大手元売りの統合などにより、石油業界の周辺関連ビジネスも大きな変化が起こる可能性があるようです。
最近のIT環境の進化はめまぐるしく、各系列計算センター企業やPOSメーカーまでいろいろな影響が出てくるかもしれません。
SS業界は、請求書作成業務などの勘定系処理では異業種よりも早く普及したという経緯はありますが、
最近の流通ビジネス業界におけるシステム化の進化と比較すると、すでに遅れているといった指摘もあります。
私も、まったく同感で、今後は販売管理だけでなく社内管理を含むすべての部分で大きな変更を余儀なくされると感じています。
その面では、販売業者だけではなく、系列化の計算センター各社なども大きな試練の時期に直面するはずです。
これらの指摘に対して、
これまでのように元売り企業によるシステム体系だけに依存して勝ち残る事が可能なのか、
それとも、企業としての独自性を加味しながらさらに有効な手立てを講ずることができるのかが問題となりそうです。
ガソリンスタンドビジネスはまさに「氷河期」を迎えているもといえそうですが、
生物にも企業にも環境に最も適したものが生き残り、適していないものは滅びるという「適者生存」の生物進化論があります。
組織が大きくとも、マンモスのように生き延びることはできないという現実があります。
旧態然とした大きな組織を新しい時代に対応させるには膨大な時間と労力と知恵が必要になります。
体の大きな「マンモス」が息絶えて、たとえ小さなゴキブリでも、生き延びることができた「氷河期」。
まさに、「適者生存」ともいえます。
SS業界における「適者生存」とは、
これからの時代、それぞれの地域に根差して、きめ細かな消費者ニーズにこたえられる企業なのかもしれませんね。
ですから、地域性や企業特性を重視しながら、頑張っていきましょう。
石油業界の都合や組織の規模に甘えている大組織では対応不可能な細かい気配りが必要です。
最近、多くのクライアント企業の経営者の皆様と話をしていると
すでに、中央集権的な画一的なシステム選択や運用では通用しない時代がやってきたと痛感しています。
石油業界も捨てたものではありません。
たくましい経営者が育っています。
一方では、意識改革が進まないマンモス企業(組織)も多いと思います。
あらためて、石油業界の「適者生存」について、考えています。