ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「朝のこない夜はない!!」、本年のご購読ありがとうございました。

2011年12月31日 05時10分33秒 | Weblog

東日本大震災の発生による激動の一年も、本日で終わりですね。
我々も大震災の影響で会社を引っ越しました。またそのことがテレビの「ガイアの夜明け」で取り上げられたり、
灯油配送システムとしての『雪ん子』が改めて社会的にも再認知された意味のある一年でした。

灯油を媒体とするホームエネルギービジネスの専用ソリューションとして
今後、どのようにしたら世の中に必要なビジネスモデルとして、より定着させることができるのか・・・、
機能についても、被災地企業などから多くの要望の対応などにも追われましたが、
何とか、自分たちの使命を果たすことができたと、一応の満足感を持って年を越すことができそうです。
ユーザー企業様からの評価の高まりをスタッフ一同が感じられたことは、今後に向けての自信を深めることにもつながりました。
我々にとっては、大きな意味のある一年間であったと思います。

軽油税納税管理システム『D-TAX』についても、
今後、消費税増税問題の推移によって緊急的な対応を迫られることが予想されておりますから緊張感を持ってさらなる開発に臨んでいく所存です。

社会の流れの中で、
目立たないけれども、「ことが起きれば、」改めて見直されるような業務に特化したビジネスソリューション。
地味だけれども、世の中の役に立つビジネスモデルの開発。

今年を起点として、「雪ん子」に関しては「宅配システム」としてのさらなる機能面の充実が求められており、
運用企業様や導入をご検討中の企業様からの期待が高まっていることについて、ありがたく感じておりますが、同時に企業としての責任感も感じています。

システム開発ベンダーとしての仕事は、お金と時間が掛る苦労の多い仕事です。
スタッフ全員が「ライフワーク」として、この仕事と真摯に向かい合い、経営課題を一つずつ乗り越えながら仕事を進める覚悟です。

また、当ブログにつきましても、
石油業界関連にとどまらず、非常に多くの皆様にご購読いただいており、アクセスランキングが高まっており感謝申し上げます。
私自身の人生の日記というよりも、「破綻からの再生」というドキュメントビジネスドラマのようなことになってきました。

厳しい年の瀬を向かえ、読者の皆様もいろいろな心境や立場で過ごしていらっしゃるはずです。
私だって、13年前に事業が破たんして、ゼロよりも下のマイナスからのたった一人だけの再スタートでした。
それが、世に求められるままボロ車で全国各地を飛び回り、こうして生きているのです。
勇気をもって立ち上がりましょう。そして元気に生きていきましょう。
特に、被災地の皆様、私も一緒に頑張ります。私にできることは何でも協力します。
『朝のこない、夜はない』のですから・・・・

私自身、あの大災害のちょうど一週間前、青森県八戸から宮城県気仙沼、宮古市と仕事で巡回していました。
特に、気仙沼港のすぐ傍の気仙沼商会様には地震発生時刻の一週間前に伺って、スタッフの皆様とシステムセミナーを行っていました。

「ガイアの夜明け」で気仙沼商会さんが紹介されていましたね、
その一週間後の放映が、私でした。
偶然とはいえ、なんと皮肉な事かと、テレビを見ながら涙が止まりませんでした。
私と、同行したスタッフも同様の気持ちになったはずです。

実は、あの日のスケジュールは、
青森の八戸、宮古でのスケジュールがあったので、一週間早めて伺うことにしたわけです。
あのままのスケジュールでいけば、私も同行のA君も確実に津波の犠牲者となっていたはずなのです。
あの時のスケジュール変更で「助かった・・」なんて、とても言えない、あの被災地の惨状・・・です。
人生なんて、何が起こるかわかりません。

あの時の出張では、陸前高田や釜石も車で伺いました。
三陸海岸の美しい景色が今でも目に浮かびます。

その後、我々スタッフは被災地におけるシステム復興に取り組みましたが、
あの被災地のど真ん中で、日本で最初ともいえる灯油配送の本格『クラウド』石油ソリューションを組み上げたという事実。
そして、その「雪ん子」クラウド版の最新システムが、現在あの被災地で順調に稼働しています。
少しで、灯油配送業務を通して被災者の皆様のお役にたてるということは、システム開発者として無上の喜びです。

このブログを書きながらも、涙が止まりません。
亡くなった取引先のスタッフの方の顔も浮かびます。
私が、あの時生きながらえたのは、きっと、「まだ、仕事をせよ」ということなのでしょう。

若かったあの頃、日本航空が御巣鷹山に墜落したあの大災害にも遭遇して頑張りました。
仙台のカメイの白坂さんがなくなって、カメイの社員と白坂さんの家族が来て私の自宅で炊きだしたオニギリを持って、
非常線を振り切って、皆であの墜落に現場に乗り込みましたね。
偶然とはいえ何か大災害などに遭遇する私の人生なのです。

大丈夫です。
「朝のこない夜はない!!」

今年最後の、「頑張ろう!!、ニッポン!!」
大声で叫んで、今年のブログの閉めとさせていただきます。


『利はもとにあり。』と『販売力の強化』

2011年12月29日 02時41分27秒 | Weblog

「仕入れ」と「売り」。
商売ですから、どちらも重要なファクターなのですが・・・・
最近の石油業界では、どうなのでしょう。

私の知っている石油流通業界の有力企業の経営者の方は、絶対に「販売力」が大切だと力説します。
「当たり前のことだ・・」といわれる方も多いと思われますが、
一方では反対意見の方もいらっしゃるはずです。

『仕入力』と『販売力』は車の両輪のようなもので、両立しなくてはいけないと思うわけですが、
考え方としては、「二者択一」的なことではなくて、思考回路をどちらにシフトしておくかという事なのでしょう。

私の考えも、重要なのは「販売力」だと思います。
「販売力があれば、仕入れ力は自然に付いてくる。」

一番問題となるのは、「仕入れ情報の取得力」があれば『仕入れ力』があると錯覚している経営者なのです。
「情報取得力」と「仕入力」は、全く別物だと考える必要があります。
毎日変化する原油価格を論じてみても、国内の一般業者が原油を仕入れるわけではありません。
今日上がった原油価格が国内のリテール(卸売市況)に反映されるまでには、多くの要因や条件があります。
さらに、その先に自らの末端の小売市況があるわけですから、そんなことまで考えていたら商売なんてできません。

石油流通業界のリテールはすそ野が広いですから多様な考え方があってしかるべき。
基本はそれぞれの立場で今なすべきことを考えながら行動していくことなのだと思うわけです。
これもまた、当然のことだといわれそうなのですが、理解できていない方も多いようです。

システム屋のお前が何を言うか、と思われる方も多いはずですが、
昔の私を知っている方には、最近でも意見を求められることも多いのです。

私の知っている、身近な老舗企業でも時代の変化と業界の変化に対応するために苦労しています。
これまでの流れと、今後のビジネス展開について、
大手特約店としての立ち位置や経営者自身の思考回路のモード変更を求められています。
「今のままではいけない。」と考えてはいても、長年の経営体質に慣らされた社員の体質。
急に、営業力だ、人間力だと叫んでみてもどうにもならないジレンマに苦しめられます。

『販売力』なんてものは目に見えるものではありません。
ですから、現在のSSビジネスモデルそのものを根底から考え直して、リエンジニアリングする必要があります。
経営者にとっては、既存の業界体質や慣習の枠にむとらわれていては前に進めないということ。

年が明ければ、また業界団体としての賀詞交換会が始まります。
毎年繰り返される、石油業界のありきたりのご挨拶。
『不況でも、皆で渡れば怖くない。』、『大変なのは、自分だけじゃない・』と安心している場合ではありません。

自らの経営力強化は、まず『販売力強化』と自ら確認して、
石油業界に浸らないという考え方が正しいと思います。


エンドレスの灯油ビジネス。勝ち残るのはあなたです。

2011年12月28日 16時40分39秒 | Weblog

今日で今年の仕事も終わりかと思いましたら、
ここにきて、新規プレゼンテーションの依頼が発生しまして、明日も業務出張となりました。
灯油専業者は大晦日までフル稼働ですから、我々も全力対応です。

今年の灯油ビジネスは、20日以降の冷え込みを境に予想を上回る活況を呈しています。
業界紙の記者の方などからも、全国的に安定した市況価格で推移しているとの情報が来ています。

