ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

頭が痛い業務管理

2007年02月28日 16時45分27秒 | Weblog
数百店舗もSSを保有する販売業者から一店舗の家族経営SSまで、規模の大小や業態を問わず、全国を相手に限られた社員で対応するのですからスケジュール管理も大変です。

当社の業務は年間を通じて2月と3、4月が最も時間的な余裕が持てるため、この時期の構築がありがたいのですが、最近では大手企業からのオファーが増えてきて今年はこの時期でも結構忙しくなっています。

業務に特化した専門的なソリューションであるため、大手企業などのご要望にお応えするためには打ち合わせなどもそれなりの期間を要します。
困るのは、稟議などによる導入検討にも時間がかかりすぎること、そして、導入決定すると今度は構築スケジュールを急ぐことです。

それならば、もっと早く余裕をもって発注して頂ければとも思うのですが、クライアント様にもそれぞれの都合があるわけで特に担当者の方が大変です。

案件として1年以上経過していて忘れた頃に突然の発注が掛ることもあります。こんな時に大規模なカスタマイズや開発を伴う場合、本当にスケジュール調整で悩まされます。

確実に言えることは、成長力があり収益力が高い企業ほど若手のしっかりとしたスタッフが揃っていて結論もはやく、構築も順調にスピーディーにできます。

逆に抵抗勢力や固定概念に固まったシステム担当スタッフの企業では本当に苦労させられます。時間も掛かります。ひどいケースでは企業管理コストより担当者個人の都合で時間をかけたり遠回りをしたりすることにもなります。

とにかく、業務管理がポイントです。

経営者の世代交代と経営改革

2007年02月28日 07時05分14秒 | Weblog
若手といわれていた団塊の世代もいつのまにか還暦。
時代の推移は早いものです。
全国の石油販売業界各社でも世代交代が進行中。
一気に若返りが進んでいます。しかし、これからのSS経営者は大変です。
今までの既成概念を捨てて一気に新しい経営環境に立ち向かうことになるはずです。

まず、大手といわれる企業でも元売りや系列とのスタンスが大きく変わってきそうです。

弱肉強食による優勝劣敗の顕在化で仲良しクラブのような関係は薄くなっています。一部では「喰うか喰われるか」の対立的な関係も表面化しています。

2月も本日で終わります。2月、3月は石油販売業者にとって1年間で「剣が峰」ともなる経営のターニングポイント。資金繰りも大変な時期なのです。頑張ってください。冷静に今後の経営方針や展開を模索する季節になるはずです。

明日から3月。
私は大手石油企業から呼ばれて、石油ビジネスの新たなビジネスオペレーションの検討会です。最近は流通処理段階のシステム化による社内業務の徹底的なコストダウンや改革が中心となることが明白となっています。

現在では系列内の画一的な経営手法から一歩進んで、競合他社に「格差」をつけるための独自の経営努力が開始されています。この傾向は大手企業ほど強いようです。石油業界内で熾烈な競争を展開している企業は経営改革もドラスティックです。

完全に頭を切り替えなければ、ついていけません。
経営改革と世代交代がすごいスピードで同時進行しています。

他社の「価格看板」や業転市況ばかりに気を取られている、場当たり的な経営者は足元をすくわれることになるはずです。

今朝はアメリカの株価急落が報道されています。
世界同時株安が開始されるのかもしれません。
本日の日本の株価はどうなるか? 注目です。

石油ビジネスの可能性

2007年02月27日 09時08分35秒 | Weblog
最近大手の石油流通企業の経営者とお話をしていたら、これからは、SS(ガソリンスタンド)を中心に石油ビジネスを考えると先が見えてこないと嘆いておられました。

セルフオペレーションで自ら店頭における付加価値サービスを放棄し、一方では油外拡販とは確かに矛盾しています。よく考えれば石油販売に「油外」なんて言葉自体がおかしな話です。油屋が油を売らずに油「以外」を売るために努力するなんて自らの職業そのものを否定しているようなもので情けない話だということです。

まことに、ごもっともなお話です。
そのとおりです。

しかし、何の疑問も持たずに業界の流れとして「油外収益確保」が叫ばれるほどSS業界は疲弊し深刻な低収益ビジネスになり下がっているのです。

燃料転換が叫ばれる中で、たとえば電気は注文しなくとも電線を通じてスイッチを入れるだけで届けられます。都市ガスも配管で届けられています。便利です。

普通灯油は注文してから届けられます。または、寒い中ポリ缶をもって買いに行くエネルギーです。しかし、消費者にとってはコストが安いという最大の魅力があります。

しかし、もっと大きなメリットがあります。
阪神大震災や新潟地震などの際に電気や都市ガスが使用不能となり大変な事態となってしまいました。灯油は緊急時には圧倒的な強みを持っているのです。

