頭のいい子にするために大切なことって?たくさんありますね。
前々回までの「記憶力をよくするシリーズ」もそのひとつです。
「頭のいい子はみんな理解力があります。」
だから、理解力をアップすれば、「頭のいい子」です。
では、理解力はどうすればアップするのでしょうか?
理解の仕組みを考えるとわかります。人は何かを聞いて理解するとき、
無意識に自分の知識を総動員して、その話の内容が自分の知識にあるかどうかを
チェックしています。
もし、自分の知識の中に同じことがあれば理解は速いです。以前聞いたことの
ある話は皆まで言わなくても理解できるからです。
または、そっくりそのまま同じ話ではないけれど、一部が似ている話を知っている
人は無意識にその話とどこが違っていて、どこが同じかをチェックしています。
(知識の差異チェック)。だからこの場合も理解が速くなります。
ところが、全部はじめて聞くような話はしっかり最後まで聞かないと理解できなか
ったり、誤解してしまいます。
つまり、自分の中にその話について知識がないと理解が遅くなるのです。
ですから、知識が豊富な人や世間に存在するさまざまな考え方を知っている人
(つまり教養がある人)は人の話や文章の理解が早くなり、
いわゆる「頭のいい人」と言われます。
つまり、いろいろな知識をたくさんつけてあげるとお子様の理解力がアップし
「頭のいい子になる。」のです。
そうするためには
たとえ小学校受験にひらがな、カタカナが出題されなくても、本を好きにさせ、
本を自分で読んで、本から幅ひろい知識を身につけるために、読み・書きは
必須です。
まず、いち早く文字を教え、読み・書きが出来るようにすることが、お子様を
「頭のいい子にする」第一歩です。江戸時代から教育の要は「読み・書き・
そろばん」と言われてきたのもそういうことです。
そして、本から得られる知識は莫大で、先人の知識や考え方・思想・体験、
さらには、科学・文化はもちろんあらゆる分野で現在人類が到達している
すべてのことを学べます。
もちろん知識を豊富にするのは本だけではありません。
例えば、美術館や博物館に親子でたびたび行き、本物を見せることも大切で
す。いつも本物(質の高いもの)を見ていると、偽物(見せかけだけで質の低い
もの)が見分けられるようになります。
本質を見抜ける人も「頭のいい人」といいます。
そして、美術館の展示作品を1回サーと見て歩いただけではすぐ忘れてしまう
ので、行ったら図録(その展示作品や収蔵作品を紹介した本)を必ず購入し、
お子様が完全に忘れ去る前に親子で図録を見直すとさらに良いです。
例えば今年で言えば、レンブラント展が素晴らしかったですね。
全世界からレンブラントの版画作品や直筆画が国立西洋美術館に
集められ、同じ銅版画でもそのステートや刷る紙の違いまで比較していました。
結論
頭のいい子にするためには、知識、教養を身につけさせることが大切。
第一歩が読み・書き
次に、お子様を本好きにさせて、自ら本を読んで、自ら学ぶ習慣
さらに、本だけでは足りないし、つまらない。実体験させることが大切。
例えば、美術館の「 ~ 展」に行き、自宅で図録を見せながらいろいろ教える。
以下パート2に続く。