「雪ん子」ユーザー企業はどこもフル回転です。
特に、携帯WEB受注システム【K-BIZ】はアンケート調査の結果からも消費者の方から大きな支持をいただいており、
今後の灯油ビジネスの新たな業態として定着するはずです。

ITが不得意と思われる高齢者の消費者の方からも大きな支持をいただいています。
このシステムの普及により、「巡回販売」などの業態も変わることになるはずです。

厳しい経営環境の中で、いよいよ灯油ビジネスが「収益の核」となってきました。
『雪ん子』をより拡張的に運用することで、
現在の灯油配送ビジネスの業態をさらに、灯油以外の商品やサービスや「宅配」をキーとする外販業態に発展させる試みがすでに全国各地でスタートしており注目されます。

我々は、年末ギリギリまでのオファーをありがたく思うとともに、今後の石油ビジネスに関する「使命感」も感じております。

石油業界の数多い商品アイテム中で、「配送灯油」だけは安売り競争から離れた位置づけになっていることはうれしいですね。
我々としては、
既存のSSビジネスの枠の中でも工夫やアイデアを重ねることで全く新しい収益性の高いビジネスモデルに変化するという事を立証してご覧にいれる覚悟です

すでに、灯油店頭販売について、安値提示を気にする環境ではありません。
デリバリーコストは、大手ホームセンターの委託代行配送などでも立証されています。
今年こそ、自信を持った適正な値取りが可能となります。
数年後には、灯油ビジネスはあの大震災の年が、大きな分岐点であったと認識できるはずです。


「ゆきんこサポートセンター」は本日までの稼働となっております。
緊急サポート等が発生しましたらメールにて、ご連絡ください。


灯油販売業者のための拡販戦略の現実

2011年12月27日 04時53分00秒 | Weblog

SS店頭ビジネスとは裏腹に、今年は、灯油ビジネスが活況を呈しています。
ここにきて、冷え込んできましたので、地域差はあるものの荷動きも活発化しているようです。

やはり、一概に石油流通ビジネスとはいっても、ガソリンスタンド業者にとっては、「車」を中心とする「カーライフ部門」と灯油やガスを中心とする「ホームライフ部門」は別物だと再認識させられる昨今です。
「底堅い消費需要」に支えられている分野は、適正な値取りも可能ですから配送灯油価格も例年より安定しているようです。
「値取り」というよりも、「乱売傾向が少なくなる」といったほうが正しいのでしょうね。

同じ商品でありながら、「灯油」という商品は「店頭販売」と「配送」で「商品としての特性」が全く変化します。
確かに、『灯油』は、電気や都市ガスのように電線やパイプを経由してなにもしなくても供給されるエネルギーではありません。

消費者としては、エネルギーとしての灯油を調達する方法は需要形態やボリュームによっていくつかあるわけです。
①.ポリ缶をぶら下げて、セルフSSやホームセンターまで自分の車の燃料と時間を使って購入のために出かけていく。
②.車のない老人世帯などは、「灯油巡回販売」などを利用する。
③.必要な時に電話をして、配達をしてもらう。
④.定期配送により、安定した供給を確保する。

それぞれの立場によりいろいろな、調達方法があるわけですが、それぞれの消費者の立場や地域性、感性によって購入する条件や環境なども異なります。

①のケースは、最近では消費者のコスト意識の高まりで一時のような勢いはなくなったようですが、
ポリ缶などでの少量購入では、地域によって必要な時に配達してもらえないという現実もあるようです。
最近になって、消費者はやむなく寒空の下を灯油購入のために出向いているということが鮮明になっており、ホームセンターや大手ショッピングセンターなども「灯油配送」に着手しています。

②のケースは、一部の消費者にとってはありがたいものなのですが、
地域によっては騒音条例などの規制強化により、今後、販売業者にとっても難しい課題発生を想定しておく必要がありそうです。
これから、年末にかけて、夜間に及ぶ場合も想定すると時間的な販売制約もあります。

③のケースは、
販売業者にとって、配送効率の課題が発生しています。
まるで、「モグラ叩きゲーム」のように一日に同じエリアを何回も往復するような配送では、コスト倒れしてしまいます。
なにより、多発する緊急注文に対して消費者の満足を得ることも大変ですね。

④のケース
そこで、最近は顧客管理データベースを構築しての受注体制、さらに配送効率を向上させる手法が中心となっています。
やはり、問題は配送業務コストの改善ということになるわけですが、
これらの課題について、最近灯油ビジネスを積極展開する大手企業では、非常に細かい業務内容の分析と企画を立てています。

具体的に内容については、とても紹介しきれないないくらいの情報ボリューム内容であり、スタッフも、まさに新たな業態を創出していくという気概に燃えています。
夏場の灯油閑散期における新たなビジネス創出。有効な商品、付随するサービス内容の開発検討などに取り組んでいる企業が多いわけですが、この分野は従来のSS店頭販売オペレーションとは「目の付け処」も全く違います。

別に灯油に限らず、
「宅配ビジネス」や「サービス」については、現在では多岐な業界で模索されている有望なビジネスマーケットですから、ガソリンスタンドという業態の既成概念を超えた思考回路も求められているということです。

当然、「雪ん子」ユーザー様はそれらの課題に積極的に取り組んでいる企業様が多いわけですから、現在でも本当に多岐多様なアイデアや具体的な要望が寄せられています。
「守秘契約」や「ビジネス特許」の問題もあり、簡単に先走った情報公開はできないのですが、現場実務を知っている私のようなシステム開発者としては非常に興味がもてる可能性が高いアイデアも多数寄せられています。

そんな現状に直面しながらのシステム開発。
これから数年で、灯油ビジネスは大きく変化することになるはずだと強く感じている昨今です。

灯油配送を起点とする、ガソリンスタンド業界の新規業態開発については、
それぞれ地域性や企業特性を織り込みながら進んでいくはずですから、企業としての創造性も問われることになるわけで、今までのような与えられたビジネスモデルや人真似では通用しないように感じます。

そんなことから、今シーズンは最盛期ですが、データベース構築を前提とする灯油システム構築が増えており、年末もプレゼンテーションが続いています。

先日、蔦屋の社長がテレビで、「既存業態の課題やポイントを合わせながら、新たな業態開発を進める。」と力説していましたね。


越冬生活

2011年12月26日 04時40分32秒 | Weblog

年末の三連休。
小雪が降る軽井沢のコテージのような自宅に閉じこもり原稿を書いたり、来季に向けてのプレゼン資料作成で過ごしました。
昔は、一人で山籠もりをしていたわけですが、今は愛猫家の家内と拾ってきた野良猫の「ぺぺ」が一緒です。
ぺぺは雌猫なのですが、拾ってきたときよりも毛並みが揃い堂々として家の中を闊歩しています。

自分は、移転する前には朝起きたら散歩をしようとか考えていたのですが、寒くて家の中ばかりで過ごしています。
マンション住まいだったために外を知らないぺぺ嬢にとっては庭の木々に遊びに来る鳥が珍しいようで毎朝外を眺めています。
彼女は、雪が降っていても朝早くから散歩に出かけます。締め切ってあるとテラスの傍で、ミャーと鳴いて開けるように毎朝せがんでいます。
雪が降ると猫はコタツで丸くなる。はずなのに雪が大好きな変な猫なのです。

昨日は、「坂の上の雲」の最終回。久しぶりに、素晴らしい出来栄えのテレビドラマでした。
明治維新から、少しばかりの時間で日本人は凄いことをしていたとつくづく感じます。
日清、日露の戦争を経て世界の列強国になって行ったわけですが、
その後の第二次世界大戦ですべてを失い、その後素晴らしい復興を果たします。
世界第二位の経済大国になって、バブルが崩壊して現在に至る。

なぜ、この時期に「坂の上の雲」なのか、日露戦争なのか・・・・、
あの時代の日本人の「心意気」を再び思い起こして頑張ろう!!
というような、メッセージなのかもしれないと思いながら、猫と一緒に鑑賞していました。
昨日は夏目漱石も出てきて、「吾輩は猫である」なんて思い出しました。
春が来たら、また家内と道後温泉にでも出かけましょうか、

さて、本日は某元売り本社に呼ばれての打ち合わせ。
山の中での三日間の休養を経て、都心のど真ん中でのビジネスシーンとなるわけです。
自宅から新幹線までは近いので、都内まで一時間。
一気に頭を切り替えて、ビジネスモードで一直線。

年末までには、まだ出張が続きそうです。
貧乏暇なし、


軽油税納税業務に関する、「電子申告化」実現に向けて

2011年12月25日 06時12分56秒 | Weblog

ご承知の通り、わたしは軽油税納税管理システム「D-TAX」を開発しました。
ありがたいことに、すでに多くの企業で使用されています。
軽油税特別徴収義務者にとっては、現実の流通データを経営資産として再活用することがてきますから、より正確で現実的な納税処理が可能となります。
しかも、あの手書きで煩雑な納税帳票に関して印刷作業まで自動化できるようになりました。

永年、石油流通ビジネスの最前線で実務を体験しながら、試行錯誤を重ねてきたものを根底の概念から取りまとめソリューションシステムとして制作したものです。
単に、エクセルなどで数量を集計して帳票を印刷するというような単純なものではなくて、実際に作業中の流通データをそのまま活用することで、納税帳票作成のための重複作業を完全になくすことができる。
結果として、強力な「流通データベース」が構築できる。
さらに、すべての油種の流通に対応可能ですから、『新仕切り体系』などの単価管理にも万全な対応が可能となるわけです。

かつて、都庁に出向いて、東京都税事務所の担当者の皆さんと勉強会も行いました。
どのようにして、軽油税納税申告帳票作成のためのデータが起生されているのか、
その内容についても説明し検証した経緯があります。

元売りをはじめ、大手商社などの「特別徴収義務者」が集中する東京都ですから、都税事務所の業務も大変な労力を要していることが理解できましたが、
「D-TAX」が一番評価されたのは、流通履歴データがデータベース化できるため、「税務調査」なども非常に簡略化されるという事でもありましたが、
実際には、「税務調査」を受ける側の特徴業者にとってのメリットのほうが大きいということです。

私としては、
税務官庁の利便性を意図して、納税システムを制作したわけではなくて、
特別徴収義務者企業のあまりにも煩雑な作業を省力化するために考え出したシステムなのですが、思わぬところで評価をいただいたわけです。
しかし、その後システム導入企業の皆様からも多大な評価をいただいたことで、納税する側、収税側ともに貢献できている現実を確認できて一応満足しています。

軽油税納税データに関しては、すでに「電子申告化」も可能なレベルまで開発が進んでまいりました。
テストが可能なフィールドがあれば、いつでもどこでも可能です。
公共的なシステムですから、我々としては要望があれば担当官庁に対する無償提供まで覚悟しています。

理論的には、全国の「軽油流通データベース」構築も可能となりそうです。

地方自治体の財政も逼迫している現在、
不正軽油の流通を絶滅するために貢献できればと思っています。

関心がございましたら、お気軽にお問合せください。


消費税増税とシステム対応の課題

2011年12月24日 05時32分15秒 | Weblog

またまた消費税の問題が浮上していますが、民主党政権はその前に総選挙で国民の民意を問うことになるはずです。

個人的な意見としては、
国の財政状況やEUの経済状況、諸外国の消費税率との比較などを考えると、『増税もやむなし。』かな。。とも思うわけですが、
どうも、今でも民主党が政権を獲得した時点における「マニフェスト」が気になるという方も多いようです。

それ以外にも、大きなハードルがありますね。
これだけ国民の批判を浴びながら公務員の給与、年金、などの優遇に対する対応が遅々として進んでいるように見えいない、「公務員制度改革」の現実。
やはり、国民は、まず国家としての財政面の無駄を省くことを実現し、明らかな成果を見せてから「増税」をするべきだと考えているはずです。

国民の見ている前であれだけの「事業仕訳け」なるアクションを起こしておきながら、
削減したはずの「公務員宿舎建設問題」がいつの間にやら、野田総理自らの指示で再開されていたなんて話を聞くと国民を舐めているとしか言いようがありません。
一般国民は「事業仕訳」なるものの実効性を信じてあんなに喜んでいたのに、
多くの国民は裏切られた感じがして腹立たしく感じているはずです。
最近は、蓮舫さんの顔をみると、「なんだ・・・あの女は・・」なんて思っているはずです。

石油関連でいえば、「暫定税率撤廃」の公約と高速道路料金の無料化などについて、
政権を獲得してから、「やはり無理でした・・・」というような事ですから、政治家としての「見通しの甘さ」と選挙に勝つためなら手段を選ばないというような姑息な考え方に腹立たしさを感じている国民が多いと思います。

