ひとみさんのおうちごはん 「よろしゅうおあがり」

自然の恵みをいただいて、こころとからだが心地いい暮らし

おやつ研究日

2012年04月13日 | ひとの『わ』ランチ

 

今日は朝から「つづき・ひとの『わ』ランチ」の食材の調達に東京、横浜を電車に乗って奔走。

今はネット販売で手に入るものもたくさんあるけれど、そこに行って選ぶしかないもの、そこでしか買えないものもたくさんあります。

今回使いたい食材も品目だけ考えればどこで買ってもいい、たとえば乾物とか100均でもいいものかもしれないけれど、素材選びがおいしさの決め手だと思うから、やっぱり妥協せず買いに行きたくて。

おかげさまで、買いたかったもの揃えて帰ってくることができました。ホッ(^^)

 

 

買い物のついでに、カレッサ汐留にある「都路里」に。

東京にあると聞いて一度入ってみたかったんだけど、今日はいいチャンス。それに、目の前の来週のランチのこと進めながら、5月の「おうちカフェ」のお菓子のことも考えておかなくちゃいけない。

そして、来週のランチの甘味の準備も始めないといけない。

それなら何か役に立つだろうと思って、「都路里」に(^^;)。

 

 

懐かしいなあ、都路里。学生の頃、しょっちゅう通ってパフェとかいろいろ食べてました。

今みたいにすんごい行列はなかった気がするんだけど、どうだったかなあ。若いから並ぶの平気で記憶に残ってないんだろうか。いや、そうじゃない気がします。まあとにかく懐かしい。

でも、今日はちょっと複雑な気持ちだ。この京都の都路里のある祇園での昨日の事故。あの場所は何回も通ったし、好きな和装小物のお店もすぐ近くにある。友だちのお店や実家もほんの目と鼻の先だ。

ニュースを見て呆然としながらも実感がわかない。複雑な思いを持ちながらの都路里。でも、今日しかいけないから仕方ない。

 

 

入口に行くとお昼どきで満席だったけど、ほどなく入れました。

周りをみると、おうどんかおそばとパフェのセットを食べている人がほとんど。うう、おだしのいいにおいがする。そらそうだよね、それ食べたいよね。

と、心の中でつぶやきつつも、「都路里ぜんざい」を注文。

今日は研究の日だから、パフェとか食べてる場合じゃないよ。研究項目が一番含まれてるぜんざいを注文するしかない。

来週のランチの甘味は「小豆白玉」なんです。私なりにいい感じに仕上がってるんだけど、研究研究。

 

 

 

うーん。おいしそうです。でも、甘そうだ。そして、薄茶が一緒に乗ってきた。うーん。困るよねえ、こういうとき。おぜんざい食べながらお茶もいただきなさいっていう感じかなあ。でも、そういういただき方はやっぱりしづらい。だから、先におぜんざいをいただいてしまおう、と急ぐ。

 

おいしいです♪ が、やっぱり甘いです。でも、きっと一般的にはこのくらい、関東では物足りない人もいるんだろうか。でも、私はこんなに甘く作れない。その分隠し味にちょっぴり塩をきかせて味をしめる。

箸休めの塩昆布を途中でいただいてちょうどくらいになる。このお昆布は歯ごたえがあってなかなかおいしいなあ。

 

そうこうして研究終了。1,300円也。・・・高っかあ~(^^;)。まあいいや、仕方ない。研究費だ。辻利のお茶もいただけたし。

ただ、東京で京都のお店に入るたびに思うんだけど、懐かしいなあという気持ちの反面、やっぱりここは関東で京都ではないんだって実感する。同じお店でも空気がちがう。それはそれでいいのだけれど、やっぱり少しさびしい気持ちになる。

このあと横浜にかえって買い物もあったので、急いで電車に乗って、寸暇を惜しんで夢の中へ・・・。でも、ちゃんと目的地で目が覚めるのが私のすごいとこ(^^)v

 

 

うとうとしながら、いろいろ考える。自分はどういうふうに作ろうか。でも、やっぱり自分の小豆白玉がいい。かわいく少し小ぶりの白玉に、甘さ控えめにゆっくり炊いたあずきをとろ~りと乗せる。今一番気に入ってる感じ。

 

  こんな感じ。

 

これは、「くるみ食堂」でお出しした甘味。添えているのは山栗。岩手県の山形村のおばちゃんが干して作ったというのをいただいたので、戻して甘くグラッセ風に煮たもの。なかなかうまくできました。まあこの話はまた別の機会に。

作家さんの器の力も借りて、おいしそうだと思うんだけどなあ。

 

この小さい白玉を作るのが結構難しい。ほんとに難しい。気持ちがイライラしてるとできない。まあるい気持ちで丸めるんです。

 

 

