大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

昭和40年代、東京の風景は?

2010年10月07日 | BOOK
ワイズの近くに大型書店がオープンしたとの事で早速出かけてきた。ワンフロアーの書店だが整理よく本が並べられており相当数の書籍在庫があることが分かった。写真・カメラのコーナーもあり一般の書店では珍しくなった写真集の在庫もある。ワイズと関係の深い石橋睦美さんの写真集「日本の森」も見つけることが出来た。そんな中で気になった本が「東京 消えた町角」だ。昭和40年代の東京23区の町角風景を記録した写真集だが、当時としては何の変哲もない町角風景だったろうが、よくもこれだけの場所で撮影したと思うくらいの発想の良さと努力の結集だ。ページを1枚1枚めくっていくと昭和へ少しずつタイムスリップしているような感覚になってくる。不思議に思う気持ちと写真の持つ大きなパワーに感嘆する。残念ながら著者の加藤嶺夫さんは既に無くなっているが大きな敬意を表したいと思った。また文末の「あとがき」に「・・・・ところで、原さんが私の写真を見ながら、この写真集に収めた時代の母親は、必ずと言っていいほど自分の子供の手を握っている、なぜだろう、と言われた。近頃の母親はそうではないのだろうか。・・・」(1999年8月20日)とあった。これを読んでからもう一度最初からページをめくり直してみた。確かに子供の手を握って歩く母親の姿が沢山の写真の中に収められている。昨日の紙芝居と言い「昔は良かった」と2回目の呟きを発してしまった。

「東京 消えた町角」加藤嶺夫
 河出書房新社 2940円

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2 コメント

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京の里山 (福井章二)
2010-10-10 18:51:24
京の里山 掲載 「お~きにどす」
軽快な文章と、美しいスナップ写真に見入り
居ります、次回上京の節には、黒船亭さんへ立ち寄ります。
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Unknown (Y.KIDO)
2010-10-13 09:59:45
コメントありがとうございます。また「京の里山」をお贈り頂きありがとうございます。早速何人かの会員さんが見入っていました。これからも素晴らしい写真を撮影下さ。
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