「暫定税率撤廃」の対応もひどかったですね。
特約店の軽油税納税担当者はたったあれだけの期間なのに対応に苦労したものです。
あの時点で、特約店と販売店の格差が浮き彫りらなったわけですが、サブ店だって間接的には軽油税徴収に寄与しているわけです。
「税の公平性」を前提に考慮すべき政治としての基本的な課題が無視されたことにもなります。
ですから、石油業界自ら特約店とサブ店で「委託販売契約」なんて商売の実態とかけ離れたことまで考えて対応していましたね。

一部の政治家は国税である揮発油税と地方税の「軽油税」の区別や、特徴業者が納税に要する事務負担労力なんて考えていなかった、
というよりも、実態業務を知らなかったという現実もあったようです。

あの時、私は昔石油業界で一緒に仕事をした、総理大臣でもあった福田さんに直接電話を入れました。
やはり電話では通じなかったので、総理府に直接メールをいれました。
石油業界にいた福田さんならご理解いただけるはずだと思ったからです。
すぐに秘書を通じて丁重な返信がありました。
あの一か月の騒動はなんだったのか、どんな意味があったのか・・・・・、今でも理解できません。
先日、友人が叙勲したパーティーで、少しだけ福田さんと顔があったら、ニコッとうなずいてくれました。

最近また、「消費税率の増税」が浮上しています。
JRや高速道路の関連システムの変更対応に一年半も期間がかかるという問題が提起されているようです。

しかし、よく考えてみると、増税で負担が発生するのはなにも公共的な企業だけではありません。
全ての産業、特に中小零細企業にとっては大変なシステム変更負担ともなるわけです。

特に、揮発油税、軽油税に関する税金の「代理徴収」という大きな義務を負う石油業界なのですから、
システム対応に要する準備期間や内容検討について、
混乱を避けるという意味合いからも、事前準備や法令の整備見直し等を速やかに進めるべきだと思います。

ガソリンの【タックス・オン・タックス】の問題も放置されたままですね。
暫定税率云々を問題にするとしたら、まず、より明確にわかり易くきちんと法整備をする必要があります。

一体、日本の政治家は何をしているのか、
タレント議員、スポーツ選手、などが政治家となって幅を利かしている政界です。
庶民や零細企業の経営者は、自分の生活に一生懸命で、怒っている時間もありません。

来年あたり、我が国も、ギリシャやイタリアのような騒動が起こらなければよいのだが、と思っています。


「ビジネスマジック」の種明かし。

2011年12月22日 15時49分39秒 | Weblog

毎年この時期になると、当社には「灯油を配達してください」という間違い電話がよくかかってきます。
どうも、消費者の方がインターネットなどで調べて電話をしてくるようです。

そんなときには、「すいません・灯油の配送システムを開発、販売している会社なのですが・・・、」と説明します。

たまには、『灯油巡回販売の車がウルサイ!』なんて苦情まで来ますが、
その都度、事情を説明しています。
すると、電話の向こうから、「それなら、もっと一生懸命システムを普及させろ!!」
なんて、勝手なことを言われます。
我々だって、商売ですから一生懸命営業しているつもりなのですが・・・

まあ、灯油配送ビジネスもいろいろな業態がありますから難しいと思います。
どのようにしたら、灯油の消費者にご満足とご支持をいただけるビジネスモデルを創造することができるのか、
さらに、すべての消費者の皆様に喜んでいただけるような新たな業態開発を進めるために、
私も日夜頭を痛めています。

今日は年末の三連休。
今年最後の連休というわけなのですが、業務フローチャートと首っ引き。
徹夜で疲れた目をショボショボさせながら、まだ仕事をしています。

最近思うのですが、
データベースソリューションというものは、あくまでもデータが蓄積されてからの「販売集計分析」や前提とするお客様の「顧客管理データ」の整備状況が成功への大前提となるわけです。
まず、データを整備しながら、販売データも蓄積できてシナジー効果(複合的な効果)が発揮できるわけです。
ですから、今年はシーズンがスタートしてからの構築作業に追われています。

