S.ボラス氏の魔力に翻弄されて…（10日）

　それにしても、松坂大輔（西武ライオンズ）は代理人（エージェント）の選定に誰のアドヴァイスでそうしたのか、よりによってスコット・ボラス氏に依頼して、このザマ（交渉難航）だ。こうなることは目に見えていた。それが“吸血鬼”（と渾名される）ボラス氏の“人となり”。しかしボラス氏の（主張する）日本人選手を正当に評価せよ、という主張は日本人には身に余る光栄な「正論」ではあるのだが。

　日本人メジャーリーガーの代理人と言えば、アーン・テレム氏（松井秀喜、井川慶）か、アラン・ニーロ氏（城島健司、岩村明憲）と相場は決まっていて、この二人の「A」が二大派閥だったのに、その二人のどちらでもない選択、日本人で初めて（代理人に）「S」を選択した松坂。これも自ら選んだ≪パイオニア≫の苦しみ。後に続く日本人メジャーリーガーがボラス氏を指名するか、それとも、この騒動に懲りて、ボラス氏は永遠に日本人メジャーリーガーからは敬遠されるか？　試金石。

松坂とレッドソックス、交渉が難航中 （MAJOR.jp）

A.ペティット、NYに帰る（8日）

　厄介なことになってきた。ニューヨーク・ヤンキースに左腕アンディー・ペティットが復帰！　これでスターター（先発）に左腕が3人も揃うことになった。ペティットが戻ってくるなら、井川慶（阪神タイガース）を（30億円も払って）落札する必要はなかったと思うのだが……「ライヴァル」ボストン・レッドソックスに松坂大輔（西武ライオンズ）を奪われ、ヤキが回ったのか？　後先考えずに井川を落札したものの、今頃（井川の存在を）持て余しているかもしれない。

　最初（井川が）ヤンキースに落札されたことが決まって、「嫌だな」と思った。「最悪の球団に落札されたな」と思った。こうなることは目に見えているから。6年間も≪世界一≫から見放され、≪世界一≫奪還は至上命題。≪世界一≫を獲る為には何でもする。何でもするはずだったのに、松坂の落札に敗れ、PRIDEを傷付けられた帝国は、井川（の落札に）に30億円を継ぎ込み、今度はペティットの復帰。その次は恐らく……ロジャー・クレメンスの復帰だろう。
　井川は必要ないだろう？　オレたちの井川をどうする気だ？　中継ぎ（ブルペン）なんかで使おうものなら、日本全国のタイガースファンが黙ってはいない!!　

井川は先発５番手？　ペティットがヤンキース復帰 （MAJOR.jp）

F.ガルシア、フィリーズに放出！（6日）

　シアトル・マリナーズの元エースで、シカゴ・ホワイトソックスが誇る≪強力≫5人のスターター（先発）の一人、フレディ・ガルシアが、開催中のウィンターミーティングで放出が決定。行く先は（ナショナル・リーグの）フィラデルフィア・フィリーズ。アメリカン・リーグで実績を積んできた男だけに、未知の領域に飛び込むことになる。（同時に）神経が繊細な男だけに、環境に馴染むことが出来るか？　

　そういえば、フィラデルフィアには、シアトルで共に左右の両輪で先発陣を形成したベテラン左腕・ジェイミー・モイヤーがいる。（元シアトルの）GMパット・ギリックの「引き」だろう。ギリックGMはフィラデルフィアに移ってから、「いい仕事」をしている。シアトルにまた戻ってきてくれないかな、と思う今日この頃だ。……ガルシアには心強い≪味方≫がいる。

これぞＷミーティング　大物ガルシアがトレード （MAJOR.jp）

J.D.ドリュー、LAからボストンへ（5日）

　松坂大輔（西武ライオンズ）と同じ代理人（エージェント）スコット・ボラス氏の顧客、J.D.ドリュー（31）外野手（ロサンジェルス・ドジャースFA）がボストン・レッドソックスと契約！　5年総額700万ドル（約80億3000万円）というから、凄い契約だ。ボストンの何処にそんな大金が眠っているのだろう？　そんな超大物選手でもない、と思うが。これが“吸血鬼”ボラス氏の「凄腕」。
Ｒソックス、ドルーと５年８０億円で合意 （MAJOR.jp）

　これでボストンの来シーズンのライト（フィルダー）は埋まった。懸案のショートストップにも同じくロサンジェルス・ドジャースからFAになっていたフリオ・ルーゴ（31）内野手を獲得して、磐石の構え。後はマーク・ロレッタ（FA）の抜ける（予定）セカンドをどうするか？　そして放出が囁かれ続けている（レフトの）「超大物」マニー・ラミレスをどうするか？　本人がボストンを出たがっているだけに今度こそ放出は確実か？　しかし、そうなると戦力ダウンは著しい。
Ｒソックス、懸案だった遊撃手補強 （MAJOR.jp）

岡島、Rソックス入団！（30日）

　ボストン・レッドソックスではブルペン（中継ぎ）にレフティー（左腕）が不足していて、対「左」バッターでも、エース・セットアッパーの右腕マイク・ティムリンや速球派のクレイグ・ハンセンが無理やり迎撃させられていた。そこに岡島秀樹（30）投手（北海道日本ハムファイターズFA）の加入。2年総額250万ドル（約2億9000万円）だそうだが、きっと≪重宝≫されることだろう。ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜との「読売巨人軍」対決が見ものだ。

岡島、Ｒソックスと２年契約！　松坂とのリレー実現へ （MAJOR.jp）