行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

福寿草

2011-02-28 22:00:30 | 花,植物
春が近づき,冬の間見られなかった草の花が
少しずつ見られるようになってきました。


落ち葉の中から福寿草が顔を出し,
つぼみをつけ,日の光を受け,黄金色の花を咲かせていました。


キンポウゲ科の多年草,
旧暦の正月ごろから花を咲かせるので元日草の別名があるようです。
福寿草,元日草,いずれにしても縁起のよい名です。


この花,太陽光が降り注ぐときにしか,花びらが開きません。
上の写真,曇り空でまだ花が開いていない福寿草です。
日の当たらない寒い時は,
エネルギーを浪費しないように花びらを閉じ,
休業しているということになります。


この植物,花弁を使って,日光を花の中心に集め,
その熱で虫を花に誘導する仕組みになっているそうです。
写真,よくみると開いた花に虫が一匹きています。
受粉をしてくれる目的の虫なのでしょうか。

日の光浴びて黄金や福寿草
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2月のコゲラ(小啄木鳥)たち

2011-02-27 22:49:53 | Weblog
小鳥を探しながら自宅近くを散歩していると,
よくコゲラに出会います。
この鳥,結構増えているように思えます。
この2月に撮ったコゲラ(小啄木鳥)たちです。


頭・顔が真っ黒なコゲラがいました。
まるで覆面をしているようです。
日差しの強い日でしたので,
木の影で黒いのかなと思いましたが,違うようです。
どうみても顔,頭全体が真っ黒です。
このような毛色に生まれついたのでしょうか,
それとも,事故でやけどでもしたのでしょうか。


多くのコゲラはこの写真のように褐色と白模様が混じる頭部をしています。
背中,羽は白黒の縞模様,ほぼ無彩色の鳥です。
これでも啄木鳥の仲間なのです。


雨が降りそうななか,
木の幹を突いていたこのコゲラ,なにかを捕ったようです。




日暮れ近くになり,
マンションの敷地にシジュウカラと混じり飛んできた2羽のコゲラです。
敷地内の木にとまり,盛んに幹を突き始めました。
丸い目をしっかり開け,懸命に仕事をしていました。

時計を見ればもうまもなく5時,
いつの間にか,ずいぶんと日が長くなったものです
西の空がうっすらと紅く染まっています。
明日はきっと良い天気になることでしょう。

西空の明るく暮れる日永かな
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雉は恐竜から進化

2011-02-26 23:47:44 | 
道路の上方,高台の敷地との境界の柵に沿って植えられた樹の下を
雄雉が一羽,歩いていました(2/20)。
夏にこのあたりで雉を見ることはありますが,
冬に見るのは珍しいということで,
さっそく,写真をとカメラを構えました。
しかし,暗い木陰下,背景となる柵の向こうは曇天の白い空,
どう考えてもシルエット写真にしかなりません。
そんなわけで,影絵のような写真です。


鳥類は恐竜から進化したといわれています。
この写真,それを裏付けるように,
まさしく,恐竜が歩いているように見えませんか。
体の動き,脚の運び,ジュラシックパークの恐竜を思い出しました。


ちゃんと色彩が写るところまで出てこないかと,
しばらく待ちましたが,人影を警戒してか出てきませんでした。
写真一枚ではさびしいので,
昨年の5月に今回のすぐ近くで撮った同じようなポーズの雄雉です。

枯野道 恐竜ごとく雉歩む
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ルリビタキ雌or雄若鳥

2011-02-25 18:37:22 | 
いつもの散歩道である稲城中央公園の小さな林間地で
ルリビタキに出会いました(2/19)。
とてもかわいい小鳥です。


なにか小鳥でもいればと思いながら歩いていますと,
前方の植え込みの中に鳥が一羽,飛び込んだように見えました。
そっと近づくと,そこからパッと飛び,
4,5m先の植え込みに逃げ込みます。
追いかけて,植え込みの中にカメラを向けるとまた飛び立ち,
4,5m先の植え込みに着地します。


やっと,滑らかなつやのある茶色系の羽翼を
植え込みの小枝の中にとらえることができました。
そして尻尾のきれいなブルーが確認できます。
ルリビタキ? ルリビタキの雌のようです。
ルリビタキの雌を実際に見るのは初めてですが,
ネットの写真などで見たその姿によく似ています。


