はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

「鎌倉殿」が面白い

2022年09月04日 | テレビドラマ
2022/09/0


7月頃からかな
「鎌倉殿の13人」にはまりました。

それまで大河ドラマは見たことがなかったんです。

歴史にもあまり興味がなかったし
戦いの物語が多いし
男の人の考え方で動く世界だし・・・

私には遠い世界でした。


で、鎌倉殿も最初は見ていなかったんです。

すじもわからないまま
ある日、チャンネルを合わせて見ていると
小栗旬さんの困ったような
悩んでいるような
深刻な表情が写っていました。

セリフも少なく
ときどき困った表情が写るのです。

この人はいつも困っているんだな
と思いました。

小栗旬さんのことはあまり知りませんでしたが
困っている顔がいいなと思ったんです。

小池栄子さんも落ち着いて堂々として
政子にふさわしいと思いました。

坂口健太郎さんはまっすぐで初々しいな
と思いました。

それで、登場人物がみんないい。
すじがとにかくおもしろい。

そして毎回見るようになったのです。

でも最初は大河ドラマの時間に
テレビを見る習慣がなくて
30分も過ぎた頃から
あ、今やってるんだったと気づくのです。

あとでNHKプラスでも見られますしね。

登場人物や相関図、すじを確認してから
楽しみに見ています。

歴史もおもしろいものだなと感じます。


三谷幸喜さんはコメディ映画や
劇は見たことがありますが
こういう歴史大作も毎回見どころを作って
おもしろく書ける人なんですね。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『アンという名の少女』

2020年10月08日 | テレビドラマ

2020/10/08

 

NHKで日曜日の夜に『アンという名の少女』というカナダのテレビドラマシリーズが始まっています。

 

https://www.nhk.jp/p/anne/ts/37R5MJZ1WZ/

 

第1話は見逃しましたが、2話からは見始めました。

「いちばん好きな小説は?」と聞かれたら、私は今でも『赤毛のアン』と答えると思います。

小学6年生のときに本をもらって以来、長い間読んできました。シリーズ全部揃えました。アンが大好きだったし、大事な世界でした。辛い時代を一緒に歩いてくれた人、希望をくれた人、とアンのことを思っています。

80年代に、テレビアニメの『赤毛のアン』が始まりましたが、なじめませんでした。あまりにも自分なりのイメージが強かったので、アニメの顔や声が受け入れられなかったのです。あんなあわて者の女の子じゃない、声も顔も変と思っていたのです。もっと静かで穏やかな世界のはずだと・・・。

そして1986年に、カナダの映画『赤毛のアン』がきました。

本当のプリンスエドワード島の風景やグリーンゲイブルスの様子を知って感激しました。長い間、どんなものなんだろうと想像していた「歓喜の白路」や「輝く湖水」が映像でわかったのです。

アン役のミーガン・フォローズは11歳にしては少し大きいと思ったけれど(撮影時16歳だった)、こんな少女だったんだろうなと受け入れることができました。

あの頃、日本ではアンブームでしたよね。女優さんがプリンスエドワード島を訪れるテレビや雑誌の特集、旅行会社のプリンスエドワード島ツアーもありました。

それから・・・ミュージカルはどんどん演じられ、また映画が来て、私だけの小さな世界だった『赤毛のアン』はメジャーなものになり、イメージはどんどん崩れていきました・・・。そして、いつか赤毛のアンに親しむこともなくなりました。私自身が成長したのかもしれない。

と、まあ、私の中の『赤毛のアン』史を書いてみました。

 

ところで、今度のテレビドラマのアンは、これこそ私がイメージしていたアンの外見だ!と思う少女でした。赤毛でそばかす、目の大きな少女・・・。エイミ―ベㇲ・マクナルティという少女が演じています。他の登場人物も、それほどイメージと違わない俳優さんたちです。

モンゴメリのあの小説の再現だと思って見始めたら、そうでもないのです。

なんだか暗い、困難さがハンパない。

最初はこういうの嫌だなあ~ ほのぼのとした田舎町の暮らしと、いい人ばかりが出てくるあの物語が好きなのに、どうしてこういうふうに改作してしまうんだろうとね。

原作の赤毛のアンは、行き違いがあってもすぐにわかってもらえたり、問題は解決され、様々な事件さえも、滑稽で楽しいものでした。

でも、見ていくうちに意図が掴めてきたのですよ。

このドラマを見て、はっきりと分かったのは、私が昔読んでいたアンの世界は桃源郷だったということ。

現実はこうだったんじゃないかな。世の中、そんなにうまくいくものじゃない。もっと世界は複雑で困難なのだ。

これね、目からうろこでしたよ。今になってそのことが分かったのです。

11歳で孤児である女の子は、今ふうに言うなら、最も弱者である「最貧困女子」。まかり間違えば誘拐されたり、性暴力を受けたり、転落する危険性も充分あり得る女の子。

そこまでいかないとしても、カスバート家で盗みを疑われたり、学校でのいじめ、偏見、差別なども出てくる。アン自身がそれまでの生育歴でトラウマを持っていたり、マリラ・マシュウの愛を信じられなかったりと、孤児を引き取ることの困難さは、考えてみれば、ドラマのとおりかもしれない。

実は困難だった世界で、アンという子がどういうふうに世界に対峙し、自分で道を切り開き、成長していくのか。新しい現代的な物語なのだと思います。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする