はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

袴田事件のこと

2024年09月29日 | 社会問題
2024/09/29


袴田巌さんの無罪判決は
ほんとうによかったと思います。

私が袴田事件を前から注目していたのは
静岡市清水区(当時は清水市)という
知っている近隣の町で起こった事件だったこと。

お姉さんのひで子さんを一目見た時に
浜松の叔母によく似ていると思いました。

顔は違うけれど、ほぼ同年齢、雰囲気
遠州弁で話す話し方がよく似ていました。

ひで子さんは姿勢も歩く速さも顔つきも
91歳とは思えないほどしっかりして若々しい。

弟の無実の罪を晴らしたいというその一念
使命感がひで子さんを
若くさせているのでしょう。

ほんとうに気丈な方です。

巌さんは無実の判決が出たことは
理解できたようですね。

長年のストレスが命を縮めても
おかしくない状況なのに
こうして生き延びてこられたのも
よかったと思います。

無念の思いを晴らすことができて
幸いでした。


どうしてあんなひどい冤罪事件が
起こってしまったのでしょうね。

日本弁護士連合会の「袴田事件」に
経過が書かれています。




そうなると真犯人はどこに?
という疑問がまた起こってきますね。



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季節は秋

2024年09月28日 | 花・植物
2024/09/28


自然を愛でることの少なかった夏でしたが
季節はいつの間にか
めぐっていたのですね。

セカンドハウスのみかんの木は
だいぶ実が育っていました。



公園には彼岸花が咲いています。


彼岸花を見ると、いつも
もうそんな時期、と思うのです。

ムクゲ。


公園には白い萩の花が咲いていました

白も清楚でいいものですね。

赤い萩はもう見頃を過ぎています。




岐阜県に住む夫の姉が栗を送ってくれました。



いつもながら大きくて立派な栗。

これで栗ご飯を炊くことにしましょう。




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中村紘子さんのささやかな思い出

2024年09月27日 | ピアノ
2024/09/27


『キンノヒマワリ 中村紘子の記憶』
の感想の続きを書くつもりでいますが
その前に
私のなかでの中村紘子(敬称略)
の記憶を書いておきましょう。



もちろん直接話したことはないのですが
コンサートと公開レッスンで2度
彼女を見ているのです。

静岡時代に静岡市民文化会館で
行なわれたリサイタルを見に行きました。
25∼30年前のことではなかったかしら。

前から2番目の席で間近に見ることができました。
一緒にいた友だちと話したことも覚えています。

「こういうリサイタルではピアニストの体調が気になるのよ。
今日は調子はどう?ちゃんと弾ける?って思っちゃう」
と私は言ったのです。

そうしたら友だちは目を丸くして
「そんなふうに考えたことはない。心配性なんだね」
と言われて…。

(ああ、そんなこと思うのは私だけ?)

出演者の体調とか、準備とか進行とか
舞台裏の段取りがスムーズにいくか
そういうことが気になってしまうタチなのです。

(まあ、それはいらぬ話でした。)

この時彼女が何を弾いたか
覚えていないのですが
力強く、男性的に感じる演奏だった
ことは覚えています。


2回目は静岡にある私立短期大学に
彼女がピアノの公開レッスンに来た時に
一般聴講生として参加したのです。


海外(東欧だったか)のコンクールで
入賞した学生が
ショパンのスケルツォ2番を弾いたのです。

そのときに
「あなた入賞なんてよくやったわね。えらい。」
と褒めていたことが印象的でした。

指導の感じは、NHKで見ていた
『ピアノとともに』そのままでした。
とても上品な話し方。

ピアノとともに(講師:中村紘子):初回「バラード第1番」(ショパン):その1


『キンノヒマワリ』にも書かれていますが
中村紘子は若手の教育に力を注いだ人でした。


こんなことを書いています。
『ピアニストだって冒険する』より

〈ピアノやヴァイオリンといった演奏分野は、大脳生理学からいっても非常に若い年代で完成を見る分野である。いま世界的に活躍している演奏家たちの殆どは、実は10歳になるかならないかの年齢で基本的に完成してしまっているのである。高校や大学に入って、あれこれと技術を磨き直しているようでは、もう遅い。〉


1996年から中村紘子は浜松ピアノアカデミーで
若手の指導を始めていました。

多くのコンクールの審査員になって
日本人と欧米やロシアの参加者の違いは
日本人には「響きがない」「音が硬い」ことに
気づいたと言います。

それは古風な日本流ピアニズムを
身につけていることに彼女は気づいたのです。

若手を育てることに大変な情熱を
注いだのでした。

韓国のトンヨンで
15歳のチョ・ソンジンを見つけ
浜松ピアノアカデミーに招いて育成して
彼は浜松コンクールで優勝した後に 
21歳でショパンコンクールにも優勝したのです。

