年末ギリギリまで石油業界紙の記者君の取材を受けました。
今年の石油業界総括。そして今後の展望についての本音の話題。
石油業界紙は所詮はメディアとしての周辺ビジネスであり当事者ではありません。従って現在の購読者の意向や望んでいる情報が理解できていてもなかなか記事にできない「本音」の部分もあります。しかし、客観情勢や状況分析については冷静に見えている部分もあります。
彼らにとってSS店頭オペレーションなど表面的に「見える部分」については情報が得やすいのですが、実は流通に関することや石油企業の管理運営オペレーションなど表面的に「見えない部分」に関する課題が大きいようです。
「見える部分」とは、SS運営に関する「ハードウェア」の部分です。例えばセルフSSの業態や関連機器、リライトカード、各種拡販ソフトなども「ツール」としては「ハードウェア」に含まれてしまいます。
一般的な販売店レベルのSS店頭ビジネスを前提にしたら『油外収益』として中古車販売、洗車、車検、板金、ポイントカードや各種囲い込み戦略などがあります。これらは全てSS店頭オペレーションです。ほとんどがFCに加盟したりハードを購入する事で解決がつけられます。若干のノウハウがあるにしてもある程度は「見える」ビジネスフォームなのです。理解もできます。ひとつひとつのビジネスがSS業界に既にユニットとして定着しています。
「小手先」のアイデアビジネスは今後も派生するはずです。しかしそれらはむしろ淘汰の激化するSS業界で結果として逆に窮乏するリテール業者の首を絞めているケースも多いようで全てがよい結果を生み出しているとはいえないようです。
石油流通業界は規模や業態が非常に多様です。
それぞれの企業ごとに立場や経営ポジションも大きく異なります。
永い間、系列という柵に縛られる事に慣れてきたSS運営企業の経営者は「セミナー」が大好きで創造性に弱いと言われます。経営戦略や拡販戦略はほとんど「販売価格競争」とボリュームに頼る傾向が強いのが現状です。
今年の年末もまたまた過去の繰り返し、販売価格の急落は目を覆うばかりです。
いかに、競争の激しい業界とはいえ決まった仕切りで安売り競争をしていては企業としては生存のための体力勝負でしかないのです。
まるで、石油業界というタライの中でアメンボが競っているような状況になっています。石油業界という大河を漂うタライはやがて大きな瀑布に向かっています。来年以降一気に淘汰が進むはずです。
いま、考えると自由化は中くらいの滝でした・・・
石油業界における「大きな瀑布」とは一体何なのか?
それが2007年からいよい明確になるはずです。
屁理屈を言ってもどうにもならないガチンコ勝負の戦いのゴングが鳴ります。
本物だけが生き残る石油業界のアルチメットの世界です。
強いものが勝ちます。
弱い人は一生懸命鍛えましょう。まだまだ諦めるのは早すぎます。
基本から鍛えた本物だけの世界です。
私のビジネスキャリアと人生の生き方は
石油ビジネスと共にあります。まさに一蓮托生。
来年も求める人がいれば全国を股に掛け飛び回ります。
一緒に汗を流します。