ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

構造的変化の時代

2010年02月28日 05時25分25秒 | Weblog
遠征が一段落して休養の日曜日なのですが、あれこれと整理で忙しい。
昨年度は体調を壊して苦労しましたが最近は順調です。

営業体制が大幅に強化されましたので今年は頑張ります。

各地を廻って感ずることは、「不景気」だという事ですね。
石油ビジネスも不景気なのですが、
それでも基礎的な需要がありますから、製造業や建設業などと比較したらまだ良いほうだと思います。

私の友人の建設業者などでは売り上げが50%を切っているところも増えてきました。
「事業仕訳」による公共事業の削減などで地方経済は相当に疲弊してきたように感じます。
自動車関連などでは開店休業の企業もあり、早々と見切りをつけて内需型のビジネスに事業転換しているところもあります。

時代の節目なんですね・・・、
日本国内でも「産業革命」のようなビジネスの構造的な変化が発生しているわけです。

それでも流通ビジネスはシステム改善などでまだ収益構造を向上できる余地があるように感じています。

石油業界では旧泰然とした考え方の特約店と先取的な機運を持つ企業の格差が歴然としつつあり、「待ったなし」の時代が到来しています。

一番の課題はやはり「人」ですね。
経営環境の変化についていけない古い頭で改善に否定的な人材が企業そのものを食い物にしているケースが実に目立ちます。

そんな役員がのさばっている企業ではまさに経営者の改革手腕が問われています。
複雑な仕切り体系下での価格設定や与信限度額管理、など煩雑で難しい課題も山積です。
第一線の若手スタッフの業務負担がさらに増えています。

改善に前向きで優秀な若手社員の意見を大幅に取り入れ、
思い切った業務改革をすべき時が到来しています。

社内管理業務について特定スタッフによる「業務囲い込み」やデータ再入力、
余計な集計報告書類の作成などまだまだ業務合理化の手段があるはずですから見直しましょう。

今朝も、某社の基幹管理業務の見直し提案を作っています。

基幹系システムの見直しが進んでいます

2010年02月27日 08時54分25秒 | Weblog
全国の特約店で直売部門を中心とする基幹系システム構築構築が進んでます。

「新仕切り体系」による価格変動への細かい対応、取引条件のサイト短縮によるリアルタイムな「与信限度額管理」、
さらには複数仕入先を前提とする「油種別仕入計画枠管理」、「仕入先別・与信限度額管理」などをはじめとして、
これまでとは次元の異なる流通管理を求められている事が大きな要因となっています。

これまでのように請求書作成を中心とする「勘定系処理」だけでなく、
「情報系処理」のスピードアップと業務省力化が求められているわけです。

今回、営業巡回してみてほとんどの企業で「新仕切り体系」への対応が大きな課題となっている事を痛感しました。

「新仕切り体系」については、「仕組み」を知るというよりも
当たり前のことながら具体的にどのように対応して行くかという現実の課題のほうが大きいわけです。

1~2店舗の仕入価格管理なら、エクセルなどの簡単な帳票演算で事足りるはずですが、
直売部門を持つ広域ディラーなどではリアルタイムな情報管理システムを保有しなければ石油ビジネスが成立しない時代に突入しているわけです。

販売店や系列外取引でも「油種別数量枠管理」などではまるで元売りと同様の情報処理がを求められているわけです。

最近では、CODよりも厳しい先入れ「前金」による仕入取引も増えていますから、
特約店を中心とする中間ディラーの業務は煩雑を極めているわけです。

時代の流れですね。

少ないスタッフで大きな取引を円滑に行うためには、それなりのシステムが必要となっているわけです。

石油流通ビジネス「プロフェッショナル」

2010年02月26日 07時03分27秒 | Weblog
北東北の灯油市況はご承知の「カキモト」の影響がまだ尾を引いて価格も激戦です。
私が知る限り全国でも安値のほうで「配送灯油」で65円などという価格も散見できます。

確かに安値で販売数量を大きく伸ばしているところもあるようです。
某社などはすでにシーズン700㌔ぐらいの増販に達しており鼻息も荒いのですが、
今後は「値取り」が大きな課題となっています。

