こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

時 節 到 来

2014-08-17 10:36:02 | Weblog
電気は家でつくるもの

そんな時代が

そう遠くない将来

この惑星へと

やってくる

何も燃やさず

電力だけを

四六時中

ただ

タダ

生みだす

という電源モデル


絶え間なく発電していなければならない交流電源は

一瞬でも

止めてしまうことが

できない

発電機の回転数が乱れると

それは周波数を不安定化させ

使えない電力の発生源

となるばかり


周波数は波の位相の変化を

周期で表し

360度で一周する円運動から

作られる


発電を止めることができないのは

周波数を維持していなければならない交流電流に課された

逃れられない

宿命


周波数が50ヘルツや60ヘルツに

安定して保たれていなければ

貴重な地下資源を燃やして得た

高価な電気で

電気製品を動かすことが

そもそも

できない

位相の乱れは

エネルギー全体の存立を

否定する


ところが

政府は電力消費をやめれば

化石燃料の消費が減る

と勝手に錯誤したまま

その事実を押し通し続けて

きた

消費者が節電しても

電力会社の発電所では

地下資源の燃焼量を

抑制することが

一度もできていないのだ

化石燃料の輸入量は

減ったとする事実が

そもそも

ない


発電機の回転数を

節電で減らすことができるのなら

磁場変化も同時に低下していなければならず

供給電力は

量的に

抑制されていた筈である

電力会社には

消費者のする節電に

対応した

出力制御を行った

その記録が

ない

そんなことは

本来

不可能であるからだ


起電力というものは

磁束密度と磁場変化の割合

で決まるものであるため

電源の回転数を減らせば

周波数だけでなく

起電力にも重大な影響が及ぶ


周波数は電源が備える永久磁石の

磁極を切り替えることによって

生みだされている

NとSとの磁極の差は

電流が流れでようとするその向きを

正反対のものへと規定する

この周期が狂うと

乱れた周波数が与えられ

位相が安定しなくなり

要するに

異なった波長が

そこに現れる


周波数とは電圧が変化する

その時間密度の周期性

のことであり

電流と電圧が共にある

上向きの正弦波の領域と

電圧だけがあって

電流が不在

という下向きの正弦波

との

二つの波で

交流電流は構成されている


磁石が回転することで生じる磁場変化は

磁極の差による

互いに正反対の向きに流れようとする

二種類の

ベクトルを異にする電流を

同時に生み出すための措置


電源が備えるコイルの一端から

交流電流が生まれでていても

もう一つの端が絶縁されているので

直流に比べて安全性の高い

交流電流が生み出せる

という仕組み

電流が二分の一になっている交流電流は

電流が二倍となる直流電流より

生命に与える危険性は

その分だけ相応に低いものとなり

安全性はより高まる


交流は直流に比べ

磁場変化の量が

磁極の数の分だけ

大きくなる

これが起電力の差となって

発電効率を引き上げている

直流を交流に変換する装置である

インバーターでは

電流に一定の指向性を

人為的に与えることによって

交流電流を作り出している

上半分の波は

右向きに流れる電流となり

下半分の波は絶縁された

電流不在の

電圧だけを指し示す

左へと流れ出ようとする波

であることを表す


反対向きに流れようとする

絶縁されて

ゼロとなっている電流



所与の電圧とを

機会的に再編成するというのが

インバーターがやっているその仕事


頻繁にスイッチングをするため

最も故障し易いパーツでもあり

信頼性に未解決の課題を残す


自然エネルギーを導入すると

蓄電するためのデバイスと

直流を交流に変換するための装置である

インバーターとを

電源システム一式の中に

組み込んでやらなければならない

ところが

自然エネルギーの生産工場には

家庭用モデルとは違って

必要な装置群が

一様に欠けている

その事実に気付いて

問題を指摘する声も

まったく聞こえない