藤田真央君もこのアカデミーで学びましたね。



日本音楽コンクールに優勝した頃
1959年 15歳

(本書よりスマホ撮りです)


 

 

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『キンノヒマワリ 中村紘子の記憶』高坂はる香著

2024年09月26日 | 
2024/09/26


高坂はる香さんの
『キンノヒマワリ ピアニスト中村紘子の記憶』を
読み終えたのですが、とても興味深かった。




 

高坂はる香さんの文章はわかりやすい。
こちらに知識がないことも
痒いところに手が届くような説明があります。

中村紘子(敬称略)に敬愛の念を持ちつつ
偏ることなく正確に書こうというスタンス。


1959年、第28回音楽コンクール
(毎日コンクール)、ピアノ部門で
最年少15歳で優勝した中村紘子。

1960年にN響が行った世界ツアーに
ソリストとして同行した話は
とても興味深いのです。

昭和35年のあの時代
コンチェルト経験も少ない16歳の高校生が
N響の世界ツアーに同行して
演奏したことは今考えても驚きです。
(母親や付き人はいなかったらしい)

動画では16歳の中村紘子が振り袖姿で
BBCテレビ番組収録で
ショパンのピアノ協奏曲第1番を弾いています。

N響から振り袖でと依頼があったそうで
帯結びも難しい振り袖を着て
演奏しています。

きっと袖は重く
腕が動きにくかったでしょう。

(後に紘子は書いています。
あの時は一人で振り袖を着られたけれど
日本に帰ったら着られなくなっていた。
火事場のバカ力のようなものでしょう、と)

その時の動画があります。

Chopin Piano Concerto No.1 1st.Mov. ♪ Hiroko Nakamura (1960) ♪
(感謝して動画をお借りします)


高坂さんは、本著の中で何度も
中村紘子は度胸のある親分肌の性格だと
書いています。

若いときから肝の座った演奏だったのだろう
と、思いきや
こんなふうに書かれていました。

〈この時の演奏について紘子は
オーケストラの前奏を待っている間に
「カーッときちゃって最初のコードが
どこから始まるんだかわからなくなった。
どうしようと(中略) えい!と思って手を出したら
当たったんです(笑)」 〉

😱

すべて暗譜でやらなければならない
ピアニストは過酷ですね。


中村紘子の本は昔から好きで
何冊か読んでいるのですが
その中で印象深く覚えている言葉があります。

≪若いとき(たぶん10代以前)に
覚えた曲は40度の熱があっても弾けるが
大人になって覚えた曲は弾けない≫
というもの。

この言葉が印象に残っています。

若いうちに身についたものは
無意識でも弾けるくらい脳に体に
しみ込んでいるということでしょうが
紘子も40度の熱を出しながら
ステージを務めたことがあるんだなあと
感慨深く思ったのでした。

若いうちに身につけることの大切さは
本著の後半に書かれているので
いずれご紹介すると思います。


この本は2017年出版ですが
題名だけは知っていても
すぐに手に取ることがありませんでした。

そこまでの興味は
抱いていなかったのが正直なところ。

でも、もっと早く読めばよかったと思います。

2021年のショパンコンクールも
もっと理解できたのではと思います。





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歯のクリーニング

2024年09月25日 | 健康
2024/09/25


先日、歯医者で歯のクリーニングを
受けてきました。

歯科衛生士の方に1時間かけて
丁寧にやってもらいました。

私の歯はあんがい磨けているそうで
歯石がほとんどないということでした。


でも、目の前に歯の写真が貼られると
ステイン(シミ)のついた歯で
きれいに磨けているとも思えなくて
なんだか恥ずかしい。


歯磨き粉で磨きすぎると
大切なエナメル質も取れてしまいそうで
歯磨き粉は使っていなかったのです。


下の前歯が削れているところがあって
それは歯ぎしりのせいらしいのです。

そういえば
子どもの頃から、歯ぎしりをしている
と親に言われたことがありました。

マウスピースをつけることもできる
ということでしたが、まあいいかな。

寝る時に何かつけているのも
気になりそうです。

上半分が終わったときに
「今日はここまでにしておきましょうか」
と訊かれたのですが
全部やってもらいました。

終わった後に、舌で歯を触ってみると
ツルツル、スッキリとした感触。

やはりやってもらってよかったです。
メンテナンスは必要ですね。


削れていた前歯は次回に
埋めてもらうことにしました。

虫歯は右の上の歯(親知らず)だけでした。

本来なら抜いてしまってもよい歯ですが
抜かずに治療をしてもらおうと思います。




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