座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

山門の上棟式

2008-10-28 | 山門
いつの間にやら、山門が復元(?)されつつありました。







今回、山門は修理ですので 材木の色が 新しかったり、古かったり。



でも、そこがまた面白いんですよね!






格天井も 当然ながら 今回は絵はありません。



でも、木目がとてもキレイ!






着々と工事は進んで 昨日の好天の日に 上棟の運びとなりました。





新しい棟札は ご用意いただいた板に 住職が書いて準備してありました。

 

現在の 役員の皆さんのお名前が書き連ねてあります。





皆さんで、般若心経一巻!





「帰依仏」の半纏をまとった吉祥寺の役員さんたち。





カシラが着ていらっしゃるのが、観音講の半纏です。

古い棟札も 新しい棟札と共に 再度 取り付けられました。






手前の枝垂れ桜が咲き誇る頃には 山門も美しく仕上がっているかと思います。



見学会

2008-10-28 | おしゃべり
見学会と言ったら、私は どこかへ出かけることしか思いつきませんが
先日は 吉祥寺に 見学のお客さまがおいでになりました。

もうすぐ 整備事業を開始する、というお寺さまと 檀徒の代表の方々です。

大慌てでお掃除をしました(させました)が、行き渡りませんでした(涙)。

どうか、汚い所には 目が届かずに済みますように

そう願っていましたが(苦笑)、さて、どうだったでしょうか?(汗)



写真は 大玄関前の看板と デュランタの花です。



鎮支物 その3

2008-10-23 | 地鎮祭
五色の幣、というのが必要です。

五大明王に奉ずるのだそうです。

表には五大明王の種字、裏には金輪の種字を書き入れてある、らしいです。。

それを、穴の中の白絹の周りに置きます。

まず、中央に 不動。 中央ですが、白絹の北側に置きます。

東に 降三世。

西に 大威徳。

南に 軍陀利、それから さっき使った槌。

北に 金剛夜叉。これは 不動のさらに北側に並べて置きます。






何度も同じ写真でスミマセン。。 五色の御幣、キレイですね!






この幣束、またまた五色の紙を重ねて作ります。

そして それぞれに 重ねる順番が違います(タメイキ)。

この幣束も なかなか作るのが大変です。

それも、3セットですよ!

気が遠くなりそうです・・・。

というわけで、これも、お手伝いいただきました。

たいへん助かりました!






銀銭を 白絹の上、左下に置きます。

長さ八寸の細竹の先に 銀紙を使って作った銀銭を吊るすんだそうです。

これも、作っていただきました。 

本当に、ありがとうございました。






それから、五色の紙を四角に刻んだものを撒きます。





さて、それから、9種の物を白絹の上、輪宝の周りに置きます。



1、飯    ご飯を盛る。
2、焼香   抹香を盛り、その上に名香を載せる
3、閼伽   水に丁子抹を混ぜる
4、塗香   白檀抹
5、華    シキミか 季節の花 → 菊の花でしたね
6、燈    油かローソク
7、菓    栗の実など
8、酥(そ。チーズで代用しました。良い加減でしょう?笑)
9、蜜(はちみつを使いました。前もって準備できませ~ん。どろろ~~ん。)




皆さまよくご存知のお饅頭が 7番目の「菓」のところにありますね。



これらの置き場所も 本の中に 具体的に図示されています。






昔から いろんな人が 酥を作るのに工夫を凝らして来たようです。

それらを参考に、自分なりの工夫をプラスして
やりやすいように、精一杯の準備をする、
それが大事なのではないか?と思うのでありますが。

写真を見ても、かなり、あちらこちらに 工夫の跡がわかりますね(汗)。



少し、疲れました。。。

2008-10-22 | おしゃべり
チンシブツについて書いていたら、
普段使わないノーミソを酷使してしまい、頭が疲れました(泣)。

多分 お読みになる方も 相当お疲れかと思います(苦笑)。













私の大好きな 本堂の西側のモミジをご覧下さい。













紅葉はまだですが、種はもう色づいて 
これから始まる旅の行き先を思案しているようです。







鎮支物については、もう少し続きます。



鎮支物 その2

2008-10-22 | 地鎮祭
さて、輪宝が 穴の中央にあり、楔が打ちつけられています。

その輪宝の上に 七宝(または五宝)、五香、五穀、五薬を置いていきます。

すべて 配置も 先日の本の中につぶさに示してあります。






 こんなカンジ?






