産業構造の変化というものはすごいですね、
日本が誇る世界最高の液晶パネル企業であったシャープの筆頭株主が台湾の「鴻海(ホンハイ)グループ」になるのだそうです。
世界各地に60万人の安い労働力を保有する台湾の下請けの組み立て工場が今では売上高9兆7126億円ということです。
ホンハイグループの経営方針は
「どんな製品でも世界首位は儲かる。2位ならそこそこの黒字、3位なら収支均衡。それ以下は赤字だ」。
というのだそうですが、
戦後日本の成長と輸出を支えてきたモノづくり産業がいよいよ終焉を迎えつつあるようです。
家電量販店の店先に並ぶ液晶テレビの価格が大幅に安くなったと感じていた方も多いはずですが、
これからは、日本人も台湾、韓国、中国製のテレビを購入する時代になるのかもしれません。
日本としては、「次の時代」に向けて新たな産業を興す必要があるとも思うわけですが、
今後は、どんな産業がリードしてくるのか注目されます。
ユニクロのような産業なのか、ソフトバンクのような企業なのか・・・、自動車業界はどうなるのか。
石油は輸入製品なのですが、
見方によっては『内需型』のビジネスともいえますから、今後の推移に関しては違った見方もできるはずですが、
基本的には激しい販売競争にさらされており今後の推移が気になります。
日本のSS業界も、
「地域一番店」に関しては、エネルギー市場の構造的変化と市場ニーズを先取りできれば確実に儲かるビジネスだとも思います。
問題は、地域性や企業特性の強みをいかに発揮できるかということに尽きると思います。
こんな時代ですから、変化に対応できるスピーディーな意思決定と行動力が問われます。
そして、本質を見分ける「眼力」と経営センスも必要だと思います。
業界代表のような顔をして、役職や形ばかりにとらわれている名門老舗企業の経営者ほど時代に遅れやすいといわれますから注意しましょうね。
業歴や経営規模だけで「地域一番」などと考えていると、とんでもないことになります。
今までの利益と経営資産を「次の時代」に向けていかに投資してきたのかでこれからの経営の真価が問われます。
お金よりも、「経営資産」が重要視される時代が到来したようです。
現在の業容は過去の経営資産からの蓄積と結果なのです。
これからは、現在の努力とリスクが反映されることになるわけです。
難しいことですが、
他の追従を許さない経営資産を持つことにリスクを踏んでも努力することが大切だと思います。
たしかに、地域市場で2位ならばそこそこの黒字でしょうし、3位なら収支均衡。それ以下の企業が淘汰されていくと思うわけですが、
現実のss業界では、2位が収支均衡、3位なら淘汰といった感じの厳しい現実があるようにも感じます。
これまで、地域の老舗といわれてきた企業でも、元売り販社に吸収されたりしている現実を見ていると、
時代に取り残される企業が増加していると感じますし、今後はさらに増えてくるはずです。
SS経営者の方は
これまで、系列に与えられたビジネスモデルに慣らされてしまい、「独創性」に欠けているといわれます。
どこをとっても、金太郎飴のような企業が多くて、人真似ばかりという見方が多いようです。
厳しい言い方をすれば、本音では私もそう思います。二世、三世経営者になってさらにその傾向が強くなる。
チョットした「頭の切り替え」で変化に対応できることなのですが、
その「チョットした」が、これまでの既成概念や経営者の「見栄」などで非常に大きな切り替えと感じてしまう企業も多くて、
気が付いたら、時代に取り残されていたという、地域特約店などが多いようです。
ビジネス創世記のSS業界経営者のほうが、サムライが多かったと思いますね。
どんな企業でも、ビジネスでも、「時代の流れを見る目」を失うと大変なことになると思います。
他人ごとではありません。
私も必死に勉強します。頑張ります。