◆撮影:2006年11月5日、くろんど園地(すいれん池)にて
(ニシキギ)
2012年11月18日(日)
『山野走』
<くろんど園地>
【コースタイム】
[私市駅]6:31:00→[月ノ輪滝]→[すいれん池]→7:02:34[くろんど池]7:05:00→(くろんど池コースの道)→(さわわたりの路)→(そよかぜの路)→7:17:31[展望台]7:20:00→(管理道)→7:40:56[キャンプ場]7:44:00→(管理道)→(やまごえの路)→7:58:46[水舞台]8:01:00→8:07:14[草原広場]8:09:00→[すいれん池]→8:31:12[私市駅]
<ニシキギ>
今が、ニシキギのもっとも美しい時期なのかもしれない。なかでも、展望台より少し下った処、右手路傍にあった人の丈よりも大きい複数本のニシキギは、華やかな朱赤の色彩を呈している。その見事な色彩を見るや否や僕は暫し立ち止まり、朱赤の葉っぱを思わず触っていた。また、キャンプ場の西端にもニシキギが数多植えられていて、その色彩は雑然とした天幕場に彩りを添えている。
僕がニシキギと云う樹木の名称を初めて知ったのは、黄葉の季節に“すいれん池”畔に立つ茶褐色に染まった落羽松の傍らで華やかな朱赤の色彩を放つ樹木に気づき「さてこの樹木の名称は?」と図鑑を開いた10年以上もの昔であったと記憶する。ところで、今朝僕は“すいれん池” 畔のニシキギを見ていない。また、落羽松の立ち姿でさえ、またその傍らのイロハカエデも僕は見ていない。今朝“すいれん池”畔を通り過ぎるとき懸命に走っていたのだろう。
6時前、出掛けようと屋外に出たとき雨が降っていた。出掛けるのを諦めて自室に戻り着替え始めるが、何ゆえか無性に私市に行きたくなった。「降り続くはずはない、もし降られても構へん」とリュックサックに傘を入れ駅へと歩むときには既に雨はなく、それ以降も降られることはなかった。
展望台で一休みするとき、東方の空を鉛色の雲が覆うが、その雲間より差し込む太陽の光芒に今日の好天を予感した。しかし生駒の頂は見えないし、勿論のこと葛城の峰も見えない。森中の楓の黄葉は最盛期を過ぎようとしていた。