はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

タンバリンを叩いてご機嫌な赤ちゃん

2024年01月15日 | リトミック
2024/01/15


今日は子育てひろばで
ベビーの音楽あそびをしました。

♪ ならそう~♪ と歌いながら
タンバリンを持って
ママと赤ちゃんが座っている間を
歩いてまわります。

♪ならそう~と歌った後に
順番にパッとタンバリンを差し出すと
生後数か月の赤ちゃんでも瞬間的に
タンバリンに手を伸ばしてさわったり
叩いたりするのです。

10か月の赤ちゃんに
タンバリンを差し出したときに
タンバリンを叩きながら
満面の笑みをうかべて
ケラケラと笑ってくれたのです。

その笑顔がね、赤ちゃん動画で
「笑いの止まらない赤ちゃん」
というのがありますが
まったく、それなんです。

パッとタンバリンを差し出すと
大ウケで、声をあげて笑ってくれます。





こちらも嬉しくなってしまいました😄 

こんなに喜んでくれたら
やった甲斐があるというものです。

まわりのママたちにもウケています。
このタンバリンを叩くのは
いつも好評なようです。

たぶん、人生最初の楽器でしょうね。

赤ちゃんは吸収力が旺盛で
好奇心が強いんですね。


今日の会場は今年最初の会です。



辰年にちなんで、職員さん力作の
大きな龍が壁に飾ってありました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『窓ぎわのトットちゃん』に描かれているリトミック

2023年12月23日 | リトミック
2023/12/23


『窓ぎわのトットちゃん』には
「リトミック」という項目があって
トモエ学園で行われていた
リトミックについて書かれています。

この本に書かれている
リトミックについて
まとめてみたいと思います。




〈 〉内は本書より引用

〈トモエは音楽の時間がとても多かった。
中でも「リトミック」の時間は毎日あった。〉

〈リトミックというのはダルクローズという人が考えた、特別のリズム教育で、この研究が発表されると、1905年(明治38年)ごろのことなんだけど、全ヨーロッパ、アメリカなどがいち早く注目して、各国にその養成所とか、研究所ができたくらいだった。〉

〈校長の小林宗作先生は、トモエ学園を始める前に、外国では、子どもの教育を、どんなふうにやっているかを見るために、ヨーロッパへ出発した。
そんなとき、パリで、すばらしい作曲家でもあり、教育者でもあるダルクローズという人に出会う。〉

・・・・・・・・・



小林宗作は小学校教員を経て
東京音楽学校(今の東京芸術大学)で学び
1923年 にスイス・フランス・ドイツ・イタリア・イギリスに留学。
そのときにダルクローズ音楽学院で
リトミックをエミール・ジャック=ダルクローズ
(リトミックの創始者)に学んでいます。

    1930年に再び渡欧して
パリ・ミラノ・ベルリンに留学しました。

1937年より自分の理想をもとに
リトミックを教育基盤に置いた学校として
幼小一貫校のトモエ学園を設立、運営しました。

「リトミックは毎日あった」
とトットちゃんに書かかれているので
小林先生がどれくらいリトミックに
力を入れていたかがわかりますね。


リトミックがどんなふうに
行われたかについて
描写している部分は長いので
概略をまとめてながら引用します。

・・・・・・・・・


〈小林先生のピアノに合わせて、思い思いの場所から自由に歩き始める。どう歩いてもいいけれど、人の流れと逆流して歩くと、ぶつかって気持ちが悪いから、なんとなく同じ方向に、つまり輪になる形で、でも一列とかじゃなく自由に流れるように歩くのだった。〉

〈音楽を聴いて二拍子だと思ったら、指揮者のように腕を上下して二拍子をふる。〉

〈歩き方は「足の親指をひきずるように、身体を楽に、自由にゆすれる形で、歩くのがいい」と先生は言った。〉
〈自然が第一だったから、その生徒の感じる歩き方でよかった。〉

〈リズムが三拍子になったら両腕は、三拍子を大きくとり、歩き方も、テンポに合わせて、早くなったり、遅くなったりさせなきゃあ、いけなかった。
両腕の指揮ふうあげおろしも、六拍子まであった。〉

〈拍子がどんどん変わると難しかった。
「ピアノが変わっても、すぐには変わるな!」と大きい声で言う。三拍子を聴きながら、二拍子のままで歩くのは苦しい。こういうときに、子どもの集中力とか、自分のしっかりした意志なども養うことができる、と校長先生は考えたようだった。〉

〈リトミックは、こんなふうに、体と心にリズムを理解させることから始まり、これが精神と肉体の調和を助け、やがては想像力を醒まし、創造力を発達させるようになればいいという考えのものだった。〉

