本郷には皆様ご存知の東京大学があります。学生、学校関係者だけで2万人規模の日本最大の大学です。土日曜日ともなると一般の方々が東京大学散策に訪れ、大学でも来校者向けに構内案内ツアーの企画、食堂の開放等も行っています。「大判カメラマニュアル」発行時には構内で沢山写真を撮らせて頂きました。さてそんな開放的な東京大学ですが、夜間になると外来者はいなくなります。常識的に夜に訪問するのは・・・との思いもありますが、何と太っ腹な東京大学。夜10時頃までならば、怪しい格好をしていない限り入校できます。もちろんガードマンが巡回していますがその時は入校理由等を言えば大丈夫。写真は昨夜10時頃の東京大学中央図書館のスナップです。灯りに照らされ幻想的に写っています。※カメラは携帯電話です。ごめんなさい。
ワイズでは森の撮影第一人者の石橋睦美さんを講師に招き「日本の森ワークショップ」と言う撮影会を2001年より開催しています。毎年日本全国の森を5~6箇所も訪問しているので10年で訪れた森の数と場所は私の頭脳では正確に把握しきれていない。今日は先月開催した「伊豆・天城の森ワークショップ」の講評会でした。参加者の作品を1枚1枚ライトボックスでチェックし講評して行きます。良い作品は良い!悪い作品は悪い!とはっきり講評するので写真の腕が上がるのは確実に思える。指導講師と参加者の真剣な表情をみていると、私も身が引き締まる思いだ。
私は結構パソコンが好きでオフイスだけで私専用のデスクトップがマック、ウインドウズ合わせて3台、ノートブックが3台ありそれぞれを使い分けています。外出時には必ずMacBookを携行しそれなりに有効活用しています。話題のipadが発表されたとき「この薄さと、この重さだったらMacBookより持ち運びが楽だ。」との気持ちで予約開始日に即発注。発売日の5月28日には手元に到着。約2週間使ってみての感想は、ipadはパソコンでは無く従来無かったまるっきり新しい情報端末で、プレゼンテーションツールでもあり、コンパクトな書籍でもあり、高度なシステム手帳でもあり、映像・音楽プレーヤーでもあり、何でもありの「未知との遭遇アイテム」で気持ち的には幕末の黒船到来依頼の出来事にも思える。これから発表されるアプリによっては更にその使途は「無限」と言う言葉でしか表現できない。当社にとっても新しいビジネスチャンスの気持ちもある。世の中変わると思っているのは私だけではない様な気がする。
久しぶりに8x10インチカメラの販売をした。それも金属部分がゴールドで蛇腹が赤色仕様だ。お店で広げてみるとその存在感は流石で外を通る人々も覗き込んでいる。戦国時代の昔、「真田の赤揃え」「井伊の赤揃え」と勇将率いる戦闘部隊は「赤色」にこだわった。ただ戦場で赤を身につけるには相当の戦闘能力が無くてはならなかったのは確かだ。だからどの部隊でも赤をまとう事が出来なかった訳だ。今回このカメラを購入された方は、未だ大判カメラ歴1年と決して年月というキャリアがある訳ではない。ただこの1年の中味が凄い。毎日の様に大判カメラ(因にリンホフ2台)に接して撮影カット数もプロを凌ぐ。もちろん作品のクオリティも高く「この人なら赤蛇腹でも大丈夫!」と思っている。これでワイズのお客様で8x10インチカメラを撮影されているのは6人になった(※所有しているだけは省いています)。この人たちはピントガラスを覗いた時の驚く程の感動を共有している事になる。皆様、どこかで赤蛇腹の8x10インチカメラで撮影している人を見たら、「この人は実力が有る人」と思って下さい。
今週11日に、待望の「ペンタックス645D」が発売される。有効4000万画素、44x33ミリの大型CCDセンサーの採用でメーカー曰く「空気感さえすべて撮りきる」とのこと。同機の試作機、量産試作機を直接見て来たものにとっても、何とか沢山販売できればと願っているところだが、噂では量販店等で沢山の注文を受けていると聞く。(因に当社ではまだ1台)実は同機の発売に合わせて当社でも「ワイズ45デジタルAD(PENTAX645D用)」の発売を検討している。先日、HOYAペンタックス社よりレンズマウントの供給を頂き、試作品として出来上がったのが写真の製品です。デジタルカメラ用のマウントのためマウント部に幾つもの穴が空いていますが製品ではこの穴が無くなる予定。同製品は大判カメラのバック部にアクセサリーキャッチで固定し、簡単に645Dデジタルカメラを取付ける事ができるもの。なぜ大判カメラにデジタルカメラを取付けるのかと疑問に思う人もいるとおもいますが、その理由は(1)アオリが使える。