2024/05/11
リトミックでよくやっているのが
「曲に合わせて手をトントンしましょう」
♩ ♩ ♩ ♩
トン トン トン トンと音が鳴ったら
ほとんどの人は同じテンポで
リズムを打つことができます。
何かの曲が流れたら
それに合わせて手拍子を打つのは
それほど難しいことではありませんね。
そればかりか
そのリズム(ビート)に合わせて
足踏みしたり、歩くこともできます。
初めて聴いた曲でこれから
どんな展開になっていくか知らなくても
うまくビートに合わせられるのです。
それはなぜなんでしょうね。
NHKBSで放送された「フロンティア」。
とてもおもしろくて、ためになりました。
脳科学者によると
ビートが繰り返されると
脳の「予測機能」が働きだすのだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/6a/54d03c913e01b0affedf287e674b6115.jpg)
予測することで脳が快感を得ているのです。
ビート以外にもメロディ展開など
音楽は予測アイテムがいっぱいです。
脳は予測の複雑さを喜んで
より大きな報酬を感じるのです。
人は生まれながらにリズムを予測できる
のだといいます。
実験で生後間もない赤ちゃんに
一定のリズムを聴かせて
脳波を測定すると
リズムが一瞬抜けたときには
明らかに脳波の活動に変化が起こります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/76/72d753fcd6a0fbfc01d77e14371d33bd.jpg)
(写真はすべてテレビ画面撮りです)
つまり
今、音が止まったとか
さっきとの違いを感じるらしいのです。
生まれて間もない赤ちゃんでも
リズムを予測できるらしいのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/0d/5eb7290f60e5b4cb5000b376b354a68d.jpg)
私も生後数か月の赤ちゃんに
ベビーリトミックをおこなっていますが
以前からそんなふうに感じていました。
メロディの理解はまだ先のことでしょうが
リズミカルなビートが流れると
赤ちゃんは喜びます。
体を揺らしたり手を振ったりします。
「予測することで脳が快感を得ている」
という言葉は特に興味深いです。
パターンを予測するのは
ヒトにとって楽しいことなんでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/52/240848d2564b6f9281a47df44efb4c82.jpg)
予測が複雑になると脳は喜ぶ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/02/9906e189e30a39d7bb3b84ef4ab27694.jpg)
(写真はすべてテレビ画面撮りです)
音楽を聴くと、リズムに乗って
身体が自然に動いてしまうのは
人はそんな習性を持っているんでしょうね。
NHKBSで放送されていた「フロンティア」は
私が興味を持っていた音楽の起源に
ついても触れています。
音楽と認知症の関係
カメルーンの音楽の民による
コミュニケーション方法も
とても興味深いものでした。