コストが安くて、もしもの時にお役に立つ灯油はホームエネルギーの優等生なのです。自ら灯油配達を放棄したSS業者の一部では燃転とかで灯油消費の先行きを危惧していらっしゃる方もおられます。しかし、話を聞いてみると自社で配送体制構築ができないための投げやりな意見のようにも聞こえます。

石油ビジネスはSS店頭だけではありません。
潤滑油、灯油、軽油などを中心とする受注外販ビジネスがあります。
特に最近ではローリーの大型化に伴う中間溜分の小口配送などは高収益化しています。燃転は石油販売業者の体制不備や安定供給不安により発生しているケースが多いのです。そのことに気付かない業者が多いのは嘆かわしいことですが、逆にその部分に大きなビジネスチャンスが生まれつつあるのが最近の石油ビジネスなのです。

実際、最近超大手企業による中間溜分を中心の内陸デポからの小口配送センターシステム構築をお手伝いをさせていただきました。閉鎖したSSなどを活用して今後もどんどん開設するとのことです。この分野のビジネスの可能性は非常に高いようです。

灯油を中心とする配送業務から派生するデリバリー業務の中から、徐々に関連する次のに消費者ニーズが生まれています。

これが定着してくれば本物の「油外収益」といえるのでしょう。
『雪ん子』を使用するそれぞれの企業が灯油デリバリーを基軸とするいろいろな工夫を開始しています。

今シーズンから、我々もユーザー様のご要望にお応えしていよいよ灯油を基軸とする新たなビジネスフォームの模索を開始します。

関連するどんな商売が生まれるのか、いまから胸がワクワクします。
ご期待ください。

雑談ですが・

2007年02月26日 11時28分25秒 | Weblog
昨日、ゴルフ場で2007年問題の情報交換の雑談での話題なのですが、最近首都圏の駅周辺にマンション建設が急増中です。そう言われれば高崎市の当社周辺でも新築マンションの建設が目立ちます。

なぜだろう? と思っていたら、団塊の世代の退職者で都内から1時間圏内の中堅地方エリアへのⅠターン移住者を狙ったマンションなのだそうです。

価格も3LDKで2000~3000万円クラスの低価格の物が売れ筋なんだそうですがバブル後半では4000~5000万円もしたそうです。ずいぶんと安くなったものです。

当時は「おはようライナー」とかいって都内通勤専用新幹線が設けられ、都内通勤者向けのマンション開発が話題になったのですが、今になって本格化しています。

よく知らなかったのですが、定年退職というのは満年齢での誕生月が基準となっているケースが多いようでいよいよ4月以降には団塊の世代の再就職希望者が急増するらしい。地方都市へ移住したり地元での再就職活動も増えてくるのだそうです。

しかし、地方都市に熟年層の求人需要が大量にあるとも思えません。
みんな年金で暮らすのでしょうかねぇ?

自分自身はまだまだ若いと思っています。現役バリバリのつもりなのですが、年齢的には確かに来年には還暦となります。自分の気持ちが若すぎるのか、それとも客観的に見ても人間の寿命が延びて仕事ができる寿命が延びたのかよく考えてみる必要がありそうです。

これからはアメリカのように仕事で求められる人はできる限り現役で仕事をするのか、それとも若くして財をなした人は早めにリタイアして悠々自適の生活に入るのか、仕事をしたくても世の中からスポイルされてしまうのか、人の立場や考え方、生き方はいろいろです。

しかし、自分の意思に関係なくとにかく職場の最前線から離れる人たちが大量に発生することは確実なのです。逆にその後も働かなくてはいけない人も多いのでしょうから大変です。

いろいろな話題が展開されながらゴルフ場は賑やかです。それぞれの立場でみんな考えています。子供も独り立ちしてこれからどんな生き方をしたらいいものやら、それにしても自分でなすべき仕事がある自分はありがたいと思う昨今なのです。

今週もがんばりましょう!!

淘汰が進む小売業

2007年02月25日 17時23分03秒 | Weblog
首都圏での大型ショッピングセンター建設はすごい勢いです。
現在あるショッピングセンターからそれほど離れていないのに、まだ、新しい大型店が出店しています。最近では自動車工場の跡地に高級品のアウトレットまで出店しています。

国内の自動車工場が海外へ移転して内需型のアウトレットショップがその跡地に出店するのはまさに今後のマーケット変化の縮図です。
家電、薬局、衣料品店、おもちゃ屋、メガネ店、八百屋、魚や、価格の安い理髪店、クリーニング店や旅行会社まで数え上げたらきりがない業種が一つのエリアに集約されるととにかく便利です。

