久しぶりに神楽坂の街を散策しました。神楽坂は昔、花街として栄え路地裏に入るとその名残なのか多くの料亭を見つける事が出来ます。また近年はオシャレなレストランやお店が沢山出店して若い人々の人気を呼び土日には沢山の観光客が訪れます。今回はそんな神楽坂をカメラ片手にゆっくりと歩いてみました。まず最初に目を引いたのが「ART GALLEY KAGURAZAKA」で開催していた「歌川広重 名作江戸百景展」。東海道五十三次の版画でも有名な広重は欧米でも大胆な構図ともに青色、特に藍色の美しさで評価が高くこの鮮やかな青は藍(インディゴ)の色で「ジャパンブルー」「ヒロシゲブルー」とも呼ばれていました。これは19世紀後半のフランスに発した印象派の画家達やアール・ヌーヴォーの芸術家たちに大きな影響をあたえたとも言われています。この広重の代表作「江戸百景展」119点が一同に公開されていたのでした(得した)。一枚一枚の雁画を見入ると、頭の中で遠く江戸時代と現代の東京を重ね合わせて見る事が出来て正に感動ものです。ワイズに近い湯島天神坂上眺望、千駄木団子坂花屋敷、昌平橋聖堂神田川、水道橋駿河台、上野清水堂不忍池などは特に日常に歩いている場所なので、今度は版画ポジションと同じ位置で現代の東京百景を撮影してみようなどと色気を出してしまいます。ギャラリー受付で写真の図録「広重 名所江戸百景」が1470円で販売されていました。119点の作品全てがカラーで紹介され更に広重の時代等が解説されています。丁度カバンの中にすっぽり入るサイズなので「江戸(東京)散策」の折りのガイドブックにも最適でお勧めします。何はともあれ10月24日まで開催していますので本物の広重作品を見に是非訪問してみて下さい。写真に通じる構図もあるかもしれません。
ART GALLEY KAGURAZAKA
http://art-galley.craps.co.jp/exibition_20101011.html
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