学校選びは難しいです。なぜなら世間にあらゆる面で100点満点という人がいないように100点満点の学校は存在しないからです。では、どう選んだらいいのでしょうか?<o:p></o:p>
私立小学校に入るのは幼児ですから、お子様の意見で決めてははいけません。通常5歳の子供には30年後のことまで考えて学校選びはできませんから。<o:p></o:p>
いうまでもなく御父母様が決めるのですが、ポイントは御父母様が何を重視するかです。御父母様のお考えと合わない学校にいれてはいけません。入学した後、たびたび首をひねることが多く、中途退学の虞ありです。<o:p></o:p>
例えば、中学受験をさせて女子校の進学校に入れたいとします。ほぼ全員の生徒がそのまま共学の中学に上がる小学校に入れるより、他校受験を応援してくれる小学校のほうがお子様は過ごしやすいし、志望校に合格しやすいでしょう。<o:p></o:p>
挨拶や授業態度をはじめとして、人としての基本を重視する御父母様はそういうことまで重視して指導できている小学校にいれるべきです。<o:p></o:p>
東京大学をはじめとして難関大学に入れたいのなら、その先の高校がその実績を上げている小学校にいれたほうが合格しやすいでしょう。<o:p></o:p>
昔から「朱に交われば赤くなる」と言います。よくも悪くもお子様はその環境から大きく影響を受けます。例えば、自分はまじめに制服を着こなそうと思っていても大多数の生徒が着崩している学校ではきちんと着ると「ダサ」といわれ、いつのまにか着崩すことが普通になってしまいます。制服だけならまだしも授業中の姿勢、態度、学習意欲など、すべて変わっていきます。「一事が万事」とはよく言ったものです。
論語で孔子が「自分より優れた人を友としなさい。」と言っているのはそういう文脈もあります。
(余談ですが、「人類すべてが孔子の言ったとおりに本当に実行しようとすると皆友を作れなくなってしまいます。(^o^)」それは「周囲の人から『あなたは私より優れているので友になって欲しい。』と言われるようなあなたになりなさい。」と読み替えればいいのです。)<o:p></o:p>
今幼児のお子様には将来どういう高校生になって欲しいですか?御父母様がこうなって欲しいと思える高校生がたくさんいる高校を選ぶべきでしょう。なぜなら、その高校の大多数の生徒の今の姿がおそらくお子様の将来の姿となるからです。<o:p></o:p>
ではその高校にお子様を入れるにはどうしたらいいですか。そこが中学からしか募集しないのなら中学受験で合格させることです。中学受験でその学校に合格するような準備を今からするべきでしょう。また、小学校から募集しているのなら小学校受験をさせましょう。普通は中学受験より合格しやすいからです。
いずれにしても、忘れてはいけない学校選びの最大のポイントは「合格しなければ選べない。」ということです。当たり前ですが、学校から選ばれてはじめて選べるのです。そのためには十分な学習を積みお子様の合格力を上げることが大切です。そして、実力をつけた上で様々な学校を受験し、合格した後にどこに入学するべきかという嬉しい相談をして下さい。私は皆様にも「選べる幸せ」を味わって欲しいです。<o:p></o:p>