私のマンションの近くだけでもセルフSS併設型の大型ショッピングセンターが2か所もあります。郊外にはこれからも出店計画が目白押し、これでは、中心部の高島屋やその他の地元デパートはどうなってしまうのか。

いやはや、淘汰にさらされるのはSS業界だけではありません。
高崎市の当社の裏側にはビックカメラ誕生の起点となった店舗。ヤマダ電機も高崎の当社の近くが起点です。その他にもカインズホームにベイシア、ワークマン、セーブオンで知られるいせやグループ。セキチュー、など数え上げたらきりがないほどの企業本部がしのぎを削る激戦地なのです。

家電店などには店頭に「○○さんには負けません!、価格が高かったらさらに値引きします」なんて書いてあるのです。当社のA君などは「秋葉原よりも安いかもしれない」なんて喜んでいます。さすがは「安売りの本場」です。

薬屋さんの競争もすごいです。マツモトキヨシ、カワチ薬局と地元業者の戦いが激戦です。マツモトキヨシはなんと高崎駅の西口と東口の両方に出店して頑張っています。

ガソリンの価格表示は現在レギュラー120円です。
全国に名だたる昔の「上州戦争」を考えたら、これが安いか、高いかは意見の分かれるところです。ところが実際には店頭価格から3~5円程値引きしているSSがほとんどです。道路側から見えないように「本日は店頭価格からさらに3円引き」とか表示していて、実際に給油した消費者には分かるように口頭で説明、スタンプカードなどが貯まるとさらにショッピングセンターの1000円の商品券進呈中。

これだけの激戦地になると安売りの手口と囲い込みもだんだんと手が込んできます。

これでは、SS1~2、3店舗のSSではとても生き残りは難しいと思われる状況です。事実、ほとんどの系列が元売りの販社化してしまいました。

何の商売でも、淘汰が進んでいます。
あの、協定価格がしっかりしていた。床屋のオヤジが頭を抱える時代なのです。





ハードなシステム検証作業

2007年02月24日 11時59分31秒 | Weblog
土曜日ですが石油流通ソリューションの仕様確認と実務検証作業。
SS店頭オペレーションだけでなく、直売部門の受発注作業から在庫管理、
さらには多品目の潤滑油価格の管理。油外商品の企画と想定(シュミレーション)

請求書作成、粗利益管理、顧客管理、WEBを活用する受発注。

各種経営管理データのリアルタイム抽出と分析。
ポイント管理や絞り込みによるターゲットマーケティング、

リアルタイムな試算表、貸借対照表から資金繰り計画表

一連業務を頭の中でシュミレートしながら確認しています。

基幹統合系ERPソリューションの検証は非常に時間がかかります。
休日返上と徹夜作業で頑張っています。今月中には完了したい。

明日は骨休めにでも行ってみましょうか。

新たな春の芽吹きの予感

2007年02月24日 08時12分02秒 | Weblog
旧知の元売り役員であったM氏は現在某大手石油販社の相談役でもある。

お父様はデパートなども経営する都内の著名な某私鉄企業の社長でした。

超がつく大手商社の社長や著名な大企業のオーナー社長とも友達で奥さまも超有名企業のご令嬢なのです。

昔から石油業界の異端児であった自分に理解を示してくれた数少ない人物であり、一言居士としても知られていたのです。

M氏はかつて、石油業界の中枢ににありながら常にSSビジネスの「次の時代」を考えいろいろなアイデアや企画をテストしたり、何度も一緒に海外視察などの勉強に同行したものです。

誰もが必ず、某元売りの社長になるだろうと思っていた有能な人材でしたが、あるとき突然地方の販社へ社長として出向されたのは15年も前の話です。たぶん何かの理由で出世ラインから外されたのだろうと思います。

現在では退職して悠々自適のM氏なのですが、今考えても彼のSS業界の動向に対する未来予測はズバリと当たっています。

元売りによる直販体制の強化。そのためのセルフ化の急速な進行。そして、地方有力ディラーの元売り販社化などが現実のものとなっています。

関連ビジネスの展開などについても正しいものでした。SSビジネスとコラボレートすることで有効となるビジネスの模索。日本ではジョバーが育ちにくいりゆうなど、海外のSS事情などから今日の日本の石油業界の推移を大胆に予測していました。当時社長室長をしていたM氏の忌憚ない意見に対する風当たりはかなり強いものがあったように記憶しています。

久しぶりにM氏から電話があり、旧交を暖めながら意見交換を行い近日中の再会を約束しました。

現在ではM氏は石油業界以外でも非常に活発な経済活動を行っています。友人も優秀な方ばかりです。数年前にご紹介いただいたIT企業のK氏はその後2年で会社を上場されて今では株式市場で注目されている急成長企業の社長となっています。

