はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

一足早い誕生会

2021年02月27日 | 我が家

2021/02/27

 

私の誕生日は3月ですが、平日なので、一足早く週末に家族そろって食事をしました。

池袋サンシャイン59階の寿司・福助。

個室を取ってもらいました。

 

お刺身が新鮮でおいしい。

 

左端の「とろたく」はトロと沢庵・・・初めて食べた組み合わせですが、トロがとろけておいしかった。

 

2週間前に家族でzoomをしましたが、やはり実際に顔を見て、一緒にご飯を食べるのはうれしいですね。みんなの話がおもしろい。

またひとつ歳を取ってしまい、もう下り坂の年齢なのだけど、考えてみれば、コロナの時代を1年間無事に過ごせたことは幸せなのかもしれません。

早くコロナがおさまって、自由に動ける生活に戻ることが一番の願いかな。

 

 

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『女のいない死の楽園 供犠の身体・三島由紀夫』渡辺みえこ著

2021年02月26日 | 三島由紀夫

2021/02/26

 

久しぶりの三島由紀夫の書きつけ。

昨年は没後50年だったので、メディアの三島特集が多かったが、年が明けてしまうと、もう過ぎてしまったことなのか、名前が見られなくなった。

ここに読んだ本のことを書きたいと思いながら、なかなかエネルギーのいることで、先送りしているうちに日が過ぎて、そのうち記憶の彼方に消えていってしまうのだろうなと思ったりしている。

感想を書きたいと思っている本、実は昨年から下書き状態のまま。

・『ペルソナ』猪瀬直樹

・『暴流のごとく』平岡倭文重

・『金閣を焼かなければならぬ』内海健

 

そして今、書こうとしている『女のいない死の楽園 供犠の身体・三島由紀夫』(発行=パンドラ 発売=現代書館)は、1997年10月発行で、私は2003年に読み、数多くの三島本の中でも最も感銘を受けた本である。


 

この本の感想を書いてしまえば、きっと私の三島に対する書きつけも終わってしまうだろうと思われる。そのくらい、この本に書かれていることは私の腑に落ちた。死の謎が氷解したような気がしたのだ。その後多くの三島本を読んでも、その思いは変わっていない。

著者の渡辺みえこ氏は、2003年に私が通信制大学の夏季スクーリングで教わった先生なのである。

たぶん女性学(そういう科目名であったかさえ記憶にないが)だったと思う。たった1週間の講義で、私はその他大勢の学生の一人にすぎなかったし、先生と個人的な会話を交わしたこともない。先生は私という学生がいたことすら認識されていないと思う。

しかし私には、最も印象に残る先生だった。それは先生の講義に対する熱心さ、フェミニズムついての認識を新たにしてくれたからでもあるし、先生が三島研究者でもあったからだ。

ここで紹介する『女のいない死の楽園』は、三島の同性愛をテーマに置き、その同性愛こそが三島の違和感・苦悩の中心であり、死に至る原因であったと書いている。

蛇足ながら書いておくと、三島が同性愛(ゲイ)であったかどうかの判断は、書く人によって異なっている。

私の読んだ限りでは、三島の両親・梓と倭文重、友人の村松剛、『ペルソナ』の猪瀬直樹、『ヒタメン』の岩下尚史は同性愛ではないと書いている。認めていないという言い方をしたほうがいいかもしれない。

いっぽう、友人の湯浅あつ子、福島次郎、野坂昭如、ジョン・ネイスンは、エピソードを示しながら同性愛であると書いている。

石原慎太郎、徳岡孝夫はわかっていたけれど、特に触れてはいないというような感じを受ける。

 

ここからは本書から引用しながら、いきたいと思う。

 三島の作品の「最上の読者」であり、最大の理解者であるはずの母が、彼の人生については「世間並み」に当てはめる母のエゴイズムを押し通した。しかしこのような母、「恋人」が求める「人生のルール」という期待に沿おうとした三島の「可憐な」(「椅子」)心は、『仮面の告白』の時点の「私」をクローゼットの奥に押しやり、彼の頭部と肉体を二つに引き裂く道へと向かわせていくこととなった。(p.18)

祖母に気に入られるために、あらゆる努力をし続けた少年時代から、常に周囲の思惑を気にする性格があったことは、さまざまな方面から指摘されている。その後昭和という疑似益荒男文化の規範〈男らしさ〉〈正常〉を内面化し、〈雄々しい筋肉〉、〈武〉を身につけていった。(P.19)

 

アメリカ精神医学会が精神疾病リストから同性愛を削除したのは、1973年であり、日本では22年後の1995年であった。

女性化願望も同性愛も容認されている社会なら、「死と血潮と固い肉体へ」(『仮面の告白』)の願望は別の方向へとずらされていったであろう。そして、女々しさと倒錯を堅持し続けたなら、力や制服やナショナリズムではなく、それらを超え、突き崩す方向に向かい、他者も老いも受け止める活路は見いだせたかもしれない。「私」の人生の始まりが異性愛者としての「私」にしかない、規定したところに、1940年代末期の同性愛者の絶望的悲劇があった。(p.20)