今年頑張れば、来年はさらに相乗的な販売効果が見込めます。
来シーズンの構築だと再来年からの「販売戦略」ともなりますから、「先手必勝」といったところなのです。

コンピューターなら、何でもできる。
「ホラ、鳩だって飛出せます。」なんて、まるで手品のようなわけにはいきません。
手品だって、周到な「種明かし」があるわけです。

ビジネスソリューションにも、実はデータ蓄積という仕掛けが必要です。
ソフトウェアはそれを具現化するための「ツール」です。
個人営業の「焼き芋屋」の親爺さんでも、ベテランは頭の中のデータベースと直感で素人とは全く違う結果が出せるというわけですが、
ビジネスソリューションというものは、だれがやってもレベル以上の結果が出せなくては導入の意味がありません。
企業にとっては、個人の能力や業務スキルに影響されない業務平準化が求められています。

そんなわけで、「雪ん子」導入企業では、
予測もできないような「ビジネスマジック効果」が可能となるわけです。
私の行うシステムプレゼンテーションは、「マジックの種明かし」のようなものだと思います。

しかし、マジックは誰にもできたら、少しも面白くはありませんね。
ですから、だれでもすぐに真似ができるビジネスモデルはいつまでたっても、過激な競争にさらされます。、
他社よりも優秀な武器を導入しそれを道具としてうまく使い切ることがポイントですが、
さらに、自らの修練と工夫が成功への道筋となるわけです。

それが理解できれば、ほぼ成功は間違いないと考えています。
以上、灯油ビジネスマジック講座でした。


年の瀬に向かって、

2011年12月22日 03時57分19秒 | Weblog

本年も押し詰まりました。
3月の東日本大震災から、年末には金正日の死亡まで、突発的なことが発生した激動の年も残すところ10日余りとなりました。
あとは、無事に年が明けるのを祈るばかりなのですが、

灯油ビジネスはこれから年末の年越しまでが最大のピークですから頑張りましょう。
今年は年末に至っても、元売から灯油専業者まで、まだまだプレゼンテーションが続きます。
難しい時代だとは思いますが、ここはチャンスと意欲的に取り組む企業も多いわけです。

石油ビジネスは底堅い需要に支えられていますから、見方によっては活性化しているようにも感じます。
一般的なSSビジネスの先行きは不透明というよりも、もはや「見通しが立てにくい時代」なのですが、
裾野が広い石油業界ですから、工夫と努力によりまだまだ可能性を拡大できるビジネスなのだと思います。

それぞれの企業の現在の「立ち位置」によって、考え方や今後の見通しも大きく異なる時代ですね。
こんな時代は、独自性のある『得意技』を持っている企業が強みを発揮します。

世の中に需要があり、消費者の支持を得られる企業業態が生き残る。
当然のことなのですが、当たり前のことが理解できない経営者が増えていることも現実なのです。

自ら新しい消費者ニーズを掘り起こす努力、それをビジネスモデルとして確立できる能力が問われています。
「待ちのビジネス」では生きられない時代なのです。
ですから、一般的な「ガソリンスタンド」というビジネスフィールドの枠の中での不毛な論理は、
すでに意味をなさない時代が到来しているのです。

私は、今では石油業界の周辺ビジネスに携わっている人間ですが、
石油ビジネスを通じての失敗や成功を重ねながら、バブルのど真ん中を生きてきました。
そして、いつの間にやらまた求められながら、この業界の片隅で生きている。
そして今でも、誰よりも多くこの業界の経営者の方と真剣に向き合っていきているつもりです。

そんな私から見ていると、
過激な物言いかもしれませんが、わずかな販売ボリュームでWTIの市況動向を論じながら商売するよりも、
自らの「立ち位置」を確認しながら、今なすべきことを模索している経営者が勝ち残る時代だと感じます。
「ガソリンスタンドの社長」である前に、ビジネスマンでなくてはいけません。
もっと「商人」であり「実業家」であるべきです。
「起業家」であれば、もっと可能性が拡大するはずですね。

年末に至って、閉鎖するガソリンスタンドの情報も聞こえてきます。
経営者の顔が浮かびますが、今になれば当然の帰結であるようにも思えます。

「あの頃」、
私と先代社長は仲が良くて、お互いの石油ビジネスについて論じ合っていたものです。よくゴルフもしましたね。
ご子息が元売の子弟教育を経て、跡を継ぐことになったと嬉しそうな顔で奥さんと話してくれました。
彼が死んでから、傍で聞いていたご子息が社長になり後を取ったと聞いていますが、
そのSSも、今ではあの〇〇〇商会に買収されました。