〈トットちゃんは、イサドラ=ダンカンふうに、はだしで走りまわり、とびまわって、それが、授業だなんて、すごくうれしいと思っていた〉
(p.135~137)


トットちゃんがやっているリトミックは
私が大人になってから習った
リトミックと変わらないのです。

年月を経るうちに
あるいは教師の解釈によって
メソッドが変えられていくことは
ありがちだと思いますが
リトミックの基本のやり方部分は
ちゃんと踏襲されています。

きちんと受け継がれているのだと感じました。



小林宗作先生がヨーロッパの教育法を
学んだのは、大正自由教育運動の影響が
あったと思われます。

大正自由教育運動とは
19世紀末期から20世紀初期にかけて
欧米で活発化していた新教育運動(新教育)が
日本にも輸入され
1920年代から1930年代前半にかけて
起こった運動です。


それまでの画一的で
型にはめたような教育のスタイルから
子どもの関心や感動を中心に
より自由で生き生きとした教育体験の
創造を目指そうとする運動が
大正時代に折からの大正デモクラシーの風潮を
追い風にして広まったのです。(Wikiより)

ですから小林宗作先生ひとりが
このような自由な教育法を
実践していたわけではなく
日本の教育界でも先進的な一部の人々により
自由に子どもの能力を伸ばそうとする
流れはあったのですね。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

12月のリトミック ベルハーモニーを使って

2023年12月20日 | リトミック
2023/12/20


12月の季節の行事といったら
なんといってもクリスマスです。

クリスマスには素敵な曲が
たくさんありますね。

毎年、どの曲を使おうか悩むくらい
子どもから大人向けまで素敵な曲ぞろいです。


今回は『きよしこの夜』を
ベルハーモニーで合奏することにしました。

「ベルハーモニー」は音階のある打楽器。



上からポンと叩いて音を出します。


『きよしこの夜』に
このベルハーモニーの澄んだ音が
ピッタリなのです。

クリスマス時期には家にある
ベルハーモニーを持って
リトミックに出かけます。





みんなに鳴らしてもらって楽しみます。

もちろん赤ちゃんたちは
鳴らすことができませんから
ママが叩くのを見ているのですが
そこから音を出すことの楽しさなどを
知ることもあるかと思います。


コード、構成音を書いた紙を貼りだして
鳴らすタイミングを指し示します。

C(ド、ミ、ソ)
F(ド、ファ、ラ)
G7(ソ、シ、レ、ファ)
Am(ラ、ド、ミ)

若いママたちはみんな
コードを知っているだろうなと
思っていたのですが
知らないという方もいましたね。

でもドミソの和音などというと
すぐにわかってくれます。

1人づつにベルハーモニーを渡して
順にドレミファソラシドと鳴らしてから
『きよしこの夜』の演奏録音に合わせて
和音を鳴らしてもらいました。

練習もなく、ぶっつけ本番ですが
ちゃんときれいな和音が聴こえました😀 

終わった後には拍手。

音を出すのは楽しいことです。
それがみんなで出すとハーモニーになって
聴こえてくるので
いっそう楽しみが増します。


これは小さい子のプレゼントにいいかもしれません。

 


今日のリトミックでは
ステップをする前に
『窓ぎわのトットちゃん』のアニメ映画に
リトミックのシーンがあったと
つい雑談で話をしました。

黒柳徹子さんがトモエ学園で
リトミックをしていたことは
あんがい知られていないようです。

トモエ学園でトットちゃんも
やっていたと知ると
来ていたママたちは
俄然興味を持ってくれました。







『窓ぎわのトットちゃん』には
リトミックのことが7ページにわたって
書かれています。

少し長くなりますが一部を
ここに引用したいと思います。

・・・・・・・・

小林先生は、パリのダルクローズの学校に1年以上も滞在して、リトミックを身につけた。日本人でこのダルクローズの影響を受けた人は多く、山田耕筰をはじめ、モダンダンスの創始者石井漠、歌舞伎の2代目市川左団次、新劇運動の小山内薫、舞踊家伊藤道郎。
こういった人たちも、リトミックがあらゆる芸術の基礎である、ということで、ダルクローズに学んだ。でも、このリトミックを、小学校に教育に取り入れてみようとしたのは、小林先生が初めてだった。

「リトミックってどういうものですか?」
という質問に、小林先生はこう答えた。

「リトミックは体の機会組織を、さらに精巧にするための遊戯です。リトミックは心に運転術を教える遊戯です。リトミックは心と体に、リズムを理解させる遊戯です。リトミックを行なうと、性格がリズミカルになります。リズミカルな性格は美しく、強く、素直に、自然の法則にしたがいます。」


