お盆真っ只中、ここ数日、我が家の人口密度が低いです。
諸事情あって、夫も子どももあっちこっち丁稚(す、すんません。関西人しかわからんかも。しょーもないことをつい・・・)、晩ごはんが娘とふたりが続いてます。
ふたりやし、できあいのもんですまそうかと思ったり、食べに行こうかと思ったり、洗いもんの少ない一品ですむものにしようかと思ったり・・・、なんか自分でこれはあるまじきこと・・・と思う考えがふつふつと湧いてきてしまいます。
こういうとき、ひとり暮しでもきちんと料理を作っている人はエラい!と思うのです。
もちろん、自分で食べたいなあと思うもの、食べるべきと思うものを作ろうと思う日もあります。
でも、食べる人がいてくれてこその料理の喜びもあります。普段、4~5人分(なんか変な書き方ですが、感覚としてはこういう感じなのです)のごはんを作っていてそれが毎日2人分となると、なんかモチベーションが下がる感じ。
ましてお盆。たくさんの人が休んでるとき、レジャーの便りが聞こえてくるときにも勤勉に動けるほど志が高くないのが、情けないけど正直な私です(^^;)。
でも、そう言いつつ、普段とそう変わらないごはんを結局作っているお盆です。
やっぱり、基本はごはんとお味噌汁、煮物、和え物、菜っぱとかが食卓に上るごはんを食べたくなってしまいます。
上の写真は昨日の晩ごはん。
大根・・・今はあんまりおいしくないけれどでも食べたくなって炊きました、大根と厚揚げの炊いたん、モロヘイヤのおかか和え、白なすの田楽、キャベツと大根、えのき、厚揚げのお味噌汁。
それと、少し手抜きで天然わらさのお刺身と、「なんだかおいしい練り物が食べたい気分」と言った娘のリクエストで生姜天、これは買ってきました。
こうやっていろいろ並べて食べるのが日常の晩ごはん。暑いときほどいろんな野菜を食べたくなります。
ほんとはその前の日、少し出来合いのもんを買ってきました。
用事のついでに横浜高島屋に寄ったら、あらびっくり。デパ地下には京都のお店がたくさん入ってました。
かの昔、京都に帰省の最中、一度は錦市場と大丸や高島屋に両親と子どもたちと行くのが恒例で、こんな時だけだし巻き卵やらう巻やら、はもの焼いたんやらを買ってくれて晩ごはんに食べたのを思い出しました。
見ていたら気分がその頃にタイムスリップしたのか、何か買って帰ってもいいかなあと言う気になったのです。
見ると、Mという料亭の「おばんざいセット」というのを売ってました。
おー、これええやん、ちょっとどんな味付けにしてあるのんかも気になるし、ふたりだけやし、勉強と称して買ってみたいなあ。
ところが横にいた娘に言うと、めちゃくちゃ不満顔。絶対にヤダッと言う。
「だって、他のとこのこんなん食べたくない。ひじきもおからもかぼちゃもなすもひろうすもうちの味とちがうのはいやだ」と。
で、でも料亭やで、Mのやで、きっとおいしいと思う。
・・・と言いつつ、そういえば、昨日炊いたかぼちゃが冷蔵庫にあった。それから・・・そやなあ、これだけで千円札1枚飛んでいく。おばんざいって高いもんなんやなあ。
でも、なんとなくノスタルジーから抜け出られなかった私は、だし巻き卵と鴨ロース6枚だけ量り売りして買いました。しめて600円くらい。これでも高っ。
で、これがこの日の晩ごはんでした。
かぼちゃの炊いたん、小松菜のごま和え、おなすと玉ねぎとみょうがのお味噌汁、いただいた北海道のとうもろこし茹でたて、それからだし巻き卵に鴨ロース3枚ずつ(^^;)。
ひゃー。卵、おいしかったです。でも、錦のほうがおいしかった気がしました。料亭の味はなかなか庶民には合いません。
そして、何よりおいしくもりもり食べたのが小松菜でした。
ふたりで1把すぐ食べてしまいました。
日常の食事はこれでいいのでしょう。これだからいいのでしょう。
お盆でもなんでも変わりません。だからこそ、ハレの日の晩ごはんや外食が際立つのです。
と、書いたところで、今日の晩ごはんは外に出ることにしました。気分も楽しむことにして。
さてどこに行こうかな♪