はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

「上野の森バレエホリディ」公開レッスン

2024年04月28日 | バレエ
2024/04/28


ゴールデンウィークの日曜日です。

少し体を動かすと汗が出てくる気温です。
皆さんはいかがお過ごしですか?

東京文化会館前の花



昨日、東京文化会館大ホールで
バレエの公開レッスンを見てきました。

ようすを書いておきたいと思います。

「こういうの見たかったのよねえ」
と言っている人がいたけれど、全く同感。

プロのバレエダンサーたちが
どんなレッスンをしているのか
とても興味がありました。

残念なことにオペラグラスを
忘れてしまったので
人の顔まではよく見えませんでしたけど。

始まる前の舞台



15時からは同じ舞台で『白鳥の湖』の
公演があるのですが
出演するダンサーの方たちも
レッスンに参加していたそうです。

ウォーミングアップも兼ねているのでしょう。

最初の40分間はバーレッスン。

お名前は存じませんが
男性の先生が指導。

話し方がソフト。

バレエは優雅な動きですし
体を柔らかく使うためにも
自然にあのような話し方になるのかと
思いながら聴いていました。

号令でもなく、ピシピシでもなく
まるで歌うように、流れるように話すんです。

舞台の横にアップライトピアノがあって
ピアニストの方が伴奏を弾いています。

クラシックの名曲のアレンジだったり
ポップスのメロディだったり。
とてもきれいな伴奏なのです。

きれいなピアノの音があると
気持ちよく動ける気がしますね。

バレエは足の動きももちろんですが
手の動きが優雅。

決して急がない動き。

手先から動かすのではなく
肩甲骨から動かして、上腕に動きが伝わり
ゆっくりと肘から手先がついてくるのです。


バーの基礎レッスンを終えたら
後半はステップやジャンプの入った動き。

舞台を大きく使うので
俄然、見ごたえが出てきます。

女性のジャンプもとてもきれいだけれど
男性の大きなジャンプもダイナミック。

空中で一瞬止まったように見えるくらいの
ジャンプです。

回転も見ていると
軸がぶれないって大事だなと思います。

止まる直前にスピードをやや落として
ふわりとした感じで止まる人は
とても優雅に見えます。


私も数年前にバレエのごく初歩を
習ったとも言えないほどの期間
習ったのですが
シャッセだの、プリエだのの言葉が
懐かしく感じました。

またやりたいな
いや体が固すぎるでしょう
体力的についていけないでしょ
と自らツッコミ(苦笑)。

ダンサーの皆さんは体がすごく柔らかく
そのうえポーズを維持したり
高いジャンプができるだけの筋力もある。

美しいプロポーションも
一朝一夕でできることではなく
小さい頃からの日々の訓練で
作り上げられてきたものだと思うと
ホント、憧れますね。






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東京バレエ団『白鳥の湖』舞台総稽古 見学

2024年04月27日 | バレエ
2024/04/27


「上野の森バレエホリディ」が今年も始まりました。


25日に東京バレエ団の『白鳥の湖』の
舞台総稽古の見学会がありました。

舞台総稽古は衣装も舞台装置も本番さながら
東京フィルの生演奏で通し稽古をします。

今年は運よく総稽古を
見られることになりました。


一般人が見学できるのは2、3、4階から。




稽古とはいえ、ほぼ本番の通し稽古。

ときどき注意がマイク音声で入ります。
やり直したりする場面がありましたが
かえって、本番より興味深かったかもしれません。

ああいうところが揃わないんだ、とか
出るのが一拍遅れたとか
どこが、どういうふうに難しいのか
素人にもわかったからです。

フルに通して2時間半。
幕間の休憩を入れると3時間。

ほんとうに長い物語をダンサーたちは
よくすべての振付けを忘れずに踊れるなあと
感心してしまいます。

ひとつひとつが難しく美しい動作です。

いつも書いていますが
バレエダンサーって
どうしてあんなに美しいのでしょうね。

私は3階席で遠かったので
オペラグラスを持って行きました。

オデット姫の沖香菜子さんを見たら…

引きしまった筋肉質の背中が見えました。
皮下脂肪ってものがまったくありません。

鍛えている人は違うと、ただただ感心。


【プロモーション映像】ブルメイステル版「白鳥の湖」|


ジークフリート王子の宮川新大さんも
すばらしかったし
道化の池本祥真さんもすごい開脚ジャンプを
見せてくれました。

バレエを見るときは
比較的よい席を取れることが多く
3階から見たのは初めてですが
高い所からですと
全体の群舞のようすがよく見えました。

集団でのポジションの変化や移動など
とてもきれいでした。

オーケストラピットも上から覗けましたし
東フィルの演奏もよかったです。

東京バレエ団は
男性も女性も素晴らしい踊り手ばかり。

稽古とはいえ本格的な公演を
観せてもらったような満足感がありました。



この『白鳥の湖』は
26日~29日まで東京文化会館で
公演があります。

「上野の森バレエホリディ」は
さまざまなイベントがあるので
今日は「公開レッスン」を見に行きます。



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SWAN LAKE ON WATER ~ついに本当の水を得た『白鳥の湖』