講堂の小さいステージの上のピアノを校長先生が弾く。それに合わせて、生徒は思い思いの場所から歩き始める。・・・・・(続く)



まだまだリトミックの描写が続きますが
長くなるので
また別の機会に丁寧に書きたいと思います。

私も久しぶりにこれを読んで
リトミックをしているときの描写が
「なるほど」と思われ
とても参考になりました。

徹子さんも書くにあたって
リトミックの歴史や理念について
きちんと勉強されたことが
うかがえる文章ですね。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌うように話すって

2023年11月22日 | リトミック
2023/11/22


今頃は1年でもっとも日暮れが早く
昨日、今日の東京は午後4時31分には
日が暮れました。



空気が澄んで、遠くまでくっきり。

先週、今週はけっこう忙しくて
よく動いた気がします。

毎日バタンキューと眠れます。


今日も5㎏の荷物を背負って、自転車で
「おとなのリトミック」に行ってきました。

ヒョロヒョロで筋肉のない私には
5㎏の荷物はかなりずっしり来ます。

でも赤ちゃんたちは
そのくらいあるのが普通だから
若いママたちはいつもおんぶ、抱っこで
えらいなあ、体力あるなあと思います。


一昨日、ベビーの音楽あそびがありました。

終わったときに、前のほうにいたママが
「私の声に癒された」と言ってくれました。

そして
「先生って歌うように話すんですね」
と言いました。

そんなこと言われたのは初めて。
私ってそんなふう?

音楽あそびだから
歌もたくさん歌ったし
半分歌いながらしゃべっていた
のかもしれないけれど
今までそんなふうに
言われたことはありませんでした。

これは喜んでいいのかな?

まあ、悪いことは面と向かって
言わないでしょうから
褒めてくれたことにしましょう。

昔は変な声だと言われて
自分の声に自信がありませんでした。

長い間に私の話し方が変わったのかしら。
最近は声を誉めていただくこともあります。

でも私は育児に疲れた若いママたちを
音楽で癒したいと、いつも思っているのです。
その気持ちが話し方に出たのかしら。

なにより
一番癒されたのは自分なんですけどね。


癒しの和菓子😋 

巣鴨地蔵通り、伊勢屋さんの和菓子

これで癒されるなんて単純😊




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月のベビーリトミック

2023年11月15日 | リトミック
2023/11/15


  今日は曇った肌寒い日ですね。
すっかり冬の雰囲気になりました。


ベビーリトミックの会場に着くと
この地域の運営協議会の皆さんが
施設の前に並べられたプランターの花を
植え替えておられました。

この冬の花はストックやパンジーです。

「きれいですね」と声をかけると
うれしそうに笑顔で作業をされていました。



さて、11月のリトミックテーマは紅葉や落ち葉。

まず、拍に合わせてステップする練習。
異なったリズムを聴いて
そのリズムでステップをしたり
即時反応をしたりするのは毎回の基本練習です。


それが済むと
落ち葉のヒラヒラと落ちてくる様子を
体の動きで表現してみます。

実際に和紙で切った葉っぱを落として
動きを観察します。

ママが赤ちゃんを抱っこしながら
ヒラヒラと動いたり、揺れたりと自由に動きました。


ママたちは経験のない動きですから
大きな動きをするのは難しいのですが
音楽に合わせてゆらゆらして
拍はちゃんと聴き取ってくれているのが
わかりました。



童謡『まっかな秋』もこの季節の歌

皆さんが歌えるように
A4用紙、6枚で作った歌詞表を壁に貼りました。

薩摩 忠:作詞・小林秀雄:作曲


我が家のプリンターではA4の大きさまでしか
プリントアウトできないので
大きな文字の歌詞表を作るのは
切り貼りで手間がかかりました。


動いた後には
緑の大きな布を敷いたまわりにみんなが集まって
和紙の落ち葉を上からヒラヒラ落とします。




別の施設の写真(昨年のもの)です
(今日は写真を撮らなかったのです)


和紙の落ち葉が色とりどりでなので
みんな楽しんでくれます。
赤ちゃんたちも興味深そうに見ています。

あっという間に楽しい時間が過ぎました。


そういえば、こちらの所長さんが
地域のテレビ「情報スクエア」に出演されて
ひろばの紹介をされました。


(テレビ画面撮り)

その中で子育てプログラムとして
ベビーリトミックの写真を出してくださいました。



この時には
リトミックの写真を背景に使いたいと
言ってくださったので
10月のリトミック時に写真を撮りました。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする