座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

1月の仏遊会

2013-01-14 | 仏遊会
今年最初の仏遊会は、19日(土曜日)の 午後七時30分からです。

内容は、「歌会始」です。

持って来ていただくものは、特にありません。






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仏遊会は どなたでも 参加していただけます。

どなたでも、どうぞ お越しください。

午後7時30分までに 客殿の大玄関からお入りください。

お待ちしています。



寒九の水

2013-01-14 | おしゃべり
皆さんは 「寒九の水」というのを ご存知でしょうか?

私の母は 奥会津の出身で、会津地方の風習を習い覚えていた人でした。

その母が 寒に入ってから九日目に水を汲んで置いておく、
という行為を していたのです。






「寒九の水」とは、

goo辞書には 

「寒九に汲む水。 薬を飲むのに よいといわれる。」

とあります。



「寒九」とは、寒に入ってから九日目の事です。

今年は 1月13日に当たると思います。

この時期に汲んだ水は質がよく
腐りにくいといわれます。

ことに寒九の水は薬になる とまで云われたそうです。


飲めば薬になる、酒を仕込めば 美酒になる。

地方によっては とても大事な行事があるようです。



私の母は 
寒九の水は腐らないから、
防火のために汲んで そのままずっと置いておく、
と言っていたような気がします。

とりあえず、私も 小さな器に汲んで
竈神の幣束の所に 置いておく事にしました。

火災防止のおまじないだと思っています。

(水道水では 効き目がないのでしょうか?)



反響

2013-01-11 | おしゃべり
皆さんに ホームページのアドレスをお教えしています。

4日にお配りした 住職のご挨拶に書いてありますし、
同封した‘しおり’にも 書いて(押して?)あります。

住職がいつも たくさんある「書きたい事」を
ご挨拶文の中に ギューギューに押し込めるので、
小さな文字で ギッチリ書かれている挨拶文ですが、

思っているより キチンと読んでくださる方が多いみたいです。



お会いすると 挨拶文の中身に触れてくださったり
お褒めの言葉をいただいたりします。

嬉しいです。



先日は ブログ、いつも見てますよ、と言われました。

恥ずかしいです(笑)。





感想、反論、アドバイスなど
どんな事でも結構です、
ご意見をいただけると ありがたいと思います。

お電話でも、ファクスでも、住職の「よもやま話」にでも結構です。



初観音

2013-01-09 | 年中行事
今年最初の観音さまです。







南門の手前から吉祥寺を見たところ。 正面奥が本堂、入って右手に鐘楼堂。






9日は 観音経を読誦します。

明日10日は 護摩を焚きます。

初護摩です。







門をくぐると、赤い幡がいっぱい並んでます。 入って左手に観音堂。






お天気も大丈夫そうです。

皆さん、どうぞ お参りにいらしてください。








観音堂を正面から。 修理したので、そんなに古くは見えません。


ただし、夜7時頃からのお勤めです。



涅槃の塔

2013-01-09 | 合葬墓
去年の春のお彼岸の中日に 開眼供養をした 合葬墓です。

去年の44月22日の記事、「開眼供養」 で、
「お釈迦さまのアップ画像は 後日 載せたいと思います。」
などと申しておりましたが、
ようやく本日、画像を載せます。






こちらは3月の画像   






   こちらが1月2日に撮影したもの


   



合葬墓の名称は 「涅槃の塔」としました。

本尊さまは 去年 開眼供養をした お釈迦さまです。



         



このお釈迦さまは「初転法輪」のお釈迦さまです。

「成道の釈迦」でも「涅槃の釈迦」でもありません。

手の形が 「初転法輪印」という印を結んだ形なのです。



釈迦さまが菩提樹の下でお悟りを開いた後、
サールナート( = 鹿野苑:ろくやおん)という場所で 
もとの5人の修行仲間に
初めて仏教の教義を説いた時のお姿です。



「印を結ぶ」、というよりも、
初めての説法にモジモジしているお釈迦さまの手、
という感じですね(笑)。






         

     ね? モジモジしている手に見えるでしょう?(笑)






この時 お釈迦さまがお説きになったのは

「中道」と 
中道の実践法の「八正道」、
「四諦(苦集滅道)」、 
四諦の完成にいたる「三転十二行相」

だったそうです。

詳しくは、私以外の誰かに聞いてください(笑)。






遺骨を引き取ってくれるお身内のいない方、
お墓を守ってくれる子孫のいない方、
そんな方々にも 不安なく日々を過ごしていただきたいと思います。

このお釈迦さまに 日々 見守っていただきたいと思います。



住職が 4日にお配りした新年のご挨拶の中で
「墓友(はかとも)」という言葉を使っていました。

  (遊んでますよね? 笑)



お身内が「涅槃の塔」に入ってらっしゃる同士で
お友達になる、
という解釈もあるでしょう。

もうひとつ、
将来 ご自身が 同じ「涅槃の塔」に入る同士で
現世において、お友達になっていただく、
という「墓友」もありうると思います。



同じ吉祥寺のお檀家さん同士、
できる事なら 気の合う人を見つけて
仲よく過ごしていただけたら と思います。






4月の記事で 
「本尊さまは 思いっきり 素敵な方をお呼びしたいと思っています」
と書いていましたが、さて、いかがでしょうか?(笑)



                   







刻まれた文字は「私を悟りに導いて下さい」という意味だそうです。



四日は大風!

2013-01-08 | 年中行事
1月の4日には 住職が お守り札をお配りするために
中瀬の中を歩きます。



私の実家では 
お檀家さんが 
正月には、お札を受け取りに、という感じで 
お寺に来てくださいますので、
私としては「へ~~」という感じでした。



吉祥寺では 元日の朝 8時半頃から 
皆さん 本堂に お年賀に来てくださいますが、
本尊様の前のお札には 誰も手を触れません。

で、4日の苦行になるわけです(苦笑)。

         






お札は、2種類あります。

戸守りは、
火防(ひぶせ)・盗賊除(とうぞくよけ)のための
当山独特の御守護札で、玄関にお祀りします。

本山札は、
新年に當たって 天台宗の総本山 比叡山延暦寺から取り寄せた、
当山檀信徒各家の一年間の無事を祈念するためのお札で、
仏壇や神棚(無い家は 茶の間・リビングルーム)等に
お祀りします。

(参考:イチョウの下のよもやま話 笑)








私が当地に来たばかりの頃は、
住職が 役員の金三郎さんと一緒に
お札と 木のおしゃもじが載ったリヤカーを引く男子中学生数人を従えて(?)
中瀬中を歩き回ったものでした。

一軒一軒、お守りを お渡しするのです。

男子中学生たちは 先行して
「吉祥寺 年頭!」と大声で呼ばわって回ります。

その声を聞いた隣の家の人が
準備をして 住職達二人を 迎えてくださいます。






その、隣家に向かうのに、
当時は ブロック塀も ほとんどなく、
畑の中を歩いて行ったり、
植え込みの中をくぐり抜けて行ったりした、
と 住職は言います。

今では こちらのお宅の玄関から 一旦 道路に出て
改めて 隣家の玄関に向かう、という順路(?)だそうです。

また、新たに宅地化されて新築されたお宅は 
少し離れて建っていたりして、
年々 歩行距離が伸びている、という事です。





先代住職が このお札配りを止めて
当時30歳だった現在の住職に引き継いだ時、

金三郎さんは 先代住職よりも もっと高齢でしたから、
それから間もなく、
各地区の役員さん全員が 一緒に回る事になりました。






そして、今。

住職も (あまり)若くなくなりました。

中瀬を 東と西、ふたつに分けて
片方を 子供にまかせる事にしています。



今年は 住職が東。

西には 息子が伺いました。



この西側、東よりも距離があります。

そして 歩いていると 西風の直撃(?)を受けます。

いい鍛錬になるそうです。



特に、今年は 風が強くて
ふたりとも とてもいい修行になったようでした。






住職は も少し 日頃の鍛錬をしておかないと 不安です。 

                   



「八重の桜」

2013-01-07 | おしゃべり
新しい大河ドラマが始まりましたね♪

皆さん、ご覧になりましたか?

私は 最後の方を チョコット見ただけでした(涙)。

再放送をチェックしようと思っています。



平清盛は 視聴率が低かったけれど、
私はとても楽しみましたし、
視点が良かったし、わかりやすい、とも思いました。



今度は、舞台が会津です。

(ご存知だとは思いますが、会津は、福島県です。)

(海からは遠い、山がちだったり、盆地だったりな地方の呼称です。)

東北を元気に、とかいう「ご機嫌取り」な部分も感じますが、
いいんじゃないんですか、別に(笑)。

東北弁のドラマ、久しぶりな気がします。






凛々しくも美しい、山本八重      






平清盛も良かったけど、
このドラマが始まるのを 楽しみにしていました。

会津は 私の両親の出身地です。

母や祖母の口から聞こえていた言葉が
テレビから聞こえてくるという体験は 記憶がありません。

主演の綾瀬はるかさんがしゃべる会津弁って、どんなだろう?













昨夜 ちょこっと見た限りでは、覚馬にいさん(西島秀俊)は
かなり雰囲気が出てたと思います。

方言指導のおねえさんが、頑張ってらっしゃるのでしょう。

一番自然だったのは、主人公の八重。

そう、小さくて可愛らしい、鈴木梨央ちゃんの会津弁が
とってもナチュラルに感じられました。

子供は 言葉の天才ですからね!












小さな八重ちゃんも すぐに大きくなってしまうので、
再放送は 必ず見落とさないようにしなくては!(笑)








できたら、綾瀬はるかさんには、
標準語社会に復帰できないくらいに
どっぷり会津弁に浸かってほしい(笑)。

皆さん、
「日本のナイチンゲール」が 会津弁でもいいですか?(笑)





ちょっとギモンなのは、私の母や祖母が話していたような言葉を、
幕末の、
しかも 葵の御紋を背中にいただくような藩に勤める武士が、
しゃべっていたんでしょうか?

ギモンだ~(笑)。



初日の出を見たかった!

2013-01-07 | 年中行事
除夜の鐘が終って、帰って、寝る。

皆さん、そうだったんだと思います。

ウチも、そうです(笑)。

で、元日の朝です。

忙しいです。



写真は、夜が明けてからは 一枚も撮っていません。








気を取り直して カメラを持って外にでたのは
2日になってからです。

1日は 風も静かで よいお天気でした。

ですが、夜には 風が強くなったので
住職が 本堂正面の提灯をはずしました。







まだ新しい観音堂の変額と〆縄






1日の朝は いつもより早起きしました。

余裕~!

と思っていたのですが。



余裕~! と思ったので、
実は、土手に行こうかと思いました。

「初日の出を見る会」がありましたので。

場所は、吉祥寺裏の利根川の土手の上。

6時半集合、7時解散。

行けるかも? 行けそう! 行っちゃおうかしら!?






   残念ながら、これは今朝の画像



でも、行けませんでした。。。

やっぱり、やる事が多くて。

でも その後に デジカメ画像付きで
ご報告をいただきました♪

よいお天気で、よかったですね♪








観音堂前のギョリュウバイは 寒くても元気♪






元日は 朝8時半から 本堂で お年始受けをします。

住職は 一日中 大!正装(?)をして、
本堂に坐って 檀徒・信徒の方々から お年賀を頂戴します。

先代・先々代も こうして坐ってらっしゃったのでしょうか?






お年賀にいらっしゃった方々には
子ども達に お屠蘇を注いでもらいます。

今年は
小学生2名・中学生2名・高校生2名 
という配分になっていました。

役員さんも 交代で詰めてくださいます。



お屠蘇は 車でお見えになる方が多いので
現在では すべてノン・アルコール。

ほんのり甘いアップルティーで 代用しています。



今年は 午前中においでくださる方が多くて、
午後は早めに 本堂から引き上げました。



子ども達の作務衣姿が可愛いので
写真に撮ろうと思いつつ、
いつも忘れます。。。










寒いですね

2013-01-06 | おしゃべり
今年は、とっても、とっても、寒い冬です。    

暑い夏から、
秋が始まったと思ったら、
いきなり、冬! という感じになりました。



以前にも、ありました、こんな冬が。

お気に入りの あったかいジャケットを着る間がなく、
いきなり冬用コートになってしまって、
とっても残念だった冬が。

今年は あの時よりも もっと、
いきなり、冬! でした。




仕事始めも過ぎて、
皆さま、いかがお過ごしですか? 

今日は 住職も息子も出かけているので、
私は とってものんびり気分です。






さて、大晦日に写した画像を見ていただきましょう♪

と言っても、私はちょっと 台所から出遅れまして、
途中からです。





大晦日の 本堂でのお勤めが終った後、何してんですか?
と聞かれた事があります。

家中を拝んで回ってます。

これは一音庵(書院)のお釈迦様の前でのお勤めです。

それから、無礙光寮(客殿)の薬師様、神棚、仏壇・・・。

けっこう、時間がかかります。

この画像は、11時半頃のものです。








それが終ってから外に出ました。

働き者の、吉祥寺の役員さんたち。

まだお参りの人は チラホラ状態。






  





お焚き上げの炎は 暖かいだけでなく、
とても美しくて魅力的です♪





大晦日の昼過ぎには 風がとても強くて
お焚き上げができるか、心配しました。

それが 遅くなってからピタリと止んで、
ホッとしました。

火を焚かないと、もんのすごく、寒いですからね!






12時前に 鐘を撞き始めます。

お参りの人は どんどん増えていきます。

ご近所の人達は 鐘の音がしてから
家を出て来るに違いありません(笑)。









並んで 鐘を撞きます。

撞いたら、ミカンをいただけます♪



寒くなったら、火のそばに。

そして、美味しい甘酒をどうぞ。



この画像は 住職が鐘を撞いて、
観音堂でのお勤めを終えた後、
観音堂から撮りました。






甘酒の材料になる酒粕は、
今年も 稲荷町のよね源さんから。

あったまります~。 

一年間、風邪をひきませんように。

よね源の旦那さんと女将さん!

風邪、治りましたか~?(笑)



遊びをせんとや

2013-01-05 | おしゃべり
最低視聴率の新記録を達成した?去年の大河ドラマ、
『平清盛』。

(参照:NHK「平清盛」視聴率ワースト更新!関東で7・3%

そのオープニングで、何度も何度も聞こえてくる唄。

それが『梁塵秘抄』の中に収められた歌謡の一節です。

「遊びをせんとや 生れけむ

 戯れせんとや 生まれけむ

 遊ぶ子どもの 声聞けば

 我が身さへこそ 揺るがるれ」






ドラマを見終えた後も ついつい口の端に上ってしまいそうな、
平易なメロディー。

本当の節回しは どんなものだったのでしょうね?






読売新聞の日曜版のトップページ、
「名言巡礼」に取り上げられていたのは 
11月25日でした。



そこには、「文化の原点 遊びにあり」と題して
梁塵秘抄の一節、「遊びをせんとや生まれけむ」
が 書かれています。



この記事の書き出しには

「遊びとは、文化から生れたのだろうか。

 人間が文化的な生活を送るようになった結果、
 遊びを作り出したという考え方が 長い間、支配的だった。」

とあります。



しかし、
オランダの歴史学者 ヨハン・ホイジンガ(1872~1945) 
(『ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)』の著者)が
「遊びが先にあり、その結果、文化が生れた」説を 
唱え始めたのだそうです。



私は、記事の中にある、
遊戯史学会会長・増川宏一さん(82)の言葉に
共感します。

それは、
「狩猟・採集生活をしていた人間が
 食料の備蓄を覚えて余暇を作り、遊びを始めた。

 それが 
 草の茎を引っ張り合う草相撲だったのか、
 やり投げだったのかは
 わからない。

 ただ、その遊びが 文化の始まりでしょう。」

というものです。

(ただ、食糧の備蓄と余暇の創出よりも
 「遊び」が先だった、と 私は思います。)






私は
子供が 一心不乱に 何かに興じているのを眺めていて
ふと この唄を思い出して
涙が出るほど 感動してしまう事がありました。



子供は 興味を引き出してさえやれば
(言い換えれば、邪魔をせずに放っておけば)、

際限なく どんどん興味を持ち、

面白いと思えばこそ、
自分でのめり込んでいって 思考を重ね、

技術を磨いていきます。



それは 修行が喜びである仏様の世界のようでもあります。



私達 おとなは 
子供が 自力で 
面白さ・奥深さ・難しさを感じ取っているのを
ただ 邪魔しないように 見守っているのが
仕事なのかもしれません。

ですが、
若い親には なかなかそれが難しいのも 事実です。






子供が 大きくなってしまった私は、
仕方がないので(笑)、

自分で「遊びの世界」を見つけて
夢中になって遊んでみる事にしましょう。

どれもこれも、奥が深すぎて 大変ですよ、きっと。



私の 今年のテーマは、「遊び」です(笑)。

と言うと、
住職の苦笑いが 目に見えるようです(爆笑)。






『梁塵秘抄』の選者は、後白河法皇だという事です。