来週の「つづき・ひとの『わ』ランチ」でもこんな感じでお出しします。栗はありません(^^;)。まあるい白玉は4人の調理チームで作ります。さて、粒ぞろいになりますでしょうか。

まあるい気持ちでくるくる。泥団子遊びをちょっと思い出す。壊れないようにまんまるになりますようにって願いながらていねいに作ったお団子。そんな風に楽しい思いで作りたいな。

  奥のかわいい感じ、わかりますでしょうか。

 

 

小豆白玉でしめくくるランチ。もう少し何かと思われたら、お抹茶も用意してあります。よろしかったらどうぞ。

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のらぼうのごま和え

2012年04月13日 | ごはん

 

最近イベントのご案内やご報告ばかり書いているので、少しお料理のことが書きたくなってしまいました。なので、昨日の晩ごはんから。

 

 

先日の「くるみ食堂」の時に、和佳さんから「のらぼう菜」をいただきました。

のらぼう菜はアブラナ科の葉物野菜。よく出回っている「菜花」ほど苦味やくせがなくおいしい・・・のだけれど、私はまだ手に入れて調理したことなかったので、とてもうれしかったです。

でも、実は冷蔵庫には菜花が何把もありました。先日のくるみ食堂の夜編で菜花を使って何かを作ろうとしていて、そしたらいろんな種類のがたまたま手に入って直前に買ったりいただいたり。

ちょうど今、旬だしね。旬の野菜は重なるのです。おまけに結局それには使わなかったの。

それで、野菜室に入れて、古い順に使っていって、でも毎日じゃ子どもも飽きちゃうしで、やっと昨日のらぼうに行き着いたというわけ。

 

日が経ってしまったけど、どうかなあ。でも、菜の花のおひたし、ベーコン炒め、辛子あえなどなどいろいろ食べて、同じようにはしたくない。

そうだ、素直そうなのらぼう。普通にごま和えにしてみよう。

 

 

少し古くなってしまったので、しおれている葉っぱもあるけど、でも、茎の端を少し切って切り戻し水の中につけておくと心持ち元気になった気がします。それをやさしくていねいに洗って沸騰したお湯に少し塩を入れ、茎の根元に近いほうから入れて、少ししんなりしたら全部お湯に入れ、ひと呼吸で取り出し、水につけてあら熱を取ります。

葉物野菜の基本の茹で方に忠実にやるだけですけどね。

そしたら、少し元気がなかったのがうそのようにきれいな緑色にゆであがりました。

それを適当な長さに切って、すり鉢でスリスリしたいりごまに味の母と濃口醤油を入れて混ぜた中に入れて。

この前、男性ばかりの地産地消料理教室でやったのと同じ。

混ぜて、はい、できあがり。

 

 

味見をして、ひゃー。おいしい。すっごくおいしい。

くせがないのは想像していたとおり。加えてとてもやさしい味をしていました。甘味もあります。

あー、おいしいよー。あかん、味見で全部食べてしまいそうや、と慌てて食卓へ。

娘もはまってついついいっぱい食べてしまいそうになり、器に移して写真をパチリ。

この器は和佳さんのです。くるみ食堂で使わせてもらってとてもよかったので、ほしいなあと見ていたら、金継ぎしてあるからと言ってくださったのでした。

すみません。いつもいつも(^^;)。写真では見えないけど金継ぎしてあるところがまたよくって私はとってもうれしい。そして、物語があるとてもかわいい器です。

 

 

写真を撮ってそのまま置いておいたら、塾から帰ってきた下の息子がつまんで「おいしい!!」と言って食べ始めて。ふと見ると空っぽになってました。あー、ニイチャンのがないやん、どうするのん、と言ってすり鉢に残ったのをかろうじてかき集め、ひと口小鉢に仕立てて。

おひたしがあまり好きでない兄貴もパクッと食べておいしいと言ってました。

 

 

あとで和佳さんに聞くと、こののらぼうを買ったところは、昔朝廷が各地に建てた国分寺のひとつ、武蔵国の国分寺があった歴史的な場所だとのこと。

そのそばに湧き水が出ていて、湧き水沿いの道がお鷹の道と呼ばれ、国分寺の観光名所になっているそう。そのあたりは今も農家がたくさんあって、軒先に出店がぽつぽつ出ていて、その中の農家さんで買ったんだって。

ふむふむ、ジモティなら誰でも知ってることだろうけど、私には珍しいお話。なんか素敵。

そして、あののらぼうのやさしい感じはその土地柄か、歴史的な背景のなせる技か、作られた農家さんの気持ちか、とにかくとてもおいしいおいしいのらぼうでした。

 

 

買いたくてもスーパーや一般的なお店では出回っていない野菜というのは結構あります。

そういう野菜に出会って、調理して、食べることができた時というのは本当にうれしい。わくわくします。

あー、おいしかった。ごちそうさまでした。

コメント (2)
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