先週から今週にかけて、全国を営業巡回してきました。
どこへ行っても猛暑で大変でした。
夏から灯油商戦の販売戦略を立てる企業が増えています。
従来の業務手順では販売量が増えたら消化しきれないという企業も多いようです。
理由は、近隣の競合SSSがセルフ化したり、閉鎖した影響で灯油や軽油の配達需要が増えている地域が多いようです。
確かに、伝票を手書きしたり、POSへの手入力作業、さらにローリーの業務日報作成などに時間を取られて
外販配送業務が手一杯、さらに人手不足も加わって、大変な状況になっています。
石油製品の宅配ビジネスは、灯油、軽油ともに配送コストの転嫁が容易な環境となりましたので、
現在のSS業界にとって収益的には妙味のある分野となっているわけですが、
店頭待受け型の従来のSS業とは異なるため、全く異なるビジネスモデルとして考える必要があります。
これまでの配達業務はSS店頭ビジネスに付随する二次的な業務として捉えてきた企業が多いため
新たな、ビジネスモデルとして本格的な「配送センター」設置の動きが急増しており
閉鎖したSSを再活用したり、配送用ローリーを用意したり準備に追われる企業が増えています。
ローリー導入の補助金や当社の「雪ん子」導入に関する優遇税制などの活用も増えています。
特に、最近では大手広域ディーラーや元売り販社系企業などによる広域展開が目立ちます。
さらに、外販配送分野の販売促進企画なども多様となっており
携帯電話のWEBなどを駆使した拡販手法が中心となりつつあります。
これらの手法は、すでに大手流通企業などでも活用されているシステムですから
石油業界でも違和感なく消費者が利用できるというメリットがあります。
今シーズンからの灯油配送や軽油のパトロールについては
大きな、販売環境の変化が見られそうです。
SS業界では、
すでに店頭のガソリン販売中心の企業は経営的にも厳しい状況となるはずですから
仕切り原価だけに目が行っている企業の淘汰は一層早まる気配となってきました。
「木を見て、山を観ず」の経営では厳しいと感じます。
視点を変えた、SS経営にかじを切り替える、まさに「変化」に対応する必要があります。
総論よりも自社の立地するマーケットや経営ポジションをよく認識しながら
SS経営には意思決定の速度が求められていると感じます。
必要な情報を取得して、スピーディーな経営販パタンが求められています。