野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

マリナーズ、反攻の記念日(31日・アメリクエストフィールド)

2006-06-18 21:34:53 | Seattle Mairners
 6連敗中のシアトル・マリナーズ。前日(30日)から打線を組み替え、2番に「絶不調」エイドリアン・ベルトレを据える奇策に出たが、それが奏功しつつある。この日も初回に1番イチローがセンター前ヒットで出塁し、ベルトレがレフトフェンス直撃のシングルヒット! その後、4番に入ったラウル・イバニェスがレフト前にヒットを落として、2試合連続の先制点!

 一昨日までは前の打者のリッチ・セクソンが大振りして、空振り三振が多いので、それを見て打席に入るベルトレは影響されてしまったのかもしれない。昨日からネクストバッターズ(オン・デック)サークルでイチローの打席を見ていて、軽くバットを合わせてヒットを打つイチローを間近で見て、いい影響が出ているのかもしれない。……大胆な仮説、だ。

【3回表】もイチローが三遊間の真ん中にヒットを放って、ベルトレが詰まりながらも、センター前に落として、1,3塁。3番に抜擢されたホゼ・ロペスが三遊間を抜いて、1点。4番イバニェスが初球を叩いて、ライトスタンド(最前列)に飛び込む3ランホームラン(8号)で「5対0」。この後、さらに2点を追加して「7対0」。

【5回裏】に先発(スターター)フェリックス・ヘルナンデスが、テキサス・レンジャーズの1番ゲーリー・マシューズJRにグランドスラム(満塁弾)を浴びて、「7対5」にされるが、【6回表】先頭のイチローがレフト前にヒットを落として、盗塁。2-OUT2塁になって、4番イバニェスが歩かされ(敬遠)、5番セクソンと勝負。どこかで見たことがある光景だが、セクソンはショートゴロ。しかし、この当たりがイレギュラーして、左中間に転がって、2者生還「9対5」。

【7回表】にも1-OUT満塁で「復調」ベルトレがピッチャーの足元、センター前に抜けるタイムリーヒットを放って、見違えるような活躍ぶり! さらに3番ロペスが難なくレフトに犠牲(サクリファイス)フライを打ち上げて、「12対5」。
【8回表】は1-OUT1,2塁で、8番マイク・モースがしぶとくセンター前に落として、1点を追加。モースは昨シーズン、ショートストップのレギュラーを獲りかけたが、キューバ人ユニスキー・ベタンコートの出現で外野手に転向。しかし、バッティングはいいだけに、これから先が楽しみだ。

「12対5」テキサスに圧勝! これで6連敗で脱出し、シアトルはここから反攻が始まる。ここから、ひとまず3連勝が始まる。ようやくチームとしての<カタチ>が出来て来た。ベルトレの「2番」奇策が成功した形だが、ベルトレが本来の打順に戻った時こそ、シアトルは「本物」になれる。それがシーズン途中のどの時期に訪れるか? それとも終わりまでこのままか? 試金石、だ。

マリナーズのイバネスが4打点 前日の汚名返上 (MAJOR.JP)