ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

夏のような陽気ですね

2006年06月29日 08時12分59秒 | Weblog
未だ梅雨も明けていないのに真夏のような蒸し暑さ
暑さに弱い自分としてはこれからの夏が思いやられます。

今日から東北遠征ですからいくらか涼しいのかもしれません。
今回は新幹線なのですが、忙しくて随行がいませんので一人旅になりそうです。
機材が重くて大変です。

本日は広域ネットワークによる灯油販売戦略の構築の企画提案です。
今年から全国で灯油システムのネットワーク化が進行中です。元売系販社なので企画やら稟議やら時間が掛かりそうなので早めに進めたいとのことで急ぎの作業です。

蒸し暑くなりそうです。体調に気をつけましょう


業態の構造変化

2006年06月28日 09時16分54秒 | Weblog
日本のセルフSSが10%を超えたようです。
かつてスーパーマーケットという業態が日本に出現したとき消費者は自分で買い物かごを下げて商品を手に取りレジで一括精算するオペレーションに不慣れで戸惑いもあったようですが、ある普及率を越えた時点で急速なスピードで全国に普及し今日では「スーパーマーケット」は全国どんな田舎町にでもあります。

これからセルフSSもスーパーマーケットと同様に急速に全国展開が進むはずです。

消費者は賢くなりました。石油価格の高騰により消費構造も変わっています。ガソリンスタンドの一方的な経営上の都合である「油外収益確保」のために無駄なものを売りつけられたり、強要されるような洗車ビジネスなどを極端に嫌う傾向が現れているようです。

それでも消費者の立場やニーズを省みず、当月の収益目標にあといくらで達成できるなんてことを考えながら店頭で毎日押し込み販売を強要する経営者もいるわけですから現場で働いているスタッフはたまったものではありません。これでは毎日「飛び込みセールス」をやらされているようなものです。それでも利益が出ないので給料は安いわけですからSSに優秀な人材が集まるはずもありません。ニートは増加してもSSで仕事をしようなどと考える人間は非常に少なくなってきました。夢のないビジネスですから人手不足も深刻な問題となるでしょう。

米国などでは同じ石油販売業者でも「ガスステーション」と「ホームヒーティング業者」は業態として区分されています。最近では日本の大手業者でも灯油やガスのホームエネルギー部門の拡充に力を入れています。ホームライフ事業部とかホームエネルギー部門独立開設の傾向は今後SSのセルフ化進行によりより明確化してくるはずです。

某大手企業では数年前から灯油配達を中止して販売店に移管してしまいました。いまになって灯油配送体制を再構築といってみてもすでに販売店の手に渡っている収益部門を返せとはいえません。SS部門だけの収益であれだけの企業が採算に合うビジネス展開が可能とはとても考えられません。これから灯油システムを構築して何とかしたいと考えているようですがすでに機動的な中堅業者により商圏を取り込まれてしまっています。エリアをターゲットとする灯油販売は先手必勝のビジネスなのです。

全国で石油販売業界の構造的な変化が発生していますが、一番理解できていないのが当事者である販売業者であるということも皮肉な事です。

しかし、業界自体の大転換期ですから先の見える石油販売業者には「次の時代」の新しい形での発展が見えてきているともいえるのでしょう。


これから夏なのに

2006年06月27日 17時35分09秒 | Weblog
これから夏だというのに、灯油、灯油と毎日、冬場の暖房灯油ばかり話題にしているのは馬鹿みたいですが、クライアントから「やはり、灯油といえば雪ん子だね」なんて言われると嬉しくなって灯油ビジネスの話題ばかりです。

最近では元売販社や大手企業からのシステムに関するオファーも多くて灯油が専門職みたいなものです。昔はこれでも立派な(?)石油の流通業者でしたが実際の流通から離れて今ではシステム屋です。最近では相場感に客観性がもてるせいなのかまぐれなのか結構見通しが利くようになりました。情報量と質が変わってきたのかもしれません。

最近の灯油相場についてよく聞かれます。
今年は薪炭系をはじめとする灯油業者は仕入時期を逸してしまいそうな勢いの市況です。最近では近隣諸国の消費量増加による『輸出』というエア抜きができたので余計複雑な動きです。

先日、元売へ修行に行っていた某有力特約店の若旦那が帰ってきました。精油所に勤務していたとのことですが灯油に関する元売の力の入れ方は凄いらしいです。需給調整が容易ですからしばらくは系列強化の材料商品になるかもしれません。
業転市場は再び不安定な仕入調達手段となってしまうのでしょうか?

