こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

最 終 選 択

2014-08-24 09:58:04 | Weblog
いわゆる

最先端領域

と称される

まことに高度なレベル

にあるとされる現代科学

の到達点

を以てしても

温暖化する一方

となっているこの地球を

本来の麗しい状態へと

復元することは

まだ

できていない

この現実から

文明は

謙虚に

学ばなければなるまい


大気中の二酸化炭素濃度は

既に

昨年

400ppmを突破しており

毎年

着実に

増加の一途



その後も

辿り続けていく

定め

から抜け出すことが

できない


それが

どんなに進んだ科学技術

であったとしても

文明が汚し続けている

生命の生息に適した

宇宙にたった一つしかないこの環境の劣化を

止めることすら

まだできない

でいる


最先端技術は

地球環境を

元あったあの

うつくしい水準へと

と戻す義務

を負った


研究開発の優先順位を

人類は

誤った

温暖化

という現象は

その結果として

文明へと送られた

最終的な請求書

なのである


1980年代には

温室効果ガスが

地球環境に

どのような影響を及ぼすのか

ということについて

的を射た警鐘が

しきりに鳴らされていた

そこから始まるその後の歴史的事実の連なりが

文明の記録

として惑星に残される


あれから

もう

30年以上の時間が過ぎた

だが

状況は

何一つ改善されておらず

逆に

悪化の一途を辿っている


昂じられてきた対策のすべてに

実効性が不在であることを知っていながら

現実認識を一様に

先送りし続けてきた

莫大な資本を投下して

そのボリュームで

満ち足りた気分になり

いたずらに

ただ時を過ごしている


効果のない諸対策を

何重にも連ねていながら

年々歳々

環境を劣化させ続けている

というのは

不思議な事態

後代の子孫たちには

了解不能なことだろう


文明は

地球が失った

世にも麗しいその環境



いまだかつて

有効に取り戻した

ことがない


劣悪化する環境を座視したまま

有効な対策とは何か

という課題から目を反らしつづけている

未解決状態へと問題を追いやったまま

延々とそれを放置していた


凶暴化する一方の自然災害で

いのち

の価値は零落する一方となり

生命の尊さ

を顧みない経済重視

の政策の数々で

利益の獲得に邁進する文明の愚かな姿を

批判することなく

ただ流されていた


現状で判断する限り

温暖化を放置しておくこと

しか

文明に打つ手はない

ということになる


異常気象は凶暴性を増し続けており

異様なほど急速に増えた降水量は

人の暮らしの許容範囲を

夙に超えたものとなっている


最先端の技術開発分野で

二酸化炭素を善用する方法や

有効に無毒化する方法の

研究が行われている

とする報告もない


発電所で生み出している二酸化炭素

が問題であるのなら

原発へと切り替えてしまえばよい

という程度の認識で

世界は地球規模の課題を

解決できると

いま以て信じている

要するに

多寡をくくっている

というのが実際のところ


熱エネルギーを得るための方便として

地下資源を燃やす方法が浸透し

その結果として

炭素資源を酸化して生じた有害な化合物

である二酸化炭素の排出量が

自然のメカニズムによって

分解される量を大きく超えてしまったことから

紫外線の処理能力を逸脱した炭素系酸化物が

地表高くに滞留する状況となり

その蓄熱効果で

異常気象の数々を

世界中にもたらす

という経過を

秒単位で肥大化させている


そこで

温室効果ガスを生まない

核分裂エネルギーに注目が集まったのだったが

それが生む

放射性廃棄物の有害性を

利便性の高さが無視することを許す

展開へとシフトしていったことから

3.11に起きた地震とそれによる大津波で

フクシマでは

三基の原発が

水素爆発を引き起こすこととなり

頑丈な原子炉建屋を吹き飛ばす

という被害を現実のものとした


化石燃料と核燃料以外にも

有効な資源は紛れもなく存在するのだが

その効率的な使い方に

文明は

これまで まったく

関心を示そうとしてこなかった


そして

台風は一層発達し易いものと変化し