ルリビタキはスズメ目ヒタキ科,
日本では本州,四国の亜高山地域で繁殖し,
冬は低地や低山の林縁で生活する小鳥です。
頭から背,尻尾にかけて鮮やか瑠璃色になるのでこの名があります。
実は瑠璃色になるのは雄の成鳥,
そして,ほぼ全身が瑠璃色になるまで4,5年かかるのだそうです。
雄の若鳥はまだ尻尾が青い程度で,その姿は雌にとてもよく似ているとのことです。
今回のルリビタキ,嘴に少し青味かかっています。
そして,背中の羽をよくみますと,かすかに青味が出てきています。
また,私と鬼ごっこをするなど
遊び心一杯,警戒心がうすいように感じられます。
こんなところからたぶん,雄の若鳥と思われます。
それにしても,こんな場所でルリビタキに会えるとは,
少しうれしくなりました。

青い鳥追うて写して春近き
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野の梅そして満作

2011-02-24 21:34:47 | 花,植物
2月も下旬となり,だんだんと暖かさが増し,
春の足音が聞こえてくるようです。
特に今日24日は暖かく,コートを脱ぎたくなるような一日でした。




2月20日,この日は曇天の冬の日でしたが,野を歩いてみると,
早咲き桜,寒桜ほころびはじめ,
野の片隅の白梅,紅梅があちらこちらでほぼ満開に咲き,
梅の香が鼻をくすぐるように漂ってきました。


そして,春,先ず咲くところから,
マンサクと名づけられている満作の花も開き始めていました。
春の足音は確実に近づいています。

まんさくの去年(こぞ)をひきづり咲きにけり
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大丸用水

2011-02-23 22:28:55 | 風景
JR南武線南多摩駅付近の多摩川から取水され,
途中いくつかの分岐,合流を繰り返し,
南武線,川崎街道に沿うように南下,
稲城市から川崎市の登戸付近まで続いている大丸用水,
17世紀頃に造られ,現在も灌漑に使われている現役の用水です。

そして多くの用水が暗渠化されていく中,
いまた当時のままの流れを見せてくれます。
南武線と多摩川に挟まれた稲城市大丸,押立地区を歩くと,
あちらこちらでこの大丸用水にぶつかります。
文化遺産としても貴重なものであり,残したい風景の一つです。


南武線の高架作業にともない,駅周辺の整備が進む南多摩駅,
整備にともない駅前の桜が切られ,用水は暗渠化されてしまいましたが,
府中街道にぶつかる直前にその姿を現します。
軽鴨が数羽泳いでいました。
そして,多摩川からきたと思われる小魚と大きな鯉の姿も見られます。


昔ながらの石垣の水路,水辺りには遊歩道が作られ,民家が建ち並んでいます。




ところどころに分岐があり,流れがいくつもに別れます。
分岐点の三角州,最初は幅が10mほどの狭い土地ですが,
両方を用水に囲まれ,民家が建ち並んでいました。
下の分岐点,この辺ではハクセキレイやキセキレイの姿も見られました。


この写真は昨年11月のものですが,
少し奥まで行くと,昔どこかで見たなつかしい土堀の場所が随所に見られます。
そして流れの右側は梨畑,
昔と変わらず,用水の水を使っておいしい梨が作られています。

百年の流れゆたかに日脚伸ぶ

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カシラダカ(頭高)

2011-02-22 20:19:40 | 

1月20日の本ブログ,
アオジをカシラダカと間違えて掲載したことがありましたが,
今度は間違いなくカシラダカです。
北本自然観察公園の湿地に群れて来て,地の草の実を探し,
何羽かが飛び,樹にとまりました。
少し離れていましたので,写りはもう一つ,
カシラダカもいたという写真ですが,
初めて撮ったカシラダカということで載せます。




ユーラシア大陸の高緯度地域で繁殖し,
日本には10月頃から5月頃まで,冬鳥として過ごし,
冬期には水田などで群をなして草の種などを食餌とするようです。
まさしく教科書どおりの場所に教科書どおりの状態でいました。
ホオジロ,アオジ,カシラダカいずれもスズメ目ホオジロ科,
よく似ています。
このときもカシラダカの群れに一羽アオジが混じって草の種を探していました。
これで北本自然観察公園での写真は最後になります。

冬の田や群れて地を這う頭高
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2月に白い花?が満開,ニワウルシ

2011-02-21 22:34:29 | 花,植物
北本自然観察公園に入ってすぐ,
湿地のなかに,白い花?をたくさんつけた大きな木が数本見えました。
2月のこの時期,大木に白い花が咲く,なんの木でしょうか。
そばに行き観察してみました。
蘂らしきものもなく,花びらも不規則,花にしてはなにか変です。
枯れて色素が抜けた葉かなとも思いましたが,
それにしては見事,やはり葉ではありません。


調べた結果,これ,ニワウルシという木のたくさん実(種)のようです。
花びらのようにひらひらしている薄い紙のような外包に
種が包まれているようです。
この日は快晴,前日の雪で空気もきれい,
日の光に輝き,より白く見えたものと思われますが,
遠くから見るとほんとうに真っ白な木の花に見えます。
1月~2月,花のない時期にこれだけの姿,
本当の花ではなくとも眼を和ませてくれます。


ニワウルシ(庭漆)は中国原産,ニガキ科の落葉高木で,
別名,神樹(シンジュ)とも呼ばれるようです。
ウルシの名がありますがウルシ(ウルシ科)とは全く別の植物,
葉がウルシに似ているのでこの名がつけられています。
公園などに植栽されているほか,
河川沿いなどに野生化しているとのことなので,
いままでもどこかで見たことはあるのかもしれません。
しかし,こんなに白くなるのは珍しいのでしょうか,
初めて見るような気がします。

冬空や種の花咲き庭漆
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カワセミにも遭遇

2011-02-20 21:34:00 | 
2月13日,北本自然観察公園にて,
キレンジャクを見ての帰り道,
これまたラッキーにもカワセミに遭遇しました。


行きに通ったときには,隅のほうに鴨が2羽だけ見えた小さな池,
その池のほとりの枯れ枝に鮮やかなコバルトブルーが確認できました。
カワセミ君が登場したようです。
行きに通ったときは大きなカメラを抱えた人が
池のほとりで退屈そうにしていました。
ここはカワセミがよく現れる池のようです。


しばらくすると池をめがけてダイビングをしました。
三脚にセットされた長尺のカメラから
バシャバシャバシャと連続シャッターの音が響きます。
カワセミ撮りの醍醐味はそのダイビング姿,餌を採る姿にあるようです。


私もその姿をと想いましたが,なかなかダイビングをしてくれません。
やっとダイビングをしたときもとてもスピードが速く,
また飛び込む場所も変わり,その変化にシャッターが追いつきません。


距離もあり,腕も悪く,器材も能力不足,
ダイビング姿を撮るのは難しいようです。
それでも,背景が自然のカワセミの姿がいくつか撮れました。
午後からの予定もあり,家に帰ってからの現像を楽しみにして,
自然観察公園を後にすることにしました。

翡翠の残す波紋や春の沼
翡翠の瑠璃を揺らすや春の沼
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キレンジャク

2011-02-19 22:18:28 | 
1月13日,彩の国の北本自然観察公園,
10人ほどのカメラマンが畑の縁に陣取り,
長尺レンズでなにかをねらっています。
レンズの先は梅林,ねらっているのはカワセミではないようです。
なにがいるのですかと双眼鏡を覗いている人に尋ねてみると,
キレンジャク(黄連雀)とのこと,
キレンジャー?これは覚えやすい名前です。


キレンジャクがどんな鳥なのか,よく知りませんでしたが,
これだけの人が夢中でシャッターを切っています。
多分,珍しい鳥と想われます。
仲間に入り,指差してくれたあたりを探してみましたが
木の枝が被り,もう一つ姿がはっきり見えません。
やがて,木の下のリュウノヒゲの実が目的でしょうか,
地上に降りてきました。
やっとその姿がはっきりと確認できました。
ツグミほどの大きさの鳥です。
これならこのレンズでもぎりぎり証拠写真になるかもしれません。


キレンジャクはスズメ目レンジャク科,
カムチャッカあたりから冬に日本にやってくる渡り鳥,
しかし,繁殖地の冬の食糧状況がよい年など,
ほとんど渡りをしないこともあるようで,
年によってはほとんど見られないこともあるとのことです。
今年は,渡ってきているようで,
ここ北本自然観察公園になんども足を運んでいる人もいるようです。


歌舞伎役者のような眼と冠羽が特徴のこの鳥,
尻尾の先が黄色いのでキレンジャクの名があります。
尻尾の先が紅い,アカレンジャーならぬ,
ヒレンジャク(緋連雀)もおり,どちらかというと西日本ではヒレンジャク,
東日本ではキレンジャクが多く観察されるとのことです。
世界的にはヒレンジャクのほうが少なく,
日本ではキレンジャクのほうが少ないようです。
珍鳥というわけではありませんが,
なかなかお目にかかれない鳥に出会うことができました。

黄連雀 歌舞伎役者の眼を描き
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