特約店レベルでは「軽油税納税管理」の帳票変更なども課題となっています。
4月からの変更ですから、変更後の申告帳票の提出期限が5月末という事になります。
これから暫くは準備に追われる特徴業者が増えています。

軽油税の還付金収入に関しては、既に特徴業者では「手数料収益」として見込まれているところが多いようです。
石油組合などの負担金などもありますから都道府県別、企業別に若干収入に差異があります。

軽油という商品はSS店頭だけでなく、公共事業の「パトロール給油」などの「二次配送」が発生しやすいため「流通時の欠減」が発生しやすい油種です。
もちろん石油ですから、蒸発などによる欠減もあるはずですが、
1%の欠減補助が認められています。
SS店頭も含む全流通数料に関して掛るわけですから
大手の特徴業者にとっては大きなメリットとなっています。

さらに、欠減補助は「商流」である直送販売にも掛るわけです。
そんなわけで、実際の「物流」を伴わない事から実際の「欠減」を伴わない流通データにも適応する「欠減補助」の制度は特徴業者にとって大きな「収益元」であるともいえます。

ご承知の通り、申告帳票の金額算定に既に1%の「欠減」が演算公式として組み込まれています。
石油ビジネスの「プロフェッショナル」の部分です。

仮に、軽油を300㌔販売して軽油税を963万円申告した場合、欠減補助を含めて概略30万円以上の収入となるわけですから大きいですね。
これは、販売店(サブ店)と比較して大きな格差ともなってます。

さらに、「徴収猶予申告」という優遇制度もあります。
これは、販売した軽油の回収サイドにギャップが生じた場合、
軽油税納税のタイミングをスライドすることも可能です。
この徴収猶予の帳票は各都道府県別に異なりますから、
特徴業者の方でご存知ない方や未だ延納申告をしていない場合には準備しておくこともポイントです。
資金繰りが断然楽になります。

さらに、特徴業者には最大のメリットとして、
不良債権発生時における「軽油税還付制度」があります。
取引先が倒産して軽油に関する「不良債権」が発生したときには、
「貸し倒れ・未回収金」の明細を添付して還付申告することで既に納付した「軽油税」だけは還付されるという制度です。

これも、サブ店には適用されない制度です。
この不況下です。土木建設業者や運送会社などの破綻時には大変ありがたい制度ですから活用しましよう。

昔、私がサブ店だった時この制度が適用されなくて、無念な思いをした事がありました。
それで、特約店(特徴業者)になったわけです。
だいぶ授業料を支払ったわけです。

既にご承知の方も多いはずですが、
あらためて、石油ビジネスのプロとしては重要なポイントですから、
再確認しておく必要があるでしょう。

「ゆきんこサポートセンター」では、
今回、日本で唯一の軽油税納税管理システム「DーTAX」を駆使した軽油税納税サポートサービスを行っています。
「D-TAX」は導入予算が不要な「月次2万円」からのご利用も可能です。

施設数や納税県や流通ボリュームが大きい場合などは別途の料金となりますから、
お気軽にお問い合わせください。

特約店企業における、軽油税申告をはじめとして
「新仕切り体系」に伴う、仕入・販売・価格設定管理などの問題も急浮上していますが、
石油流通ビジネスの実務的な課題について、
効果的な提案をさせていただいております。

お気軽にお問い合わせください。
旅先からのブログ書き込みです。

東北巡回中

2010年02月25日 06時52分54秒 | Weblog
東北地方をサポート営業中。
昨日は北東北、雪は残っていますが温暖で春近しといったところです。

時節柄、軽油税対策が多いわけですが、
灯油に関しては配送価格を中心にして順調に推移しています。

「雪ん子」のユーザー様は販売に積極的な企業が多いですからかなり販売量を増やしています。

本日は、青森から岩手に移動して今週いっぱい出張で頑張ります。
今年は腰痛対策にも気をつけていますから体調も万全で気合が入ります。

石油ビジネスに関するアドバイスも含め、
お気軽に声を掛けてください。

企業ごとの個別研修会なども承ります。

「系列」も格差拡大の時代

2010年02月23日 05時52分10秒 | Weblog
時代が変わりますね、政治の無策と今迄の経済構造も問われています。
過去繰り返されてきた公共事業による景気対策も「コンクリートから人へ」の「友愛」の政治で大きく変化していますが、
いまひとつ具体的な方策が見えていない事が国民のストレスを一層深めているようです。
民主王国といわれる長崎県での選挙結果により混迷の度を深めていくことになるはずです。

石油業界を分析する眼も立場により大きく異なってきたようです。
元売りの施策、系列特約店の立場、元売販社によるエリア統合、非系列の独立系中小業者の「生き残り策」、などをはじめとして其々の立場の利害が相反するケースが増えてくるはずです。

マラソンでいえば30㌔から35㌔地点といったところでしょうか、
心臓破りの丘に掛ってきそうです。

いかに石油業界で系列再強化策が進むとはいえ、
ブランド料が3円50銭とは・・・
元売は「ココロも満タンに・・、」しかし、
系列店の「財布はカラッポに・・」なんてことにもなりかねません。
一部では、かなり大きな抵抗の声も聞こえてきます。
宇宙人の考え方は地球人には理解できません。

系列内格差というよりも元売企業間の構造的な格差も拡大してくる時代とも言えるのでしょう。

某スーパーディーラーの社長が亡くなったら、膨大な赤字が発覚したというような「噂」まで飛び交う厳しい時代です。

さて、もうすぐ春です。オリンピックも終盤戦。
いつまで浮かれているわけにもいきません。
冬眠から覚めて、アクセル全開の営業です。

「売って良し、買って良し、世間に良し」

2010年02月22日 14時28分20秒 | Weblog
これから先は省エネによるガソリン減販が予想されており
時代の流れで、元売各社による減産体制が発表されています。

これからは業転流通玉がタイトになりそうです。
系列と非系列業者の仕入にどのような格差と影響が出てくるのか
現状では明確な予測はできませんが、かなり複雑で難しい問題も発生しそうです。

今年の春先からは「業転仕入」については、かなり課題が出てきそうです。

採算性が薄く、赤字経営が続く元売ビジネスですが、
ここにきて、特約店統合や販社によるエリア戦略による活性化が模索されています。

元売によっては「直販玉」の販売窓口を急速に縮小しているケースもあり、
今後、この傾向は急速に進行するはずです。

既に、元売の「流通玉(業転玉)」の「蛇口」となっていた企業のビジネスもかなり消極的になっており、
いよいよ石油流通ビジネスも大局的に変化しそうです。

今後はPB業者などによる「買い」主導の時代が終焉して、
元売りによる「選別販売」の時代に突入することになりそうです。

「選別販売」などという言葉は、石油業界の古い方は懐かしい言葉ですが、
モータリゼーションの成長期には、特約店は販売店を、
そして販売業者はお客を選べる時代さえもあったのです。

今後は、減産による需給調整の「選別販売」となりそうですから、
昔とは形が異なり、中間流通における「選別販売」となるはずです。
限定された玉ですから当然「採算販売」でなければ商売が成り立ちません。

難しい時代です。
常に、「油種別・数量枠管理」と睨めっこの商売になるのでしょうか、
少なくとも、販売力を持っている企業にとっては、
仕入ソースが生命線となるのかもしれません。

今迄のように、安値仕入れ情報だけで済む話ではなくなりそうですから、
中小業者にとってはさらに厳しい状況になりそうです。

私の予測では、さらに淘汰が進むはずです。
「仕入先」との協調もポイントとなりそうです。

これからの時代は
「売って良し、買って良し、世間に良し」の”三方良し”のビジネス精神が大切な時代ですね。

新たな気持ちで・

2010年02月22日 05時36分08秒 | Weblog
毎年二月は冬眠中で
家に籠って読書をしたり、原稿を書いたりしています。

「三国志」は何度読んでも面白くて止まりません。
オリンピックのように四年に一度くらい読んでいるような気がします。
中国モノは人物の名前がたくさん出てきて大変ですが、
映画の「レッドクリフ」を観てから身近になってきましたね

週末から、今迄パソコンに触れない生活を久し振りに過ごしました。

さて、今週から出張が始まります。

最近、石油流通ビジネスに関する要望が多様化しており、
「仕入原価管理」、「収益管理」、「数量枠管理」、「与信限度額管理」など
時代に即した機能に関するお問い合わせが増えています。

灯油配送システムはネットワークによる広域展開が急増中。
「雪ん子」のネットワーク機能は他社の追従を許しません。

携帯電話による「灯油WEB発注システム」も脚光を浴びています。
既に、今年から本格スタートして大好評です、
今後、日本の灯油ビジネスも変わります。

宮里藍チャン、頑張りましたね
オリンピックのメダルは不調だけど、今年はゴルフ界は良いスタートを切ったようです。

さあ、今週も頑張りましょう!

毎年、二月は低調です。

2010年02月19日 06時33分41秒 | Weblog
毎年のことながら、石油業界は二月のビジネスが低調です。
それでも、今年の灯油は気候条件もあって比較的順調に推移しています。

例年、後半になると価格面でダレてくる傾向がありますが、現在のところ比較的うまくいっているように見えます。

我々のビジネスも例年二月が一番低調な月です。
ダレないように頑張りましょう。

オリンピックの日本のメダル獲得は意外に少ないですね、韓国のスケートが凄い。
競技種目と参加国、メダル獲得国の傾向などを見ていると興味深い。

ユニフォームもカラフルで、デザインなどにも興味が湧きます。

以前、雪のない南の国のボブスレーチームが映画化されて人気になったこともありましたが、
もう少ししたら、スノーボードなどにも中国や韓国などが参加して来るのでしょう。

日本のスケート選手のユニフォームのゴールドは目立ちますね、
一方、スノーボードのユニフォームは個人別に全部違うようです。
国母選手のユニフォームは地味な感じでした。

今日の新聞から

2010年02月18日 09時59分55秒 | Weblog
『ガソリン「バイオ型」過半に』
今日の日経新聞の一面は、新日石の話題です。
今後は日本でも本格的な普及に入りそうで、時代は環境配慮型ガソリンに間違いなく移行しそうです。

さらに、三面では
大企業対象とはいえ、政府が内部留保に対する課税を「検討」だそうです。
企業が利益を出し納税し、残った留保金まで課税対象となったらどうなるのでしょう・
実質、物凄い重税国家となってしまう事は間違いありません。

期中の予定納税などで、税金を見なしで先取りしている現状も問題ですが、
「内部留保」にさえも課税を「検討」とは、凄い時代になったものです。

日本の税制と金融システムについては根本から全面的に見直ししなければ経済再生はあり得ないと思いますね。

国民の公平性も重要ですが、
企業が活性化して設備投資や努力した社員に対する配分を思うようにできなければ、
ヤル気のある経営者や社員も腐ってしまいます。
「内部留保」といっても、必ず現金が留保されているわけではありませんから、
納税のためにさらに「納税資金」を金融機関から借り入れるとしたら企業にとっては大変な負担を強いられることにもなりかねません。

国の財政が苦しいとしても、前向きの景気対策を講じなければこの国はダメになります。

現実の問題として、
金融機関は「貸し渋り」、依然として担保主義ですから、必要なところにはお金が回らず、
お金が余って疑惑が出るのは政治家ばかりの、この日本の現実。

政治資金で土地投資をしたり、親から莫大な「お小遣い」を貰っているような政治家にこの国の政治を任せておくわけにはいかないけれど、
これが現実のわが国の政治なのです。

政治家の隠し金庫ともなっている「政治団体の資金」について、
まずは、非課税をやめることが先決のような気がしますが、
皆さんは、どう思いますか?

空っ風の乾燥地帯

2010年02月17日 04時49分16秒 | Weblog
「からっ風」で乾燥している北関東の乾燥地帯では
昔「結構なお湿りですね・」という挨拶があったような気がします。
昨日は少しだけ雨が降ってまさに結構なお湿りでした。

今朝もだいぶ冷え込んでいます。
朝のニュースを見ながら新たなビジネスアイデアを考えています。

毎年のことながら、今月は我々のビジネスでは営業案件の発生が少ない時期です。
企画を立てたりドキュメント制作に励んだり、準備作業が多いわけです。

毎年、こんな作業が繰り返されてきたわけですが、結構疲れる辛い仕事です。
どうも一日中のディスクワークは苦手です。

ようやく来週から営業で出張が始まりそうです。
本来はアクティブに動き回るほうが性格にあっています。