岸田秀は「三島由紀夫の精神ははじめから死んでいた。(中略)一生を通じてついに生き返れなかった」という。 自我意識のまとまりがなく、精神病的人格構造を持っていながら発狂しなかったのは書いたからだが、すべてに実在感がないので「外的、観念的尺度に頼らざるを得ない。ボディビルによって隆々たる筋肉を人工栽培(三島自身の用語)する気になりえたこともこれと無縁のことではない」と述べる。(p.21)

 

三島の自刃と前後して、アメリカでは公民権運動と共に同性愛の解放運動(ゲイリベレイシオン)が生まれ、それは日本でも女性解放運動と共に起こった。もし彼がその時代までも生き抜いたなら、多くの同性愛者たちのように性指向の公言(カムアウト)をし、自分のなかの女性性を開放し、〈自分自身〉という〈人間〉として生き直す、五十代、六十代の三島由紀夫を私たちは見ることができたかもしれない。(p.23)

この最後の文章は「ほぅ」という感じでした。

三島は、兵隊になる強い男が必要とされる戦前の軍国主義の中では、自分の性指向はとても口に出せるものではなかった。

1度死んだつもりで書いた『仮面の告白』は、正真正銘の自分のことだっただろう。

「この本を書くことは私にとって裏返しの自殺だ。(中略)この本を書くことによって私が試みたのは、生の回復術である。」

三島の『仮面の告白』はカムアウトだったが、世の中はまだゲイを認めていなかった。世間の受け取り方は分かれ、作家の創作であると読み取るものも多くいた。

ゲイであることを世の中に真正面から告白できるようになったのは、日本では2,000年になってからのことではないだろうか。


 

 

 

 

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介護サポーターの講座で自分のフレイルチェック

2021年02月25日 | 介護予防

2021/02/25

 

今日は介護予防サポーターのフォローアップ講座があり、出かけてきました。

花粉が飛んでいるので、マスクは二重。

講習などはなくて、自分のフレイルチェックとアンケート回答をしてきました。

先日、私もフレイルチェックのお手伝いをしたのですが、今日はやってもらう側になりました。

コロナで外出が減り、体力が落ちているだろうなと思っていましたが、やっぱり数字に表れました。

全身の筋肉量計測では普通だそうですが、握力は合格ライン20㎏を下回って18.5㎏。前はぎりぎり20㎏でしたから、筋力が落ちてますねぇ。

握力をつけるにはどうしたらいいかを伺うと、ダンベルやグーパー体操だそうです。

そういえば、ダンベルはリビングに置いて、以前暇なときはやっていたのです。でも昨年末頃からやると左ひじが痛むようになり、やらなくなっていました。やはり、やらないと筋肉って落ちてしまうものですね。

グーパー体操も、以前は何の意味があるのだろうと思うくらい簡単な手の体操でしたが、何と最近、右手を握りしめるときに痛むようになったのです。

そして、ピアノを弾くときにも小指が痛んで、指の動きがノロくなりました。これは困りますね。

指は一日中痛いわけではなく、朝起きた時とか、ずっと動かさないでいた時にこわばるようです。こんなふうになったのは初めてのことで、歳を取るって、こういう小さな故障が現われてくることかと・・・。

片足で椅子から立ち上がるのも苦戦。

自分ではそこそこ運動しているつもりでしたが、以前に比べたら確実にその機会は減っています。

来年度もサポーターを更新する旨の同意書を提出してきました。何より、自分の意識のためになりますものね。

サポーター・リーダーのお仲間とも久しぶりに会って、しばしおしゃべり、情報交換。

サークル活動もボランティアも機会が減ってしまった昨今ですが、早く元に戻るといいなあと願ってます。

 

 

 

 

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本を処分

2021年02月24日 | 我が家

2021/02/24

 

昨年以来、三島由紀夫関係の本が50冊以上に増えたので、自室の本棚に入りきらなくなりました。

もう読まないだろうと思う本を処分しようと、32冊をブックオフに持って行きました。

どう処分するかは、かなり迷ったのです。図書館に寄付(書架に限りがあるので難しい)、ゴミ置き場に出す、古書店に宅配便で送る、ブックオフに持ち込む、メルカリで売る・・・

私は本が好きで大切にします。もう読まないと思っても、なかなか捨てる気にはなりません。

自分が面白いと思った本、大切に思った本を誰かが喜んで読んでくれるのがうれしいのですが、そうなるとメルカリが個人取引で一番わかりやすいのかな。

でもメルカリはしばらくやったのですが、いつ売れるかわからないし、値段交渉などあると面倒です。ブックオフにしたのは、1度にさっぱりと処分できるのです。

32冊でいくらだったと思いますか? 

935円でした。

金額は初めから期待していません。どう処分しようかと悩んでいたので、持ち込むだけで手間なく済んでさっぱりとしました。

 

 

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ベランダのアネモネも咲き出して

2021年02月23日 | 花・植物

2021/02/23

 

今日は風がやや強かったけれど、昼間は暖かくて、短い上着で外出。

ベランダのアネモネが咲き始めました。

なかなか、きれいじゃありませんか

赤いアネモネは、日が当たると反り返るくらいに開くのです。

寒緋桜の公園に行ってみると、こちらも満開。

たくさんの人が遊んでいました。気候がいいものね。

もうお花見の人もいます

今年は早くから暖かくなって、ソメイヨシノも早く咲く予想だとか。

明日はまだ寒さが戻るそうです。

 

 

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