強風と

集中豪雨とを

同時に

発生させるという

苛烈な自然環境を

温暖化という現象に生み出させている


課題を解決するための一つの方法

として

自然エネルギーで得た電力を

増幅して使う

という解が与えられていた

だが

単独で機能できない電力は

商用電源に取り込まれることで

かろうじて延命することができている


やり方と工夫次第で

電気は増やして使うことが

比較的簡単に

できるものとなる

ただし

それは交流電流であることが

望ましい

その内容について立ち入ることは

現時点で

まだできない


誘導法則を援用することにより

一つの励磁電流から

複数の電流を誘導することが

いともたやすく

できるようになっている事実を

参考として挙げておく

それは配電系統の随所に

実在しているものである


電信柱を繋いでいる配電線では

そのようなカラクリが

日常的に行われており

電力会社の利益を最大化して

送り届けるための原動力ともなっている


配電系統の下流に位置する低圧の変電所には

一系統につき一つの

三相誘導電源しか

配置されていない


単一の電流を幾重にも増やして

延々と遠くまで

果てしなく

電力を送り届けているその仕組みを知れば

電気は増やして使うもの

という認識が国民すべてに行き渡る


電力業界がこの仕組みを隠し通してきたために

国民は高い電気料金を

請求されているだけでなく

太陽光付加金

という名の追加費用の負担までをも

押し付けられる始末となったのだった

無知な国会を生んでいるのは

国民の側にある

むかしからの無関心

に基づく無批判な姿勢

に他ならない


自然エネルギーに温暖化を止める効力は

本来ない

電力会社に買ってもらわなければ

導入コストさえ

償却することが

できないモデルに

問題解決能力はそもそも不在

これだけで

温暖化が止まらなかった理由の半分が

明白となる


化石燃料の消費を減らすことができていなければ

どのような先端技術を導入したとしても

効果はゼロ

そのためのコストが無駄に消えていた

ということが

経済を長年低迷させている

その最大の原因となっている

経済成長に必要なのは

有効需要の創出であって

無効な需要に対する国費の大量投与

などでは決してない


世界が失ってきた富の多くは

無効な需要を生み出すことを目的として

脱温暖化を目指す経済政策を

一律に実施してきたすべてのニンゲン達によって

貧困化するための

主要な手順とされている

この事実にすら

まだ一向に気付かない

というのが

問題の本質なのだ


現象が指し示す意味の所在を

突き止めることができさえすれば

有効解など

いとも簡単に引き出せる

状況が永らく改善していないとき

疑うべきは

認識の妥当性

というその点ただ一つ


誤った認識は

所期の成果を却って遠ざけ

富を

いたずらに失わせるだけとなる


批判精神をもとうとしてこなかった文明は

気候変動の影響をモロに受け

70億人を突破した人口を

自然災害の増加と統治方法の不手際などから

急速に増えた物理戦によって

減らし続けるものとなってゆく


温暖化がもたらしている自然災害の増加は

社会資本を短期間で劣悪化させ

政治体制の見直しを

強く迫るようなものとなる

ウクライナでは

ロシアへの帰属を求める勢力が

国際紛争の種となり

分離独立を巡る争いは

民族と宗教の間にできる対立を

世界各地で

ひたすら

煽るものへと拡大させてゆく


このような変化が

いま

世界中でほぼ同時に起きており

平衡状態をかろうじて維持していた

パレスチナとイスラエルとの間では

消耗戦への再突入へと変化した


すべての対立は

認識に潜む課題のズレ

がその起源

勝手な思い込みよる正当化プロセスが

温暖化と貧困化

そして

政治システムがもつ固有の欠陥を

正当化しようとするその過程のいちいちで

争いへの動力源とさせていく


環境負荷のない

低廉で

無害なエネルギーの登場は

世界の様相を

短期間で

おそらく一変させてしまうことだろう


未来型エネルギーモデルを

ビジネスとして扱ってはならない

供給者は最初の受益者

となる成分を

しっかりと見極めることから

運動に着手しなければならない
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