米の燃費基準、倍に引き上げ 1リットル23キロに
石油販売業界にとっては、かなり気になるニュースが出ています。
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米オバマ政権は28日、乗用車と小型トラックの平均走行距離を、
2025年までに1ガロン当たり54.5マイル(1リットル当たり約23キロ)に引き上げる新燃費基準を決めた。
現在よりほぼ2倍の厳しい水準となる。
昨年末までの基準は1ガロン当たり平均28.6マイル。現行基準では16年までに同35.5マイルまで引き上げることを義務づけている。
基準値は業界としての平均値で、販売する車の構成によってメーカーごとに目標値は異なる。ただ、
いずれのメーカーも、達成するには既存車種の燃費の改善に加え、
電気自動車やハイブリッド車などの割合を増やす必要に迫られそうだ。
http://www.asahi.com/business/update/0830/TKY201208290750.html
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2025年といえば、あと13年後ですが、
単純に考えれば、それまでに米国における車の燃料消費量は現在の半分に減るという事です。
ならば、石油資源のない日本は、いったいどうなるのか。
本当だとしたら、石油販売業界にとっては「減販」なんてレベルのものではないですね、
エネルギービジネスを取り巻く構造的な変化はこれから大きな激動期を迎えることになるのでしょう。
車自体が減少する訳ではないでしょうから、新たな関連需要が発生するにしても、
果たして、現在のSS業界ビジネスとどのように関連してくるものか、今後は複合的な視野でものを考えなければ対応できませんね、
もしかすると、自動車用燃料の減販傾向の速度は、我々の想像をはるかに超えて急速に進むことになるのかもしれません。
先日、面談した某大手特約店企業経営者の方も憂慮していましたが、いよいよ現実の話となりそうです。
日本の石油販売のリテール業者が、過激な販売競争に明け暮れているうちにエネルギービジネスを取り巻く構造的変化は急速に変化しているという事。
まさに、SS業界の「ガラパゴス化」で、業転の仕切り価格情報などに振り回されているととんでもないことになるはずです。
「安く仕入れて、安く売る。」という現在の不毛な販売競争から新たなビジネスモデルの可能性を自ら創造することが必要です。
地域性や企業特性を考慮した、創造的なビジネスモデルを模索しながら、
自動車用燃料販売のSSビジネスから、次のビジネスに向けて、
未来への「ビジネスブリッジ」を掛けることができるのか、問われますね。
ですから、SSの既存フィードを飛び出しての、外販や宅配ビジネスの可能性を模索する企業が増えているという事です。
今年は特に「灯油」を起点とする「宅配ビジネス」の可能性の高まりを例年よりも強く感じています。
もうすぐ、「雪ん子」が活躍するビジネスフィールドがやってきます。
最近では、SSを起点とする灯油以外の通年配送ビジネスが急速に増えています。