輪宝の、斜め左の手前側に 七宝(または五宝)を置きます。

五宝は 金・銀・真珠・瑠璃(るり)・琥珀(こはく)
が一般的だと書いてあります。

七宝は、金、銀、瑠璃、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)、真珠、琥珀、だそうです。

瑠璃というのは、ラピス・ラズリのこと。青い宝石ですね。

これらは・・・・・・節約するしかありませんね(汗)。






次に 輪宝の 斜め右の奥側に 五香を置きます。

五香は 白檀(びゃくだん)・沈香(じんこう)・丁子(ちょうじ)・鬱金(うこん)・龍脳(りゅうのう)。

丁子は 香料のクローブのことです。

知らないものもあります(汗)。 龍脳、わかりません(悲)。

クローブ以外は、住職に任せました(苦笑)。







こういうのも、もちろん、住職まかせ!(笑)






次に 輪宝の、斜め右の手前側に 五穀を置きます。

五穀、これはなんとなくわかりますね。

稲、大麦、小麦、小豆、あと、胡麻を用意しました。

(と、思います。そろそろ、記憶がアヤシイ・・・。)

五穀とは何か?は、諸説があるようです。

緑豆(ブンドウマメ)とか、大麦、小麦、とか?

ヒエ、アワ、キビとかは 使いませんでした。







ゆっくり読むと、なんとなく、わかってきますね(笑)。






次に 輪宝の、斜め左の奥側に 五薬を置きます。

五薬とは、 人参、ああ・・・・・・読めない(泣)。

赤箭(しゃくぜん、オニノヤガラのこと。ヒステリーに効くらしい。。)
人参(にんじん、うがい薬として 口内炎・扁桃炎 に効く)
茯苓(ぶくりょう、マツホドのことで、サルノコシカケ科。
   アカマツ、クロマツの伐採後4~5年程度の根に寄生して
   地下20~30センチにあるキノコ。貴重そうです!)
石菖蒲(セキショウのことで、頭を良くし、健忘症によく効くそうです)
天門冬(てんもんとう、ユリ科クサスギカズラ、鎮咳・利尿・便通・強壮薬)

まあ、これは、適当に・・・(苦笑)。






これらは、土器に盛り、さらにその上から土器をかぶせて 
五色の布か紙で包んで 絹糸で結ぶのだそうです。

この、五色の布を重ねるのに、また、
七宝、五香、五穀、五薬、と それぞれ順番が違うとです!(泣)

こ・・・こうゆうのは、住職が得意です、きっと!(汗)

たぶん、きっちりと 適当にやってくれたと思います。

あ、適当、というのは、ぴったり、最適! ということです。

いい加減=よい加減(汗)。


 つづく



鎮支物 その1

2008-10-19 | 地鎮祭
地鎮祭の時に 穴中に入れる鎮支物のお話です。

だって、あんなに、苦労したんですものね~。

いっぱい、書きたいんですよ!(笑)





まず、穴の中に 白檀抹香を撒きます。



次に、奉書紙4枚を敷きます。



その上に、白絹を敷きます。



白絹は 三尺四方、中央に楔を挿すときのための切れ目を入れておきます。

今回は 地鎮祭が3箇所同時でしたので、これも3枚必要です!



住職は「絹でなくても、何でもいい!」と言っていましたが
探したら 不要な白い絹布が出てきました。

お裁縫が得意な方のお手伝いをいただき、
これを縫い合わせていただいて 用意できました。

お裁縫は得意ではありませんので
(なら、何が得意なんだ?と聞かれると困りますので聞かないでください。。。)
たいへん助かりました。













白絹の上、真ん中に 輪宝を置きます。

この輪宝の直径は八寸程度。

楔を輪宝の真ん中に 槌で打ち込みます。

この楔は 長さ八寸、上の二寸半は独鈷型、下の五寸半は円形、だそうです。
(キャー、面倒!)



輪宝・楔・槌は 売られているものもありますが、1万円もするそうです!

3つで3万円?!

これは、節約するしかない!?(爆)




輪宝も 楔も 槌も、
なかなか楽しい工作のように見えますが(汗)、作るのは大変です!

宿題として作ってきて下さった方々に、感謝しています!



                      つづく
 


地鎮祭の道場

2008-10-17 | 地鎮祭
地鎮祭には たくさんの物を用意します。

参考にしたのは、住職が持っていた書籍です。


こんな本です。




この本にある、こんな写真を参考にしてきました。








地鎮式の道場を どのような配置で準備するか?

まず、四隅には笹竹を立て、注連縄を巡らせて 結界を張ります。

白幣の位置も 本の中に 図に示してあります。

一番北側に、本尊の不動明王または大日如来の画像を垂らし、


こんなお不動さまが、吉祥寺にはあったんですね!(恥)

その前の供物台には 左(西)から 菓子、乾物、餅、清酒、果物。

その手前には具足台、
やはり 左から 華瓶、洗米、香炉、浄塩、燭台が載せられます。




具足台の手前、式場の中央付近に 穴は掘られます。

三尺五寸四方、深さ二尺、だそうです。

穴の左側には 浄砂を山に盛って、スコップ・平鍬を用意しておきます。



穴の手前に阿闍梨の席、右手に承仕の席。
 
それぞれ 脇に経机を置いて 
阿闍梨の脇机には 酒水器、塗香器、白檀抹、散供などを載せる、
承仕の脇机には 鎮支物を載せる、と書いてあります。

今回、実際には たくさんの人にお手伝いいただいたので
この穴の前の阿闍梨席には 誰も座らず、
いろいろな人が 次々と通っては 鎮支物を穴の中に置きました。



その手前に密具を置いた前机、そして承仕が座る椅子。

施工者席、施主・来賓席は さらに南側、
それぞれの前に焼香台が用意されるように図ではなっています。

実際には 土地の広さ・形状によって 臨機応変?



次回は (今度こそ、本当に、)穴中の鎮支物について(汗)。



観音さま 秋の大祭

2008-10-09 | 年中行事
気持ちの良いお天気、そして 金木犀のあまい香りのなか、
世話人さんと 年番さんたちに準備をしていただき、
観音さまの秋の大祭が始まりました。

工事中であることもあって 足元は悪いのですが
皆さま どうぞ お参りください。

銀杏(ギンナン)

2008-10-08 | おしゃべり
雨や風で 境内にたくさん落ちていましたので、ギンナンを拾いました。

なんかこう、「ギンナン拾い」というと、
冷たい風の吹く日に、という気がしていましたので
まだ早いのでは? と 半信半疑でしたが
何しろ これだけ落ちていますと 拾ってからでなくてはお掃除もできない(苦笑)。







半分は お掃除気分ですから、
バケツの中には 雑草も落ち葉も一緒に ギンナンをまるごと拾って入れます。



たっくさん、落ちています!  すごい量です!!!








こういう、ギンナンを割る専門の道具を使って パチン、パチンと割って 
フタをして レンジで過熱。

自動的に止まるまで、2分少々でした。





ご存知ですよね?

新鮮なギンナンは ふか~い、ふか~い、ヒスイ色。

もっちりとして 甘味があって。







大丈夫。 

季節はまだ早いけど、ちゃんと、実っています。

みなさん、どうぞ、拾っていってください。



2008-10-03 | おしらせ
ここでちょっと、お知らせです。

駅の二階にあります市民ギャラリー2で
「龍と河童絵展」があります。

会期は 10月の 10日(金) ~ 14日(火) です。

加藤さんとおっしゃるご兄弟の絵を 拝見することができます。

お兄さんの 加藤政晴さんが河童の絵を、
弟さんの 加藤勝治さんが龍の絵を描かれます。



その中に 吉祥寺観音堂の龍をモチーフに使用した絵があります。

観音堂は 今 ちょうど 修理などで なにかと注目を浴びているところ。

しかも、10月9日・10日は 観音様の秋の大祭にあたります。

こうして絵に生まれ変わって 皆さんにご覧いただけるようになるなんて、
ご縁を感じます。



ついでがありましたら、ぜひ 足を運んでいただきたいと思います。











追記: 先日ようやく時間がとれたので 駅へ行って見て来よう!と思ったら
    もう会期は終了していました(涙)。

    数人の方から「見て来たよ」「よかったよ」と教えていただき、
    有難いことと思いました。

    自分が行けなかった事が、なおさら 残念です。    10月17日