ところで、一般SSでは社員合理化により季節商品である灯油の配達体制は一層弱体化しています。一方、大手有力業者は早期退職者の再雇用や高齢層の活用などに新たな工夫が見られます。2007年問題の先取りでしょうか・・

灯油はリッターあたり収益で採算レベルを超えると非常に高収益な魅力商品となります。なんていってる大手さんもいらっしゃいます。

本日はサポートセンターで提案資料作成作業中でした。疲れると手を休めてはブログの書き込みをしました。


灯油、灯油、灯油

2006年06月27日 13時02分12秒 | Weblog
今年の冬も灯油ビジネスは間違いなく大波乱の様相です。
販売形態も明確に「店頭現金売」と「配送」に棲み分けされてきます。

とはいっても仕入れ調達と価格ががポイントなのですが・・・
販売の課題では、店頭で売ってもボリュームばかりで本当に中身のある商売はできません。しかし、配送灯油は値取りができますから「ある程度」の価格までは仕入の追従も可能です。

まだ6月末だと言うのに、早くも灯油相場は上げ基調です。今後はさらに棒上げになるはずです。

一般SSのリテールでは、原油高騰の影響と販売不振から派生した乱売により収益の確保に躍起ですが、これは時代の流れです。元売は国内価格が非採算であればアジアの周辺国での消費拡大で輸出も可能ですからどうなっても困りません。悪いのはリテール業者の販売姿勢と言う事になります。

これは別に誰が悪いと言うわけでもなく石油業界事態の過当競争が原因なのですからそれぞれの企業の「自己責任」であるともいえます。元売間でも競争があるわけで「勝ち組」として生き残るためには、現在行われている精製施設や流通のコラボレートは必須条件なのです。

大手銀行などで合併が進んだように石油元売間でもこれからは合併や業務協業が進行するはずです。

元売の販売姿勢などを批判していた甘えの時代は終焉しそうです。無理な油外収益確保を狙うほど消費者は「セルフ」に向かいます。

灯油収益が今年の石油販売業界の明暗を分けるはずです。

灯油の販売企画

2006年06月27日 08時43分18秒 | Weblog
最近では灯油を売るための販売企画を立てる必要を感じている企業が多いようです。すでにいままで行っていた業務を見直して本格的なビジネスフォームとして確立することが目的です。前年のような事態を想定しながら収益チャンスを確実にモノにできる体制作りです。

地域性や業務体制によって独自性があるのも灯油ビジネスの特徴です。すでにホームエネルギー部門として外販ビジネスに慣れている業者といままでSS店頭中心であった業者ではどうしても意識格差が大きいようです。

極端なところでは過去に外販灯油の販売から撤退していたところなどもあり、最近の元売指導や収益性を見て再び灯油に力を入れようとしているところさえもありますが、全く初歩からの立上のようでかなりの企業でも大変です。

一番の課題は、合理化などでモチベーションのある担当者が少なくなっている事でしょう。灯油ビジネスにもプロの世界があります。
ベテランスタッフや高齢者の活用がポイントになっています。


頑張ります

2006年06月26日 11時14分25秒 | Weblog
また、忙しい一週間が始まりました。
提案資料の作成が忙しい,今シーズンから灯油システムはネットワーク構築が多いので構築作業にも手間が掛かります。

提案資料ができたら、打合せであちこち飛び回ります。
配送スタッフに対する業務指導などももあります。
SSはセルフ化でスタッフ教育は減りますが、外販配送業務はドアツードアのビジネスです。また、「油外販売の切り口」ともなりますのでセールスアプローチやらポスティング用の灯油配送資料の企画作成などこの時期の準備作業も大変です。

9月頃からテスト運用開始予定の企業が多いのでスケジュール的には7月中に立ち上げなくてはなりません。とにかくシーズン最初の灯油受注を勝ち取る事で明暗が決まりますので各社とも準備に余念がありません。

