大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

赤い蛇腹の8x10

2010年06月10日 | カメラ機材
久しぶりに8x10インチカメラの販売をした。それも金属部分がゴールドで蛇腹が赤色仕様だ。お店で広げてみるとその存在感は流石で外を通る人々も覗き込んでいる。戦国時代の昔、「真田の赤揃え」「井伊の赤揃え」と勇将率いる戦闘部隊は「赤色」にこだわった。ただ戦場で赤を身につけるには相当の戦闘能力が無くてはならなかったのは確かだ。だからどの部隊でも赤をまとう事が出来なかった訳だ。今回このカメラを購入された方は、未だ大判カメラ歴1年と決して年月というキャリアがある訳ではない。ただこの1年の中味が凄い。毎日の様に大判カメラ(因にリンホフ2台)に接して撮影カット数もプロを凌ぐ。もちろん作品のクオリティも高く「この人なら赤蛇腹でも大丈夫!」と思っている。これでワイズのお客様で8x10インチカメラを撮影されているのは6人になった(※所有しているだけは省いています)。この人たちはピントガラスを覗いた時の驚く程の感動を共有している事になる。皆様、どこかで赤蛇腹の8x10インチカメラで撮影している人を見たら、「この人は実力が有る人」と思って下さい。