三代目八光亭春輔の落語を楽しんだのです。
まくらにあたる小話で「(奈良の)大仏と(和歌山の)鯨の背比べ」(二寸ほど大仏さまが負けた)を語り、
(落ちが)わかりますかなと指差され(わたしに)直接尋ねられたのです。
(わたしは)落ちがわからず「わかりません」としか答えることができませんでした。
(落ちの答えは説明すると、長くなると云うことだったのでしょう、次の本題の落語話にうつりました)
春輔師匠にあたる林家彦六(八代目林家正蔵)からこの小話を教わった時に彦六師匠がもうすぐこの小話がわからない時代が来るであろうと云っていたと。
※曲尺(かねじゃく)で測った1尺は、鯨尺(くじらじゃく)では8寸になります。
(だから「二寸、クジラの方が長かった。」となります。)
わたしが社会人として一歩をはじめた時はメートル法の時代でしたが、
先輩方は尺貫法で育った時代で、木材をリューベ(m3)でしか想像できなかったわたしに、石では?と語りかけられた、昔々を思い出したのでしたが、(その時は)その先がわからず、二寸足りなかったという落ちにわたしはいたらなかったので、ここに記しました。
ことしの(誓願寺の)策伝会は未編集ですが、
この落ちがわからなくてそれなりに落語が好きなわたしですので、考えながら帰宅しましたので、この小話だけで記事にしました。(八光亭春輔師匠の頁は後日編集するつもりですので)
昨年の頁です
策伝会(2009年)