(2)バック部のシフト/ライズを使用して同一被写体を2又は4分割撮影しフォトショップ等で画像処理をすれば実質のCCD面積が2倍にも4倍にもなり更に高画質な作品を創れる(ビューカメラ)。(3)PENTAXの純正レンズだけでなくシュナイダー、ローデン、フジノン等の大判レンズが使用できる。等が言える。「ワイズ45デジタルAD(PENTAX645D用)」のこれから発売までは、HOYAペンタックス社にご協力頂き実写テストを行い、見極めを行い製造にGOを出すと言う段取りになります。どの様な作品が撮影できるか、またその結果はご報告をしたいと思います。お楽しみに!因に同製品のニコン、キャノン一眼レフ用は既に発売していますのでこちらもご検討下さい。
http://www.yscreate.co.jp/shop/origin.html
http://www.yscreate.co.jp/shop/origin.html
皆様ご存知の写真家・吉野信先生が表題の書籍を出版されました。内容をまとめますと『東京オリンピックを5年後に控え、皇太子ご成婚にわく昭和34年、日本の無名メーカーが出品した1台のカメラが米カメラショーで大反響を巻き起こした。「ゼンザブロニカ」―吉野善三郎が8年の歳月と1億円の私財を投じて完成させたこの6×6判カメラは、独創的なメカニズムで「夢のカメラ」と喧伝された。プロデビュー当時のS型から最後を飾ったRF645まで、歴代ブロニカとともにタフな撮影行に挑んできた写真家が、最高の「相棒」の魅力を語る!歴代ブロニカ仕様一覧や愛用写真家インタビューも収載。(光人社刊、2520円)』となります。是非書店にてお求め下さい。またワイズにサンプル誌がありますのでご覧になって下さい。話は変わりますがこの度、吉野先生が5x7インチのとても古い木製カメラを入手され、ご自身でメンテナンスを行い見事に4x5インチカメラとして再生。古いレンズと一緒にテスト撮りした作品をお見せ頂きましたが、腕さえ有ればカメラを選ばずで、とても古いカメラとレンズで撮影したとは思えない作品でした。3枚お撮りになった作品は、どれもアオリを使ったピントも露出も構図もベストの作品ばかり(こんな言い方はプロに対して失礼ですね)。やはりプロは違います。
昨日も芥川善行先生の写真集のお話をしましたが、今回は航空写真専門カメラ「エアロアクタス」についてです。芥川先生は航空写真の第一人者として活躍中ですが、より航空写真を撮影しやすい様にカメラもご自身で制作してしまいます。写真は先日頂いた最新の「エアロアクタス」。狭いセスナ機の小さな窓からでも撮影できる様にズームファインダーを左側面に装着し、左右ののグリップでカメラをホールディングしやすくしています。そしてビックリするのがヘリコイドを併用し4x5インチカメラでレンズ交換が出来る事。前面のレンズガードは芥川先生デザインの富士GX617やGS645のシルエットを彷彿させます。これだけのカメラをもし売って頂けるとしたら幾ら位ですかとの下世話の質問に対して「600万円くらいかな」と一言。もしこの様なカメラを設計図を起こすことから始めたらとてもこの金額では納まらないでしょうともありました。やはりプロのアイテムは私達が想像できないくらいにレベルが高いのです。
愛媛県・松山市在住の航空写真家・芥川善行先生とのお付き合いはもう20年近くになろうとしている。全日空の航空写真を撮影されていて毎年人気の「航空写真のカレンダー」は35年も担当されている。ドイツ・ケルンで開催される世界一の写真機材展「フォトキナ」にはご自身で開発された「エアロアクタス」を継続して展示され、航空写真家の実力はもちろん、インダストリアルデザイナーとしても「世界のアクタガワ」の冠がある。2009年も六本木の富士フイルムサロン1Fで、空から見た日本パノラマ紀行~航空写真家 芥川善行がとらえた四季折々の表情~を開催され10万人もの来場者があった。また各カメラメーカーのアドバイザーにもなっていて芥川先生デザインのカメラが多く発売されている。そんな芥川先生から大きな荷物が届いた。1997年の発行された超大判の写真集「1000feet Yoshiyuki Akutagawa」。以前より欲しかったがもう手に入らないと諦めていた何と20000円の写真集です。芥川先生から「出版社で1冊見つかった」との事で、親切にお送り頂いた訳である。この慶びを皆様にもお分けしたいと思います。ご来社の折りにリクエスト頂ければお見せ致しますので楽しみにしていて下さい