来月に、久しぶりに再会して旧交を暖めることを約束しました。
何か新しいことが始まる予感です。期待しています。

桑田の挑戦

2007年02月23日 07時15分18秒 | Weblog
松坂や松井の話題でいっぱいのプロ野球界ですが、桑田の単身修行挑戦は好感が持てますね、英語が上手いのにも驚きました。某若手選手の英語の挨拶には笑ってしまいました。中学生以下です。桑田は勉強していますね。あの努力は見直しました。

ジャイアンツ入団時の清原との軋轢などどこか小賢しいイメージがありましたが、
アメリカでひとりでがんばる今回の桑田の姿勢には光るものがあります。
あの桑田が自炊しながらメジャーを目指しています。これで成功したら一気に男が上がりそうな雰囲気です。

一方では、メジャー入りができずに、いまさら中日の落合監督にたっぷりとしごかれている中村紀洋選手はどうしたのでしょう? 結果を出したことのある名選手でも評価が二分されています。

人間の生き方も多様ですね。

どこかで「差」が出てきます。人生の勝負なんて死に臨むまで判らない。

公務員や大企業(メジャー企業)に勤務していた団塊世代のサラリーマンが再び世に出る時に、桑田のように再び光れるのか、中村紀洋のように基本から叩き直されるのか、個人の人格と志の問題です。

職業を失い、再び職を求めなくてはならない団塊の世代の人間にとって二人の生き方は非常に勉強になるはずです。

男一匹、裸で出直すとしたら、楽を求めては生きられません。
自分の過去の生き様が、自分自身に問われているわけですから、まるで童話の「アリとキリギリス」みたいなものでしょう。

バブルの時代を上手に泳いで、何も考えず、その後も要領よく楽に生きようとしている無能な人間にとっては厳しい時代です。

一方では、生き様とキャリアが評価され、再び世に求められる人材も多いはずです。

自分も世の中の流れに振り落とされないように努力するしかありません。非常に勉強になります。

桑田の生きざまは我々の世代に勇気と知恵を与えてくれそうです。

ベイシアとファンタジスタ

2007年02月22日 10時25分26秒 | Weblog
日本経済新聞の北関東版によると

カインズグループのベイシア興産と昭和シェル石油による大型ショッピングセンター併設型「ファンタジスタ」という小型ガソリンスタンドによる本格コラボレートが北関東と甲信越を中心にスタートする。今後は全国の既存店を中心に年間数店舗の設置を目指すとのこと。

「ファンタジスタ」はすでに新潟県小千谷店、福島県安達店で営業中ですが、今後さらに拡大することになるはずです。

特徴としては敷地面積が約700㎡前後で施設は、計量機と洗車機など最低限に留めるとのこと。

アピタとMe、ジャスコとMC、ベイシア・カインズグループと「ファンタジスタ」。いよいよ国内のガソリン販売の戦略地図が塗り替わるような状況に入ります。

こうなると、もはや一般の販売店クラスでは店頭ガソリン販売だけではとても経営は成り立たないはずです。油外収益といってもカー用品からほとんどの商品がバッティングしてきます。ご承知のとおりカインズグループのカー用品部門はすごいものがあります。さらに、この地域で展開している「ピット100」などはカーディーラーを上回る規模と設備とサービスなのです。

洗車専門店による店舗展開も進んでいます。どうなる事やら・・・

この業態はかなりの速度で全国に派生するはずです。

石油流通は新たな時代です

2007年02月22日 06時59分12秒 | Weblog
全国版スーパーディーラーの灯油戦略は大規模でしかも本格的です。季節や需要期を問わずに凄い勢いで構築作業も進行中。

全国展開が前提ですから、構築はシステム開発だけでなく業務オペレーションの細部まで現場実務に合わせてフォームの平準化を確認しながら行います。

必然的に打ち合わせも元売りシステム担当者から現場配達担当までが集まり、打ち合わせ会議もひんぱんです。

当社スタッフも常に参加して技術面や業務の詳細について勉強しています。

今後の灯油市場に対する考え方が一般特約店や特に販売店レベルとだいぶ温度差が大きいことを感じています。基本的な販売データや傾向を把握しているため認識が違います。

当然のことながら、SSのセルフ化は今後も急速に進行するはずです。一方ではSSで個別的に行われてきた細かい受注から配送体制についてエリア別に業務集約する体制を構築することで圧倒的な業務省力化と専門化を実現します。

ホームエネルギー灯油の計画配送から、専門的な潤滑油知識、大型化するローリーでは対応できない中間溜分の小口流通まできめ細かい完璧な消費者サービス体制を構築します。

まさに、石油流通ビジネスは集約化され新たな時代を迎えます。
現在の石油業界の経営環境で高収益を維持している企業はそれなりの努力をしているのです。

当社も勉強です。