石油業界では最近PB化が進んでいますね。
同時に元売の販社統合による規模拡大も急速に進んでいます。
広域スーパーディーラーと呼ばれる大手はシステムの見直しとWAN構築の推進により
さらに販売機動力を強化しており、
必然的に地域有力ディラーや既存企業との「格差拡大」が顕著になってきました。
SSビジネスは、施設の外形的な部分や販売オペレーションの変化はすぐにわかりますが、
社内的に運用しているシステムなどはかたちでは見えません。
「新仕切り価格体系」がスタートしてから4年が経過して、情報取得力や情報処理速度が問われているわけですが、
この事で石油業界に大きな経営格差がついていると気づいているのは、一部の先進的な企業だけのようにも見えます。
わかっていても、手がつかない企業もあれば、経営者の認識が薄くて遅れているという企業も多いわけです。
特に、地方と首都圏ではかなりシステムに関する情報認識に格差があるようにも思いますが、
最近では、地方有力ディラーでも、ようやく新たな見直しに入る企業が増えてきました。
しかし、システムはオープン化の時代ですから
これまでの石油関連システムを運用してきたオフコン系の技術者などの対応なども問題となっているケースも多いようです。
石油流通ビジネスで使用されるシステムは、業務に特化した専用システムですから
要件定義項目や特殊な流通用語などもありかなり難しい作業を強いられます。
地方などでは、人材不足を嘆く経営者の方も増えています。
どうもSS業界では、有能な若手SEの確保が難しいという問題も起きています。
これまで、「拡販戦略」や各種油外収益確保などに躍起となっていたSS企業が、
ここにきて、本社機能について少人数での低コスト経営管理に力を入れています。
確かに、一定の経営規模があり、低コストでのSS運営オペレーションと業務標準化が可能となれば、
SSビジネスもまだまだ捨てたものではありません。
経営改善のポイントはやはり経営者の意思決定速度と行動力だと感じます。
今日も某企業からのRFPに応えて、提案フローチャートを作成中です。
これが、プロが作成する「経営改善フローチャート」です。
石油ビジネスで油にまみれて取得したキャリアとシステムは絶対に他の追従を許しません。
我々にこのパワーと創造力があるり、決して売り負けることはありません。