交流電流に関する知識の不在が

この拙い現状を

生みださせている


節電に環境効果がないだけでなく

自然エネルギーにもまた

二酸化炭素を削減する効果は不在

電力会社の発電所では

常に安定した円運動を

電源に与え続けていなければならないので

燃料の消費を

制御することができなくなっているからだ


この事情が

すべての温暖化防止対策から

実効性を悉く

奪い去っていた

たった一つの原因となっていた


交流電流を

無理やり

逆流させようとすると

互いに異なった向きに流れようとする

電流を

互いに誘導し合う破目になる


これは相互誘導と呼ばれているものであり

閃光を伴った爆発を引き起こす

一瞬の破壊を避けるために

電流が逆流しないよう

接地線というものが

予めすべてのトランスに設けられている


家庭用の太陽光発電が生みだした電力を

電力会社が買い取っていても

それを再利用することはできない

買い取った電力を

電力会社は

エネルギーとして

有効利用することが

本質的に

で き な い


事実関係を 確かめてみる気になれば

誰にでも簡単にできること

この検証作業が

これまで

一度もなされていなかった


大規模ソーラー発電や

ウィンドファームなどの

送電系統に後付けとなる外部電源には

蓄電デバイスと

直流から交流を生みだすための変換装置

つまり

インバーターの関与が欠かせないのだが

その関与を示す証拠は一切ない


要するに電源が

電源としての機能を

果たせなくなっている

ということなのだ

二酸化炭素の削減義務によって

莫大な環境投資を重ねていながら

これまで

1マイクログラムも減っていなかった

というのは

まさに

ものの道理

理解力のない個人がどれほど集まったところで

それは

愚か者の集団以上の存在には

なり得ない


経済を永らく低迷させてきたのは

このような

非有効需要

のあれこれを生みだすための

拙劣な政策の継続的実施だったのであり

それによる

積年の無効な投資の維持継続であった

ということになる

実に単純な話なのだ


真相を知れば

文明の愚かさの意味が

よくわかる

地下資源に依存するエネルギーモデルであるうちは

炭化水素の酸素化合物である

CO2とH2Oの量産は止まらない

とりわけ

気体の水は大気中に滞留し

最終的に雨となって落ちてくる

このところ頓に変化した

降水量の異常な増加は

90年代を境に

ゲリラ豪雨へと様相をすっかり変え

その威力を年々増加させ続る

ようなものにまでなっている

石油とガスだけでなく

ガソリンや軽油もまた

炭化水素でできている

このため

温暖化を促す二酸化炭素と同時に

水の絶対量もまた

自動的に増えていくこととなってゆく


氷山氷河が解けてできた海面水位の上昇より

はるかに多くの液体の水が

俄かに生みだされるようになっており

海面水位の上昇を

一段と加速させていく

最大の原動力でありつづけるよう

水素分子H2と大気中の酸素とが

出遭うことによって

果たしている


この困難な事態を招いたのは

まさしく文明の咎

以外の何物でもなく

知識の意味とその使い方を

教えようとしてこなかった

効率へと特化した

これまでの教育の在り方というものが

止まらない温暖化と

地下資源を輸入するのに欠かせない通貨となった

ドル

に過剰流動性を与え

その回収に伴う海外投資で得た莫大な収益を

ドル資本へともたらしている

獲得した利益を

すみやかに本国へと還流させるよう仕向け

貧富の差を拡大させながら

世界規模の貧困化を放置したまま

99%対1%との乖離の幅を

どんどん

推し広げていくような展開を生みだしている


大規模発電と高圧送電から

環境の復元



経済の復興は

絶対に

望めない


環境負荷のない家庭用小型電源の開発は

世界の枠組みを大きく変えるものとなる

真相を知らなければ

有効解とは何か

ということさえ決めることすらできまい

曖昧な認識から離れて

交流電流の性質とその成り立ちとを

ここらで

あらためて

再確認しておくべきとき

が来ているのではなかろうか
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