今月末から8月までスケジュールが過密になりそうです。
灯油システムの構築をご検討でしたらお早めにお申し付けください。

今年はシェル系のクラフト対応が多いので特に忙しくなりそうです。

「功名が辻」から「竜馬がゆく」

2006年06月24日 09時08分21秒 | Weblog
例年大河ドラマの原作を正月に読む習慣がある。
司馬遼太郎原作の「功名ヶ辻」を今年の正月に読んだ。

一豊と千代は晩年土佐の国二十四万石の領主となる出世を遂げ、その後土佐藩は雄藩として山内容堂にいたる幕末まで続く事になった。

あの千代と一豊が気づいた土佐藩だから素晴らしい国だと思うが・・
実は「上士」と言われる関が原以来の山内家譜代の家臣と「郷士」と呼ばれた旧土佐藩の領主長宗我部一族に遣えていたものでは、同じ武士であり山内家家臣でもありながら大きな差別的な扱いを受けていたのである。一豊と千代が築いた土佐藩もその後は江戸時代の実は封建的な国家だったのです。

そんな土佐藩の古い体質に失望した坂本竜馬はやがて土佐藩を脱藩して広い世に出ます。勝海舟に見出され神戸海軍学校から長崎の亀山社中設立、やがて海援隊へ日本狭しと世界に目を向けて大活躍します。おなじ司馬遼太郎原作の「竜馬が行く」を現在読んでいます。



自分で新たな仕事を始めて数年が経ちました。

昨年は千代が生まれた郡上八幡の「郡上踊り」に不思議な風情を感じました。信長が築いた安土桃山城の史跡も訪ねました。一豊が活躍した長浜や関が原では古戦場を訪ねました。竜馬が生まれた土佐の桂浜では竜馬記念館を訪ね「闘犬」までみました。長崎では山の上に立つ竜馬の銅像に感激しました。長崎の思案橋、丸山には竜馬が遊んだ料亭も残っています。

思えば、私も「雪ん子」をぶら下げて、日本中を旅して今日があります。
いろいろな人に出会いました。
歴史上の人物とその地で活躍する企業経営者の顔がオーバーラップされてきます。いま、日本経済や石油業界も新たな維新の時を迎えているような気がします。

先日は岩手盛岡での営業、南部藩が生んだ「新撰組で一番強かった男」、「壬生義士伝」の吉村貫一郎は大好きです。彼の生涯は涙なしでは読めません。

昨日は「利家とまつ」の北陸金沢での打合せでした。

「雪ん子」は今年も歴史を訪ねながら夢を追いかけて全国を旅しています。

SS業界が暇なときには忙しくて・・

2006年06月23日 09時13分41秒 | Weblog
スタッフが立上作業やら打合せで全員出張が続いています。私が電話番をしたり営業対応をしていますが声を知っている方はビックリしています。「たまには遊びに来てよ」なんていわれながらの楽しい会話ですが、どこの会社でも一年で今が一番暇な時期のようです。

我々はこの時期が一番忙しくて大変なのです。最近では販売手法の工夫やら企画についてこのシーズンに計画を立てるところが増えています。今日も北陸の大手企業からの要請でシステム運用指導も兼ねての配送スタッフを含めた販売企画会議に参加します。来週は九州と東北での納入打合せです。

一部の情報ではどうやら今年も灯油の需給は不安定要素が高いと言う事ですが、ポイントは計画的な仕入による安定収益確保になりそうです。前期の学習効果により「場当たり的」な商売から安定収益へと変化しているようです。灯油収益で競合他社に大きな格差をつけることが可能になります。
一生懸命にサポートさせていただきます。

SSも減りすぎると大変です

2006年06月22日 15時37分04秒 | Weblog
東京都内ではSS数の急激な減少が社会問題化してきたようです。
先日も都内の一等地でSSを経営しているA社長さんが言ってましたがところ変われば仕事も変わるものです。

都議会が政府に対して以下のような意見書を出しています。
まだ東京都だけの問題なのでしょうが・・・

地方では灯油配送のニーズがあっても配達する業者が減ってしまって大変な地域もあるのです。
この先石油販売業界はどうなるのやら、油外収益とか言いながら自分だけの都合で消費者に無理な押し付け販売をしなくてもニーズがあるのですからビジネスとして立派に成立すると思うのですが、実は、今日もSSで嫌な思いをしてきました。そのままでご紹介しましょう。



