鉄板にとまりました(10/13)。


翅表は青色系ですが,翅裏はこんな茶褐色,
枯葉や木の樹皮に似た模様があります。
とまった時の保護色と思われます。


公園のコンクリート柱に翅を広げてとまったルリタテハ,
構造色でしょうか,それとも発生時期や雌雄のちがいでしょうか,
このルリタテハ,上の個体とは違い,
翅表の地色が濃褐色に見えます。
胴体も瑠璃色は弱く,褐色です。


この蝶,平地や森林の周辺部に生息し,
暖地では年2~3回,寒冷地では年1回の発生をします。
また,成虫で越冬をするものもあり,
早春に翅の傷んだ越冬個体が飛び回っているのを目撃します。


同じくタテハチョウ科のイチモンジチョウです。
低山の広葉樹林に見られる蝶ですが,
ルリタテハと同じくそんなに多くは見られる蝶ではありません。
夏眠明けでしょうか,少し翅が傷んでいます。


この蝶,ルリタテハと同じく
暖地では年2~3回,寒冷地では年1回の発生になります。
ルリタテハとは違い,花は好みのようで,
公園のシオンで吸蜜活動をしていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする