ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

「量」より「質」のビジネス。灯油の「雪ん子型」ステルス商法

2012年01月30日 23時24分37秒 | Weblog

灯油ビジネスは「量」よりも「質」です。
「質」とは「収益性」という事です。

商売として考える場合、元売りの出荷ベースなどの動向情報だけで、リテール部門の利益を推し量ることはできませんね、
出荷量が増えれば当然元売りは儲かるはずですが、
なんだかんだ云っても、販売業者にとっては利益が出せる中身のあるビジネスとして位置付けることができるのかが灯油ビジネスの大きな課題だと思います。

灯油に関してはすでに、「安売り量販型」の店頭ビジネスなんて実りのない「豊作貧乏」以外の何ものでもありません。

エネルギー商品としての灯油の商品特性を考えれば、別に暴利を貪るわけではなく、
需要とニーズに応じた適正な配送コストが見込めるようになっただけなのです。

 ところで、
昔から、中間留分の流通に弱いガソリン中心の外資系大手にとっては、
今後予想される日本マーケットでの減販予測はかなり厳しい見解となっているはずです。
ガソリンを中心とする業転マーケットの今後の推移が見ものです。

日本の石油業界においては、すでにPBだとか系列だとかが問題ではなくて、
個々の企業の経営者が考える経営スタンスに関するポリシーそのものが問題となってくるはずです。
問題は自主経営の精神であり、そのことに関しては何の区別も格差もない実力勝負の時代が到来するはずです。

今年は灯油の価格転嫁が進み、
SS業界にも久しぶりに「恵みの雨」が降りそうですが、これは確かな消費者ニーズに支えられているわけですから自信を持った販売を継続しましょう。
「雪ん子」ユーザー様には大きなビジネスチャンスが到来しています。蓄積した顧客管理データベースを駆使してとにかく充分な利益を上げましょう。
灯油配送ビジネスは別に大きな看板を上げる必要もありませんし、
スピーカーを付けて騒音で消費者からの抵抗を受ける必要もありません。

顧客管理データベースの構築による、受注・配送体制の強化で前時代的な既存業界の壁を打ち破る好機が到来しています。
灯油宅配ビジネスから派生する新たなビジネスモデルが、今後日本のガソリンスタンドという業態を劇的に変える時代がいよいよ到来しました。

灯油というコアな商材から派生する新たなガソリンスタンドのビジネスモデルを創り上げるために努力しています。

競合他社には、音もなく、姿も見せない、真似もできない「雪ん子」によるステルス型ビジネスモデルです。
「雪ん子」はもはや灯油配送システムと手の機能を超えて、「次に向けて」動き出しました。

ご興味のある方は、どうぞご覧ください。
お気軽に、プレゼンテーションをお申し込みください。
低額予算での構築も承ります。


今年は、石油ビジネスが本当に変化する年になりそうです。

2012年01月30日 03時36分28秒 | Weblog

夫婦揃って腰痛持ちなのですが、今回は家内が雪搔き作業でギックリ腰になり苦労しています。
それでも、自宅にいながらも自分の仕事は休みなしで続きます。

週末から日曜日のテレビ番組は「ホルムズ海峡」の話題が多くて勉強になりました。
「ホルムズ海峡」が話題になったのは、昭和48年の第一次オイルショック以来ですが、

こんな話題が出るたびに、
日本は石油依存率が高い最重要の中東地域の情勢に対して、本当に無力だと感じますね。
本来なら、アジアの有力国家として、共に友好国であるイランと米国に対して平和的仲介をとるべき立場だとも思うわけですが、
今でも、国内の政争に明け暮れている無能な政治家ばかりです。

原発事故で電力は化石燃料による火力発電の依存率が高まっているわけですが、
もしここで、ホルムズ海峡が閉鎖されてたり、供給が細ったら我が国のエネルギー政策はどうなるのか・・・
電力価格はどうなるのか?
政治的な不安要素も考慮すると中長期的な原油とLNG価格の動向が気になります。

SS企業が胆略的な価格市況動向だけをみながら仕入価格に気を取られ、少ない利ザヤ稼ぎなどに奔走している場合ではなくなるはずです。

まあ、取り越し苦労で終わればありがたいとも思いますが、
外資系の大手メジャー企業は、対日市場戦略の見直しに入っているようです。

石油依存率が高い割に秩序の取れない、「日本市場」に対する魅力が薄れているわけです。
もはやアジア地域には、日本よりも大きくて可能性のある消費マーケットがたくさんあるわけです。

小口で、小金を持った価格にうるさいお客様(日本マーケット)は、相手にしたくない。
なんてことにならないか、心配ですね。

そんなお客はリテールのSSにもいるわけですが、
「現金で払うから、価格が安くなければ他社から買うよ。」という中身のない商売を強いられて苦労している企業も多いはずです。
ですから、仕入もCODで叩く以外に方法がありません。需給が潤沢な時代は、それも通用するでしょう。

オイルショックともなれば、
メジャー企業はそれぞれの国家の市場をにらみながら「選別販売」に徹するということになるかもしれません。
はたして、日本の石油業界は、近隣の成長している国よりも依然として魅力ある市場なのでしょうか?

日本の石油業界のほうがビジネスの『仁義』に薄いという見方もあるようです。

現在の私は、システム屋ですから、
そんな話題を取り上げても意味がないことかも知れません。
しかし、こんな記事が出ています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120129-00000490-yom-bus_all

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120129-00000001-jijc-biz

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120129-00000538-san-bus_all

石油業界としては、気になる昨今の状況です。
今年は、言葉だけでなく、石油業界が本当に変化する年になりそうですね。


『書を捨てよ、街に出よう!』、SS業界新たな展開。

2012年01月27日 05時17分26秒 | Weblog

昭和シェル石油の灯油、「ヒートクリーン」がアマゾンAmazon.co.jp: から発売ですね。

まだまだ、マーケティング上の課題は多いと思います。
4、515円/18㍑ですから、価格も高いように感じますが、
病人などの生活環境に配慮したり、富裕層を対象にした差別化商品として天然ガスから作られた灯油です。

問題は、拡販手法だと思っていたら、アマゾンとは考えたものです。面白い。
実は、私も石油業界とWEBビジネスに関するいくつかのアイデアを持っていてシステムに反映させようと考え中です。

従来のようにお客様の来店を待ち受けて、店頭販売オペレーション中心の『ガソリンスタンド』という業態がはたして今後もビジネスとして成立できるのか、

デジカメの普及で、コダックは倒産。
ゲームソフトのあの「任天堂」でも赤字になる時代です。
NECも一万人の人員削減、経営の神様の松下電器でさえ大変なことなのです。
技術や業態の変化でいろいろなビジネスの経営環境やビジネスマーケットも大きく変化しています。

ガソリンスタンドが旧態然とした業態を維持したままで、安穏と経営できる時代ではありません。

昔から『薬局』を経営していた友人も自分の代で閉店しました。
薬剤師の息子は大型ショッピングセンターの「マツモトキヨシ」に勤務するそうです。

家電、八百屋、魚屋、洋品店、いろいろな業種で時代の変化に取り残される企業(経営者)が多発しています。
全国を回っていると、閉店したシャッター商店街が目立ちますね。淘汰と閉鎖は何もSS業界だけの問題ではありません。

本屋もだいぶ減りましたね、アマゾンは「本」のWEBビジネスからスタートして最近ではいろいろなものを販売しているわけですが、
「灯油」まで宅配するということです。

しかし、消費者の立場からみて便利なものは必ずニーズがあるわけですから、
「本屋」が灯油を売っても少しも不自然さはないと思うわけです。
最近では、一部地方のコンビニなどでも「灯油」を販売しているところもありますね、

頭の古い、今でも慣れのビジネスに固執しているガソリン屋の経営者が業界内の仕切り情報などに振り回されている間に、
いつの間にか干潟に取り残されてしまうようなことになりそうです。

外販や宅配といった分野に投資的にもリスク面でも無駄なく進出できる、「灯油ビジネス」。
「オール電化で灯油なんて売れなくなる。」、なんて言っていた業界人も多いわけですが、
エコカーの普及で、SSへの来店頻度は落ちてきますから、ガソリン減販と従来の「油外収益」に関するビジネスチャンスも減少の課題に直面するのは当然ですね。

ここは、やはり既存概念を捨てる必要があります。
「灯油配送」を起点とする「宅配ビジネス展開」の可能性が高まっている理由です。

すでに、「雪ん子」を駆使してのネットワーク構築により販売網を強化して、
新たな宅配ビジネスモデル構築に挑戦しようとする大手企業が増えているわけですが、

我々は、今年から新たにスーパーディラーによる新たなビジネスモデル構築に一緒に挑戦します。
当社としては採算度外視のビジネスモデル開発なのですが、今年は九州、西日本に注目です。

すでに、『雪ん子』は灯油配送システムの領域を超えて、新たな分野に突入しています。
問題は、今後これらのビジネスモデルや手法をどのようにして普及していくかという事です。
ビジネスとしての戦いは、これからも永遠に続きそうです。

我々としても、「灯油」だけに固執しているわけにはいきません。


『雪ん子』のステルス商法。「配送灯油」の価格設定

2012年01月26日 05時48分58秒 | Weblog

今年の灯油ビジネスは、電力不安による「灯油復権」ムードと冷え込みによる天候条件なども影響して非常に順調な推移です。

「配送灯油」に関しては非常識な乱売価格設定が少なくなりました。
ホームセンターなどでも適正な配送コスト転嫁が進んでいます。

商品マスタリストを「灯油」と「配送灯油」に区分して設定するのは常識ですし、
「巡回販売」などを行っている企業などでは、別に巡回の価格設定をしています。

「緊急配送料金」や特別な納入条件などにも細かい料金設定をする企業が増えています。
「深夜配送」、特別な「時間指定」などにも細分化したコスト転嫁が必要です。

逆に、「携帯電話」による24時間の無人WEB受注などでは、「WEB値引き」などの設定が有効です。
定期配送(お任せ配送)などは「スポット配送」よりも価格を安くすることで、配送効率を大幅に向上させることが可能です。

納入条件に応じた細かい価格設定をすることで、「適正値取り」が可能とな利ます。

これらは、『顧客管理データベース』の構築と整備によりさらに強化されることになります。
やはり、「お客様の顔が見える商売」は強いですね。

場当たり的で、「慣れ」の灯油ビジネスを展開している競合販売業者から見ると、まるで、「ステルス戦闘機」のように「音もなく」市場を制圧できるわけです。

「雪ん子」を駆使することで、灯油ビジネスは最新のWEBビジネスに変身します。

業界紙などによる元売りの灯油出荷データや需給状況などの大局的な報道は、あくまでも情報としてとらえておきましょう。
灯油ビジネスは企業の立地するマーケットや、合理的な配送体制構築によって結果が大きく変わってくるものてす。

すでに、SSの灯油配送を起点とする「宅配ビジネス展開」の可能性が拡大しており、「雪ん子」の顧客管理データベースはさらに機能が強化されます。
今年は、SS店頭を上回る収益効果まで望める灯油ビジネスですから、期待が持てます。


時間を上手く使いましょう。

2012年01月24日 05時58分51秒 | Weblog

昔は、業界や各種団体の新年会などへの出席で忙しかったものですが、最近では仕事や立場も変わりましたので儀礼的な会合への出席は極力控えています。
会社の所在地や住むところが変わったりすると、時間に余裕ができます。
システム開発は設備産業と違い「身軽なビジネス」ですからありがたい。

高度経済成長の時代と最近では時間の使い方も大きく変化しています。

齢を重ねてくると時間の大切さを感じますね、
同世代のには退職して時間を持て余している仲間も多いようですが、私の場合は最近忙しくて時間が貴重に感じています。
自分は性格的に仕事がなければ、生きていけない性分だと思います。

今年は時間を上手く使って、仕事と余暇のバランスが取れた生活を送ろうと考えています。
体調管理やストレスをためない生活環境を作ることが目標です。

起業する苦労は楽しいものですが、ボチボチ人材育成に力を入れながら業務分散を図ります。
時間的な余裕を作ることで、新たなことにも取り組んでみたい。

自分の人生にあと1ページくらいは「最終章」を加えるための努力をしてみたいと考えています。

複数の商談が進行中ですが、スタッフにとってはシステム構築のスケジュール調整が気になるところです。


田舎暮らし。

2012年01月23日 04時35分20秒 | Weblog

軽井沢は久しぶりの大雪でした。
おかげで、出かけることもなく家に籠っていましたが、
近くに温泉があることをふと思いついて家内と出かけました。

日頃、自宅にいると仕事ばかりで近くの温泉なんて最近行ったこともないわけですが、
入浴料だけで温泉三昧なんて、考えてみれば贅沢な環境です。
近くの、星野リゾートさんの「トンボの湯」まで行ってきました。

「源泉かけ流し」の「雪の中の露天風呂」とは贅沢なものです。
こんなに雪が降ったら、お客もいないだろうと思っていたら、同じことを考えている人は結構多いようです。

林の中の露天風呂で、頭に雪が積もりながら体は温泉に浸かって温かいのは快適です。
何度もサウナに入って、外に出ては厳寒の外気で冷やす。おかげさまで、リフレッシュできました。
疲れたら昔のように、近くの温泉巡りもいいものです。軽井沢は浅間山の麓ですから、温泉が多いです。

最近は、冬場に別荘に滞在する人も多いようで、昨日買い物に行ったらスーパーマーケットなどは雪が降っているのに駐車場が一杯です。
車のナンバーを見るとほとんどが都内で、最近は被災地の方もいらっしゃいます。

ホームセンターにも行って長靴と手袋を買って来ました。
軽井沢の「コメリ」は宅配の「お任せ灯油」が98円/㍑という看板です。
さすがに、店頭購入のお客様はほんの一部だけだそうです。

軽井沢では最近「薪ストーブ」が流行しているようで、「薪の宅配」も多いようです。
「薪ストーブ」は10万円くらいからのようですから高級品です。
私の自宅は、クリーンヒーターを2台設置していますので結構灯油を使います。
「床暖房」とあわせると、冬の暖房費はかなりの負担ですが、夏場のエアコンは不要です。

田舎暮らしは、いいものですが、
軽井沢という土地柄もあって、シンプルな生活と贅沢な部分が入り混じっているようです。

著名人も多いですね。
昨日の「トンボの湯」では、テレビでよく見かける某経済界の方と一緒でした。
露天プロに入っていたら、「そこは屋根の雪が落ちてきますよ」と声をかけていただきまして、しばらく、田舎暮らし談義で盛り上がりました。
軽井沢というところは、シンプルな田舎暮らしと、豪華なリゾートライフが入り混じったところです。
贅沢をしようと思えばきりがない、高原野菜などが豊富ですからシンプルで低コストな生活もできます。

プリンスホテルやアウトレット周辺はまさに盛り場ですね。
最近では中国からの観光客も多いようです。

ところで、こんなに雪が降ったら、
スタッフの皆は無事に車で出勤できるのか心配です。


「雪景色」を見ながらアイデアが・・・

2012年01月21日 05時08分36秒 | Weblog

軽井沢は一日中雪が降りましたので一面の雪景色です。
上信越自動車道路も上り線が通行止め。

そんなわけで、昨日はK君と二人だけでログハウスのサポートセンターに籠城してました。

こんな時には我々の仕事はありがたい。
サポートスタッフは自宅に控えていても電話とメール、システムはリモートで対応できます。

こんなことがあると、また業務改善に関するアイデアが生まれてきます。
これからは、
SOHO《 small office/home office 》⇒スモールオフィスホームオフィスの時代ですね。
(小さな事務所、自宅兼用事務所の意で、インターネットなどを駆使することによって、場所や規模を問わずに仕事ができる業務形態のことです。)

我々の仕事はすでに、光ファイバーと「データセンター」を活用して、どこにいてもいつでも仕事ができるわけです。
当社もすでにSOHOの業務環境は整っていますから、会社に出勤しなくとも業務遂行が可能なわけで、
昨日は、スタッフ各自は自宅で待機しながらのサポート業務を実行しました。

最近感じていることなのですが・・・、
これからのITビジネスは、設備も資本も人員も可能な限り最小化して、最大の収益効果をあげられるビジネスモデルを構築すべき時代です。
コンテンツの「クォリティー」と「サポートサービスの質」を向上させるための工夫を重ねることで、そのことが可能となるはずです。
通信環境さえ確保できれば、仮に災害が起きても対応可能なわけですし、機動力も発揮できますね。

最近の石油ビジネスは、WEB環境を駆使したEDI(電子商取引)システムの普及などで変化しており、
すでに、当社の『ペトロマスター.net』などの評価も非常に高まっています。
「灯油」の受注も、携帯電話によるWEB受注システムが急速に普及しています。

そんなわけで、軽井沢へ会社を移転したわけですが、
ASPやクラウドを構築し、その後のサポート体制を完璧に行うためのバックオフィスとしての機能構築については、大成功でした。
昨年の災害時においても評価されましたので意を強くしておりますが、
業務環境が抜群の軽井沢へのオフィス移転によりさらにその体制が強化されたと確信しています。