淘汰される側も買収する側も、経営者と会ったことのある私ですから時代の流れを感じます。

『売り家』と唐様に書く三代目 ・・・
時代は、変わります。


「灯油ビジネスの神髄」を支えるプロ用のソリューション開発

2011年12月21日 04時32分56秒 | Weblog

紺屋(こうや)の白袴(しろばかま) という言葉があります。
染物屋の主人はいつでも染められると思っているから、自分のはいている袴がいつも白い。
プロといわれる人達ほど意外と自分のことに無頓着なケースが多いですね。
既存のビジネスフォームに安心していて、意外とコストの掛かるアナログな作業をしている企業が多いことも事実です。

『医者の不養生』 なんて言葉もありますね。
患者の世話ばかりしているお医者さんが、自らの不養生で病気になっていたのでは洒落にもなりません。

自分はプロだと自負している人間ほど、自分の業務環境や道具にこだわらずに仕事をしていることが多いわけです。
かく云う私も、最近までボロボロのノートパソコンで仕事をしていました。

調子が悪くても何だかんだ使っていましたが、
いまでは、会社と自宅の机の上には最新型のディスクトップが鎮座しています。
隣に放置してあるこれまでのノートパソコンをみたら、「よくもこれまで使っていたものだ・・・」とも思います。

知り合いのヤマダ電機のLAVI本社の店長が、「須賀さん、よくこんなマシンを使っていましたね・・・」と驚いていました。
「私はハードのメカには興味がなくて弱いんだよ・、ソフトウェアの『概念的』なことばかりこだわる仕事人なので。。。」
なんて、言い訳をしながら、視力も落ちてきたので画面の大きな高機能なものを購入したわけです。

幸い、社内には、ハードウェアの機能やスペックに詳しいプロが揃っていますからありがたい。
今までは、パソコンの部品まで交換したり、最新のOSに入れ替えたり、苦労していました。

ところで、最近のパソコンは、3Dのテレビまで観えるなんて知りませんでした。
IT関連の技術は本当に日進月歩ですね。

いつの間にか、
灯油配送管理システム「雪ん子」もクラウドで稼働しています。
数年前には、スタンドアロンでいかにもソフトウェアという感じでしたが、最近ではまさに「ビジネスソリューション」といったところです。

先日、「ガイアの夜明け」の取材で社内のサーバー設備が映された際には、
「ソフト会社なのに・・、サーバー設備はあれだけなの?」なんて、驚いていた方も実はIT企業の経営者。
そうなんです、社内にはメールサーバーと補助的なサーバーだけで、メインサーバーは他の場所にあります。

光ファイバーがあれば、「データセンター」の活用によりサーバー設備などは今までよりも格段に軽減することができる時代なのです。
プロでも、今までの概念や常識にとらわれて時代遅れになりそうな変化の速度だと感じます。

通信環境やIT技術の進化で、「灯油配送システム」も大きく変化しています。
ですから、開発業務もこれらの周辺環境の変化を想定しながら進めていかないと「時代遅れ」になるわけです。
時間と経費の掛かる仕事ですから、いつまでたっても開発と営業のエンドレスの追いかけっこなのです。

しかし、システムの進化により、『灯油ビジネス』は確実に根底から変化することになるはずです。
我々は、これまでの開発キャリアと実務現場からの蓄積された要望点などを確実にフィードバックしながら開発を進めてきました。
これだけ実績のある運用ユーザー様に支えられながら、ユーザー様と一緒に開発してきたという自負もあります。

これから、我々が目指すものは、日本のホームエネルギービジネスを支えるソリューション。
そのためには何が必要なのか、現場を見つめながら仕事を進めていくつもりです。
特に、消費者の利便性。そして、販売業者にとっては「販売戦略性」の強化
儲かる灯油のビジネスモデル確立です。

そうですね・、
仕事が忙しくて大変な紺屋さんの袴を
お客様が見ても素晴らしい物に染め変えてあげるようなプロのためのプロの仕事です。