2023年08月11日 | バレエ
2023/08/11


東京国際フォーラムで10日から始まった
ウクライナ・グランド・バレエの
『白鳥の湖』公演を見てきました。



ウクライナ・グランド・バレエの初来日。

戦争とパンデミックのために
世界中にばらばらになってしまったダンサーたちを
この公演のために
再結集させたのだそうです。


東京国際フォーラム



東京フィルハーモニ交響楽団の
生演奏が聴けるのも嬉しかったです。

指揮者はノルムンズ・ヴァイシスさん
の予定でしたが、急病のため
渡邊一正さんが代役を務めました。


よく知られた古典の『白鳥の湖』ですが
このバレエは驚くべきことに
第2幕、4幕は舞台上に水が張ってあり
ダンサーはバシャバシャと水しぶきをあげて
踊るのです。


プロジェクションマッピングを使い
宮殿や湖の景色、森などが背景に
映し出されて雰囲気を盛り上げます。

水と映像と照明の作りだす幻想的世界
ということだそうです。


水の舞台はやはり気になりましたね。

バシャバシャと水しぶきで
ステップしにくくないだろうか。
滑ってしまわないだろうか、とか。
長く踊ると足が冷えてしまわないだろうか・・・
とか。

クライマックスの10分間は12トンもの水を
雨のように降らしたそうです。

後ろの席の人が「びしょぬれだ」と
つぶやいていました(笑)

あの水はどうやって舞台に引き込んで
どうやって排水するのか・・・とか
舞台下のオーケストラピットに
水がかからないだろうかとか。

私はそんなところが
気になってしまうタチなのでした(笑)。


ウクライナのバレエはダンサーも美しいですし
テクニックも確かで充分楽しめました。

オデットとオディールを演じた方、
謎の騎士ロットバルトは上手でしたね。

この公演はキャストの名前が出ていないので
わからないのです。




実はこの公演はローソンチケットのご招待でした。

抽選で当たるというメールが来たので
何の気なしに申し込んでおいたら
当選メールが来たのでした。

ご招待なんて初めてのことです。

ホールAは5000人収容ですから
空席を作りたくなかったのでしょうね。

少しだけ空席はありましたが
ほとんど埋まっていました。

ウクライナのバレエは美しいので
1度は見たいと思っていましたので
喜んで出かけました。




ありがたく楽しませていただきました。



コメント (4)
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東京バレエ団〈ベジャール・ガラ〉を見てきました

2022年07月24日 | バレエ
2022/07/24


上野の東京文化会館へ
東京バレエ団の〈ベジャール・ガラ〉を
見に行ってきました。

22日、23日、24日の3日間公演で
私が見たのは23日です。





東京バレエ団を見るのは昨年夏以来です。

ベジャールの振り付けは素晴らしくて
やはり見る価値がありました。

ロビーや客席には華やかな雰囲気が
漂っていました。






演目

・「ギリシャの踊り」

・「ロミオとジュリエット」よりパ・ドゥ・ドゥ

・「バクチIII」 

・「火の鳥」


「ギリシャの踊り」と
「ロミオとジュリエット」は
昨年見た東京バレエ団の『HOPE JAPAN 2021』
のときも演目にありました。

2度目ですが、まったく新鮮で感銘を受けました。







「ギリシャの踊り」は、この日は主役が柄本 弾さん。

ミキス・テオドラキス のギタ―曲と
波のザーという響きがまたいいんです。
青いエーゲ海を思い起こさせます。
(行ったことはないけれど)


「ロミオとジュリエット」よりパ・ドゥ・ドゥ。
大塚卓さんと秋山瑛さん。

まだ年若いロミオとジュリエットの
切ない愛の喜びと争いの悲しみがよく出ていて
この二人はうまい踊り手だと思いました。


「バクチIII」はインドの伝統音楽です。

真っ赤なタイツに身を包んだ
破壊と再生の神シヴァ(宮川新大さん)と
妻シャクティ(伝田陽美さん)の
熱狂的で陶酔を誘う舞。

インド舞踊らしいポーズ
手や足の使い方、目の表情がありました。
これも素晴らしかった。


最後は「火の鳥」。
主役は池本祥真さん。

ストラビンスキーの「火の鳥」は曲も
聴きごたえがあるのですが
ダンスも素晴らしい。
多くのダンサーが登場して群舞も圧巻でした。


やっぱりバレエはいいなあと
1年ぶりのバレエに大満足。
今回は中央ブロック前方のよいお席でした。

どの演目もレベルが高くて素晴らしいし
ダンサーはみんな美しく上手い。


東京バレエ団〈ベジャール・ガラ〉|ダンサー・インタビュー
 ~作品への思い~ 



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ローザンヌ・バレエコンクール

2022年06月15日 | バレエ
2022/06/15


先日、NHK Eテレで、今年2月に行われた
ローザンヌバレエコンクールの様子が放送されました。

私は毎年このコンクールを見るのを
とても楽しみにしています。

才能溢れる若いバレエダンサーたちの
演技を見る楽しみはもちろんのこと
解説の山本康介さんのお話もとても興味深いのです。



2022年のコンクールは、39か国から376人の応募があり
スイス・モントルーでの第3段階の審査に参加したのは70人。
「決選」に進んだファイナリストは20人です。

日本から決選に進出したのは、田中月乃さん、高田幸弥さん。

クラシック部門とコンテンポラリーがありますが
コンテンポラリーは動きもユニークで
見ていて特におもしろいです。


17歳の田中月乃さんが2位の入賞。
とても軽やかに、笑顔を絶やさず踊っていますね。


 
(お写真お借りしました)

田中さんは現在スイスのバレエ学校に在学中だそうです。

山本さんが解説で
「決まった正しいポジションに戻ってから次の動きに行く」
「床を踏んできちんと足を出す」
「手を出すときは、肩、腕を通って手先を出すと優雅に見える」
など、バレエは正しい基本ができているかを
重視するんですね。


バレエというのはそういうものなんだ!
と認識を新たにしながら、見ました。


NHK+の見逃し配信があります。






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