零細企業ですが、知恵と工夫が最大の「経営資本」なのだと再認識しながら仕事を進めていきたいと思います。


ディスクワークです。

2012年01月20日 05時33分03秒 | Weblog

今年は雪が少ないと思っていましたが、今朝起きたら一面の雪景色。
これまで乾燥していたので、「結構なお湿り」といったところですが、スタッフの通勤は大変です。

中東情勢も国内の政治も大変なようですから推移に注目ですが、
まずは、足元の自分の仕事から・・・、というわけで、今朝も朝から仕事です。

今週は、九州、東北と忙しく飛び回りました。
すでに今日は金曜日ですから一週間は早いものです。
お正月気分などはすでに忘れて、仕事のど真ん中です。

雪が降ったので、ディスクワークに専念します。


灯油ビジネスの現場最前線と今後の対応手法について

2012年01月19日 03時26分58秒 | Weblog

昭和48年の第一次オイルショックの頃、石油業界では元売りを中心に『選別販売』という言葉がよく使用されました。
今考えれば、あの頃は玉がタイトな「売り手市場」でしたからそんな言葉も通用したわけですが、
最近の「灯油外販ビジネス」でも、販売業態やターゲットとする顧客層に関する販売手法で「選別販売」という言葉が問われています。

ご承知の通り、最近ではSS業界の経営疲弊により配送体制が弱体化したり淘汰が進んだことで全国各地に「灯油配送過疎地帯」が多発しており、
『配送灯油』の需要に関して、石油業界としての配送対応状況も地域ごとにまだら(斑)な状況が発生しています。

地域によっては配送効率上、数量の少ない18㍑の「ポリ缶」配送に対応していない業者もあります。
そこで小口購入の消費者はやむなく寒空の下、セルフSSの店頭やホームセンターなどへポリ缶をぶら下げて出向くことになります。
最近では、新規参入のホームセンターなどでも灯油配送を受注していますが、
ほとんどは既存業界との配送提携による代行委託配送ですから、数量に関する納入制限を設けているケースが多いようです。

そこで、消費量が少なくて車のない高齢者などは「巡回販売」を待って購入しています。
しかし、都市部周辺の住宅地などでは巡回車両から流れるスピーカーの音に対する消費者からのクレームなども多発しており、「灯油巡回販売」という業態自体が問題となっています。

ホームエネルギーとしての「灯油」という商品は消費者が自分で購入に出向くとしても「配送作業」を伴うという商品特性がありますから、安定供給体制の構築という観点から見ても難しい商品ですね。

東北地方の灯油専門業者や生協などでは、ポリ缶にバーコードを添付して所定の場所に並べておき、ハンディPOSのバーコードリーダーで読み取りながらの連続プリセット給油などで対応する手法が普及しています。
この販売手法ですと、不在時給油も可能ですし、地域としての共同購入などにも対応可能で消費者は「巡回販売」を待つ必要もないということです。

しかし、現在の大震災の被災地などでの集合住宅などに対する緊急対応となれば「巡回販売」なども有効な販売手段であるといえます。

これまでは、販売業界側の都合で行われてきた灯油販売なのですが、ここでよく考えてみてください。
「灯油」という商品は、消費者の購入の動機や多様な条件や環境によって、その納入方法や販売手法も変化するということになります。
季節商品でもありますから、配送機材設備やスタッフの配置の課題もあり難しい商売です。

灯油に関して、全ての消費者ニーズを満たすには、今の時代に「選別販売」なんて言葉は通用しません。

石油業界が、「灯油復権」を本気で目指すとしたら、消費者ニーズを満たすためにかなりの努力が必要となるはずです。
そこでやはり、『知恵』が必要だと思うわけです。

最近、全国各地の有力ディーラー企業で『灯油配送を起点とする宅配ビジネス』に関する模索が開始されています。
いろいろなアイデアや企画がありますが、一番のポイントはこれまでSS周辺の各種「油外収益」手法などにおいて、
周辺業者から与えられてきた各種ビジネスモデルに甘んじてきたというSS業界ですから、
ビジネスの創造性に欠けていたと反省すべき時期だと思います。
今回からは自らの地域性や企業特性を前提とした自助努力を開始して、創造性を発揮すべき時代が到来していると思います。

石油業界として『灯油復権』を謳うなら、このこと(創造性:クリエイティブな発想)は絶対に必要な条件だと思います。
「灯油」がホームエネルギーの中核を担うことができるのか、まだ今後の推移を見極める必要があるかもしれません。
しかし、低迷してきたSS業界の「次の時代」を模索し打開するために、SSフィールドから飛び出して「宅配」をキーにどんなビジネスモデルを開発できるのか、

当社としても石油業界の皆さんと一緒に考えながら、システム開発を進めてまいります。
今年こそ、本気で取り組みたいと考えています。
そのための、研究会やシステム研修会も、開催しています。
お気軽に、お問い合わせください。


まさに、『変わるビジネス、変わるシステム』のSS業界です。

2012年01月18日 12時37分29秒 | Weblog

昨日遅く東北から帰りました。
被災地では、表面的なガレキ整備などはかなり進んでいるようにも見えますが、まだまだ先は永い復興作業が続くようです。
まさに、「頑張ろうニッポン!」

スタッフは東北に残って、北東北をサポート巡回です。
東北エリアの灯油配送は順調に進んでいるようです。

本日は、久しぶりにディスクワークに勤しんでいます。
すでに来季に向けてのシステム構築が開始されていますから、これから忙しくなりそうです。

石油業界の旧知の友人から久しぶりに連絡がありました。
SS店頭POSシステムの自社処理をクラウド化するという事に関しての相談です。
いろいろな、「油外収益向上」のシステムなどを駆使しているようですが、
今では社内にいくつもの顧客管理データベースができてしまって、そのための管理が大変だという皮肉な現象が発生しているようです。

すでに、「直売部門」とSS店頭処理を一元化して単独のシステムで処理することは、当社の『ペトロマスターEX』で可能なのですが、
さらに、元売りカードの処理に対応、勤怠管理システムから経理システムまで連動処理する。
軽油税特別徴収義務者としての「軽油税納税管理帳票作成」まで、すべて自動化したいとの要望です。
「コールセンターの設置」、直売部門も含む「WEB受注体制構築」、顧客に対する「メール配信システム」なども一元化する。

今まで、SS店頭販売オペレーションに力を入れていたので、「雪ん子」を駆使して灯油配送にも力を入れたい。
はっきり言って、今までは灯油配送をに力を入れていなかったのですが、今年からすぐに開始したい。
まあ、要望が山盛なのです。
いわゆる基幹業務統合系の本格的なERPシステムをクラウドで稼働させたいという事です。

いろいろな大手システム企業に問い合わせたが、石油ビジネスの特殊処理もあり予算がかかりすぎるようです。
私 : 「それで、いくら位の見積もりなの・?」
彼 : 「〇億・・・、」
というわけで、ケタが違う金額で可能なことを教えてあげましたら、
 「本当かよ。。。、」

昔からの遊び仲間ですから、私にそんなことができるなんて思いもしないはずです。

どうも彼には、私の風貌がITビジネスには見えないのと、ゴルフ場で遊んでいる姿しか思い浮かばないようです。
そんな風貌ですが、親を恨んでみても仕方がありません。

最近、中堅以上の特約店企業では業務システムの見直しが盛んですね、
SS店頭でのガソリン減販傾向もあり、社内管理業務のコストダウンと「外販」ビジネスに取り組むところが増えており、
石油以外の商品アイテムの「宅配ビジネス」展開を進めるところが増えています。

「車検販売」なども、データベース化して、
SS来店時ではなくて、灯油配送などの際にベテランスタッフが営業したり、「見積もり」をしたりしています。
ドアツードアのビジネスとなれば、説明時間も充分に取れますから圧倒的に成約率が上がるという事です。
問題の価格面での折衝なども楽に進められるようです。

確かに、SSはカーディラーなどよりも来店頻度が高いわけですから有利ですね。
しかし、燃費が向上して来店頻度も落ちてくるわけですから、「待っているわけにはいかない。」という事のようです。

これまで、多くのSS業務に関する周辺ビジネスソリューションが企画され、それぞれ個別的に運用されてきたわけですが、
これからは、社内の顧客管理データベースの一元化による機動的な運用が求められる時代です。
『ペトロマスターEX』は、アドオンのプラグインによる拡張開発が容易ですから、時代の変化を先取りしての低予算での開発が可能です。

さあ、これから「変わる石油ビジネス、変わるシステム」の神髄をご覧いただきましょう。
というわけです。