座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

サンシュンヅ(三酸図) その1

2008-11-28 | 彫刻
菜園す の亭主 さまのブログに出てきた、
「三聖吸酸の図」(さんせいきゅうさんのず)(→妻沼の聖天様)。

亭主さまが
「なお、この画題は、吉祥寺の彫刻にもあります。」
とおっしゃってるように、
ありますとも、吉祥寺に

ならば、このワタクシメが、記事に書かずにおられようか!(笑)

と思いつつ、すでに数ヶ月(涙)。

やる事、遅いよな~(泣)。








で、この、三酸図、であります。

本堂の内陣の正面、龍の彫刻の左側にあります。

こちらを向いていて、こんなふうです。

人物が3人 透かし彫りの彫刻の中に納まっています。

先年の本堂改修工事の際には 
なるべくいじらない、なるべくそっとしておく、というコンセプトのもと、
ホコリを払う程度しかしていません。

それでさえ、多少は 顔料が落ちたりしたのではないでしょうか。

いじらないのが一番です!?






真ん中に大きな甕が置いてあって、
どうやら三人で 中に入っているものを舐めたようです。

甕の模様も 衣服の模様も、なかなか細かい。




漢和辞典で調べました。



三聖(さんせい)というのは、文字通り、三人の聖人・聖者のことです。

誰と誰と誰か? というのには諸説があります。

仏教をかじると、どうしても この「三聖」を「さんしょう」と読んでしまいます。

「華厳の三聖(さんしょう)」とは 毘盧遮那仏、普賢菩薩、文殊菩薩のことで、

「弥陀の三聖(さんしょう)」というと、阿弥陀・観音・勢至、だそうです。

キリスト教だと、どなたになるのでしょうね?(笑)

ここでは、一応、三聖図とは 孔子・釈迦・老子の三人を描いた絵のこと、にしておきます。

浮世絵には 
楊貴妃、小野小町、当代美人(花魁)の3人が 三聖人よろしく桃花酸をなめ、
美女が酸っぱい顔をする、という趣向のものもあったようです。

(桃華酸って何だ?!)


     
                           つづく




11月の仏遊会

2008-11-25 | 仏遊会
11月の仏遊会は 29日の土曜日です。

三の酉の日ですね。

どうりで、寒くなったはずです。

皆さま、体調にはお気をつけ下さいね。

内容は テキスト『中道』の中の281ページ、「更生」に入ります。








画像は 先日のお施餓鬼から本堂に掛かっている軸です。

お大師さまの肖像です。

「お大師さま」と言いますと、普通は「弘法大師」を指しますが
他にもたくさん、「お大師さま」はいらっしゃいます。

このお大師さまは どうも頭の形がいびつで、おヒゲが濃い方のようです(笑)。








今度の仏遊会の時には 
まだこの軸が掛かっているのではないかと予想しているのですが・・・?



花壇

2008-11-17 | おしゃべり
 表の花壇を植え替えました。

ガッチリと根を張ってくれるといいのですが。

来春には花盛り! といきたいですね。










同系色の花を集めてあります。

オレンジ色にしようか、と思ったこともありましたが、結局違う色に。

お楽しみに!



11月15日

2008-11-16 | 年中行事
きのうは11月15日、七五三の日でした。

この日は G地区のお不動さまの秋祭りの日です。

住職は護摩を焚きに参ります。



今回は 息子を連れて行きました。

G地区のみなさま、大変お世話になりました

ご迷惑をおかけしました

ありがとうございました



息子は 住職の3番目の弟子です。

3番目ではありますが 先日 無事に 本山での修行を遂業してまいりました。

本当にホッとしました

ですが これで 息子が吉祥寺の跡を継ぐ、と決まったわけではありません。

息子の立場は今は「法嗣:ほっし」と言います。

お釈迦さまから続く仏教のおしえを引き継いでいる者、というところでしょうか。

まだまだ若年、まだまだ修行中、まだまだ未熟、将来のことはわからないのです。

みなさんのお力添えで 少しでも成長していってくれたら、と願っています。

よろしくお願いします。



さて、お不動さまの護摩は 息子も修行で体験してきたはずなのですが、
息子の感想はどうだったのでしょうね?

スポーツ以外に関しては 寡黙な息子です(汗)。



お施餓鬼が終わりました

2008-11-11 | おしゃべり



大勢の皆さまに さまざまなご助力をいただき、
無事に今年のお施餓鬼を終える事ができました。

感謝申し上げます!



当日は どんよりとしたお天気でしたが 
例年よりもずっと早い時期のお施餓鬼、それほど寒さは感じませんでした。





お施餓鬼は 普段のご法要と違って、
大勢の僧侶がお集まりくださり、いっせいに読経の声を上げてくださいます。

ことに わが宗派には 「声明(しょうみょう)」というものがあります。

私は「メロディ付きのお経」と読んでおります(笑)が、
フクザツな音律で ヘンテコな(ゴメンナサイ)お経を唱えるのです。

今回のお施餓鬼では 例年よりもお若い僧侶の方が多く、
(一番若いのが ウチの息子だったわけですが、)
この読経の声が みな揃っていて たいへん美しく聞こえて 嬉しかったです。

裏方でバタバタとしていた私は
ずっと聞いているわけにもゆかず、時おり覗いていただけなのですが、
キレイなものはキレイ。

イイですねー(笑)

本当は デジカメ持参で本堂に行って 法要の様子を撮影したかったのですが
さすがにそれは はばかられてできませんでした(残念!)。



というわけで、写真は観音堂のそばのウメモドキです。



今年のお施餓鬼

2008-11-01 | 年中行事



今年のお施餓鬼は いつもよりちょっと早めの 11月8日の土曜日、
午後1時参集です。

大人数の僧侶方による声明は ちょっとすごいです。

「日本の神々」と題した講演もあります。

ぜひ ご出席ください。

お天気だといいなあ!



画像は 皆さまにご協力をいただいて 着々と工事が進む南門の 
今の状態です。

空の青さが、すごいですね!