近年、ガソリン販売業界では、石油製品の輸入自由化など規制緩和が進み、異業種の参入や石油元売会社直営のガソリンスタンド展開の拡大などによって、ガソリンスタンド間の競争が激化している。また、仕入れ価格の上昇等の影響も受けて、都内の中小ガソリン販売業者の経営環境は厳しさを増しており、最近10年間で都内のガソリンスタンド数は3割以上も減少し、平成16年度末には、ついに2,000箇所を下回る状況になっている。
 こうした厳しい状況に至った要因として、中小ガソリン販売業界からは、石油元売会社が子会社を不当に優遇し、地元の中小ガソリン販売業者が競争できないほどの低価格で販売する実態があり、不当廉売や差別対価、優越的地位の濫用などに当たる構造的な問題であるとの声も数多く寄せられている。
 また、先に実施した東京都の調査において、卸売価格の決定方法や、近年取扱いが増加している「発券店値付カード」に係る給油代行手数料の決定方法について、中小ガソリン販売業者が不利な状況に置かれているなど、ガソリン取引の実態が明らかとなっている。さらに、公正取引委員会が行った調査によっても、石油元売会社の卸売価格に差があることや卸売価格決定方法に不透明なケースがあることなどが指摘されている。
 中小ガソリン販売業者は、都内経済の活性化や車を利用する一般消費者の利便性確保に大きく貢献している。また、経済的活動だけでなく、防災対策や防犯対策など、地域コミュニティーの維持にも重要な役割を果たしている。
 中小ガソリン販売業者の減少は、こうした一般消費者や地域コミュニティーに取り返しのつかない損失を与えることになりかねず、一刻も早い対応が求められるところである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、公正な競争が可能な市場が確保されるよう、ガソリン販売業界に対する監視を強化するとともに、業界の実情を速やかに把握し、必要な是正措置等を講じるよう強く要請する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
 平成18年6月21日
東京都議会議長 川島 忠

内閣総理大臣
参議院議長
経済産業大臣
総務大臣
経済財政政策担当大臣  

灯油は夏売れ

2006年06月22日 09時33分26秒 | Weblog
配送体制が完成されている灯油販売業者にとって今シーズンの灯油は予想以上の収益効果を上げたようです。今シーズンはさらに「拡販戦略」が課題となっています。すでに配送システムのバージョンアップやら拡販の企画準備に着手している企業が多く対応も忙しくなってきました。

季節要因もあったのでしょうが販売量が倍増の業者もおり、ほとんどの業者が140%以上の実績を上げています。仕入スタンスによって調達価格に格差が出た事も事実のようです。今シーズンは灯油の仕入調達体制も問題となるはずなので早くもその辺の課題に取り組んでおられるところが多いようです。

今年の特徴としては、元売の肝いりによる灯油販売戦略の強化が見られることです。大手特約店や販社ではすでに特約店ごとにあらたな灯油販売戦略に取り組んでおり今年から大手業者による灯油の「広域販売」や「配送集約化」などが顕著になるはずです。6月からすでに元売販社筋のシステム構築が開始されておりスタート準備が早くなっています。

各社の新POS入替によるデータコンバートのリビジョン変更などの作業にも対応しなくてはなりませんので忙しくなっています。

灯油拡販のためにいまのシーズンに何を準備すべきかなどのご質問も受けていますが、販売戦略のノウハウ等については本年度より極力当社「雪ん子ユーザー」のみにご提案する方針です。多忙なためユーザー企業と競合するライバル企業などからの問合せに対しては対応を控えさせていただいております。

超大手フリート系業者、地域を代表するスーパーディラーなどによる本格的な灯油販売戦略の取り組みは今年の灯油商戦が大きな転換期に入った事を予感させます。

今年も大きな成果が出せるよう頑張りましょう!
石油販売業界が不景気だと言っても外販灯油はしっかりと儲かります。

ホームタンクのお客様を開拓するのは夏場です。灯油は夏売れ
シーズン最初の受注を勝ち取る事がポイントです。
そのための準備を怠りなく・・