絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

受験(勉強)は所詮一人でやるものだから、個人指導のほうが良いのでは?

2012年04月13日 14時39分25秒 | 受験・学校

逆に質問です。「なぜ同じ目標を持つ友人とともに努力したほうが伸びるのでしょうか?」

    

チームで戦う野球やサッカー、バスケットボール等の団体競技と違って、受験はいわば個人戦です。だから、一人で黙々と努力していれば、周囲に友達がいなくても実力がつき、合格するはずです。事実、そのような勉強法で勉強して大学受験で合格した人もいます。

    

 確かに受験勉強の内容だけみれば、受験はどう考えても個人戦です。しかし、人は1年中やる気に燃えて、いつもいつも心が上向きであるとは限りません。1年の間に、時には後ろ向きになったり、嫌気がさしたりするものです。人の心は方位磁石の針のようにちょっとしたことで絶えず動くものだからです。そのように心が後ろ向きのときに、目の前で同じ目的をもった友人がやる気いっぱいで努力しているのを見ると、やる気を失っていた自分までが「頑張ってみよう。」と思うきっかけになります。

 

 そして、逆にその友人がやる気を失ってしまったときに、あなたの「一緒に頑張って、一緒に合格しよう!」という何気ない一言が彼を(彼女を)勇気づけ、やる気を取り戻すきっかけとなるのです。地道な努力の必要なことは一人だけで孤独に努力するより、同じ目的をもったほぼ同じような実力の友人達と一緒に努力したほうがお互いにプラスになるのです。

 

 つまり、お互いの存在がお互いのやる気を刺激し、相乗効果を発揮するのです。これが、5~9人のグループ学習の最大の効用なのです。だから、「お互いライバルだから、他の子は落ちても、あなただけが合格すればいいの。」と言っているお受験教室より「みんなで一緒に合格しよう!」といつも言っている塾のほうがたくさん合格するのです。

 

世の中そういうものです。自分が自分がと自己中心でやっていて、「自分だけが成功すればいい。」と思ってやっている仕事は成功しにくいです。ましてや、「嫉妬心から他の人の陰口を言ったり、人を貶める噂を流す人」は周囲の人から信用されませんし、そういう人がやっている仕事には人が集まりません。なぜなら、そういう人と一緒にいるとこちらまでエネルギーを吸収され、疲れてくるからです。まるでブラックホールのようです。ちなみに幼児・小学生は敏感で「一緒にいたい太陽のような人」なのか、「できれば一緒にいたくないブラックホール人間」かは本能でわかるようです。

 

ブラックホール人間を他山の石として、「自分に対する戒め」としています。<o:p></o:p>

 


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